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■医療よ、さようナラ 「県立奈良病院、4月に50病床以上休止へ、深刻な看護師不足で」

話題が豊富な奈良(1)。

どっかの掲示板のスレタイみたいですが、

本当に奈良から医療がなくなる日も

近い気がします。










県立奈良病院、4月に50病床以上休止へ、深刻な看護師不足で

産経ニュース 2009.2.14 01:31

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090214/lcl0902140132000-n1.htm


 奈良県の基幹病院の県立奈良病院(奈良市、400病床)が、深刻な看護師不足を理由に今年4月から50病床以上を休止することが13日、分かった。4月の新規採用者などを加えても、なお看護師が約50人不足する見通しで、県は「このままでは病床数を維持できない」としている。同病院での病床休止は昭和52年の開設以来初めて。

 厚生労働省医政局は「自治体病院で、看護師不足を直接の理由にした病床休止は聞いたことがない」としている。

 県によると、県立奈良病院の看護師は現在316人で、定数の352人を大幅に下回っている。さらに3月末までに34人が退職予定で、県は看護師を緊急募集したりパート看護師を雇ったりと対策を講じてきたが、それでも4月1日時点で49人が不足する見通しとなっている。

 看護師の負担を減らすため、県は来年度当初予算案に初めて、ホームヘルパー2級の取得者を「看護ヘルパー」として採用する予算約4800万円を計上。60人を採用し、半数以上の31人を県立奈良病院に充てる計画だった。

 しかし、現状の病床維持に必要な看護シフトを試算した結果、最終的に県は「現状の病床数維持は困難」と判断、一部病床の休止を決めた。休止する病床数は今後確定するが、50病床以上の規模になるのは確実という。

 県医療管理課は「このまま看護師不足が続けば、奈良病院だけでなく、残る県立2病院にも病床休止が波及する可能性がある」としている。





これは、厚労省と総務省が

目指している”公立病院の集約化”

ですよね?(2)



目指している目標を達成しつつあるのに

なぜ問題になるのでしょう?



結局、国が掲げる

”目標自体が問題”

なのではないでしょうか?





いずれにせよ、

奈良県は

”国の目標達成 優良県”

として続々と病院が縮小され、

なんだか賞とかもらったりしちゃうんでしょうか。

「クラスター爆弾賞」みたいなのとか(3)。








(1)
■奈良県 さすが医療崩壊の最先端 初の「県コーディネーター制度廃止」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-638.html


【奈良・妊婦死亡事件 目次】
http://ameblo.jp/med/entry-10019702050.html


(2)
■総務省による、公立病院の廃止・縮小計画 ”全国つぶす病院候補”一覧(1)
http://ameblo.jp/med/entry-10056016668.html

■総務省による、公立病院の廃止・縮小計画 ”全国つぶす病院候補”一覧(2)
http://ameblo.jp/med/entry-10056023971.html



(3)
毎日新聞記者が自分で拾ったクラスター爆弾を爆発させ世界に恥を振りまいたが、

なんと

第13回新聞労連ジャーナリスト大賞、第3回疋田桂一郎賞に

毎日新聞のクラスター爆弾廃絶キャンペーンが受賞。

優秀賞 1件
☆毎日新聞労組  
 毎日新聞クラスター爆弾取材班
 クラスター爆弾廃絶キャンペーン

…お前ら、以前は「奈良県妊婦死亡問題」で

第11回新聞労連ジャーナリスト大賞特別賞、および坂田記念ジャーナリズム賞

とかとって全国の医師の怒りを買っていたけど(下記URL参照)、

この賞って

「社会的に犯罪を犯したときに受ける賞?」

…マスコミも終わりましたね。






詳しくはぐり研ブログへ

http://gurikenblog.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-4ba6.html

いつもお世話になっており案す。



あと、こちらも。

毎日新聞 「奈良・大淀病院妊婦死亡事件」 第11回新聞労連ジャーナリスト大賞特別賞
http://ameblo.jp/med/entry-10023368487.html





ヨルダン空港爆発 毎日記者に実刑
禁固1年6月 特赦申請へ

http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/200306/gu20030602_01.htm

五味被告

 【アンマン=久保哲也】アンマンの国際空港爆発事件で、爆発物不法所持、過失致死、過失致傷の罪に問われた毎日新聞元写真部記者(編集局付)、五味宏基被告(36)に対する判決公判が1日、ヨルダン国家治安法廷(軍事法廷)で開かれ、ボコール裁判長は「爆発は被告の不注意によるもの」と述べ、過失致死、過失致傷の罪で禁固1年6月の実刑判決を言い渡した。爆発物不法所持については無罪とした。

