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■開業つれづれ: データを読めないマスコミ 「人口千人当たり医師2.1人、OECD平均を下回る」

マスコミは何を言いたいのでしょう?



OECD平均に比べて

医師は少ない

医療機器、ベットは多い

と強調するのですから、



医師を増やして

医療機器を減らせ

と言いたいのでしょうか?





お前らの眼は節穴か?




もっと大事なデータが

いっぱいありますよ…。






日本、医師は少ないが機器・病床数は多く OECD公表

NIKKEI NET 2009/7/3

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090702AT2M0200402072009.html


 【パリ=野見山祐史】経済協力開発機構(OECD)は1日、加盟各国の医療インフラなどを比べた「ヘルスデータ」2009年版を公表した。日本は人口あたりの医師数が少ない半面、診察機器や病床数は他国を大きく引き離した。さらに日本では、肥満は少ないが喫煙率は高いなどの特徴が表れた。

 人口1000人あたりの医師数(06年)は2.1人で日米欧の主要7カ国(G7)では最低だったほか、OECD加盟30カ国で見ても韓国、メキシコなどに次いで下から4番目だった。半面、発症直後の患者のための急性期病床数(人口1000人あたり8.2床、07年)や磁気共鳴画像装置(MRI)の設置件数(100万人あたり40台、05年)は加盟国でも飛び抜けて高かった。

 健康状態では肥満率(3.4%、06年)が最低だった半面、喫煙率は26%(07年)と、OECD平均を上回った。(16:00)












たぶん、

この情報を記事にしたのだと思います。


OECDヘルスデータ2009 保健医療統計の国際比較 2009/7/1

http://www.oecdtokyo.org/theme/hea/2009/20090701healthdata.html

PDFデータです。
http://www.oecd.org/dataoecd/58/52/43229340.pdf



こちらに文字情報の全文を掲載します。




1
OECDヘルスデータ 2009

世界の中でみる日本の状況

日本の2006-07 年の総保健医療支出の対GDP 比は8.1%であり、OECD 平均の8.9%を0.8%下回る。米国は、ずば抜けて最も保健医療支出の割合が多く、2007 年は対GDP 比16.0%であり、次いでフランス(11.0%)、スイス(10.8%)、ドイツ(10.4%)の順である。

日本は、一人当たり保健医療支出においてもOECD 平均より下位に位置しており、2007 年のOECD平均が2,964US ドル(購買力平価)であるのに対し、2006-07 年では2,581US ドルである。

数値は購買力平価で調整したUS ドルで標記されている。購買力平価は各国の支出を共通の基盤で比較する手法である。購買力平価は、一定のものやサービスの購入に必要な費用を、異なる国の間で比較した変換率である。

2
日本の保健医療支出は2000 年から2006 年の間に実質ベースで2.2%増加しているが、これも2000-2007 年の間のOECD 平均3.7%を下回っている。

公的部門がOECD 諸国の保健医療財源の主要部分を占めているが、米国、メキシコ、ギリシャは例外である。日本では、医療支出の81.3%を公的部門が負担しており、OECD 平均の72.8%を大きく上回っている。

医療分野の資源(人、もの、技術)
日本は、他のほとんどのOECD 諸国より人口当たり医師数が少ない。2006 年において、日本の人口千人当たり医師は2.1 人であり、OECD 平均の3.1 人をはるかに下回る。日本の人口当たり医師数が他国と比較して少ない要因の一つは、政府が医学部入学定員を制限していることである。

日本の人口千人当たり看護師数は2006 年で9.4 人であり、OECD 平均の9.6 人をやや下回る。

日本は、OECD 諸国の中で最も急性期病床の数が多く、2007 年において、人口千人当たり8.2 床
で、OECD 平均(3.8 床)の2 倍以上である1。

多くのOECD 諸国で、過去10 年間にCT やMRI といった診断用機器の数が急激に増加している。

2005 年に、日本は人口百万人当たり40.1 台のMRI スキャナーを保有しており、ずば抜けて多い。

2007 年のOECD 平均のMRI スキャナー数は、人口百万人当たり11.0 台である。

健康状態と危険要因
2006 年時点で、日本はOECD 諸国で最も長い平均寿命を謳歌しており、全人口で82.6 歳となっている。スイス、オーストラリア、アイスランド、スペインが、いずれも81 歳を超える平均寿命で続いている。日本の過去数十年の著しい平均寿命の伸びは、特に、男女とも、今ではOECD諸国で最も低くなった心疾患死亡率の低下に起因している。

日本の乳児死亡率もまた、過去数十年間に劇的に低下した。日本は2007 年で出生千人当たり死亡数が2.6 人、OECD 平均4.9 人の半分とOECD 諸国で最も低い。

肥満率は、国により大きく差はあるものの、近年ほぼ全てのOECD 諸国で増加している。成人の肥満率は、OECD 最小の日本(3.4%)、韓国(3.5%)(2005 年)から、最大の米国(34.3%)(2006 年)まで格差がある2。

やや否定的な側面としては、日本では、2007 年時点で26%の成人が毎日喫煙しているが、OECD平均では23%である。男性の喫煙率は40%であり、日本は韓国、ギリシャ、トルコについで依然として特に高い。スウェーデン、米国、オーストラリア及びニュージーランドは、タバコ消費量を著しく減らすことに成功し、現在、成人喫煙率が18%を下回っている好事例である。

OECD ヘルスデータ 2009 に関するこれ以上の情報はウェブサイト www.oecd.org/health/healthdata
で閲覧できます。 OECD ヘルスデータ 2009 は、日本語ではオンライン版でしか利用できません。

日本に関するその他のOECD の成果物は下記のウェブサイトをご参照ください。
www.oecd.org/japan.

