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■開業つれづれ: 「「治療怠り脳梗塞誘発」 岐阜県に7900万円賠償命令」

ネタ元は

demianさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-901.html#comment6880

です。いつも大変お世話になっております。





「自主退院」

したひとが

「医療被害者」

というのはいかがなものでしょう?






こういう判決が出るたびに

現場では医療崩壊が進みます。













「治療怠り脳梗塞誘発」 岐阜県に7900万円賠償命令

asahi.com 2009年6月18日23時44分

http://www.asahi.com/health/news/NGY200906180020.html



 岐阜県総合医療センター(岐阜市)の医師の過失で脳梗塞(こうそく)を発症し、重い障害が残ったとして、同県羽島市の男性(59)が県に約1億5200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、岐阜地裁であった。野村高弘裁判長は「十分な治療を怠った過失があり、脳梗塞が誘発された」と述べ、約7900万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は03年10月29日、呼吸困難を訴えて同センター(当時は県立岐阜病院)に入院。不整脈である心房細動と診断され、脈拍を正常に戻すため心臓に電気を流す除細動の治療を受けた。男性が希望したため、主治医が11月10日に退院させたが、翌11日に倒れ、右半身不随などの障害が残った。

 野村裁判長は判決で「主治医が退院によるリスクを男性に十分説明していたとは言えない」と指摘。退院で除細動後の投薬療法が不十分になった過失と脳梗塞の発症との因果関係を認めた。賠償額については「男性は労働能力は喪失したが、食事や入浴は1人でできる」と認定した。

 同センターの渡辺佐知郎院長は「原告には、改めて大変気の毒だと考えている。県の主張が認められず残念だが、判決文を精読した上で対応を検討する」とコメントした。






よくある経緯。

患者 「呼吸が苦しい」

 ↓

医師 「不整脈ですね」

(治療)

 ↓

患者 「なおったならすぐに退院したい」

 ↓

医師 「まだ治療中なんですが…」

(退院)

 ↓

患者 「退院したら脳梗塞になったぞ、コラ!」

 ↓

医師 「…」

 ↓

患者 「医師の責任だ。県の責任だ。裁判だ」
(自分の責任ではない)



そこで、医療側が裁判に負けるのがミソです。

ここに、理不尽な要求の換金術が完成するわけです。







国は早く退院させろ、

といい、長期入院では金を出さず、

患者の希望に合わせて退院させたら

運悪く翌日に脳梗塞になったと。




ワーファリゼーションしてもAfなら

脳梗塞は

ある一定確率で起きるとは思います。

まあ、詳細は不明ですが。





人間の体を、

製品管理のように考える司法の判断は

いつも医療側に違和感を覚えさせます。





このような判断が続くのなら、

医療側はそれこそ入院レヴェルの医療を

行うことはできなくなってきます。




私がこの主治医なら、

絶対に第一線から撤退をすることでしょう。







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コメント

No title

>退院で除細動後の投薬療法が不十分になった過失

よーわからんのですが、普通、ワーファリンコントロールされてますよね。それができてないと退院させない。
それを患者希望で退院したとたん、投薬療法が不十分になったというのなら、勝手に休薬したんじゃ…
いやまあ、予測で論議するな(誹謗中傷だ!)、個人情報だから事実関係は公開できない、ですから、話のしようもないんですけどね。

要するに、「この薬を勝手にやめたり、飲み忘れたりすると脳梗塞を発症しますよ」と、とことん患者が泣きを入れてくるまで説明して、絶対薬を忘れませんから許してくださいと書類にサインするまでムンテラしなければ、医者が悪いということになるんですかね。
ま、「そんな話は聞いてない」で終わるんでしょうが。

十分な説明とは・

いつもアメリカからブログを楽しんで読ませてもらっています。

「十分に説明していたとは言えない」ってどこまで説明すれば十分と言えるんですかね?
やっぱり保険会社のように、分厚い約款みたいな物を病作って、患者に十分に理解したとサインさせるぐらいの防衛医療をする時期に来てるんではないでしょうか?
病院、医師もそういった自覚が必要なのかもしれません。

帰国が憂鬱です。

No title

不当判決は今日も正常運転。医療崩壊も着々進行中、と言うところでしょうか。

詳細はわかりませんが、「ここまで説明すれば十分」と言うガイドラインを示して欲しい物ですね。

あと、説明は医師でなくて、専属の人がコンコンとするように出来ないものでしょうかね(入院患者のムンテラには非常に時間を取られます)。

貴方日本の司法を舐めてますね?

