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■失われた10年 「割りばし死:遺族側の控訴棄却 東京高裁「予見は不可能」」 あの大騒ぎがこんなちっぽけな取扱い 

私は、個人的にはこの事件が

”医療崩壊の最初の一歩”だったと

考えています。



あのときのマスコミの狂った報道が

医療崩壊のスタートだったと思います。





その後もマスコミの医療叩きは過熱し、

医療崩壊へとつながっていきます。

行政も”医療費抑制”のため

マスコミ同様、医療を悪者にして

足腰が立たなくなるまで医療費を削減し、

結局は医療は崩壊してしまいます。




割りばし関連のテレビを見ながら、

「こんなクイズみたいな症例、分かるわけない」

と言っていた耳鼻科の先生の意見が

とても印象的でした。







割りばし死:遺族側の控訴棄却 東京高裁「予見は不可能」

毎日新聞 2009年4月15日 21時15分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090416k0000m040068000c.html

 東京都杉並区で99年、のどに割りばしが刺さり死亡した杉野隼三(しゅんぞう)君(当時4歳)の両親が杏林大付属病院(三鷹市)を開設する杏林学園と担当医に8960万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京高裁は15日、請求を棄却した1審(08年2月)を支持し、両親側の控訴を棄却した。小林克已裁判長は「診察は慎重さを欠き、カルテ改ざんも疑われるが、割りばしによる頭蓋(ずがい)内損傷を予見することは不可能だった」とした。

 両親は上告せず判決が確定する。刑事裁判でも医師の無罪が確定。発生から約10年で一連の訴訟が終結する。

 隼三君は99年7月、盆踊り会場で転倒し、担当医がのどに薬をつけて家に帰したが翌朝死亡。解剖で口に入れていた綿あめの割りばし片が脳内に残っていたことが判明した。【伊藤一郎】

 ▽杏林大付属病院の東原英二院長の話 過失がなかったことが認められ感謝している。隼三さんのご冥福をお祈りし、医療の安全に一層信頼を得られるよう全力で取り組む。

 ▽隼三君の両親の話 血も涙もない判決で無念。私たちの闘いが何らかの意味で医療にとって意義があったと認めていただける時が来るよう、今後も努力したいと思います。







>血も涙もない判決で無念。

勝つ要素があるのなら

最高裁まで争うのが筋かと。




>私たちの闘いが何らかの意味で医療にとって意義があったと認めていただける時が来るよう、今後も努力したいと思います。




なんらかの意味、ってなんでしょう?

割り箸を口にくわえて歩くな、

とか、

割りばし外傷は全例CTをとれ、

とか、

この事件から医療崩壊が始まった、

とか、

マスコミは大騒ぎしたけど、結局無罪確定の報道は全然されない、

とか、

10年がかりの裁判で医師一人が裁判にかかりっきりだった

とか、

そう言うことでしょうか。







あれから10年。




あまりにも遠く、

あまりにも無策だった10年。

そしていま、医療は崩壊の淵に立っています。




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コメント

刑事事件がなければ

診断不能な不幸な症例ということで、民事裁判ももしかしたら起こらなかったでしょう。刑事事件化させて犯人探しを開始したことがそもそも不幸の始まりで重大なボタンの掛け違いであったというべきです。

家族、本まで出してるんですけど(民事、刑事裁判の結果中傷本と認定)、一言くらいお詫びの言葉があってもいいかと思うんですけどねぇ。
(マスゴミフィルターで載っていないだけですかね!?)

...誹謗中傷の意図はありませんのであしからず

理屈で「無理」といわれたら、感情論に訴えて、「遺族の処罰感情」とやらを満足させようとする。
裁判という手段を取った時点で、そんなものは不可能であるのが世の常識だというのにね。

それとも、日本の司法に「法理論を無視した感情論」で裁いてほしいのだろうか。
それでなくても裁判員制度などという「市民感情を裁判に取り入れよう」などというとんでもない制度が始まるというのに、裁判官まで「市民感情」をもっちゃったら、際限ない魔女狩りが始まりますよ。