1 人口当たり急性期病床数の国ごとの相違の一部は、国によって「急性期」の定義が異なることによるものである。特に、病床が介護やリハビリといった他の用途に使われる事例を含めるか除外するかといった相違がある。

2 日本と米国のデータは、実際に身長と体重を測定したデータに基づくが、他のほとんどの国は自己申告に基づく推計であり肥満率が過小評価となりがちであるため、日米のデータはより正確であることに留意が必要である。









どう思います?

どうしてこのデータから

このような記事になってしまうのでしょう?






PDFの1枚目のトップは、

>日本の2006-07 年の総保健医療支出の対GDP 比は8.1%であり、OECD 平均の8.9%を0.8%下回る。

と、

日本の医療費はずば抜けて低い

ということで、

2枚目のトップも

>日本の保健医療支出は2000 年から2006 年の間に実質ベースで2.2%増加しているが、これも2000-2007 年の間のOECD 平均3.7%を下回っている。

と、

日本の医療費はさらに増加もされていない

という事実です。



最初から低いのに

さらに増加していないので

世界との差はどんどん開き、

世界標準からはかけ離れた

”超貧困医療”

となっているわけです。



なのに世界最高の結果を出しているのが

日本医療。

>2006 年時点で、日本はOECD 諸国で最も長い平均寿命

>日本の過去数十年の著しい平均寿命の伸びは、特に、男女とも、今ではOECD諸国で最も低くなった心疾患死亡率の低下に起因

日本は2007 年で出生千人当たり死亡数が2.6 人、OECD 平均4.9 人の半分とOECD 諸国で最も低い。




なぜ、

日本の高度医療 心疾患死亡率 世界最低レヴェル

乳児死亡も世界トップ

という記事にならないのでしょう?






このデータからなぜ

医療器械(CT,MRI)が多い、

という記事になってしまうのか

私にはまったく理解できません。




データを素直に頭から読めば

(幸いなことに日本語ですから)、

金はないのに世界最高水準という

日本の医療現場が

限界だ!

という理由が分かるのではないでしょうか?





なぜマスコミは国際比較という

当たり前のことをせずに

バイアスのかかった報道ばかりするのでしょう?






このデータを読んで、

なんて日本はMRIが多いんだ!!

と理解するなら

おバカ



意図的にゆがんだ報告をする

変人

としか言いようがありません。




>人口当たり急性期病床数の国ごとの相違の一部は、国によって「急性期」の定義が異なることによるものである。特に、病床が介護やリハビリといった他の用途に使われる事例を含めるか除外するかといった相違がある。



しかも、

”「急性期」には

各国の用語の違いがありますよ。

単純に比較しないでください”

という部分は無視して

日本の急性期ベットは多い

と主張するのは

よほど国語の理解力か

統計を読む能力が

低いとしか思えません。




政治的な意図があるにせよ、

単純な比較

を故意に載せないのは

ひどい話です。






こういうデータで世論が作られ、

”医師は大量生産して

医療費、急性期ベットは削減すべし”

という

世界とは全く逆方向の逆噴射を

日本は続けることになるでしょう。





逆噴射して

失速して墜落するとは

思わないのでしょうか?









オリジナルデータはこちらから。

ネタ元は

ssd’s Diary
OECDに、世界一m9と笑われました
http://ssd.dyndns.info/Diary/?p=4314

から。いつも大変おせわになっております。


OECD Health Data 2009 - Frequently Requested Data
http://www.oecd.org/document/16/0,3343,en_2649_33929_2085200_1_1_1_1,00.html

エクセル形式でダウンロードされます。
http://www.irdes.fr/EcoSante/DownLoad/OECDHealthData_FrequentlyRequestedData.xls



日本のデータの空欄が目立ちます。

日本の医療データ自体が

世界水準に達していないのは

厚労省の怠慢ではないでしょうか?



あまりにひどいデータなので

これも公開していないのは

意図的なのかな?

