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■開業つれづれ: 「ドクターヘリの導入で会社悲鳴、運航費持ち出し」


ネタ元は

REXさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-909.html#comment6909

です。いつも大変お世話になっております。






あれほど

「道路が整備されてなくては

救急車が病院に搬送できない」

とかほざいて道路をいっぱい作っておきながら、

今度は

「もっとスピードのあるヘリだ」

というのはどんなもんでしょう?






いえいえ、ヘリ救急の有効性は

分かっているつもりではあります。




ただ、実際にヘリに乗り込むと

夜間が飛べない

とか

悪天候では飛べない

とか

ヘリは患者さんだけおろして医師はそのまま搬送先の病院に放置

とか

医師だけ保険に入っていない

とか

本当にひどい状況です。













ドクターヘリの導入で会社悲鳴、運航費持ち出し
国想定240回、実態はそれ以上…補助金で賄えず

2009年6月21日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090621-OYT8T00349.htm
 医師を乗せて事故や災害の現場に急行する「ドクターヘリ」を導入している全国18の病院のうち、12病院で国が想定する出動回数を大幅に上回り、公的な補助金だけでは運航費をまかなえていないことがわかった。

 2001年4月に国内に初めてドクターヘリが導入されてから8年余り。普及に向けた課題を探るため、救命救急の最前線をルポした。(関俊一)

 「野田、交通外傷。野田、交通外傷」――。6月9日午後0時28分、千葉県印旛村の日本医大千葉北総病院のドクターヘリ運航管理室に、同県野田市の消防本部から出動要請が入った。

 現場は30キロほど先の同市内。20代の女性がマイクロバスにはねられ、頭に大けがを負った交通事故だった。松本尚医師(47)と星島洋子看護師(29)が病棟から呼び出され、ドクターヘリに走り込む。要請から3分後、ヘリは現場へと出発した。

 「事故の状況は?」。機内では松本医師が無線で現場と連絡を取り合う。13分後、ヘリが現場から数百メートルの小学校の校庭に着陸すると、女性が救急車から機内に運び込まれた。頭部の出血が激しく、意識もほとんどない。松本医師と星島看護師はヘリが飛び立つと、容体を確認しながら点滴を施し始めた。

 二十数キロ離れた筑波メディカルセンターに降り立ったのは、午後1時9分。出動要請から約40分、事故発生から約50分というスピード搬送だった。

 同市内には、高度な救命救急にあたる「3次救急病院」がなく、救急車だと筑波メディカルセンターまで40分ほどかかる。女性は当日中に意識を取り戻したが、事故の処理にあたった野田警察署の幹部は「負傷したのは頭部。搬送に手間取っていたら危険だったかもしれない」と指摘する。

 同病院がドクターヘリを導入したのは01年10月。08年4月に全面施行された特別措置法では、1病院あたりの出動回数を年240回と想定し、国と自治体から年間一律に1億7000万円が補助されるようになった。しかし同病院の昨年度の出動は全国最多の663回。240回を超える出動の費用数千万円は運航を請け負う「朝日航洋」が負担する。「公益性と将来性を見込んで始めたが、このままでは続けられない」。同社の担当者はそう訴えた。

 ドクターヘリが01年4月に全国で初めて導入されてから、昨年度は16道府県の18病院で5635回出動した。うち1181回が交通事故への出動で、交通事故死者減少の一因ともされているが、日本航空医療学会によると、1病院あたりの平均出動回数は313回で、12病院で国の想定する240回を超えた。

 岡山、静岡両県でドクターヘリを運航する「セントラルヘリコプターサービス」は昨年度、約1億4000万円の持ち出し。6病院のドクターヘリを運航する「中日本航空」も、うち1病院から超過分の一部を補填(ほてん)してもらっているが、「それでも赤字」と頭を抱える。

 運航会社でつくる全日本航空事業連合会ヘリコプター部会では年240回という出動の想定を見直すよう国に求めており、厚生労働省は「来年度以降、見直しも含め検討する」としている。

 ドクターヘリを巡ってはヘリポートや格納庫の整備のほか、医師の育成といったソフト面の課題も山積している。こうした問題点を話し合おうと、NPO法人「救急ヘリ病院ネットワーク」(理事長・国松孝次元警察庁長官)が今月27日、東京都内でシンポジウムを開催する。問い合わせは同ネットワーク(03・3264・1190)へ。







