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■「【社説】 新型インフル 医療機関は逃げないで」 …エイズ偏見まで医療機関のせい?

おいおいおい…。

東京新聞の新型インフルエンザの社説で、

とってつけたような

”医療機関悪人説”が出てきましたよ。



>一九八〇年代後半、エイズウイルス感染者の診療を一部の医療機関が拒否したことで、感染者への偏見・差別を助長したことを忘れてはならない。



この段階で、HIV感染者に対して

非常にむごい偏向報道を行ったのは

ほかならぬマスコミだと思っていました。




そして、

現時点でも日本では

HIV感染者が増えています。

そのことを触れずに

まるで過去の病気のようにHIVについて書かれているのは

なぜなのでしょう?





今回の件でも、

”感染の可能性がある患者さん”に

対して、

医療機関の選択肢が多数ある

東京を中心とした地域で

保健所への電話相談か

他施設受診を勧めた(1)、

というのが実態のように思えます。





これは

他の医療機関への受診勧奨は「応召義務違反に当たらず」(1)

という厚労省の見解もあり、

まっとうな対応です。






逆に、無連絡でいきなり

患者さんの多数いる(=体調のよくない方がいっぱいいる)医療機関へ

疑いのある患者さんが行く方が

よっぽど危なく、

厚労省もこのように述べています。




厚生労働省
新型インフルエンザ
個人でできる対策

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

ア 発生早期の段階
・ 感染した可能性のある者は、極力、他の人に接触しないよう以下の対応を行うことが必要である。

*発熱・咳・全身痛などの症状がある場合、事前連絡なく医療機関を受診すると、万が一、新型インフルエンザに感染していた場合、待合室等で他の疾患の患者に感染させてしまう「二次感染」のおそれがある。その場合はまず、保健所等に設置される発熱相談センターに電話等で問い合わせをし、その指示に従って指定された医療機関で受診する。

*発熱相談センターから指定された医療機関を受診するときは、必ず当該医療機関に電話で事前に連絡し、受診する時刻及び入口等について問い合わせる。この連絡を受けて、医療機関は、院内感染を防止するための準備をすることになる。

(PDF形式
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-12.pdf
P.136-7)







きっと、マスコミの方って

こういうのを一切読んでいないか、

読んでいても

理解できないのでしょうね。




こういう脊髄反射的な社説って

一体何なのでしょう…?









【社説】 新型インフル 医療機関は逃げないで

東京新聞 2009年5月9日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009050902000077.html


 新型インフルエンザの流行地域は世界的にますます広がっている。重症度が当初予想されたよりも低いとの見方が強まっているが、ほとんどの人が免疫を有していないだけに油断できない。

 世界保健機関(WHO)によれば、感染者はこれまでにアフリカを除く全大陸で確認された。WHOでは警戒レベルを六段階のうちの「5」から最高度の「6」への引き上げを検討する動きもある。

 幸いなことに、重症度については専門家の間で今のところ「季節性インフル並み」との見方で一致している。

 感染者が最初に確認されたメキシコで死亡者が多発したのは、発症後の受診の遅れなどによることが徐々に明らかになってきた。

 他の国では抗ウイルス剤の適切な投与で死亡にほとんど至っていないことは安心できる。

 だが、重症度と感染力とは別の問題だ。ほとんどの人は豚由来の新型インフルへの免疫がないため、いったん感染者が発生すると広範囲に広がる可能性がある。多数の感染者が発生すれば多くは軽症で済んでも重症者が増える。

 現時点で重症度が低くても、人から人への感染を繰り返しているうちに高まる可能性もある。

 油断してはならない。

 新型の国内侵入の可能性が高い空港で行っている水際対策として機内検疫や赤外線による体温測定は、当分続ける必要がある。   同時に、帰国者で発熱などの症状がその後出た患者は、自治体の発熱相談センターに相談し、指定された医療機関で受診するよう徹底する必要がある。

 ところが、感染国への渡航歴が最近なかったり、身近に渡航者がおらず感染の可能性が低いにもかかわらず、発熱を訴えた患者が医療機関で診療を拒否される事態が多発している。

 厚生労働省が「医師法違反の疑いがある」として、全国調査に乗り出したのは当然だろう。

 懸念されるのは、診療拒否が増えれば、患者が渡航歴や症状を正確に申告しなくなることだ。それが結果的に新型インフルの感染を広げることにもなる。

 各地の医師会、病院協会はこのようなときこそ社会的責任を自覚し、医療機関に対し、適切に対応するよう指導すべきだろう。

 一九八〇年代後半、エイズウイルス感染者の診療を一部の医療機関が拒否したことで、感染者への偏見・差別を助長したことを忘れてはならない。







>懸念されるのは、診療拒否が増えれば、患者が渡航歴や症状を正確に申告しなくなることだ。


…馬鹿じゃないでしょうか?