CBはまだ良心的。










人口千人当たり医師2.1人、OECD平均を下回る

更新:2009/07/03 21:42   キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/22955.html

 経済協力開発機構(OECD)は7月1日、加盟30か国の保健医療統計の国際比較「OECDヘルスデータ2009」を公表した。それによると、06年の日本の人口1000人当たり医師は2.1人で、OECD平均の3.1人を大きく下回った。OECDでは、この要因の一つに「政府が医学部入学定員を制限していること」を挙げている。


 「OECDヘルスデータ2009」によると、日本の06-07年の総保健医療支出の対GDP比は8.1%で、OECD平均の8.9%を下回った。この割合が最も高いのは米国で16.0%。次いでフランス11.0%、スイス10.8%、ドイツ10.4%の順だった。

 日本の人口当たり医師数は、他のほとんどのOECD 諸国より少なく、06年は1000人当たり2.1人。また、人口1000人当たり看護師数は9.4人で、OECD平均の9.6人をやや下回った。

 CTやMRIといった診断用機器の数については、多くのOECD諸国で過去10年間に激増。07年のOECD平均のMRIスキャナー数は人口100万人当たり11.0台となったが、日本では既に、05年に人口100万人当たり40.1台を保有しており、ずば抜けて多い。

 日本の平均寿命は06年時点で82.6歳と、OECD諸国の中で最も長い。日本は過去数十年、著しい平均寿命の伸びを見せており、これについてOECDでは、「特に、男女とも、今ではOECD諸国で最も低くなった心疾患死亡率の低下に起因している」としている。
 また、乳児死亡率も過去数十年間に劇的に低下し、07年の出生1000人当たり死亡数は2.6人。OECD平均4.9人の半分近く、OECD諸国で最も低い。

 一方、日本では07年時点で26%の成人が毎日喫煙しているが、OECD平均では23%。特に男性の喫煙率は40%で、韓国、ギリシャ、トルコに次いで依然として高いことが示された。






医療経済学の基本はこちら。

ぜひご一読を。

日本の医療政策の無能さがわかります。


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コメント

そして伝説へ

日本の経済が世界一だった
とか
日本の官僚機構が世界一だった
などという伝説があります

次に伝説になるのは日本の医療
「数少ない人員かつ低予算で、世界一の健康水準を成し遂げた、日本という国があったそうな...」
この報告書は、伝説が真実であったことを証明する大切な資料になることでしょう

その次に伝説になるのは...プロ野球かなぁ

No title

急性期ベッド数が多い>減らせ!
MRIが多い>だから医療費が高騰する!減らせ!
医師数が少ない>まあ、ちょっとくらい増やしてやってもいいかな

一方

平均寿命が長い>長生きして年金を食いつぶすな!
医療費が安い・増えていない>医療費は減らさなければ、国と企業の体力が落ちるんだ!国民の医療レベルがどうなろうと知ったことか。

要するに、自分たち(マスゴミ・大企業・官僚)に都合の悪いことは報道しない、という一貫した姿勢を貫いておられるだけですね。

まあ、官僚機構が日本を発展させた!と礼讃するようなドラマが始まりましたが。
おとぎ話としては、いいんですけどね…
あれも、結局佐橋滋氏という異能の人のお話で、だから「官僚は優秀なんだ」という結論にはならないんですよ。
番宣ではそんなことは言いませんが。

No title

 医療費の分配
 2001年の医療費30.8兆円の内で、医科診療医療費は、23.9兆円
  
  ・医療機関外の産業:11.8兆円 その内わけは
      7兆円(製薬メーカー、医薬品卸、臨床検査センター)
      4.8兆円(医療機器メーカー、不動産業者、金融機関)
  ・医療機関12.1兆円
     内、人件費:12兆円
       税金、借金返済、再生産費用:0.1兆円

(医療の裏側でいま何がおきているか、大阪大学医学部医療経済経営研究チーム編、92㌻ 小川嘉誉氏の研究による) だそうです。

 ちなみに、マスゴ○ミの大好きな夢の超大国では、
 『アメリカあたりでは人件費として約70%が計上されます。』(同98㌻)

  ・・・人件費が安いのか、医療機関外の産業が高いのか?

 そして 伝説へ
⇒ その後、医師の姿を見たものは、誰もいない?

捏造報道バカキシャで
「ナマポはとりっぱぐれが無くて、おいしい」とかアホ抜かしておりましたよ。
レセプトがあるっちゅうの!

ナマポを診たがる医師の方が希有な存在なのにね。

奈良の件の病院も悪いのかもしれませんが一番の原因は
「民生員(=公務員)の怠慢」これにつきるのですけどねぇ。

No title

奈良山本病院の報道で、唯一本質を突いているな、と思ったのはMBSラジオの「こんちはこんちゃんお昼ですよ」の先週木曜日でしたね。

病院も悪いことをしたのかもしれないが、こういった患者を行政は放置して、国は無視している。そこに根本的な問題がある、と吠えてました。すごく納得できる意見でしたね。

No title

いずれ日本医療もコスト相応の質まで低下するのは必定と思われます
馬鹿マスコミわかんないのかなw

ここがポイントかも

>公的部門がOECD 諸国の保健医療財源の主要部分を占めているが、米国、メキシコ、ギリシャは例外である。日本では、医療支出の81.3%を公的部門が負担しており、OECD 平均の72.8%を大きく上回っている。

 この割合をOECDレベル(あるいはそれ以下)に減少させることが国とマス○ミ(=経財界)の目的かもれません。減少させた分は利用者の負担となるわけですが、経済効果となって現れるので問題ないとみなされるように思います。
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某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

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