勤務医 開業つれづれ日記・2

勤務医から個人医院を開業しました。僻地医療、医療崩壊で悪化するQOMLの中、僻地勤務や医療崩壊、救急医療、医療制度をつれづれに書いております。いつも周りにいる皆さんに感謝、感謝で頑張っています。

Entry

■当然の結果 「麻酔医が慢性不足、悲惨な現場」 & マイケルムーア監督 「シッコ」発売

>日本の外科医療崩壊の日は近いかも知れない。



「救急たらい回し」をはじめとして

いままで医療を散々に

いじめ抜いておきながら、

いまさらこんなことを書く

マスコミって…。





医療関係者の”献身的な努力”を

当たり前のように受け取っていた

国やマスコミ、一般の市民の方から、




「てめーら、休みなんか取るな」

「救急は100%受け入れろ」

「いつでも困ったときに受診させろ」

「高給取りなんだから、時間外なんか払う必要ない」






など、我々医療関係者は

誹謗中傷にさらされてきました。








マスコミや国がそれを主導してきたのです。







マスコミは叩きやすい

”悪役”がいたほうが面白い。

医師は宣伝広告もしない

(=利害関係がない)

格好の”餌食”です。






国は、

”医療関係者、特に医師が悪役”

という構図で

医療費を削減していきます。





でも、良く考えたら分かるように、

医療費削減で一番困るのは

患者さん側です。




そして、国民は

”医師が悪い、医療が悪い”

と国を挙げてのキャンペーンで、

”医療費は削減すべきだ”

”日本の医療は無駄が多い”

そう思い込んでいます。





こうして、

世界的にはWHOで

”日本医療が世界一位”

と認定されたにもかかわらず、

日本国内では、

ぼろくそに言われながら

日本医療はつぶれていくのです。







-------------------------------------

麻酔医が慢性不足、悲惨な現場

4月7日10時0分配信 日刊ゲンダイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080407-00000010-gen-ent

 ショッキングなニュースだ。国内最大級のがん治療施設「国立がんセンター中央病院」(東京都中央区)で、常勤の麻酔医10人のうち5人が、昨年末から今年3月にかけて相次いで退職、同センターの東病院(千葉県柏市)でも4月から1人になっていた。
 退職した多くは、待遇のいい病院に転籍したというが、麻酔医はそんなにシンドイのか。
「全国1万の病院のうち4000が全身麻酔を実施していますが、麻酔医が常勤する施設はその半分と、そもそも麻酔医は慢性的に足りないのです。年収も、民間の病院なら30代半ばで1000万円を超えますが、がんセンター中央病院のような国家公務員だと、800万円がせいぜい。医療ミスで訴えられることも多いから、なり手が一向に増えないのが現状です」(病院関係者)
 聞けば、とにかく現場は悲惨だ。医療ジャーナリストの油井香代子氏が言う。
「手術室の多い病院では、ひとりの麻酔医が数件の手術を掛け持ちするのが当たり前。麻酔の状況をチェックしたら、隣の手術室に大急ぎで走っていくという忙しさです。それに麻酔医は、最近注目のペインクリニック(末期がん患者の疼痛治療)も担当しているから、手術以外の仕事量も相当なものです」
 こうした現状に嫌気して、最近増えているのが、特定の病院に所属しない「フリーの麻酔医」だという。
「彼らは、手術ごとにあちこちの病院と契約して報酬をもらい、年収も常勤医より高い。専門性も生かせるし、院内の面倒な人間関係とも無縁。休みも自分のペースで取れます」(油井氏=前出)
 今年2月、年収3500万円で麻酔医を募集して話題になった大阪府泉佐野市の市立泉佐野病院では、それまで1日12万円でフリーの麻酔医を雇っていた。仮に月〜金曜日の勤務として、年収は約3000万円。確かに、国立がんセンター勤務の800万円とは月とスッポンだ。
 ある国立病院の関係者が言う。
「患者は、大きな有名病院での手術を望む。でも、入院前まで2、3カ月待ちのうえに、麻酔医の手当てがつかなくなれば、再検査だけして手術まで2、3カ月放っておかれるという深刻な事態になりつつあるのです」
 日本の外科医療崩壊の日は近いかも知れない。

最終更新:4月7日10時0分

-------------------------------------



この、”反日本医療キャンペーン”

で一番得するのは誰でしょう?

ちょっと考えてみて下さい。













…どうですか?









