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■開業つれづれ:オンライン化で病院をつぶす 「1942医療機関でレセプトオンライン化」


レセプトオンライン化で

病院をつぶす、

という作戦がいよいよ大詰めになってきました。



>移行できていない2077機関(725病院、1352薬局)

>「回線敷設の予定がない」が159機関(68病院、91薬局)、

>「レセプト電算処理システム(レセ電)申し込み予定なし」が518機関(94病院、424薬局)




つまり、

159+518=677機関

病院では

68+94=162病院

がオンライン化しない予定のようです。





計算が合わないので

よく分かりませんが、

(状況届を)
>1138機関(99病院、1039薬局)は5月請求分でも未提出だった。


そのほかに99病院が

”無反応”

ということですので

100-300の病院が

オンライン化で

つぶれる可能性がある、

ということなのでしょう。











1942医療機関でレセプトオンライン化

更新:2009/07/16 20:08   キャリアブレイン

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/23297.html


 レセプトオンライン請求を4月から義務化されていながら猶予されている病院、薬局のうち、合わせて1942医療機関が6月請求分からオンライン請求に移行したことが、社会保険診療報酬支払基金の調べで分かった。同基金から報告を受けた厚生労働省が明らかにした。


 6月22日までに提出された6月請求分の「状況届」を支払基金が集計したところ、5月請求分でオンライン請求に移行していなかった4019機関(1116病院、2903薬局)のうち、半数近い1942機関(391病院、1551薬局)がオンライン請求に移行していた。
移行できていない2077機関(725病院、1352薬局)を見ると、
「オンライン請求の準備がほぼできていると考えられる」が745機関(203病院、542薬局)、
「回線敷設の予定がない」が159機関(68病院、91薬局)、
「レセプト電算処理システム(レセ電)申し込み予定なし」が518機関(94病院、424薬局)などだった。

 状況届を提出しなかったのは2740機関(378病院、2362薬局)で、このうち1138機関(99病院、1039薬局)は5月請求分でも未提出だった。

 厚労省は、状況届を提出していない医療機関や、オンライン請求への移行が進んでいない医療機関に重点を置いて、今後も引き続き審査支払機関から勧奨などを行うとしている。







”病院をつぶしたい!”

という厚労省にとっては

とてもいい政策、ということになります。




オンライン化で

自分たちの天下り先はできるし、

仕事は軽減されるけど

経費は削減義務ないし、

オンライン化の経費は

全額病院持ち出しで

自分たちの手を汚さずに

レセコン業界に1病院当たり

何千万もの利益が出ますし、

国にとってはいいことづくめです。





たかられた病院にとっては

悲惨な話ですが。















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コメント

No title

今週号(もう先週号かな?)の東洋経済、例によってちゃんとした医療特集でした。
http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/detail/BI/d3d1b04f0e37815f939cf2ce9c5e5ec7/

レセプトオンライン化に関しては、診療所のことを中心に書いていましたが、電子請求・オンライン化の問題点もしっかり書かれており、私も勉強になりました。それ以外の領域もどうしても深いところまでは調べきれていない(ビジネス誌である以上、難しいでしょうね)ですが、ちゃんと問題点を浮き立たせている内容で、ちゃんと取材をしてるんだなぁ、と思いました。妄想でトばしている某ビジネス誌とは違いますね。
大学のすぐ近くの本屋で最後の一冊をゲットしてきました(笑)

レセプトオンライン、うちは既に電子請求をしているので、移行をしなければいけないんですが、コストの問題もあり、いまだに悩み中です。小規模病院や薬局もかなり苦しいでしょうね。

私の希望は、「PC-VANとかISDNとかややこしいことを言わず、診療所に関しては、ピアツーピアのアナログモデムを使ってもよし」としてほしいことです。
これなら、コスト負担は非常に少なくて済みますし(なにせ電話が引いてあればそれだけで対応可能。専用回線などまったく不要)、レセコンにモデムをつなげば、それだけでスタンドアロン環境からの直接接続だけなので、セキュリティの問題も回避できますから、べつに通信用パソコンを用意する必要すらなし。