 毎日新聞社長室は同日、弁護側が「判決を尊重し、控訴はしないこと」、及びアブドラ国王への「特赦申請をヨルダン政府に提出する方針」を明らかにした。

 五味被告は、イラク戦争取材中に拾ったクラスター爆弾の子爆弾を記念品として持ち帰ろうとしたが、5月1日夜(日本時間2日未明)、クイーン・アリア国際空港の手荷物検査所で、この子爆弾が爆発職員1人が死亡、近くにいた5人が負傷した。検察側は、五味被告が子爆弾を爆発物と認識していたと主張。五味被告側は、爆発物との認識はなかったとして無罪を主張していた。

 ボコール裁判長は、3罪のうち、最も量刑の重い爆発物不法所持(懲役15年―7年6月)については無罪とした理由について「(被告に)爆発の危険性についての認識はなく、使う意思もなかった」と説明した。

 裁判長はまた、五味被告とともに爆発物不法所持の罪に問われていたヨルダン人助手(32)については無罪とした。

 王室筋によると、国王は、五味被告に特赦を与える意向で、早ければ近日中に釈放されるとの観測も出ている。

 毎日新聞社は判決に対し、「判決を厳粛に受け止め、亡くなられた方、負傷者らに深くおわびする。法的責任に加え、記者として、職業人としての倫理上の責任があると考え、死傷者を出した結果の重大性から(五味被告に対し)厳正な処分をする」とのコメントを発表した。

(2003年6月2日 読売新聞)









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コメント

  また、奈良か・・・。
  『ナラカ』はサンスクリットの音写で、現代語の奈落、つまり地獄。 奈良の語源は諸説ありますが、医療はナラカへ一直線のようですね。 全国医療も、『奈良化』現在進行中? 人口など、全国を1/100サイズにすると奈良に当てはまると聞いたことがありますが、医療崩壊では最先端!、今後も目が離せないですね!

おお、奈良は総務省認定の医療優良県ですね。ちゃんと病床数を減らし、医療費の削減をおこない、赤字公立病院の整理を「国策通り」実施しているわけですね。

なんの問題があるんでしょう。産経新聞様が常に訴えてきていた「医療費抑制・無駄を無くせ・自己責任」という方針に非常に一致していると思うのですが。

しかし、さすがです。医師が不足してもなかなかベッドを減らさないのに、看護師を絞ったらあっという間に病床削減ですか。まあ、医師の配置数で診療報酬は変わりませんからね。

医師定員

カビの生えたような医師定員の規定ですが、あれも割り込めば診療報酬の減額があったはずです。北海道の名義貸し事件もそれに由来していたかと思います。

  投稿に適当なスレがなかなか無いので、こちらに失礼します。

 医療崩壊における『六道輪廻モデル』の可能性

 趣旨  「死の五段階受容説」(否定、怒り、取引、抑うつ、受容)と、喫煙モデル(無関心期. 関心期. 準備期. 実行期. 維持期.)を合わせて、かつ東洋的に味付けしたモデルを提唱し、医療崩壊の段階を論じる。 地獄めぐりの意味も込め、六道輪廻と彼岸に分類する。

①畜生道: ほとんど本能ばかりで生きている段階。 喫煙モデルにおける無関心期. 関心期. 準備期. に相当。 医療崩壊の現実に対して、実際に行動を起こしていない状態。 現在の日本国民の大半は、この段階に分類できる。
②修羅道: 修羅は終始戦い、争うとされる。 五段階受容説の否定、怒りに相当し、行動期である。 医療訴訟の一部や暴力DQNなどが分類され、医療崩壊を促進する。
③人間道: 人としての苦しみに縛られる世界。 五段階受容説の取引に相当し、行動期である。 ジッツからの撤退や集約化を図るなどの場当たり的な数合わせ的対応に終始し、根本的解決からは遠い。
④餓鬼道: クレクレ星人で、要求だけは強いが、権利と背中合わせである義務を果たさず、有効な行動は無い。 行動期である。 医師を酷使し、おかわりを要求する某病院や、署名集めの多く、某を守る会活動などはココに分類される。
⑤地獄道: 罪を償わせるための世界であり、ネットで言う『焼け野原』。 五段階受容説の抑うつに相当し、行動期である。 真の⑥段階を実現するためには、早期に⑤段階にいたる必要があると考えている。
⑥天道: 人道より優れているが、輪廻を免れず、いつでも①~⑤に戻りうる。 五段階受容説の受容に相当し、行動期である。 医療の再生が為されるかもしれないが、道ははるかに遠く、再生がなされても崩壊前の水準より低い。

