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■次はリレンザ叩き? 「抗インフル薬「リレンザ」処方後に転落死、厚労省が注意喚起」

結局、タミフルと異常行動については

”灰色決着”となった今期のインフル対策。




今度はリレンザにマスコミは注目…。





どうでもいいけど、マスコミさん、

こんなことしていたら

インフルに使う薬無くなりますよ?











抗インフル薬「リレンザ」処方後に転落死、厚労省が注意喚起

1月29日20時58分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000068-yom-soci

 長野県松本市で27日に団地から転落死したとみられる高校2年生の男子生徒(17)について、厚生労働省は29日、事前に抗インフルエンザ薬「リレンザ」が処方されていたと発表した。

 同薬を販売するグラクソ・スミスクライン社の報告で明らかになった。実際に服用したかどうかを含め、異常行動と薬との因果関係は不明としている。

 この事故を受け、厚労省は同日、リレンザのほか、アマンタジンやタミフルといった抗インフルエンザ薬の服用者と、インフルエンザに感染した未成年者について、少なくとも発症から2日間は1人にしないよう改めて注意喚起するよう製薬企業に通知した。

 今冬は全国でタミフルが効きにくいウイルスが流行しており、代わりにリレンザを処方されるケースが増えている。薬剤を服用していなくてもインフルエンザ脳症によって異常行動が起こるケースもあるが、厚労省は同様の事故が起こるのを防ぐため、注意喚起の徹底を決めた。

最終更新:1月29日20時58分







<インフルエンザ>治療薬使用で注意喚起 厚労省


1月29日22時19分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000154-mai-soci

 厚生労働省は29日、インフルエンザ治療薬の開発企業と販売元の計11社を通し、医療機関に使用上の注意を求める通知を出した。今月27日、治療薬の一つ「リレンザ」を処方された長野県の男子高校生(17)が自宅5階のベランダから転落死した。高校生が服用したかどうかは不明だが、服用が飛び降りなどの異常行動につながった恐れもあるとして、注意喚起に踏み切った。

 厚労省によると、リレンザを服用し突然走り出すなどの異常行動を起こした人は00年12月の販売開始から昨年3月末まで57人報告されているが、飛び降り例はない。

 現在、別の治療薬タミフルが効かないウイルスが検出され、リレンザの利用が増える可能性がある。通知では、未成年者が服用すると異常行動の恐れがあり、保護者は自宅で患者を1人にしないようにする--などと注意喚起している。【関東晋慈】

最終更新:1月29日22時58分







転落死高校生にリレンザ処方=使用の有無は不明-保護者に注意喚起・厚労省

1月29日19時50分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000147-jij-soci

 長野県松本市で県立高校2年の男子生徒(17)が転落死した事故で、男子生徒にインフルエンザ治療薬「リレンザ」が処方されていたことが29日、厚生労働省の調査で分かった。使用の有無は不明という。
 同省は同日、リレンザなど薬使用の有無にかかわらず、未成年者のインフルエンザ患者は高熱を出してから最低2日は、1人にしないよう保護者らに注意喚起する通知を製薬企業に出した。
 男子生徒はインフルエンザで学校を欠席していた。集合住宅5階の自宅ベランダから転落したとみられ、27日朝に見つかった。同日夜、リレンザが処方されていたと、医療機関から製造販売元「グラクソ・スミスクライン」を通じ、厚労省に報告があった。 

最終更新:1月29日22時38分







インフルエンザは

インフルエンザ脳症を引き起こすなど

神経系にも異常を起こすことがあります。






タミフル → 異常行動?

リレンザ → 異常行動?

ではなく

インフル → 異常行動

ではないですか?

とずっと医療関係者は言っております。






マスコミのあおりで

インフル対策ができなくなり

インフルエンザが重症化した場合、

インフルエンザは”死に至る病”ですから、

(聖書やキルケゴール的な意味ではなく)

その損失は計りしれません。





マスコミは、

「タミフルで異常行動を起こして死んだ!」

次は、

「リレンザで異常行動を起こして死んだ!」

と報道するわけです。





でも、インフルエンザ流行期には

死者が確実に増加することが分かっております。

つまり、

「インフルエンザで死んだ!」

という方が圧倒的大多数です。




そのようなときに

タミフルもリレンザも使っても

患者さんが疑問を感じるような報道を続けていれば、

さらに被害は広がることでしょう。





ちなみに

ブログ管理人は

各製薬会社とはなんら利害関係はありません。








医学的な検証とマスコミの思い込みの差 インフルエンザ タミフルの検証
http://ameblo.jp/med/entry-10028717777.html


■嵐の後 「タミフルと異常行動、因果関係見られず 厚労省」 かなり小さい記事ですね(笑)
http://ameblo.jp/med/entry-10052469706.html
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コメント

…その筋にとってよっぽどマズイエントリーだったようでつね↑

まあそれはともかく、今週頭からインフルエンザ疑い(勝手にタミフルのんじまったwんで診断不能)で臥せっておりました。妻に、少なくとも発症から2日間は1人にしちゃいけないからつきっきりでお母さんみたいに看病してくれ!と強要したのですが「オレの垂れた糞からピーナッツを探して喰え!」と放置されました。児童虐待で訴えてやるぅ!!!

