2009/03/26
■「<愛育病院>「総合周産期指定を返上」 東京都に申し入れ」 いよいよ日本から産科医療が消滅します
ネタ元はSORAさん
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-724.html#comment5660
です。いつも大変お世話になっております。
「助けるぞ!」
といって、
棒で殴る厚労省。
前回は小児科を助けると言って
「5分ルール」を導入。
小児科の先生方が大打撃を受けました。
今回はいったい何がしたいのでしょう?
<愛育病院>「総合周産期指定を返上」 東京都に申し入れ
3月26日2時31分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090326-00000015-mai-soci
東京都港区の愛育病院(中林正雄院長)が、都の総合周産期母子医療センターの指定を返上すると都に申し入れたことが25日分かった。労働基準監督署が、医師らの夜間の勤務体制について是正勧告したのを受け、
「改善は難しく、センター機能を継続することは困難」
と判断した。危険性の高い妊産婦に対応する医師不足が背景にあり、実際に指定が返上されれば、全国初の事例となる。
愛育病院によると、三田労働基準監督署が1月、同病院の勤務実態を調査。今月17日、労働基準法に基づく是正勧告を出した。勧告は、医師が労基法上の労働時間(週最大44時間)を大幅に超えて働く実態や、夜間勤務中の睡眠時間を確保していないなど適切な勤務体制を取っていないことに改善を求めた。
同センターは、危険度の高い出産の「最後のとりで」で、未熟児や新生児、母体の救命を目的に設置された。母体・胎児集中治療管理室や新生児集中治療管理室を備え、複数の医師が24時間体制で患者を受け入れる。昨年8月現在、全国に75施設あり、愛育病院は99年に指定を受けた。
愛育病院は受け入れに対応するため、夜間は2人体制で対応してきた。労基署は「夜間も昼間同様の勤務実態がある」として、要員増の必要性を指摘。しかし愛育病院は「夜間勤務が可能な常勤医師は5人しかおらず、労基署が求める体制は難しい。現在と同水準での夜間受け入れが継続できないので、センター指定の返上を決めた」と話している。
都は「労基署は『こうしたらいい』と求めているのであって、センターの看板を下ろすほどではない。今後も協議を続けたい」と話している。愛育病院は恩賜財団母子愛育会が運営し、1938年開業。【河内敏康、江畑佳明、永山悦子】
【ことば】総合周産期母子医療センター
危険度の高い出産の「最後のとりで」として、未熟児や新生児、母体の救命を目的に設置された産科施設。母体・胎児集中治療室(MFICU)や、新生児集中治療室(NICU)を備え、複数の医師が24時間体制で患者を受け入れる。昨年8月現在、全国に75施設ある。
最終更新:3月26日2時31分
<周産期医療>現場負担、放置のツケ 愛育病院が指定返上へ
3月26日2時32分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090326-00000019-mai-soci
愛育病院が、妊産婦や新生児にとって「最後のとりで」である総合周産期母子医療センター指定の返上を東京都に申し入れた問題は、安心な医療体制を維持しようとすれば労働基準法を守れない過酷な医師の勤務実態を浮き彫りにした。
多くの産科施設では医師の夜間勤務を、労基法上は労働時間とみなさない「宿直」としている。宿直とは巡回などの軽い業務で、睡眠も取れる。だが実際の夜間勤務は、緊急の帝王切開手術をするなど日中の勤務と変わらない。厚生労働省は02年3月、こうした実態の改善を求める局長通達を出していた。
しかし、全国周産期医療連絡協議会が08年、全国の同センターを対象に実施した調査では、97%が「宿直制」をとっていた。77%は夜間勤務明けの医師が翌日夜まで勤務し、翌日を「原則休日」としているのはわずか7%しかなかった。
労基法を守ろうとすれば、医師を増やし、日勤-夜勤で交代する体制を実現するしかないが、産科医は減り続けている。06年末の厚労省の調査では、産婦人科医は1万1783人で、96年から約12%減っている。全国の同センターも、少ない医師でやりくりせざるをえないのが実情だ。愛育病院のような動きが広がれば、日本の周産期医療は崩壊の危機に直面する。
産科の医療体制整備に詳しい海野信也・北里大教授は「医療現場は患者に迷惑をかけないように無理してきたが、労基署の勧告は『医療現場に過度の負担をかけるべきではない』との指摘だ。こうなるまで事態を放置してきた国の責任は重い」と批判する。
【河内敏康、永山悦子】
最終更新:3月26日2時32分
>こうなるまで事態を放置してきた国の責任は重い」と批判する。
正しい書き方はこうでしょう。
こうなるまで事態を放置してきた国の責任と
マスコミの狂った報道は重い。
あれだけさんざん叩きまくって、
いまだに「たらい回し」と連呼して、
あげくに
「こんな労働条件では、労働基準法違反です」
と言われて病院自体がサヨウナラ、
日本全国のほとんどすべての病院が
消滅するほどの劣悪条件です。
厚労省は”厚生”と”労働”の省
なんですが、
今更ながらに
「病院で医師働かせすぎだ」
なんて言われて、
そんなの何十年前からの話ですか。
いま、医療崩壊が叫ばれているのに、
「病院は労基法違反です。是正しなさい」
っていえば、
医師不足のほとんどすべての病院が
崩壊することになるでしょう。
厚生労働省の
厚生労働省による
厚生労働省のための行政が
溺れている日本医療を
棒で殴りつけています。
それも何度も。
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コメント
これで飛び込み野良妊婦などを受ける義務がなくなるわけで。
今後全国の病院で「労基署からの指導により、労働条件を改善するため、センター指定を返上します」というのが産婦人科に限らずブームになる予感。
生き残る病院はこうでなくちゃ!
