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■開業つれづれ: 「経営難で「PFI契約」解消へ 高知医療センター」

どこのどちらさまが、

「日本医療は非効率的だから、

民間主導ならいっぺんに問題は解決!」

とかほざいていたんでしたっけ?




民間主導のPFIが

続々と巨額の赤字を垂れ流して

崩壊しています(1)。






いままでよりも

さらに悪いのですが、

民間は傷がつかない契約内容。

逆に、PFI事業の撤退で

企業側は黒字になったりするんでしょうね。




補てんはもちろん税金です。







経営難で「PFI契約」解消へ 高知医療センター

2009/06/16 13:32 【共同通信】
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009061600241

 民間資金やノウハウを活用して公共施設を建設、運営する「PFI方式」を導入した高知医療センター(高知市)が経営難となり、運営委託先の特定目的会社(SPC)と運営主体の高知県・高知市病院企業団が、PFI契約の解消を前提に協議することが16日、分かった。 同日開かれた企業団議会臨時会で、山崎隆章企業長が明らかにした。

 山崎企業長によると、SPCと企業団は今春から、経営改善に向けた検討に着手。今月8日にSPCが「合意によるPFI事業契約の終了」を提案し、企業団もこれに応じた。今秋をめどに合意に向けた協議を進める。

 病院は来年4月を目標に企業団の直営とし、これまでSPCに包括委託していた薬品の納入などについては、業者との個別契約に移行する。

 医療センターは2005年、全国で初めてPFI方式を導入した病院として開院。直営方式と比べてコスト削減が見込まれていたが、医業収益に占める薬品などの調達コストが、当初の見込みより大幅に上回るなど赤字で推移。08年度には約7億6千万円の運営資金不足に陥るなど、経営難が深刻化していた。






あれほどもてはやされたPFI事業は

絵にかいたモチ状態だったわけですが、

このようなトライアルで、

日本医療はだれがやっても

すでに黒字モデルは作れない、

ということになりました。





高知でも”メシ抜き状態”なんでしょうね(2)。




すでに医療機関は

更地以下の価値しかないようですから(3)、

「頑張るだけ無駄」

ということが一つ一つ証明されているわけです。






国の料金体制である

診療報酬制度が、

すでに病院、医療機関を

潰すに足りるだけの

激安の”極悪料金”

だということです。





高知の方々も

税金でその痛みを知ることになるでしょう。







(1)

■PFI近江八幡はつぶれたが、福岡はやる気満々 「福岡市の新こども病院「基本構想」 PFIや独法化効果盛る」 
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-552.html

■開業つれづれ: ”お気の毒でございます” 「「PFI方式」方針変更の背景は」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-862.html


(2)
■開業つれづれ: お前らメシ抜き! 「近江八幡市立総合医療センター:食堂、15日に再開 2カ月ぶりに /滋賀」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-890.html

(3)
■開業つれづれ: 病院にさら地以上の価値はない 「正念場迎える200床規模の中小病院」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-871.html



関連記事

コメント

No title

>医業収益に占める薬品などの調達コストが、当初の見込みより大幅に上回るなど赤字で推移。

どう考えても、「SPCに中抜きされたから赤字になっちゃった」としか読めないんですが、私の読解力が悪いんですかね。

病院経営が赤字でも、SPCは黒字。しかも契約解除で更に金を巻き上げる。最初からそれが狙いだったのか?と思ってしまいます。
「病院経営に食い込んで、おいしいところだけを吸い上げる」ことを目標にPFIがすぐれた方針だ、と売り込んでいたとしか思えません。

どうやら、福岡のこども病院もPFI方式の導入を見直すようですし(というより、病院移転自体を見直せよ)、病院経営はこれ以上は不可能というくらい、効率化は済んでいる、ということでしょう。
あとは、職員の人件費(医師の人件費だけではないですよ)にメスを入れるしかないでしょうね。

No title

民間手法を取り入れても改善できないどころか、むしろ悪化する。
病院経営がうまくいかないのは、経営努力が足りないだけではないという反証になりませんかね?

本質的に医療とは単なるサービス業ではなく、応召義務があり夜間診療、救急など不採算部門をやらざる得ないところに、価格は決められ転価できず、食い逃げも捕まえるどころか防止すら出来ない、さらに昨今の訴訟リスクを抱えて、どうしろというのでしょうか。

都合によって社会主義経済と自由主義経済を使い分けられ、いつでも付けをまわされるのは医療機関。
いいかげん政治家・メディアの馬鹿頭でも気付いていいんじゃないか!

No title

>運営委託先の特定目的会社(SPC)
これっていったいどこが糸引いているんでしたっけねえ。
わざと伏せてあるのが、圧力を感じさせますw

そういえば筑波大学病院は新病棟を建てるのにPFIを導入するそうですが、どうなるんでしょうね。

No title

PFIによって自治体の病院事業がスリム化できるので、病院単独の決算でなく、自治体及び関係企業の連結決算でPFI導入の効果を見るべきだと思います。一方でPFI導入で病院事業に関わる公務員数が削減されず、自前でできることを外注し、材料までもSPCを通して買ってたとしたら当然コストが増えます。PFIの使い方や評価指標が間違っているのだと思います。

No title

要するに、高知の場合、オ〇ックスがおいしいところを全部持っていったから状況が最悪になっていったということですね。わかります。

病院や学校の専門職(公務員)の多くが現状では結構なタダ働きをこなしています。それでも不採算なわけで。民営化で時間単価を下げたり期限付き雇用で昇給を無くしたりしても、総体として実質の人件費が減るとは思えません。むしろ増えるのでは。学校なら予算が尽きた時点で時間外労働をやめることも有り得ましょうが(実際にはできませんね、でもセーブはできる)、医者には許されていません。
本家のイギリスはどうかわかりませんが、日本のPFIはオシャレなピンハネ業者のためにある。成功している様に見えている業種でも内実はレベルが落ちていると思います。図書館の人件費を落としたら、一般の人には見えない所、蔵書の質の高さや分類整理の質の高さが失われます。
税金が中抜きに遭う仕組み、病院には向きません、というか私には許せない。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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