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■本気か? ベットの空きをリアルタイムで追跡せよ(笑) 

すごいことになっております。

本当に病院のベットの空き状況を

リアルタイムで追跡するつもりなのでしょうか(笑)?



どれだけの人員とお金と設備を

投入することになるでしょう?




消防庁の

「救急搬送できない責任逃れ」対策ですが、

ほんとうに”画面上”

完全に満床だったら

どうするつもりなんでしょう(笑)?








-------------------------------------

救急医療情報システム「リアルタイム更新を」

更新:2008/03/12 16:31 キャリアブレイン

 消防庁の「消防機関と医療機関の連携に関する作業部会」(座長・有賀徹昭和大学病院副院長)は3月11日、救急医療機関が設置しているベッドの空き状況などを消防本部に知らせる救急医療情報システムのリアルタイムでの更新や、救急搬送の検証の場として都道府県のメディカルコントロール協議会の活用を提案するなどの内容を盛り込んだ中間報告案に大筋で合意した。
 相次ぐ救急患者受け入れ困難の問題を受け、同部会は昨年12月に発足。消防機関と医療機関のスムーズな連携を実現するため、救急医療情報システムの問題点や救急患者の医療機関の受け入れ状況について実態調査をしながら議論してきた。今月21日に開催する救急業務高度化推進検討会に中間報告書を提出する予定。

 ベッドの空き状況や医師態勢などを消防機関に知らせる救急医療情報システムについて、リアルタイムで情報を更新している医療機関は11%にとどまり、消防本部の過半数が、「リアルタイムの情報でないため信頼性が低い」などを理由にシステムを活用していない実態が2月に公表した調査で明らかになっていた。
 このため報告書案では、リアルタイムで情報を更新できるようにするために、システム管理者に更新状況のチェックや事後検証などを求めた。隣り合う都道府県とシステムを相互利用して県境にいる患者の搬送に役立てることや、周産期医療情報システムとの連携も提案した。

 厚生労働省が来年度に立ち上げる「救急患者受け入れコーディネーター」にも触れた。地域の救急医療に詳しい医師をコーディネーターとして救命救急センターなどに配置するもので、報告書ではコーディネーターの権限や具体的な業務内容を明確化し、連絡体制が有効に機能しているかを事後検証するなど有効活用するよう求めた。

■救急搬送検証にMC協議会を

 救急搬送の検証の場として都道府県メディカルコントロール(MC)協議会の活用を提案。検証を深めるために、救急隊が作成する救急活動記録票に、照会した医療機関と受け入れられなかった理由、対応相手の職業などの記録を追加するべきとした。医療機関には受け入れを照会した救急隊名や時間、受け入れられなかった理由などを残すことが必要とした。

 MC協議会の活用については、委員から「MC協議会が提案の場と言い切ってよい」、「具体的な検証は地域MC協議会になるだろう」など、積極的な活用を求める意見が出た。

■「MCには荷が重過ぎる」の声も

 今回、大筋了承された報告書案をめぐっては、6日に開かれた消防庁のメディカルコントロール作業部会でも意見が交わされた。救急搬送を検証する場としてMC協議会が挙がった点について、懸念を示す意見が相次いでいた。MC協議会の設置の根拠が消防庁の課長通知にすぎず、権限や構成員も不明瞭な部分が多いため、「MC協議会が救急搬送の検証を担うには荷が重過ぎる」などの意見が多勢を占めていた。全国に約250あるMC協議会の活動に温度差があるとの指摘もあることから、協議会の活動の活性化のために昨年に全国MC協議会連絡会が発足するなど、活動自体の底上げの議論が緒についたばかりだ。

 これについて消防庁はCBニュースに対し、「もともとMC協議会には救急搬送体制や救急医療体制の検証についての役割がある」と話し、MC協議会が検証の場を担っていくことが妥当との見方を示した。

-------------------------------------

>隣り合う都道府県とシステムを相互利用して県境にいる患者の搬送に役立てることや、周産期医療情報システムとの連携も提案した。





いや、前から言っていますが、

隣り合う都府県
って

北海道の空きベットを青森で知っても

意味ないのでは(笑)?



