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■「臨床研修期間、2年制を維持へ」


今日はバタバタしており、

済みませんがネタのみ。




臨床研修の必須科が内科と救急のみに

なりそうなんですが、

結局、臨床研修で新人医師は何を得たんでしょう?

今までの研修はやはり

あまり良くなかったということ?




得たものも失ったものも

きちんと検証せずに

こんなことしていいのでしょうか?






臨床研修期間、2年制を維持へ

更新:2009/02/02 21:26   キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/20417.html


 厚生労働省と文部科学省の「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」(座長=高久史麿・自治医科大学長)は2月2日、第5回会合を開き、報告書のたたき台となる新医師臨床研修制度の見直し案を事務局が提示した。それによると、研修1年目は内科と救急を必修診療科とし、2年目には地域の病院や診療所での「地域医療研修」を義務付ける。焦点となっていた研修期間については、2年制を維持する方向性が示された。


 案によると、制度見直しの基本的な考え方は、

▽「医師としての人格の涵養、基本的な診療能力の修得」の理念の下、研修医のキャリアパスに応じて各病院の特色、工夫が生かせるよう、プログラムを「弾力化」する
▽学部教育の改革や専門医制度検討の動向などを踏まえ、卒前・卒後で一貫した医師養成を目指し、臨床研修の質の向上を図る
▽従来、大学が担ってきた地域への医師派遣機能を再構築し、地域に必要な医師確保の観点から、研修医の募集定員や研修病院の指定基準を見直す

―の3点。

 見直しの方向性について、研修1年目は、内科(6か月以上)と小児救急を含む救急(3か月以上)を必修とし、プライマリー・ケアの習得を目指す。外科や麻酔科、産婦人科など、他の診療科については選択制とし、各病院の判断で、個々のキャリアパスに応じた研修を早期に実施する。
 2年目には、地域の第一線の病院、診療所で研修を行う「地域医療研修」(1か月以上)を必修とする。小児科や産婦人科など、医師不足が著しい診療科については、一定規模以上の病院に対し、将来これら診療科を担う研修医を対象としたプログラムの作成を課している。

 受け入れ病院の募集基準では、研修希望者に見合った募集定員を定める一方、都道府県別の配分の適正化を図るため、人口や地理的条件などの観点から、募集定員に上限を新設する。また、研修医の給与などについては、「研修制度の趣旨を逸脱するような事例については、一定の抑制措置を講ずる」としている。
 関連制度の見直しでは、後期臨床研修や生涯教育の在り方について、診療科の偏在を解消し、医師のキャリアパスの明確化を目指す。また、卒前の臨床実習の充実度を踏まえ、医学生の「医行為」の取り扱いや国家試験の内容を見直すとしている。

 委員からは、カリキュラム見直しに伴い、現行制度で設けられている到達目標との整合性のずれを指摘する声や、必修と選択それぞれの診療科数についての意見が多く、こうした点で議論は平行線をたどった。

 舛添要一厚労相は、「どこまで国がかかわっていくのか。教育と国、教育と政府という大きな問題もある」と指摘。また、論点が多岐にわたることから、「無理をして完ぺきな案を出すより、大体皆さん方のコンセンサスを頂いた上で、さらに試行錯誤しながら進める必要があると感じている」と述べた。

 次回会合は18日に開かれる予定で、今回に引き続き見直し案について議論を行う。















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コメント

つまり、「行き当たりばったりでいくから、ごめんね」ということでしょう。
医師教育に役人が首を突っ込むからこんな混乱が起こる、という典型例ですね。
こんな制度を作らなくても、各大学で、スーパーローテートなどのほぼおなじプログラムは希望者に対して実施してたのにね。
まあ、最初が「大学医局が医師の人事権を握り続けているのが俺的には許せない」という官僚の自分勝手ですから。
いまの人事院・天下りシステムと一緒で、「ひとの人生を左右する権力は官僚だけが持つべき」という発想でしかないから、最初からまともな制度設計になりえないのが見えてましたね。

ま、唯一のメリットは、初期研修の2年間は国が最低給与を保証してくれる、ということくらいですな。

いつもながら馬鹿すぎる

短期のローテーターが戦力になると思ってるのか(怒)

崩壊しつつある地域医療に戦力となるのは、研修医であっても半年ぐらいは単一科で研修をしてくれなければ中堅医師は指導する労力に対する見返りがまったくない。
こんな机上のシステム変更をすれば、さらに地域医療は中堅医師の離脱を招いて崩壊するよ。

>従来、大学が担ってきた地域への医師派遣機能を再構築し、
→従来、大学が担ってきた医師派遣機能を崩壊させることが目的のひとつだったが、その結果については予測しなかった。

>医師としての人格の涵養、基本的な診療能力の修得
→官僚としての人格の涵養、基本的な謝罪能力の修得

ということです。この嵐の中の木の葉のような実験的研修システムに投げ込まれた、これまでの5年間の研修医のみなさん。非医療者の好きなことば「我々はモルモットなのか!」だったのです、お疲れさまです。まだまだ嵐のシステム第2章が続きます orz

トピずれですが

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090203/trl0902031137001-n1.htm
これだけ犯罪者扱いされたあとで「地域医療に邁進して欲しい」って言われても抵抗あるだろうなあ、この病院長さん。

もう

面倒くさいから全員24か月間産婦人科必修にしろよw

高給官僚「愚民の皆さん、これで産科医不足問題は解決ですよ!」

自分は新研修制度は臨床治験だと常々話していたので
驚きもしません

phase IIになったとうところでしょうか

phase I で毒性が強すぎることが判明したので
即時中止って選択肢も
有りだと思うのですけども

>従来、大学が担ってきた地域への医師派遣機能を再構築し、地域に必要な医師確保の観点から、研修医の募集定員や研修病院の指定基準を見直す
 医局から下の医者が来なくなって、中堅以上が辞め、地域医療が成り立たなくなったのは起こるべくしておこってますが、そんじゃあ今から大学に研修医が集まったら、地域医療が再興するとでも思ってるんでしょうか?指導医は既に居ませんから不可逆的変化ですってば。>恥の上塗りを続ける厚労省のお役人様。

>小児科や産婦人科など、医師不足が著しい診療科については、一定規模以上の病院に対し、将来これら診療科を担う研修医を対象としたプログラムの作成を課している。
 研修プログラムを用意したところで、その先が改善されないのに志望者は増えるんですかね。介護研修プログラムを充実させると介護士が増えるのかしら。

2年目には、地域の第一線の病院、診療所で研修を行う「地域医療研修」(1か月以上)を必修とする。
⇒ リアル学徒出陣、医師強制配置、第一弾 キタ---、ちゅうトコロでしょうか?
  ローテート先が変わった時など、病棟やシステム(どの看護士さんが頼りになるか?も大切)に慣れるのに、二週間弱かかると言います。 一ヶ月、よその診療所に行って、何するツモリで、何が出来るのでしょうか?
  本気でやるツモリならば、連携先診療所は基幹病院との関係や地理的要因によってかなり制限されるハズです。 トンデモナイ地域や離島と連携する病院のマッチ率が心配です。 あるいは、診療所とのマッチング機構が新たにできるのか? 定額給付金と同様に、実行にはかなりの混乱がありそうです。 『心の僻地』で返り討ちに会い、覚者が量産されることをヒソカに期待しています。
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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