今のところ報道は比較的冷静ですね。因果関係が明らかにある、と思わせるような報道にはなっていないのが救いかと。

でも、本来乳幼児老人以外の健常人に高インフルエンザ薬を投与するのはおかしい、というのが世界の標準なんですが、日本が抗インフルエンザ薬の6-7割を消費しているというのはおかしいという話にはならないんですよね。
昨日の報道でも「タミフルが効かないインフルエンザが激増しているから、リレンザを処方してもらいましょう」とGSKに金もらってるんか?みたいな言い方してましたからね。

最近、小学生・中学生の患者には「飲んでも熱が下がるだけで、インフルエンザの病気の経過としては変わらない。世界的には使わないのが標準」と説明して投薬するかどうかを聞いているんですが、それでもほとんど「出せ」とおっしゃいますね。

ちなみにうちの子(4か月)も本日からAにかかりました。リレンザを溶解吸引させてますが(笑)

薬剤耐性のウイルスが出現しにくくなるので、ある意味この報道で薬剤開発メーカーは助かるかもしれませんねぇ。タミフルは耐性化しにくいという宣伝だったのに、ウイルスの方が上手だったようですし。

高齢者、免疫低下した者等適応を厳格にするのが適正かと。

タブロイド紙の編集権

時事通信
同省は同日、リレンザなど薬使用の有無にかかわらず、未成年者のインフルエンザ患者は高熱を出してから最低2日は、1人にしないよう保護者らに注意喚起する通知を製薬企業に出した。

タブロイド
通知では、未成年者が服用すると異常行動の恐れがあり、保護者は自宅で患者を1人にしないようにする--などと注意喚起している。

これでT-705(m-RNA合成阻害剤)の治験&認可が加速されるかな。

>>Seisan先生

リレンザを水に溶かして飲用するのですか?いや、私(専門外)も乳児がいて、いざという時さてどうするかな?と考えていたので。
一昨年からのタミフル耐性の件は知っていたので、リレンザ家族分とタミフルドライシロップ1瓶は家に持っているのですが。宮崎医大ではネブライザーで何とかという記載も見たことはあるのですけど、一般家庭ではちょっと、、。
マスゴミのリレンザ狩りは、それによって、真に科学的に理解力がある人・欲しい人に行き渡り易くなるので結果良いのでは?マスゴミ関係者は我先にリレンザ欲しがりそうだけど。聞かれないのに職業言ったり書いたりしてwww。

えー、タミフル内服は1歳以上にしかつかえません。リレンザも6歳以上です。
が、リレンザは血中吸収が非常に少ない(10%くらい)なので、これを生食に溶いて吸入器で吸入させるという技が一応あります。
(インフルエンザ脳症などの乳児に使うことがあります。ただし脳症の治療ではなく、あくまで全身状態の改善を図るための姑息策です)
いちおうエビデンスはあります(乳児に対しても)が、保険では全く認められませんし、副作用が出ても一切保証の対象になりません。さらに言うと、脳症の発症予防にはなりません。

むしろ麻黄湯の方が乳児にはいいかもしれません。

Seisan先生ありがとうございます

早々に感謝です。近くに信頼できる大学の先輩が小児科開業していますが、連休や週末は自分で何とか、、。タミフルは別の子用です。ありがとうございました。

なんでもいーや

インフルエンザ罹患後に異常行動をきたした例を調べて見ると、24時間以内にお粥を食していた割合が一般人より高かった。一般人がお粥を食べても異常行動をきたすことは報告されておらず、インフルエンザとお粥との間に何らかの相互作用があるものと推察される。

こんな感じ?

もうどうにでもなーれ

彼が5Fに住んでいなければ
こんな誤解は起きなかったろうに。

処方後に転落死って・・・はあ。

相変わらず無知なマスコミ記者

そういえば、かつて感染症学の講義で、我が国ではインフルエンザの急性脳症は、年間数百人が発症している、と習った覚えがあります。なぜマスコミはこういう事実を無視するのでしょうか。そもそもインフルエンザは急性脳症を引き起こし、死に至らしめる病であるということを、基本中の基本として、マスコミ記者は知っておかなければなりません。
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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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