沖縄県の空きベットを

鹿児島県で見ても

あんまり意味ないかと…(笑)。



ベットの利用状況をリアルタイムで

フォローすることは

めちゃくちゃにお金をムダ使いする

事になるでしょう。



それ以前に、

ベットが空いていても、

医師の能力の問題で救急受け入れが

不可能である場合も多いですから、

医師にも何か埋め込みますか(笑)?

GPSとか(笑)。




実際の救急現場にはお金をかけず、

ベットの利用状況をリアルタイムで

チェックするシステム開発には

多大なお金をかける…。



なんだかどうしようもない状況になってきました。












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コメント

No title

当院は物理的な満床で受け入れ出来ない事ってほとんどないですな
アル中ばっかり連れて来るんで、暴れる患者の対応に人手が足りず、次を受け入れ出来ない事は有りますけどね

救急隊こそ、何処の病院にどんな患者を何人運んだのかをリアルタイムで把握しろってんだ

アル中ばっかり一晩に何人も連れて来るんじゃねぇよ

救命医宿直7割「違法」 近畿28施設、時間外扱いせず

http://www.asahi.com/life/update/0312/OSK200803120134.html
 近畿2府4県の救命救急センター28施設の7割超が、常勤医師の泊まり勤務について労働基準法の趣旨に反した運用を続けていることが、朝日新聞の調査でわかった。同法で定められた時間外労働を超える勤務を課している施設も半数以上あった。医師不足などから、不当な長時間労働を強いられる救急医の姿が浮かび上がった。
 厚生労働省によると、労基法上、残業などの時間外労働は原則として月45時間までしか認められない。ただし、夜間や休日に勤務しても、電話番などほとんど労働する必要がない場合は、「宿日直勤務」として例外扱いとなり、時間外労働とはみなされない。
 救命救急センターの場合、通常の泊まり勤務は午後5時ごろから翌朝8時ごろまでの15時間前後。いつ急患が搬送されてくるかわからず、集中治療室にいる入院患者の処置もあって、仮眠さえ満足に取れない場合もある。同省監督課は「実態を考えると宿直勤務とはみなされず、仮眠時間も含めて時間外労働とみるのが妥当」としている。
 調査には、長浜赤十字病院(滋賀県長浜市)と南和歌山医療センター(和歌山県田辺市)を除く26施設が応じた。このうち19施設が泊まり勤務を労基法上の宿直勤務として扱っており、7時間分だけ時間外労働したとみなしていた関西医科大付属滝井病院(大阪府守口市)を含め、計20施設が労基法の趣旨を逸脱した勤務を強いていた。
 一方で、大阪大付属病院(同府吹田市)など6施設は数チームによる交代制などを取っており、宿直勤務はなかった。
 泊まり勤務の回数では、最も多い医師が月45時間を超える4回以上泊まっている施設が16あった。最多は大阪府立泉州救命救急センター(同府泉佐野市)の月10回(3日に1度)。大阪市立総合医療センターと滝井病院の2施設が8回で続き、7回が2施設、6回が6施設あった。
 泊まり明けの翌日勤務については、11施設が「通常勤務」と回答。ほかに10施設が「半日勤務」「翌日が休みでも勤務することがある」とした。理由としては、「数年前と比べて医師数が減り、交代要員がいない」(奈良県立医科大付属病院)、「受け持ち患者が重症で帰宅できないことが多い」(京都第一赤十字病院)などが目立った。
 労基法に違反すると、地元の労働基準監督署が繰り返し改善指導し、従わない場合は同法違反容疑で書類送検することもある。