私はいくつか考えているのですが、

一番は、

”外資系保険会社

でしょう(笑)。










TVでは、

”もう日本医療は安心できません。

アメリカ型の保険で自分の身を守らないと…”

と言いながら、

にっこり笑ったタレントが

健康保険を勧めてませんか?







日本医療が

困窮を深めればそれだけ

ビジネスチャンスが生まれるのが

保険会社です。







”公的医療を破壊すれば

50兆円市場になるのに、

なぜ医療業界は反対するの?”







そう、経済諮問会議は言います。

国もこれ以上赤字を増やしたくないので

すぐにでも公的医療を崩壊させて

自己負担にしたいはずです。










でも、その

50兆円は誰が払うの?











当然、国民です。









”よ〜く、考えよ〜う”

と言っているCMこそ、

じつは国民に考えさせずに、

マスコミが医療不安を起こして

健康保険に入るように

わなを仕掛けているの保険会社

戦略なのです。








そして、マスコミは

広告主の、お金を払う

保険会社のほうが、

全く反論しない医師より

ずっと大事な”お客様”です。







医師が悪役になって叩かれ、

広告主である保険会社

表に出ないのは、

当然の構図なのです。






要点:

●赤字の国は、医療費を減らしたい

保険会社(特に外資系)は公的医療をつぶして、巨大ビジネスチャンスを作りたい

●マスコミは保険会社(=広告主)の意向に沿うようなTV,新聞をつくる




この三者の利害が一致して

●日本医療を”悪役”にして、とくに医師を悪役に仕立てて公的医療を攻撃する

という事になっているのです。








ですから、

麻酔科医をはじめとして

医療現場が信じられないほどの

悪い労働条件であるのは

システム上、

ある意味当然なのです。






マイケルムーア監督の「シッコ」も

DVD発売になったようですし(1)、

イギリス型の医療崩壊をした後、

アメリカ型医療を導入するのは

”最悪の道”

だと思いますけど、

だれも気付かないのでしょうかね…?

-------------------------------------

(1)

アメリカ医療の影。

でも、相変わらず”過激”(笑)。

各地の医師会でも上映会を行っていたとか。

今後の医療政策の参考になる作品です。ぜひご参考に。


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シッコシッコ
(2008/04/04)
マイケル・ムーア

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*Comment

医療あっての医療保険 

医療崩壊して

病気になっても、
病院にかかれない、
入院出来ない、
家で安静ベッドで寝とけ

では入院給付金もおりず、折角の保険も掛損ですね


高齢者対象の医療保険にしても、
医療機関が高齢者を入院させていては儲からない制度になれば
いくら高齢者が保険に入っていても
まともな医療が受けられなくなるのでしょうね
  • posted by こんた 
  • URL 
  • 2008.04/08 08:55分 
  • [Edit]

未来予想図w 

日本の場合技術の伝承が途絶えて、いくら金出そうがその技術を持った医師が皆無で、今なら鉄板で助かる病気で☆…って未来になりそう。

だから一刻も早く避難して下さい。ホンモノの遺伝子と違って技術の遺伝子「ミーム」は一人でも残っていれば再生は可能ですから。>奴隷医各位
  • posted by 10年前にドロッポしました。 
  • URL 
  • 2008.04/08 10:23分 
  • [Edit]

早く崩壊してくれ 

そうしないと飯も食えないような収入です。
オリッ○スの宮内君!もっと頑張って一気にお願いします。
  • posted by ドクター・キリコ 
  • URL 
  • 2008.04/08 11:56分 
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アメリカ型の医療システムは恐怖です 

>”公的医療を破壊すれば50兆円市場になるのに、なぜ医療業界は反対するの?”
そう、経済諮問会議は言います。国もこれ以上赤字を増やしたくないのですぐにでも公的医療を崩壊させて自己負担にしたいはずです。

李啓充先生が、アメリカとの比較で、医療費負担の見積もりをしてくれています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02771_05

日本では国保と介護保険を合わせて上限額62万円を納入することとなる。〜中略〜日本の国保にいちばん近いタイプの保険(註1)に加入した場合,年間保険料は,242万円となり,日本の4倍近くとなる。

年収700万円で4人家族の自営業者での推計です。
年収の3分の1も医療保険に持っていかれて、生活が成り立つ家庭は少ないと思います。

医療費を略奪する保険会社とそのおこぼれにあずかる官僚にとっては、笑いが止まらないことでしょう。
  • posted by 岡山の内科医 
  • URL 
  • 2008.04/08 12:13分 
  • [Edit]