まあ、こうなった最大の原因は「遠山の金さん」と「大岡越前」だと思うんですがね。あ、もちろん時代劇の方ですよ。現実の人物ではなく。

  個人的に、『不運』と『不幸』は違うと考えています。
  『不運』な出来事は、それこそ腐るほどありますし、普通の医療行為でも一定の確立で起こりえます。 しかし、それに遭遇した人間が、全員『不幸』な人生を送るとは限らないと思います。 私も発生確率の非常に低い(0ではない)医療事故にあって入院したこともありますが、悪い循環にはまらないように努めています。 予防できるところは、できるかぎり予防に努める(割り箸を銜えたままにしない等)しかないと思っています。
  亡くなった方のご冥福をお祈りします。

血も涙もない判決で無念
⇒ 裁判に求めるものは『理』であって、『情』ではないと考えます。 それとも、血や涙で裁いてほしかったのでしょうか?

大山鳴動の後に残されたのは、荒廃した医療現場と、あと何でしょうね。

個人的に この事件はかなり私はキレました。私が医療従事者だからでなく 一人の母親として。天下の責任転嫁事件だと思っています。親の無責任が招いた不幸に他なりません。N先生お疲れ様でした。

あおった、マスコミも同罪

亡くなった患児に合掌。

マスコミの最後の記事、落ちないオチに拍子抜けします orz

>私たちの闘いが何らかの意味で医療にとって意義があったと認めていただける時が来るよう、今後も努力したいと思います。

意義は十分あったと思います。いやあり過ぎるぐらいありました。もっと言えばこれ以上は増やして欲しくないくらいありました。

患児の冥福のみを祈ります。

たまにはマジレス。

>患児の冥福のみを祈ります。
重い。重すぎる…。
本件といい紫色先生といい東大リンデロン事件といい、遺族の見当違いな恨みの深さに慄然としております。未だに一線に留まって踏ん張っている先生方、

他人の家の棺おけを自分の家に運び込んで泣くようなマネ乙!

good job

遺族を煽った人の文章。相当入れ込んでいたのがわかります。

 油井さんは私のところに取材を申し込むにあたり、長い手紙と今までに書いた記事を送ってくれた。
その手紙の一節が私の心を強く打った
 ご子息の身になぜあのようなことが起こったのか、命を救うべき医療に問題はなかったのか、
ご子息は日本の医療制度の犠牲になったのではないか。だとしたら、その無念を社会的に訴える必要があるのでしないか。
ジャーナリストとしてそんな思いを抱いています。医療過誤で家族を亡くされた方々が、「私憤を公憤にする」ことで、
哀しみを乗り越え、頭の下がるほどすばらしい生き方をなさっている姿をたくさん拝見してきました。
(中略)
けれどもまだ自分にも人生がある、まだ「生き方」が残っていると教えてもらった。
 油井さんは私が一番悲しみを打ち明けられる人だった。いつも甘えさせてもらっていた。迷惑を顧みず、 長いメールを送ったことも一度や二度ではなかった。電話で泣きながら1時間も話しつづけたこともあった。
「あなたの気持ちがわかる人がこの世にいることだけは忘れないで」と言われたことを私は何度となく思い出しては心に刻んだ。
(杉野文栄『「割り箸が脳に刺さったわが子」と「大病院の態度」』より抜粋)

この事故に対する医師たちの意見は、概ね当直医の診断に問題があったという点で一致していた
(中略)
 そういった高度救命センターで、しかも救急医療を目玉にしている大学病院で、多くの医師が呆れるような欠陥だらけの診断を 「適切だった」と断言しているわけだ

杉野 文栄「割り箸が脳に刺さったわが子」と「大病院の態度」 (小学館文庫): の解説より抜粋 ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4094047417/

この人東大リンデロン事件や大淀病院事件にも深く関わってるようですね。とにかくこの人のコメントが聞きたいですね。

この事件以来…

綿菓子にわりばしは使われなくなった

それでよくね?