No title

>実際の救急現場にはお金をかけず、
>ベットの利用状況をリアルタイムで
>チェックするシステム開発には
>多大なお金をかける…。

本末転倒というか、本来お金をかけるべきところにお金をかけないところが
オカシイのです。

いくら投資したところで、「意味ないじゃん!!」
って現場の人間は吠えるのですが、ナニカ・・・。

システムにお金をかける

ハードにお金をかけるのは、無駄ですが、データ入力費用として、人件費をそれなりに投入してくれれば意味はあるでしょう。

救急指定返上しましょ

最近、逃散した者です。

こんなシステムを整備したところで、中核病院が救急を返上すればいいだけですね。

逃散した立場から言わせてもらうと、このまま医療崩壊が進んでくれることを
ひそかに期待しています。
たらい回し問題にしても身内は仲間内のネットワークで優先的に診てもらえるし、
救急搬送拒否問題にしても救急指定を返上してしまえば無関係だし、
逃散したセミリタイア医師にとっては昨今の医療崩壊も対岸の火事です
(受持患者さん方は気の毒ですが)。

かえって、最近は気持ち悪くらいに「お医者様」扱いされて、一般市民の卑屈さに
辟易しているくらいです(医者を大事にしないと自分達の身が危ういことをやっと
理解したようです)。

今後、医療崩壊がヘタに解決したとしたら、また医者叩きが活発化する恐れが
ありますので、永遠に医療崩壊が続いてくれることを願ってやみません。

No title

3月いっぱいで自治体病院を辞めます。

リアルタイムで空床を把握して、専門外の急患を押し付けるシステムを強行されたら、瀕死の自治体病院に止めを刺すことになる。「俺は税金払っているんだコラ!」的な患者を有無を言わせず、押し付けられる。救急指定をおりたくても、首長や事務が牛耳る自治体病院には、医師の悲痛な叫びは届きません。一気に崩壊するでしょう。

新たな犠牲者が出ないことを願っています。

No title

与那国島なんて、鹿児島どころか沖縄本島より台湾のほうが近かったりするわけですが。

ファミレスですら

お手軽・お安く、深夜まで営業しているファミレス。
忙しい時は、お客さんが待っていて、席があいていたとしてもあえて席に案内せず待たせるそうです。待合で待っている間は、客も「まだ客として呼ばれていないから待つのは仕方がない」という心理になり、席に着いてから待たされると「客をいつまで待たせるのか」と感じるからだそうです。

ただ、最近は待合で「おりゃ、席があいとんのにいつまで待たせんのじゃワレ!」と店員に優しく注意を促す、待合室の椅子をひとりで何人分もお使いになるようなお上品とは決して言えないような方々が「若干」増えていますので、やはり日本人の教育を一からやり直さなければいけないかと思います。

いくら空床情報を出したとしても、「空床=医療を提供できる」ではない(上記のファミレスと一緒ですね)以上、「どこのレストランが今席が空いてます」みたいな案内を出したところで、全く意味がありません。たとえば、「今日はロイヤルホストでステーキだ」と思って行こうとしたら、只今満席です、と出て、「このあたりなら餃子の王将(近畿中心の中華ファミレスです)ならすぐに座れます」とナビに案内されても困るでしょうに。また、それで行ったとして、とりあえず席に着いたけど、スタッフ不足で、調理が間に合わず、来た客順に料理を作っていったら30分待たされた、なんてことになったら、「それじゃあ空いてるなんか言うなよ」と思うでしょうし、挙句に疲れ果てた料理人がちゃんと作れず、出てきた餃子が生焼けだったりしたら「訴えてやる!」とトラブルになるだけであることは簡単に予想できます。ので、そんな案内システムを作らないのに、なぜ医療現場ではそれができると思うんでしょうね。

No title

一見空床に見えてもそこには明日手術を受ける患者さんが入ってくる予定なんですけど・・・

救急隊は嘘つき

電話口で「軽症」と言っておいて、実は重症患者でした・・・ というのはよくあります。
「唇がきれています」→交通事故の多発外傷、下顎骨の粉砕骨折付き
「軽く胸を打っただけ」→「脾臓破裂、病院到着時にショック状態」
あと患者がお酒を飲んでいると正直に言う救急隊なんて経験したことがありません。

現場到着時には軽症だった? 受け入れる側からすれば、「隊員の能力の低さ」もしくは「何が何でもうけいれさせよう」としか思えないですね。救急隊はどんな病院であれ、病院に患者を詰め込めば責任がなくなるとでも思っているのでしょうか?救急隊の判断の甘さもどんどん追及すべきです。
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