 

皆保険制度崩壊はビジネスチャンスだけど、
医療崩壊はビジネスチャンスになりますかね?
  • posted by nyamaju 
  • URL 
  • 2008.04/08 12:32分 
  • [Edit]

 

  昔、中国に外国勢力の侵入を食い止めていた有能な将軍がいました。 皇帝が讒言を聞いてその将軍を殺してしまったら、一気に侵略されてしまいました。 パニックになった高官達は叫びました。 『将軍は何処にいる!?』 ・・・をいをい、お前たちが殺したんだろ?(確か岳飛だったと思う)

  なんだか、記事を見て思い出しました。
  テンパった人間の行き着く思考は、いつの時代も変わらないようですネ。 今まで、絶対故意に医療崩壊を起こしていると考えていましたが、一部はホントに知らなかったのかも?? ・・・そちらのほうが、恐ろしい気がしてきました。
  崩壊に至る道は、善意で敷き詰められている
  • posted by おだまき 
  • URL 
  • 2008.04/08 12:59分 
  • [Edit]

ケアネット・コムで 

医療崩壊について本田先生と櫻井よし子氏の対談が載っています。
http://www.carenet.com/special/200804/index.html
本田先生は医療側の反省点も挙げておられますが、大手マスコミに対してかなり抑制された見解を述べておられるように感じます。マスコミと敵対しないように配慮されているようです。団塊の世代に対して、医療崩壊を阻止し医療難民がでないようにするためにために立ち上がってくれませんか、と、お願いのように言いつつ、しっかりと警告されております。「民間医療保険に入っているから大丈夫だと思っていても、病院が、医者がいなければ医療保険は役に立ちませんよ」と。
  • posted by 南島の管屋 
  • URL 
  • 2008.04/08 17:14分 
  • [Edit]

医療機関をバッシングするのは 

>マスコミは叩きやすい
>”悪役”がいたほうが面白い。
>医師は宣伝広告もしない

広告主になりにくい業界と言えば、学校、医療機関、政府・政党ですが

学校は「日教組=同志つながり」なので、崩壊までは叩かず
政府・政党については、あまりにも偏ったバッシングすると電波法だの再販制度などで法規制される可能性があり
警察・検察は記者クラブから追い出されると、事件の取材ができずなーなーの関係

ところが、医療機関は、「診察しない」という対抗手段を取ろうにも、応召義務のためにできない
ということで、マスコミは安心して偏向バッシングしているそうです。
  • posted by パン 
  • URL 
  • 2008.04/09 01:15分 
  • [Edit]

フリーター宣言が激増する 

おそらく臨床研修制度で現実を知った「要領のいい」「いまどきの」先生方は自由契約で合間を縫って活動することでしょう。「夜間当直専門医」
自分の妻(看護師)に常勤になってもらい「社会観念上の」大黒柱になってもらい、自分はフリーターで数箇所から稼ぐ。
将来はどのみち多くの自治体は崩壊状態にあるのでうかつに定住できない。定年間際に高齢者が優遇されいそうな地方に定住もしくは亡命。
自分は日本の現状をみているとうかつに常勤で昇進していくのは禁物と考えています。(30代前後同期の医師・看護師にもこの考えの人間は多い)
いわゆる「下級思考」でしょうか。もう、「若手」は精神から崩壊しています。

 

nyamaju様:

>医療崩壊はビジネスチャンスになりますかね?

何事も「変化するときにビジネスチャンスがある」のが経済の原則です。
  • posted by 暇人28号 
  • URL 
  • 2008.04/09 08:19分 
  • [Edit]

いっつ ぐろーばる 

  アメリカ主導型の『グローバリズム』、その本当の姿がよく現れていると思います。 規制緩和の外圧の元に、自分に都合の良いルールで自国の市場を広げ、他国のシステムを壊し富を吸い上げる。 それに追従する政府の態度も、いつになっても変わりません。

のうげかいサマ
自分は日本の現状をみているとうかつに常勤で昇進していくのは禁物と考えています。(30代前後同期の医師・看護師にもこの考えの人間は多い)
⇒ 御意。 自己を犠牲にして一生勤め上げた先に何があるか? 無事に勤め上げても、仕事以外何もなかった人生。 訴訟や過労死で、それすらも難しくなりつつあります。 その現状が見えたならば・・・。