2009/03/26 12:07 by Seisan URL 編集
誰が労基所にちくったの?
センター返上の口実には持ってこいだし、なにより順法ですからね。
センター指定による小金に惑わされない所が、流石というところでしょうか。
2009/03/26 12:30 by トリビューン URL 編集
金持ちケンカせず
2009/03/26 12:58 by こんた URL 編集
医療崩壊が叫ばれてる今だからこそ内部からのこういう声が有効なのでは
2009/03/26 13:19 by 通りすがり URL 編集
⇒ 御意。
基準局に(事前合意の上)密告 ⇒是正勧告 ⇒指定返上、ゴールデンコンボ完成! 今後の遵法闘争に新たな1ページを開く展開ですね。 まぁ、客層が良いからできるのでしょうが。
○センター指定料の小金でも喉から手が出るぐらい欲しくなるのは、診療報酬自体がバカ安いからですが。(これもひょっとして計算されているのか? 強労省おそるべし)
2009/03/26 13:20 by おだまき URL 編集
ドラゴンボールの罪は重い
今の現役官僚はちょうどドラゴンボール世代ですから。
2009/03/26 13:57 by Hekichin URL 編集
ビシバシ指導してください
2009/03/26 14:27 by REX URL 編集
管理部の自作自演でおけ
今後、都が何か言って医師が一人でも減ったらwktkですがね
2009/03/26 14:50 by 元外科医 URL 編集
さっそく撤回?
NIKKEI NET 2.26 13:40
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090326AT1G2601D2603...
東京都港区の愛育病院が「総合周産期母子医療センター」の指定返上を都に打診した問題で、同病院の中林正雄院長は26日、報道陣に「都から返上の必要はないと言われた。その判断に従う」などと話し、センターとして指定を受け続ける考えを示した。事実上、返上の打診を撤回したことになる。
中林院長の説明によると、労働基準法に基づく労使協定(三六協定)を結ばず、医師に長時間労働をさせていたとして、労働基準監督署から是正を勧告された。
病院は労使協定を結ぶことや、非常勤の医師を新たに4人確保する改善策を4月20日までに労基署に報告する予定だが、それでも常勤医師だけでは国が総合センターの指針として示している「24時間、複数の産科医が勤務」という条件が満たせないことから、都に返上を打診したという。(13:40)
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>「都から返上の必要はないと言われた。その判断に従う」
そういう問題じゃないだろうに…
2009/03/26 15:37 by うろうろドクター URL 編集
で、結局医師の労基法違反状態はそのままですか、そうですか…
2009/03/26 16:03 by 耶馬苦痢陰弔 URL 編集
あるいは、「宿直」で患者を診ている時以外は「労働」ではない、と強引な解釈で強行しようとしているか。
ま、労基署がどう判断するかがwktkですね。
これ、だれか行政訴訟を起こしたら無問題で勝てるんじゃないでしょうか。
2009/03/26 17:50 by 通りすがり URL 編集
さて、これで東京都指定のセンターから逃げ出す口実ができたわけで、これで逃げない奴は奴隷認定でもいいですかね。
2009/03/26 17:53 by Seisan URL 編集
>REXさん
スーパーデリシャス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャスアフターケアーキッド28号
”うる星やつら”ですね。
反応するのは、そこか!って感じですが。あれって、悪徳商法でしたよね…。
今後ともよろしくお願いいたします!
2009/03/26 18:09 by 中間管理職 URL 編集
「分娩遅れで障害」 6歳女児が東北大提訴
「分娩遅れで障害」 6歳女児が東北大提訴
東北大病院(仙台市)で誕生した双子のうち1人が仮死状態で生まれ、重い障害が残ったとして、神奈川県の女児(6つ)が27日までに、東北大に3000万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
訴えによると、双子を身ごもっていた母親は2003年1月、二つの羊膜腔が1つの胎盤でつながる「MD双胎」となり、同病院に入院。帝王切開予定日の2月10日、母親が「胎動が感じられない」と訴えたため、病院は胎児が音響に反応するかどうか検査したが、女児から反応はなかった。
同日、帝王切開で双子の男女が生まれたが、女児は仮死状態で、新生児集中治療室に収容された。その後、脳性まひと診断され、現在も腕や足などに障害があり、聴力がない状態が続いている。
女児側は「出産前の検査で心機能低下などの症状が出ていた上、音響テストも無反応だった。病院は仮死状態や低酸素状態を判断できたのに怠り、早期に分娩(ぶんべん)させなかったため障害が残った」と主張している。
病院は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
2009年03月28日土曜日
2009/03/29 11:05 by tempo URL 編集