議員さんからは

「ドクターヘリさえ飛べば救急は安泰」

みたいなお気楽意見も

大量にありましたが、

結局は運んだあと、診るのは医療スタッフ。






運送コストと医療コストを

ごっちゃ混ぜにして

そこに利権を上乗せしているから

なんだかわからない意見になってしまいます。






もともと道路利権があって、

「病院に運ぶためには道路整備が必要」

とか言っていたくせに

肝心の病院はどんどんお金を削っているわけです。







さらには医師に保険をかけずに

ホイスト降下(1)なんか

やらせた日には

大学で救急医療が消滅したりします。







「おまえ、ホイスト降下、やる?」

「え゛ー、ヤダ」

当たり前なんですが。







「コードブルー」みたいな医療現場が

赤字だだ漏れな料金体制で、

赤字を出したら叩かれるというシステムです。





叩かれたら当然

さらに救急現場はやる気をなくす、

ホイスト降下なんかやってられない、

というのは一般的な意見だと思います。






きっと、国も

救急ヘリに金出してます、

というのは分かりやすくて

予算も通しやすいから

喜んで食いついてきますよ。




こういうヘリの値段も

「社会保障費」に入って、

社会保障費、値上げしました!

とか言っても

実はヘリコプター運用費とか

お上の尻をなめなきゃ出てこない病院補助金とか

そんな金ばかり。





実質的な医療の料金である

「診療報酬」

が値上げされなければ、

医療現場の崩壊は

もうどうしようもないです。








ヘリもひどいですが、

医療現場はもっとひどいです。












(1)

■鳥取大医学部はヘリからダイブ(笑)!! 「ホイスト降下運用開始 医師らヘリから現場へ」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-400.html

■鳥取、島根で救急部教授が逃散 「鳥大医学部付属病院 4月以降救急専属医不在に」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-626.html


























関連記事

コメント

No title

どこまで行っても中央官僚が管理できる補助金行政を止めようとしないのが最大の問題ですね。
地方分権といいながら、金づるは決して渡さない。
直轄事業負担金なんて典型例。

せめて財源移譲をもっとちゃんとして、国家システムをスリム化しないと、地方は権限と責任だけ押し付けられ、それを実行する金は「中央官僚のいうことを聞いたら恵んでもらえる」補助金頼り、というのでは地方分権とは言いません。
医療は「開業医稼ぎすぎ」という妄想(妄想っちゅーもんは自分に都合のいいことをいうからね)に取りつかれて、「診療報酬削れや」という行動に出て、「減らしっぱなしじゃ勤務医がかわいそうだから、俺たちの言うことを聞いた病院には補助金」と、どんどん恣意的なコントロールをしようとしている。
これに強く言えない医師会執行部。

これで、現場の意欲を維持しろと言われても、「無理」としか言いようがありません。

お金罹るねぇ

危険で高価なドクターヘリを誰が推進してるんでしょうね。こんな狭い国でw

自己負担させましょう

搬送一件当たり60-80万円程度ってことですかね。
それなら半分くらい自己負担請求してもかまわないかと思いますけどね。一生に一回乗るかというヘリなんですから。一緒にどさくさ紛れに救急車も5万円程度の自己負担を法制化してしまえばいいのに。

No title

Hekichin 先生のヘリ、救急車の有料化に大賛成です。
”使うためにある”
ことと
”無料である”
ことが同意義である必要はありません。
人の命がそれほどに大切ならば、
ましてやその命が金で変えられるならば安いものでしょう。

No title

「コード・ブルー」特別編で
予算削られてヘリ廃止とか
患者死亡で山P訴訟されるとか
やってほしいなあ

的外れですが

>事故の処理にあたった野田警察署の幹部は「負傷したのは頭部。搬送に手間取っていたら危険だったかもしれない」と指摘する。

普通、関連医療機関のスタッフや搬送した救急隊にインタビューするんじゃないの?
手間を惜しんでの、警察ぶら下がり記事ですか?
と言いたくなるのは、意地悪でしょうか?

(記事の中の氏名や時間などはすべて警察で把握されているようなものばかりですね。)

No title

ま、形を変えた箱モノ行政ですからね。
ヘリを買う金は出した。後は赤字になろうと知りません。という典型例。
だいたい、ヘリ搬送のコストってどこが持ってるの?(もちろん補助金以外の部分ですが)
診療報酬に「ヘリ搬送」なんてないですし。
救急車と同じ扱いなんですかねぇ。

だとしたら、私たちが口を出す筋合いのものではないですな。
たとえ赤字でなくなろうと。

No title

地方分権といいながら、金づるは決して渡さない。
⇒ 赤字分野を名目上は独立させて潰すやり方は、一見、企業本体の健全化に見える奥の手(禁じ手?)だとか。 課税権をもらっても、課税するべき企業もないような地域では、地方分権も何も、あったモンじゃないですね。
  『魚を与えれば、一日養うことができる。 魚のとり方を教えれば、一生養うことができる。』 独立っちゅーモンは、そういうことだと思います。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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