いわゆる「下級思考」でしょうか。もう、「若手」は精神から崩壊しています。
⇒ 下流でも良いから、奴隷を強要されたくはないと思います。  日本全体が沈没中で、なかなか将来の展望が見えません。 この状態で希望やヤリガイ、責任感を強制されるのは、正直つらいです。
  • posted by おだまき 
  • URL 
  • 2008.04/09 13:54分 
  • [Edit]

 

アメリカのグローバリズムという名のアメリカイズムで、バブル崩壊させられ、莫大な日本の資産をユダヤ資本という化け物に「倒産整理の買い取り屋もマッツァオな」投げ売り大特価で売らされるという散々な目にあったのを日本政府はころっと忘れ(というより、責任を追及されると困るので、忘れたふりをしてる。ねえ、平蔵さん)、今度は国民の健康まで外資系生保会社(殆どがユダヤ資本ですね)に売り渡そうとしている日本の政財界の人たちに憤りは感じますね。

ヨーロッパ諸国はその危険性をしっかり把握しているから、少なくとも医療の領域では「たとえアクセス制限をかけようとも」民間資本の保険制度への参入を制限しているのにね。

これに関しては「アメリカナイズ」であって、全く「グローバリズム」なんかではないことをちゃんと理解するべきでしょう。
  • posted by Seisan 
  • URL 
  • 2008.04/09 14:26分 
  • [Edit]

のうげかいサマ 

オレなんか10年も前からそうしてまつよw。
で、医師の場合、なぜか下流のがペイがいいんだよね…。
>もう、「若手」は精神から崩壊しています。
「覚醒した」と言ってほしいですね。彼らのがまともなんです。
  • posted by 10年前にドロッポしました。 
  • URL 
  • 2008.04/10 10:32分 
  • [Edit]

 

Seisanサマ
  御意!
 『国際化』『改革』の名の下に、ア●リカご一行様(オトコギのないジャイアンと、そのタイコ持ちや走狗、火事場泥棒)なんかに『餌場ナイズ』されていた・・・。 いつか見た景色が、医療でも展開されていますね。 国家保全の軍事だけでなく、国民の生命に直結する医療分野まで、外国に売り渡しているようでは、マスマスこの国の将来が悲観されます。

ドロッポ サマ
「覚醒した」と言ってほしいですね。彼らのがまともなんです。
⇒ ジークNNT!! プロフェッショナリズムと奴隷志願を混同した方々が早く覚醒し、ブッダ(覚醒者)となりますように! ←宗教的な主張の意図はありません。
  • posted by おだまき 
  • URL 
  • 2008.04/10 13:52分 
  • [Edit]

>10年前にドロッポしました。さん 

いつもコメントありがとうございます!

「覚醒した」

…ん、言いえて妙ですね(笑)。かなりスッキリしました。いい単語です。

これからもよろしくお願いいたします!!
  • posted by 中間管理職 
  • URL 
  • 2008.04/10 14:26分 
  • [Edit]

ほめられちゃった♪ 

おだまき様、
>ジークNNT!!
すいませんわかりません。
中間管理職様、
過分なお言葉痛み入ります。こちらこそよろしくお願い致します。 
  • posted by 10年前にドロッポしました。 
  • URL 
  • 2008.04/11 11:32分 
  • [Edit]

 

おだまき様、
>ジークNNT!!
すいませんわかりません。

ドロッポサマ
 ネイティブ・ニュータイプ(関西系医療崩壊論者)を勝手に略してしまいました。 すみません。 最近774氏サマ、百式サマをお見受けしませんが、どないしたはりますんやろ?
  ただ今バイトの調整中ですが、ドロッポサマの時給の偉大さを実感しております。 ・・・でも、常勤の時より稼いでるのよネ。
  今後とも、どうぞよろしゅうに。
  • posted by おだまき 
  • URL 
  • 2008.04/11 14:07分 
  • [Edit]

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某大学医学部を卒業
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大学院卒業(医学博士): 院生は学費支払って給料なし(笑)
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さらにアメリカの大学勤務(激安給料)
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない空間

というフルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず(笑)。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊し…
 ↓
開業、借金は天文学的数字に…(爆)


今は開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴(笑)と、かな〜り個人的な趣味(笑)のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


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Author:中間管理職 
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