ポイントは、支払基金側に受信モデムと電話回線の確保が必要なこと(つまり基金側で設備投資が必要)。でも、そのための補助金は出てるはずでしょう。
なぜ、「高コストの最新技術で」としか思わないんでしょう。現状で最も低コストですませる手段は古いものでもあるのに。
診療所のレセプトデータなんてけっこうなウハクリでもフロッピー1枚に収まる程度でしかないんですから、アナログモデムでもデータ転送精度にさえ気をつけて2-3重化すれば問題なし。

柔軟な発想をお上にも求めたいものです…

ぼったくり

三洋、診療所向けシステム 医療事務手続きのオンライン化を支援
http://health.nikkei.co.jp/news/gyo/index.cfm?i=2009071408777h3

何が「オンライン化を支援」だかw
要は需要を当て込んでひと儲けしたいだけでしょう。
本気で支援するなら200万もふんだくってないで、無償で提供して下さいよ。


ブルガタ症候群 狭心症

今日のブログと関係ありませんがお答え頂きたいです。

私の父は60歳になりますが先日カテーテルの検査で狭心症と診断されました。検査結果は冠動脈の付け根が2箇所狭くなっておりバルーン処置をすると冠動脈に傷が付くかもしれないと診断され、今は薬物治療をしています。
また、ブルガタ症候群という病気もありとても心配です。
この症状だと難しい処置になるんでしょうか??
回答お願いします!!!

こちらでどうぞ

娘様
お父様の病状が心配とのことですが、ブログのコメント欄で教えてもらう内容ではないかと思います。

そのような方のためにこのようなサイトがあると紹介しておきます。ご希望の回答があるかどうか保証はできませんが.
--------------------
ネット上で気軽に現役医師に病気・症状の悩みを相談することができます
http://www.askdoctors.jp/public/showTopPage.do

以前レセコン導入に関してコメ投稿しましたが・・・レセコン二台にプリンターに それらをセッティングするための事務室改修に事務員への研修のためのインストラクターへの支払いに 総額は500万以上かかり 全て持ち出しでした。おかげで決算では 大赤字。おまけにパソコン世代でない事務員は結局辞めることになり 恨まれるし新職員を探す手間に費用にと混乱の半年間でした。うちは主人が若いから出来たけれど 高齢で過疎地でやっている知り合いの先生は義務になったら閉めるそうです。山村の高齢患者さんが通う診療所を政府は奪うのですね。高齢者の行き場を奪い、役人さんたちは天下り先を確保するのですね。いいですね、この国の役人さんは。

 オンラインにする意味ああるのか?

はっきりいって、PDFファイルで送っても、電子化ですよね。

たいした数じゃないんだったら、基金側か医師会あたりで、PDFファイルを電子データ化して送信する1枚いくらかのサービスをすればいいのに。

データをCDROM で送るのだって、1ヶ月500円もあればいいと思います。

電子カルテですが、紙にかいて画像ファイルとして取込んでいるデータがあります。

別に肉筆紙の紹介状の内容をワープロで打ち直したりしなくても、十分。内容がわかればいいのですから。

紹介元の医師名とか、病院名とか、電話、住所とかは、事務員さんが入力してくれるし。

No title

根本的なところで、わざわざセキュリティが心配なオンラインで送る必要があるのでしょうか。
レセコンで出した電子データ(実はCSVファイル)をフロッピーで発送している現時点での電子化請求で何の不都合があるのかとても疑問です。
まあ、手書きレセプトの先生方は現時点ではどうしようもないですが、そこまでして意味のない「効率化」が必要なんでしょうか。

診療データの集積と申しますが、保険病名や、分類外病名などがいっぱいあり、最終的には電子データにすると「病名(それ以外)」という不明病名が大量発生するんです。もちろんICDに従った病名しかつけていなければ関係ありませんけど、「新型インフルエンザ」も電子請求上は「不明病名」の扱いしかありません。
そして、その電子上「不明」病名で適応のある薬の使用がどうなっているのか?現実にはスルーするしかありません。

そんないい加減なもので、大丈夫なのか?
むしろ電子化したほうが、医療機関は実はごまかして請求をしやすいんですよね。医療費は上昇しそうだけど。

No title

医師会に一本専用回線引くだけで全く問題ないと思うんですがね。
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某大学医学部を卒業
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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