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■開業つれづれ:戦時急造 量産型医師 「医学部定員、検討報告までの期間「短すぎ」」


歯科医師が大量生産されて

歯科治療の質が上がったか、

というと、どうでしょう?






以前に比べて

何回も何回も通院しなくては

いけなくなった気がしませんか?






弁護士が乱造で終了して、

歯科医師がワーキングプアになって、

そして

医師が大量生産されて

医療費が増えなければ

医師も終了

するのは目に見えています。





どこでどれぐらい大量生産するのかなんて

もうどうでもいいですね。

第一、大学の教員数が増えないのに

教える生徒だけ増えるのは

単純な労働強化です。









医学部定員、検討報告までの期間「短すぎ」

更新:2009/07/23 23:30   キャリアブレイン

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/23375.html


 大学医学部の入学定員を来年度から最大370人増員する方針を決めたのを受けて、文部科学、厚生労働両省は7月23日、医学部関係者や都道府県担当者らを対象に説明会を開き、文科省の担当者は「地域医療に貢献する医師を養成する」などと増員の趣旨を説明した。増員を希望する大学は、12月半ばの募集要項公表に向け、増員計画の検討状況を8月14日までに国に報告しなければならない。そのため文科省は、両者間で早急に方針を協議するよう求めたが、質疑では出席者から「期間が短すぎる」などの声が上がった。



 今回の増員の枠組みは、

▽地域の医師確保の観点からの定員増
▽研究医養成のための定員増
▽歯学部入学定員の削減を行う大学の特例
-の3つが柱。

 このうち地域の医師確保の観点からの定員増では、都道府県内の大学で5人の増員を認めるほか、都道府県と県外の大学が連携して2人増員できる。都道府県は、10月までに作成する「地域医療再生計画」に、地域医療に関心のある学生向けの奨学金(月額10万円程度)の創設を盛り込む。卒後に地域の医療機関に勤務することを奨学金の返還免除の条件にし、地域内の医師定着を図る。
 また、研究医養成の定員増は、他大学と連携して養成拠点の形成を目指す大学が対象。学部と大学院で一貫した「特別コース」や、研究医定着のための奨学金(同)を設けることなどを条件に3人の増員を認める。

 増員期間は、2019年度までの10年間。それ以降の取り扱いは、その時点での医師養成数の将来見通しや、地域への定着状況を踏まえて判断する。また、医師の偏在を是正するための方策を講じながらおおむね5年置きに養成数を見直す。

 23日の説明会で文科省は、今回の増員の狙いを「地域医療に貢献する医師を養成する」強調。地域医療再生計画に盛り込む奨学金などについて、大学と都道府県の間で早急に協議するよう呼び掛けた。
 また、「今回の増員に伴い、入学定員が(現在の上限の)120人を超えるケースが出てくることも想定される」と述べ、こうした場合の取り扱いを近く公表する考えを示した。

 厚労省は、県外大学での2人枠を設けた狙いについて、「県域を越えた自治体と大学との連携の枠組みをつくれないかと考えた」と説明。一方で「新しい取り組みなので、どのように活用されるか若干、心配している」と述べた。
 厚労省によると、地域医療再生計画に位置付けることで増員が認められるのは、3つの枠組みのうち地域の医師確保の観点からの7人のみ。逆に、地域医療再生計画に奨学金事業を位置付けず、都道府県の単独事業として実施しても増員を申請できる。

■研究医養成の3人増員「認めるのは拠点大学のみ」

 質疑では、大学関係者から「他大学とのコンソーシアム(連携)を8月に決めるのは不可能に近い」との声が上がった。文科省は「ご指摘の通り短い期間だが、その中でクリアできるところに増員をお願いする」と回答。

 研究医養成の増員で複数大学が連携した場合、各大学に3人ずつの増員が認められるかの質問には、
「増員を行うのは拠点となる大学で、参加する大学それぞれに3人ではない」
と答えた。






文系脳はいきなりやってきて

"来月までに他大学と連携したやつにだけ

定員増認めるよ"、

なんて言い放っちゃいました。




…こんなことやって

本当に将来的な展望ってあるんでしょうか?




やっつけ仕事で

形だけとにかく作りましょう、

という口先提携が

大量にできるだけで、

中身はスカスカ、ということになりはしないのでしょうか?







そして

労働環境の中身を改善しないままの

単純な医師増員は、

タクシー運転手のような

労働条件の悪化だけを

引き起こすような気がします。





本質的な問題を回避して、

歯科医師とおなじ道を歩むのは

非常に危険です。





文系脳の

偉い人にはそれがわからんのですよ…。
















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コメント

No title

まあ、われわれ医師側も「医師不足」を煽りすぎた感もないではないですね。

安易な「強制配置」も認めない、となれば、地域用量産型を導入するという話になるのは、仕方ない流れではないかと。
問題は、質を担保できるのか。
医療費の抑制コンボでの、医師単価の急激な低下がみられるほどのイッキの増員は起こり得ないと思います(その辺が弁護士との違いですね)し、開業医が殆どの歯科医師とも少し流れは違うと思いますが、戦時急造型医師が、期待される性能を有するかどうかは、非常に難しいと考えます。

大東亜戦争(こんな表現するから右だと…)でも、アメリカは潤沢な資金をもとに続々と金のかかった新造艦を投入しましたが、日本は戦時急造型あるいは、工員の質的低下により、本来の性能を発揮できない艦艇がいっぱい出てきましたからねぇ。

