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■三重崩壊 「急患受け入れ大幅縮小 県立志摩病院」「県立4病院 18億赤字見通し1床あたり繰入額 全国平均下回る」


病院をどのような位置づけにするか、

地方では決まっていないようですが、

「地方分権」

の名のもとに公立病院を地方に丸投げした

国の方針にまんまとのせられた形です。





国はどんどん医療費を安くしましたから、

こんな状態では医療は崩壊するのは当たり前。




その上、「病院が採算取れないなんて何事か」

と言われた日には、

だまって時間外も払われない過重労働を続けるか、

病院を去るしか

道は残されていません。







急患受け入れ大幅縮小 県立志摩病院

中日新聞 2009年3月14日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20090314/CK2009031402000017.html


 医師不足が深刻化している志摩市阿児町の県立志摩病院は23日から、24時間体制で行ってきた内科・循環器科の救急患者の受け入れを大幅に縮小する。県病院事業庁が13日の県議会健康福祉病院委員会で明らかにした。

 志摩病院によると、内科・循環器科の医師12人のうち3人が4月に開業や他病院への異動で離れ、9人に減る。水、金、日曜日のみ終日対応し、月、火、木曜は午前8時半から午後5時15分までの昼間だけ受け入れる。月曜の夜間と土曜の終日は当面、3週間に1回対応する。

 火曜の夜間は同市大王町の志摩市民病院が昨年7月から受け入れているが、木曜の夜間は空白となる。志摩病院は「志摩市民病院などと調整して志摩地域で対応できるようにしたい」としている。

 志摩病院が2月に受け入れた心筋こうそく、心不全などの救急患者は471人。夜間は1-2月の平均で1日4・8人。内科・循環器科は外来診療も今月2日から、かかりつけ医の紹介状がないと受診できない完全紹介制となっている。

 また、病院事業庁は医師や看護師不足などにより、2009年度の県立病院事業が18億3300万円の経常赤字となる見通しを説明。08年度より4億円ほど増え、特に志摩病院の赤字額は13億4500万円に上るとみている。

 (平井一敏)






県立4病院 18億赤字見通し1床あたり繰入額 全国平均下回る


2009年3月14日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20090314-OYT8T00026.htm

 県病院事業庁は13日の県議会健康福祉病院常任委員会で、2009年度の県立4病院の運営方針について説明した。新年度当初予算では、一般会計から計約45億6200万円を繰り入れるが、病院経営に伴う経常収支は18億3300万円の赤字となる見通しだ。ただ、1床あたりの繰入額は全国平均を大きく下回っているという。

 4病院の新年度の経常収支は、総合医療センター(四日市市)が4億9000万円、一志病院(津市)が5300万円、志摩病院(志摩市)が13億4500万円のそれぞれ赤字、こころの医療センター(津市)は5400万円の黒字となる見込み。赤字額は今年度の最終補正予算に比べて約3億9800万円の増となる。

 これらの赤字のうち、内部留保などで処理できない14億2000万円については、一般会計に1億9000万円の長期借入金を計上するほか、銀行から12億3000万円を借り入れる。

 一方、一般会計からの繰入金は、収益的収支が37億4300万円、資本的収支が8億1900万円。06年度決算でみると、1床あたりの繰入金は329万円で、全国平均の426万円を大きく下回る30位だった。県議からは、「県民の命と健康を守る公的病院への繰入額として、多額とは言えない」などの意見が出された。

     ◇

 県病院事業庁はこの日の委員会で、志摩病院が行っている内科・循環器科の24時間体制の2次救急が23日から維持できなくなることを明らかにした。年度当初は12人の医師がいたが、新年度から9人になるためで、月曜の夜間と土曜は3週間に1回の対応となる。火、木曜の夜間は、志摩市民病院と役割分担を調整する。外科は従来通り24時間体制で対応する。







「三千万円出せば大学病院の助教授が飛んでくる」

という三重県 尾鷲市の例もありますし(1)、

三重大学の麻酔科の崩壊とか、

いろいろあるようですが

三重もいよいよ終了の文字が見え隠れしているようです。






(1)
「三千万円出せば大学病院の助教授が飛んでくる」
http://ameblo.jp/med/entry-10016637474.html




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コメント

朝8時半から夕方5時15分ですか。
じゃあ、5時に来た患者は5時15分で診察終了なんでしょうか。それとも、5時15分以降は「時間外勤務無料奉仕」?
役所の如く、あいている時間=業務をする時間という発想はどうしようもないですな。

ところで銀行というところは、借金をすると、口も出しにきます。まあ、ちゃんと返してもらわないとダメですから、仕方ないと言えばそうなんですが。
そろそろ、こういった地方自治体が「銀行管理(要するに銀行にお伺いを立てなければ何もさせてもらえない)」状態になりそうですね。

《当院では救急には対応していません》
で、OKでしょう。
医者は働けば働くほど赤字が増えてしまうと思われているようだし。
議員さんも知事さんも選挙期間中は、
口だけは皆さん【地域医療守る!】とか言いますけどね。
すぐ忘れてしまうんでしょね。

政治家は鶏と一緒です。
三歩あるけばお忘れになります。

1-2日まえに言ったことですら「記憶にない」ですから、そうだとしか思えません。

彼らにとって「地域医療を守る」というのは演説の草稿に書いてある、言っとけばとりあえず選挙に有利であるリップサービス以上のものではないようです。
たまに真面目に実行しちゃうと松原型の崩壊に至りますのでね。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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