スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■輸血拒否は医療ネグレクト 「即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否で」



新しい展開に非常に注目です。




宗教上の理由で輸血できない、

輸血を拒否する、

という事例が後を絶ちません。





今回の事例で、

輸血をしたら損害賠償で負け、

しかし輸血しないで死んだら殺人罪で告訴される、

という、何をしても

患者さんを受け入れた瞬間に、

医療側の負けが決まる(1、2)、

というハイパーリスク症例の

”正解”ができたかもしれません。








即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否で

日本海新聞 2009年03月15日 02:07

http://www.nnn.co.jp/knews/090315/20090315004.html


 東日本で2008年夏、消化管内の大量出血で重体となった1歳男児への輸血を拒んだ両親について、親権を一時的に停止するよう求めた児童相談所(児相)の保全処分請求を家庭裁判所がわずか半日で認め、男児が救命されていたことが14日、分かった。

 子供の治療には通常、親の同意が必要で、主治医は緊急輸血が必要だと両親を再三説得したが「宗教上の理由」として拒否された。病院から通報を受けた児相は、児童虐待の一種である「医療ネグレクト」と判断した。

 医療ネグレクトに対しては過去に1週間程度で親権停止が認められた例があるが、即日審判は異例のスピード。児相と病院、家裁が連携して法的手続きを進め、一刻を争う治療につなげたケースとして注目される。

 関係者によると、当時1歳だった男児は吐き気などを訴えてショック状態となり、何らかの原因による消化管からの大量出血と診断された。

 病院は「生命の危険がある」と児相に通告。児相はすぐに必要書類をそろえて翌日昼、両親の親権喪失宣告を申し立てるとともに、それまでの緊急措置として親権者の職務執行停止(親権停止)の保全処分を求めた。

 こうした輸血拒否への対応については日本小児科学会など関連学会が08年2月、合同で指針をまとめており、今回のケースでも病院側はこの指針に従って対応した。








未成年の場合、

「医療ネグレクト」として

早急に児童相談所に相談し、

この事例をもって親権停止を行い

早急に医療を行う、

というのが賢明な処置でしょう。




現実問題として、

目の前に命を救えるかもしれない技術があるのに

親が「宗教上の理由でこの治療は受けられない」

と言い張るのはいかがなものかと思います。




自分で選んだ道ならいいと思いますが、

それを押し付けられた子供は

選択権が事実上ありません。






血液製剤が良くて輸血がダメとか、

私にはよく理解できない世界なのですが、

「輸血拒否は医療ネグレクト」

という判断と、その事例に

大きな転換を感じます。









(1)

P.117に輸血問題が載っております。そして、P.118には殺人罪告訴の可能性についても言及しております。

病院法務セミナー よくわかる病院のトラブル 法的対応のコツ病院法務セミナー よくわかる病院のトラブル 法的対応のコツ
(2008/11/26)
井上 清成

商品詳細を見る


(2)再三、当ブログでご紹介している本。まさに医療トラブルの必須本です。

P.190(Q91)に同じ輸血拒否症例の最高裁判断が載っております。

Q&A「医療トラブル」対策ハンドブックQ&A「医療トラブル」対策ハンドブック
(2006/11)
桑原 博道

商品詳細を見る






関連記事

コメント

そういえば

昔新生児医療に携わっていた頃にエOバの両親に双胎間輸血症候群って事がありました。分娩前のムンテラでも当然生後の輸血は拒否。ただ双胎間「輸血」症候群と告げた時は固まってましたけど。胎内での輸血はしょうがないのかしら、今でも不明です。出生体重1000g未満でしたが幸い輸血せずすみました。
ちょっと思い出したもので。

出血性ショックで輸血拒否

だと救命しがたいことがありますね。今回の事例は、わずか半日という短時間でも法的判断が出来るということがわかっただけでも大変貴重な症例であると思います。

小生は個人的にはエホバに同情的でして、仮に輸血しないで死んでも本人の意志が明確であれば無問題と考えています。しかし、15才未満で法的に本人の意志が尊重され得ない方の場合は救命優先であると考えます。(殺人での告訴があればウザイですがね)

オレ頭いいなw

>家庭裁判所がわずか半日で認め、
今後はJBMに抵触しそうな案件は全部裁判所に判断仰げはいいんじゃね?半日で判断出来るんだったらよっぽどの救急でない限り間に合うでしょw。
非公開コメント

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

ブログ内検索

プロフィール




中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
 ↓
医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
↑「勤務医 開業つれづれ日記・2携帯版」はこちらから。

おすすめ開業関連本

クリックするとAmazonに飛びます。

クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2017 vol.7: 必修問題


クエスチョン・バンク CBT 2017 vol.5: 最新復元問題


医師国家試験のためのレビューブック 小児科 2017-2018


小児がん診療ガイドライン 2016年版


もっともっとねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書3


ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書


診療所経営の教科書〈院長が知っておくべき数値と事例〉


感染症レジデントマニュアル 第2版


40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック (NHCスタートアップシリーズ)


開業医・医療法人のための医療税務と節税対策Q&A


開業医・医療法人…すべてのドクターのための節税対策パーフェクトマニュアル


開業医・医療法人…すべてのドクターのための税務調査対策パーフェクト・マニュアル


医院の財産 承継&相続パーフェクト・マニュアル


よくわかり、すぐ使える成功するための「医院開業」ハンドブック―コンサルタントが教える「My Clinic」のつくり方


トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方


ねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書


もっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書2


もっともっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書3

おすすめ医学書

FC2カウンター

いつもご訪問、ありがとうございます。2009年5月7日からの累計アクセス数です。

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:
いつもありがとうございます。現在、アクセスしている方の数です。

Amazon人気商品

月別アーカイブ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。