Ⅱ:彼岸ステージ
⑦菩薩: ここが Yosyan先生の仰る 『第六段階:覚醒・・・出来る範囲で医療崩壊に対し行動を起し始める』に相当する。 医療崩壊を理解し、その認識の上に立って行動を起こす聖人君主の世界。
⑧如来: ⑦段階を越えている? 生温かく滅びを見つめる涅槃の境地を、実践している。 覚醒→逃散に至った医療者が住まう世界。

明治の廃仏毀釈。僧侶自ずから容易に政府に屈した、それまで歴史上品位の高かった興福寺。ブツの多くも失いました。売買盗難含めて。
再現ですね

せんとくんまんとくん、よかったね、い・ま・は、遊んでいいナラ。

進むも地獄、退くも地獄

Yosyan先生のコメントがらみのネタです。

http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=157226

以下引用

柏崎病院閉鎖へ、不正請求で

 柏崎市学校町の柏崎病院(伊藤肇院長)が来週にも厚生労働省関東信越厚生局から、診療報酬の不正請求を理由に保険医療機関指定を取り消されることが12 日、関係者の話で分かった。指定が取り消されると診療報酬の請求ができなくなるため、閉鎖となる見通し。同病院は既に新規患者の受け入れを中止しており、外来診療も18日に終了する。

 同病院は1951年の開設で、診療科目は内科と整形外科。ベッド数は50で、常勤医は伊藤院長だけ。入院患者は寝たきりの高齢者らを中心に40人余りいたが、ほとんどは同市内の病院や福祉施設などに移るめどが立っている。

 関係者によると、同病院は入院・外来患者数に応じて決まる医師の標準数(医師定数)を満たさず、診療報酬を減額して請求しなければならなかったのに満額の請求を繰り返した疑い。不正請求額は少なくとも数千万円に上るとみられている。厚生局などが複数回、立ち入り調査を実施。指導を受けながら不正請求が改善されず、処分相当と判断された模様だ。

 同病院窓口には同日、「病院の都合で新規患者の受け付けはお断りさせていただきます」などと記された「お知らせ」が掲示されていた。同病院は、新潟日報社の取材に対し「責任者が不在で対応できない」と答えた。

 同厚生局新潟事務所は「個別の案件については、調査しているかどうかも含めて話せない」としている。

新潟日報2009年2月13日


看護師は 労働基準法に守られて人間扱いされているからですよね。医師に労基をあてはめたら もっと閉鎖しなきゃいけないでしょう。ナースは足りなければベッドを減らして貰えるけど医師の場合50床分ただ働きしろ、寝るな帰るな金は払わんになっているでしょうね。現場で医師たちと共に頑張っていたときも 私たちナースの何十倍も神経を使い、勉強し、寝ずに働いている医師がいつもマスコミに悪者扱いされているのを見てきましたよ。私の倍は働いていた中堅医師の給料は私より安かったです。基本給はその方の方が高いのに 残業代が出ないから。それなのに 何故医師たちはそんなに頑張るのか そばで見ていて不思議でした。でも 頑張っていた医師がオペ中に悪性不整脈を起こしたり、友達だった医師が自殺してしまいました。医師も人間なんですよ・・。

たぶん一般日本国民にとって、医者というのはショッカーの改造人間なんですよ。

いやいや、ショッカーの下っ端ですよ
換えはなんぼでもいます

定期的に通院する方以外は
医師の顔、名前なんて覚えちゃいないでしょ

昔病院で

医師をたずねてきた患者さんに「先生は今日1日夏休みをとっています」と告げたところ「先生のくせに休みをとるんですか?」と呆れた顔で言われました。気が強い私は「当たり前です。先生だって人間です」と言い返したところ・・公務員でしたので お上に苦情が行きました。私の言い方はキレてきつかったと自覚していたので苦情は仕方ないにしても その方の苦情は私に対してだけでなく「夏休みをとる医師」も苦情の対象でした。その時 担当患者さんの容態は皆さん安定していたし 休みのときは必ず別の先生が回診しているにも関わらず「無責任」だと。許せなかったのは「医師が休みをとっている」ことを禁句という処置をとったお上。今思い出してもキレそうな出来事です。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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