この事件以来

最近、綿飴をこどもに買ってあげようとしたら、袋の中に綿飴だけ入っていました。

昔から、箸をくわえて走るとのどに刺さるとか、フォークをくわえて歩くなとか、、
焼き鳥の串をくわえるのは危険だとか。
いろいろ言われましたが、全部、見た目が悪い、しつけのためだと思っていましたが、この事件を機に、脳に刺さるんだということが、日本全国に知らしめられたという意味で、大きな影響があったと思います。

それはない

> そういった高度救命センターで、しかも救急医療を目玉にしている大学病院で、多くの医師が呆れるような欠陥だらけの診断を 「適切だった」と断言しているわけだ

いつから救急医療が大学の目玉になったのかと。

医学的診断に問題

カンファランスで批判されるレベル>標準的な医療レベル>>>>>民事で問題になる診断レベル>>>刑事裁判で問題になる診断レベル

問題になる医療レベルといってもその場その場で問題になるレベルは違いわけです。

ぶちゃけ、麻酔管理にしても、研修医がした麻酔管理と専門医の管理レベルでは、採点の基準が違うのと一緒。

そのレベルがすべてで一緒だというのが、問題だと思うのです。

それほど、カンファランスとかで。医師がフルボッコにされる医療レベルというの高いと思います。だって、実情じゃなくて、理想というか、実現不可能なレベルを模索するんだもん。でも、裁判で、実現不可能なレベルに達していないと断罪されるのは、医師の意欲をすごくそぐと思います。(加古川とか、、心タンポとか)

理系脳と文系脳

最近このような裁判が増えているいるように思います。
今回はたまたま裁判官が理系脳をもっていたので、無事理論的に破綻の無い判決が下りましたが、これが文系脳だと、「血も涙もある」判決になっちゃうのでは?
司法の独尊と思い上りがとても心配です。医療と同じで検察も裁判官も1人の人間の人生を握っていることに責任を持つべきです。
彼らの理屈によれば、今回のような場合は、人権侵害で逆に刑事事件として起訴するべきでしょう。
仕事だから罷免だというなら、医師も仕事なら罷免にするべきです。
すでにここで論理的破綻をきたしているのですが、司法とマスコミは気がつきません。
医療過誤があってもそれが故意でないかぎり、どんなに酷い過誤でも、刑事事件にするべきではありません。その酷さによって民事の結果が変わるだけだと思います。
理系頭ではどう考えてもこの結論にしかならないのですが。
因みに私は医療とは全く関係ない人間ですから、身内の贔屓ではありません。
非医療者でもこういう考えの人は決して少数ではないと思いますよ。ただ最近理系頭と文系頭はどんなに話しても分かり合えないような気がしています。

先日の「President Family」に出ていましたが、

「理科系の人間が将来 文系に移ることは可能だが、文系の人間が理系に転換することはできない」

一番悪いのは親です。二番目に悪いのが病院です。子供はなんの罪もなく悪くありません。
私も2児の母です。
子育ては想像以上に大変で、ずっと見張る事も出来ないし、子供も自分の意思で考え動くようになると親が危ないことを全て阻止することが難しいのもとてもわかります。
これが子供の死亡事故なだけならこんなに叩かれることもなく、むしろ同情されたと思います。
問題は親が、自分たちより病院側の責任を主張し、あたかも病院側のせいで死んだかのように非難したことです。そして金銭を求めたこと。
誰も親が目を離したために起きたからなだけで責めていません。

いわば子供が亡くなってからの言動のせいなのて、自業自得です。

そのせいで医療崩壊の引き金になり、助かるはずの命が失われた可能性も高いです。

この事件は亡くなった子の親のせいで沢山の人が不幸になった珍しいケースだと思います。

でも病院側もただ助けられなかっただけなら落ち度はありませんが、隠蔽したり改ざんしたのだから落ち度はゼロではありません。やましいから隠そうとする。例え非難されるとしても医者になると自分で決めなった以上命に誠心誠意向き合うその覚悟は必要です。その覚悟がある医者なら隠蔽、改ざんはしませんから。


この両親も、病院側も自分たちの子供に恥じない生きかたをしてほしいです。

No title

どっちもどっちさん、コメントありがとうございます!

いろいろな意見があるとは思いますが、大きな分岐点だったと思います。そして、結末はほとんどまったく報道されずに終わるわけです。センセーショナルな報道がいったい何を導いたのでしょうか。疑問ばかりが浮き上がってきます。

今後ともよろしくお願い致します。
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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