>やっぱり保険会社のように、分厚い約款みたいな物を病作って、患者に十分に理解したとサインさせるぐらいの防衛医療をする時期に来てるんではないでしょうか?

患者が分厚い約款を読む筈がなく、理解もしていないであろう事は容易に予測しうる筈であり口頭でも長時間かけて懇切丁寧に説明すべきであった、みたいな判決出されるに決まってるじゃないすか。
…つーか本家本元の保険会社が既にそんな感じの判決下されてませんでしたっけ?

私も

 実は私、仕事中に、Af起こしました。
 胸苦しさを感じてモニターつけてみましたが、なんか変な波形が出ていました。期外収縮はないし、なんでかなあなんてのんびり構えていたら、横からたまたま循環器科の先生が覗いてくれて診断がつきました。ええ、不勉強な小児科なもんでトンと縁がありませんでしたが。これがそうか、と得心いたしました。

 この方、自覚症状がなかったのかもしれませんね。
 不孝な転機に至ったことは、大変ご愁傷様でした。
 でも、Afをひき起こした原因はDrにはありませんしね、自分の体なんですよ。どんな治療だって100%の効果を保証できるわけじゃないんだし、たまたま結果が悪かったからって、即Drの責任を追及するってのは、甘えすぎじゃないかな?

 今回は、医者としてではなく、一患者として意見させていただきました。

鑑定人

巧妙心的な医師が関与してないか?

To 10年前にドロッポしました。

言葉遣いにご注意ください。

No title

59歳、男性が心房細動に伴う呼吸困難感を主訴に受診、DCによる治療を受けて約2週間で退院。退院後に脳梗塞を発症。
ということですよね。

まずDC後に洞調律にはもどったのでしょうか?除細動の治療を受けた、除細動後、とは書かれていますが転帰が書かれていません。文脈の流れとしては、発作性心房細動に対してDCを行って、洞調律に復した、ということなんでしょうけど。

呼吸困難感があるので、発症時期は不明でもレートコントロール・抗凝固を行いつつ、TEEでもやってDCとなっているんでしょうが、入院期間から考慮するとある程度はINRもコントロール域に入っていたんじゃないかと推測しますが・・・

となると、よくあるパターンは「薬のんで採血するだけじゃないか!退院させろ!」でしょ。
ただ、翌日発症ということは自己中断が原因というよりは、単にPafを再度発症して不運にも脳梗塞の合併症が起きただけでは。
主治医の説明がどうのというレベルではないと思いますが。

あとの可能性としてはコントロールがなかなかつかずにヘパリンなどを併用していて、自主退院による中断後に生じた可能性もありますが、あくまで自主退院でしょ!百歩譲っても7900万は法外です。自己責任分の減額が入るべきです。

詳しくことがわからないので適切かどうかはわかりませんが、
書かれているだけからの印象では、
ぜひとも控訴してほしいと思います。
そうしないと医療崩壊のための新たなエビデンスになってしまいます。

Diego様、

どこが気に障ったのか正直よく判りませんが、不愉快な思いをさせてしまった事については謝罪します。
それはそれとして、人に言葉遣い云々おっしゃりつつ呼び捨てなのは如何なものかと。

No title

ここで自己責任を使わずにどこでと小一時間

10年前にドロッポしました。様

>どこが気に障ったのか正直よく判りませんが、 ???

そうですね、様を付け忘れた事、申し分けありません。
日本を離れて長いもので。

判決文出ました

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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


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