バラバラに医療機関を受診しろと?

疑いがある症例は

保健所に連絡を入れることで

スクリーニングができます。





現時点で末端の医療機関には

インフルエンザの診断キットの在庫も極めて少なく、

診断が難しい状態になっています。




正確に”保健所に連絡を取る”ように指導するのが

一番正しいやり方で、

それを報道するのがマスコミの役目ではないのでしょうか?





いきなり受診させろ!!

と東京新聞が声を大にして言う理由が分かりません。

それよりも

疑い症例のきちんとした受診手順を繰り返し

報道するのがマスコミの役目ではないでしょうか?





簡単な”善悪説”で

”悪人が医療機関”

というシンプルなロジックを展開しているマスコミ。




あれだけ悪人にしていたタミフルに対する報道は

どこに行ったんでしょうね?



タミフルを処方した病院が悪いかのような

報道だったんですけどね。

新型インフルになっても

マスコミの方は、

タミフルを使わないのかな?





マスコミが繰り返し言っている

”冷静な対応”

がいちばんできていないのが

当のマスコミです。








(1)
■「他の医療機関への受診勧奨「応召義務違反に当たらず」」「新型インフル:やまぬ診察拒否 相談、5県2政令市でも」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-816.html


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コメント

>厚生労働省が「医師法違反の疑いがある」として、全国調査に乗り出したのは当然だろう。
一度、印刷したら回収不能な紙媒体ではなく、web版ですし、社会面の様な一次情報ではなく、社説なのですから

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-816.html
の記事ような新しい情報がでたら、その旨明記して記事を訂正してもよいのでは?
と思ふ

新聞記事の重要度

あえてつけるなら、
一般記事>社説
でしょうな。

自分の経験と得た知識をもとに放言しているだけですから。
問題はこれに盲従しちゃう方が多くいること。

>厚生労働省が「医師法違反の疑いがある」として、全国調査に乗り出したのは当然だろう。
えー、こんな調査は行われていないようですが、マスゴミ調査なんですかね?
大体、医師法違反ではない、ととっくに答弁されてますし。

マスコミの言うことを総括したら「怪しいと思ったらとにかく手近な医療機関に行ってよし。断られたら、叩いてあげます。厚労省や自治体は、相談センターに連絡しろと言ってるが、そんなのを言うとおりにしていたら、”患者の権利”が守られないから無視してよし!」ということでしょう。

うちの親(非医療者)ですら、「どこでも診てやればいいのに」とマスゴミの報道を見て言い出す始末です。

こういうことだけ「お上」の言うことを聞かないんですから、本当に腐ってますね。

最近思うんですが・・・・

そもそも新聞の社説をまともに受け取っている人ってどれくらいいるのでしょうか?

意識の低い人は新聞取っていないし、取っていてもテレビ欄しか見ていませんし。

まあ、きちんと常日頃反論しておくことが大事なのは歴史が証明していますが。

エイズは同性愛者の病気だといって、大本営発表を垂れ流し、国民を洗脳したのはマスコミです。おかげで未だにエイズはホモの病気と思い込んでいる人が多くいます。日本は先進国の中で唯一エイズが増加しているのも、このことが大いに関係していると思います。

>あれだけ悪人にしていたタミフルに対する報道は
>どこに行ったんでしょうね?

そうそう!!

タミフルを目の敵にして叩きまくっていた、増すゴミおよびその手の否定論者はどこで何してるのでしょう?ってずっと思っていました。

で、異常行動が発現し、ついでにタミフル叩きも再燃。で原稿をすでに準備してるんでしょうね?きっと東京とエブリディは…

今時新聞取ってるヤツは情弱

暇人28号様、僭越ですが、
×意識の低い人は新聞取っていないし
○意識の高い人は新聞取っていないし、かと。

エイズといえば、奴隷医の頃、勤務先に厚労省の職員が来てエイズ患者の受け入れを要請しました。
「どの口が言うか!」「そういう事は感染した際の補償を確約してから言え!!」と大紛糾w。薬害エイズ騒動真っ只中の頃のお話でつ。

社説を書いていらっしゃる、新聞社でそれなりの見識と地位の高い、お偉い方々?というのは自社の新聞、或いはニュース以外というものを見ることが無いのでしょうかネ?

ニュースソース四方にありまくりの職業人が、一番ニュースに疎いってどういうことよ?

”人の振り見て・・”と言いますから、自戒をこめてこうならないようにせなあかんと・・・。
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