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■”医師たちが休みがまったくない状態だったとは知らなかった” 「広島市立4病院:人手不足深刻 1カ月無休の医師6.8% 1日含め14% /広島」

なぜか

ジョジョの奇妙な冒険でディオのセリフが

脳裏をよぎりました。

「お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?」






…意味はないんですけど。




広島市立4病院:人手不足深刻 1カ月無休の医師6.8% 1日含め14% /広島

3月7日18時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090307-00000300-mailo-l34

 広島市の市立4病院で、1カ月に休日が取れない医師が正職員、嘱託合わせて全体の6・8%に当たる25人に上ることが分かった。月に1日しか休みを取らなかった医師は27人おり、合わせて14・1%にも上る。市は「人手不足や医療への熱意で休日にも出勤している医師が多い。医師数を増やしたいのだが、経営面や人材面から難しい」と頭を抱える。

 6日、この問題を松坂知恒市議が市議会予算特別委員会で質問した。同市は広島市民(中区)、安佐市民(安佐北区)、舟入(中区)、総合リハビリテーションセンター(安佐南区)の4病院を運営。4病院で368人が昨年11月1日現在で在籍している。08年10月5日から11月1日までの4週間で休みが0日だったのは、広島市民14人▽安佐市民9人▽舟入2人の計25人だった。1日しか休みがなかった人も27人いた。

 08年4月から09年1月では、月100時間以上の時間外勤務を行った医師は安佐市民14人▽広島市民と舟入で各1人の計16人いた。

 6日の市議会で、大庭治・広島市民病院長らは
「医師たちが休みがまったくない状態だったとは知らなかった。これから改善していきたい」

などと答弁した。【井上梢】







院長としては

兵隊はどんな条件で働いていようと

知ったことではない、

ということなんでしょう。





1割の医師が極悪奴隷労働の

月に一度以下の休みで

こき使われているのに、

「いやー、知らなかったっす」

ですませるところが

すごい広島クオリティーです。









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コメント

だから広大からの派遣医師にも逃散されちゃうんです。
崩壊も仕方ないんです。

  『モチロン知っていたけど、放置してたYO!』とは、口が裂けても言えない事は承知していますが。 ・・・もっと言ってはいけない事を、言ってしまった気がしますね。 心の折れる音が聞こえてきそうです。 4月が楽しみですね。 これでも辞めない連中がいるから、医師集団がナメられるのDeath。

とっとと辞めてしまえばよい

>医師数を増やしたいのだが、経営面や人材面から難しい」>と頭を抱える。

医者増やすのが経営面で、うんぬん。
て、ところで、医者への悪意ムンムンですな。

医者の人件費なんて、全体からすれば、
たいしたこと無いのにね。

とっとと辞めてしまえば良い。

経営的には医師を増やしたほうが改善するだろうが。
医師を増やしたほうが経営が苦しくなるのだとしたら、その理由は今まで時間外労働に対する賃金を払ってなかったからで、本来なら、医師を増やして勤務体制に余裕ができたら、時間外賃金が減り、医師が稼ぐ額が増えるので、間違いなく経営は改善する

私がもしここの勤務医だったら、速攻で院長に辞表をたたきつけますよ。「知らない」というのなら、労務管理の責任者のはずの院長として失格ですし、知っていたのにごまかしたのだとしたら、経営者として職員を守る義務のある院長として不適格です。

某国立系病院なら事務が超勤簿かってに変えちゃいますから。きれいに月間30時間前後に「調整」された帳面に院長は判子押すだけ。そりゃー知らないでしょ。

知らなかった

つまり、少女買春で捕まったら、こう言えば許してくれるわけですね。
「18歳未満だとは知らなかった」

>月100時間以上の時間外勤務を行った医師は
>安佐市民14人▽広島市民と舟入で各1人の計16人いた。
で、時間外はおいくら払ったんでしょうね?

報道されるくらいですから、オフレコじゃないっすよね?
マスコミさんもそのあたりきちんと取材して突っ込んでくださいな

それとも記事にはしたけど
”100時間以上の時間外労働が真実だとは知らなかった” 
ですかね?

さきほど終了したテレビ東京系「ガイアの夜明け」
医療再生と謳いながら、結局「赤字病院は医療の効率化ができていない。それができれば黒字になる」とか、「ドクターヘリが医療を救う」とか、「僻地の病院でも黒字のところはある」とか、結局何で医療崩壊が起こってるのか、その根本には一切触れませんでしたね。ついでに、医師の過重労働もそれが当たり前かのように華麗にスルー。
まあ、日経新聞社関連ですから期待はしませんでしたが。

唯一納得できたのは、長野の先生のミニ講演のシーンで「男は結婚した時から要介護者なんだ」という一言くらいですな。
無駄な時間を使ってしまいました。

ててれけさま

それをいうなら、10年で2-3億円ももらっといて「知らなかった」で押し通そうとしている人がいますがな。

>市は「人手不足や医療への熱意で休日にも出勤している医師が多い。医師数を増やしたいのだが、経営面や人材面から難しい」と頭を抱える。

市は「人手不足のため、医師の医療への熱意を利用して休日出勤を反場強制していることが多い。経営面や人材面から医師数を増やすことは出来ない。これからは、いかに医師に自らの状況に疑問を持たれずに働かせるか難しくなった。」と頭を抱える。
こういう風に言い換えたら。

この院長は天下りの官僚でしょうか

よっぽど現場に疎い院長だったのですね。案外そんな院長の方が長続きするのかもしれませんけど。ある意味、幸せな院長ですね・・・。
私の勤務する某県立病院は、院長自ら外来に出てその上夜の往診も引き受けています。その上、県の役人達やくだらない政治家(彼らは県立病院は自分達の私物としか思ってないみたいです)との折衝も頑張ってるのだから、全く頭が上がりませんよ。本来、政治家やお役人を相手にした議論やご機嫌取りなんて、臨床を頑張ってきた医師ほど苦手なものでしょうが、うちの院長は、「この県をなんとかしなければ!」という思いで頑張ってくれているのです。そういう院長を見てると、「頼むから長生きして下さい」と願わずにはいられません。しかし、ここの院長してたら長生きしないんじゃなかろうかと思ったりもして・・・。ちなみにうちの病院の中堅以上の勤務医に、普通の体型ってあまりいません。やせっぽちか、メタボ体型かのどちらかですね。前者はモノを食べる暇がなくて食べずに寝る生活の結果、後者は深夜に食べ物だけでなくストレスも詰め込んだ結果でしょうか。
広島市のこうした記事を読むと、私達の病院は、少なくとも院長が模範を示しているので、精神的には救われるように思います。でも実際には、自己犠牲という現実には変わりないのかな・・・。県のお役人や政治屋さん達は、うちの院長が過労死したとしても、考えが変わらないかもしれません。
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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