やはり日本は同じ轍を踏むのが好きみたいですね。

No title

奴隷医の生産現場にて

『アタマはついていないじゃないか?』
『(奴隷医には)あんなの飾りです。 偉い人にはソレが分かっているンですよ』
ってなコトにならないように・・・。

  戦中、日本軍では燃料の劣化も酷かったそうです。 戦後、アメリカ軍が良い燃料で戦闘機を飛ばしてみたら、旧型でもすごいスピードがでてビックしたとか。
  医師が医療に専念できるように、その辺の政策も宜しく、・・・って言ってもムダかなァ。

泥舟

>戦時急造量産型

 大戦末期、日本はコンクリート製の輸送船を造ったそうです。

 カチカチ山みたいに

 まさに「泥舟」

イタリアの医者

20年前、受験生だったころ「イタリアでは医者がタクシー運転手やってる」というのをみても、「ふーん」としか思わなかったけど、今考えるとイタリアってユーロ統合のときも国の借金が多くてお荷物だった
愚民のスクツだったんだなあと、デジャヴに襲われるきょうこのごろ

No title

>タクシー運転手や歯医者の例を見ると数が増えて年収は減った
>が、サービスや接客は 明らかによくなった。対して技術の劣化は
>全く無し。 増やすなと言ってる医者は抵抗勢力、日本人の敵。

某掲示板より。最後の部分は明らかに暴論ですが、案外、核心を突いているような気がします。医師の地位は、医師免許という「参入規制」に守られてきた一面もあるわけですから。これにどのように反論できるか。結構、難しいかもしれません。

No title

>対して技術の劣化は 全く無し。

何十年も前のヤブ歯科レベルでとまってるわけですねw

No title

>サービスや接客は 明らかによくなった。対して技術の劣化は全く無し。

疾病を治すための技術や労力より、サービスや接客が大事というのが国民の総意ならそれもありです。

歯科については新しい技術はほとんど保険診療対象にならず技術と材料は30年前のままで止まっており、最新の技術と材料の恩恵をうけるのは自由診療と聞きます。

医療においても保険診療で受ける場合、昔のままの技術レベルで満足できるのならそれでよいのでは。

医師を増やすのも現場の意見に耳を傾けて計画的に行われるのならよいですがそうではありませんからね。

現在、過重労働状態にある教官・指導医の増員や待遇改善のないまま、医学生・研修医ばかり大量に増員するのでは、教育・指導をろくに受けられない医学生や研修医が大量生産されることになります。
過重労働に嫌気がさした教官・指導医が逃散することになれば、伝承されるべき医療技術も失われます。

補助金で新しく建てられたこぎれいな病院で、接客マナーに優れたペーパードライバーならぬペーパードクターに「これが医療の限界です」と愛想良くみとってもらうのが将来のスタンダードになるんでしょうね。

No title

370人で一大学あたり5人弱の定員増でしょうか?
この人数が増えても教育が難しいぐらい、現在の医学部教育は苦しいんですかね。

むしろ足りない、少ないといっている医師数を増やすのに焼け石に水の人数に感じるのは変でしょうか?

No title

心配しなくてもだいじょうぶですよ。
薬学部も歯学部も定員割れですからw

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

奴らは団塊の世代が寿命を迎える時に死亡確認専門の『お看取り医』が数いればいいって考えなんじゃないですか?
あと、医師の数は票になるけど、医療の質は票になりませんからね。

コメントについて

いつも皆様、コメントありがとうございます。

時にコメントの修正のお願いいがありますが、当方ではコメントの修正は機能的に不可能になっています。

つまり、管理者側からはコメントの掲載か削除のみとなっております。管理人が全部コメント修正できたら怖いです、逆に。

コメント者側からコメントの編集修正が可能ですのでご検討いただけましたら幸いです。

私自身がいろいろとやり玉に挙がっているのでいうのも恥ずかしいのですが、ネット上ではいろいろな情報がオープンですのでご注意ください(笑)。

10年目ぐらいの医師は大学の助教になることを嫌がります。結局、仕事が出来ず、どの病院も引き取らない医師が、大学に残ります。ここ10年間、医学教育の根幹たる大学は沈没する一方です

No title

しかし、医療の質を担保できなくなりそうなのに、JBMは天井知らずに上昇するからなぁ。
「最初の兆候から30分以内に帝王切開開始できなければいけない」
とか
「救急を受けた以上、専門外は理由にならない」
とか、医師に要求される法曹的技術水準はリアルの医療技術水準の上昇をはるかに上回っていますから。

「お看取り医量産」>たとえあと5分でも延命できたら家族が間に合ったかもしれず、家族が看取れなかったのは医者が悪い>敗訴賠償

なんてことが姥捨て・爺捨て老健施設で大量に見られるようになったりして。

No title

医師間の収入格差が拡がり、これまでは僻地に赴任する医師の給与が高かったのが、混合診療?、年俸制などの導入もあり、病院に勤務して稼げる(売り上げの多い=技術のある?、患者に人気のある)医師の給与が高騰する。その結果医師の公立病院離れがもっと加速する。これから医師を目指す人は総合医(=低所得)などでなく専門医を目指すべき!

No title

みなさん優しいですね。医師免許取得者がみな臨床に行くと想定してあげてる。

実際は、

底が抜けたままのバケツにどんなに水を注いだところで
水が無駄で、その供給源が疲弊しちゃうだけでしょうにね。

2011年、そこに残ったものは、壊れた空っぽのバケツ、壊れた蛇口、干上がった水源であった、と。
金の有る民は海を超えて目玉が飛び出るような価格で水を得て、金のない民は泥水でも奪い合って飲んでる始末、か。

No title

そして、肝心の水はどこへいったのかというと

「実はまだ二階にいるのです」

ではなくて、
何処か気候の豊かな土地に降り注いでいるのでしょう。
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ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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