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■眼科医 当直禁止令 「適切な治療怠った当直眼科医を書類送検」

さて、ビックリ。

全国の眼科の先生方、

当直禁止令が出ました。




専門医レヴェルで診れないなら、

救急対応を禁止

するというのが福井県警の見解のようです。




自分の診療科ではないものも診て、

その上である一定確率で

トラブルは起きてしまいます。

自分の専門であっても

予想もしないことは起こりえるわけですから。





それなのに、

「全くミスは許さないし、ミスがあったら”業務上過失致死”」

という方針では

救急なんか出来なくなってしまします。






「悪意」や「故意」がない状態での

医療の結果が悪いことに関して

警察はどこまで介入するのでしょう?
















適切な治療怠った当直眼科医を書類送検

日刊スポーツ 2009年1月23日12時12分

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20090123-453023.html

 福井県警は23日までに、2004年に同県敦賀市の市立敦賀病院に搬送された男性患者に適切な治療をせず、この患者が死亡したとして、業務上過失致死容疑で病院の当直だった眼科の男性医師(35)を書類送検した。

 調べでは04年6月5日、敦賀市内の暴行事件で負傷した無職石橋勉さん(当時61)が病院に運ばれた際、骨折した肋骨(ろっこつ)が肺に突き刺さっていたにもかかわらず、男性医師は、エックス線撮影で確認できず、適切な治療をしなかった疑い。石橋さんは2日後に肺挫傷で死亡した。

 敦賀病院によると、医師は04年4月から05年6月まで眼科医として勤務。現在は金沢市内の病院に移ったという。(共同)






誰かが暴行して起きたけがですよ???

なぜ医師がここまで

処分されるのでしょう?

>敦賀市内の暴行事件で負傷した

暴行事件で負傷したのに、

なんで医師が業務上過失致死が

つくんでしょうね?






2004年6月の事件が、

今2009年になって書類送検、

ということは4年がかりで

かなり練りに練ったうえで

やっているということです。








眼科医師が30歳の時、

暴行事件(っていうことはケンカでしょうか)の

患者さんを診て、

ろっ骨骨折を見落とした。

35歳で書類送検。



…それを見たり聞いたりした

周りの先生方はどう思うでしょうか?

「やっぱり、当直はしたら負け」

「親切心であっても、救急患者を受けたら医師人生が終わり」

ってことです。






同じ30-35歳ぐらいの医師が

救急現場でバリバリやっているのに、

この同年代の

業務上過失致死による書類送検は

ばっさりと冷や水をぶっかけるような効果があるでしょう。




「同じ年齢の医師も、専門外であっても書類送検されちゃうんだ…」

「救急やったら負け、って言われていたけど、

業務上過失致死になるような”過失”が認定されるんだ…」





ほかの業種では考えられないことです。





眼科の先生方、

これで当直免除の言い訳ができちゃいました。




院長: 「当直やってくれないか?」

眼科医: 
「最近、眼科医がろっ骨骨折を見落として県警に業務上過失致死で書類送検されてましたので、私には出来ません」

あるいは

「当直してもいいですが、専門家以外はすべてほかの病院に送るか、専門の医師に診てもらうことになります」

とお答えするよりほかないです。

だって、警察はそのようにしなくては法に抵触する、

と高らかに言っているわけです。






司法では「加古川事件」で

どんなに素早い搬送をしても

死んだら医療側の敗訴。



県警も今回、

何かであっても救急をやる以上、

専門でなくても専門家並の診断と治療が

出来なければ業務上過失致死、

という判断のようです。







…これは、

県警の要求する日本の救急医療は

絶対にミスをするな、

必ず専門医が診断治療し、

そうでなければ、

専門医並のレヴェルを絶対確保しろ、

ということのようです。






間接的に、

「医師は専門以外の当直、救急医療を禁止する」

ということです。




なーんだ、

福井県警も、

日本の救急医療を廃止しろ、

って運動をしているんですね。








警察が潰す日本の救急医療

ということです。



福島県の後は

福井県ですか。


皆様、

自分自身のことを大切にしてください。









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コメント

ホントかよ?

オドロキましたねー。
これでマスコミの大好きな≪タライマワシ≫になお一層の拍車がかかること間違いなしですね。

それにしてもこの国の警察って下から上まで馬鹿ばかりなの??

今回の先生は年齢的にストレート研修組の最後?それとも新臨床研修制度終了組第1号?
新研修医制度はまさに、どの科の医師であれ全身を診れる様にすることを目的としています。
従って新制度で研修を受けた先生たちが第一線に出てくる今後、この手の報道はもっと増えるでしょう。
そのたびに「お前たちは全身を診れる様トレーニングを受けたはずだから何科であろうと言い訳は許さん!」と叩かれるでしょう。
もちろん、制度を導入した厚労省も「医師個人の資質の問題」と知らん顔。逆にマスコミと一緒になって「指導を徹底すべし!」と現場をさらに鞭打つかもしれません(というか恐らくそうするでしょう)。
そうなれば指導医クラスの先生方の負担はさらに激増→燃え尽きて大量にドロッポ→救急レベルの低下→ミスを誘発→バッシング→以下ループという流れになり、日本の救急医療終了。

全館当直とか言ってマイナー科や小児科・産婦人科医に全科当直を押し付けている救急(指定)病院はかなりの割合になると思います。
もちろん、今回の例は「そんな極端な話に過剰反応しすぎじゃ」なのかもしれませんが、救急完全崩壊の蟻の一穴になりそうですね。しかし、こんな症例、受けた時点で負けでしたね。

もう日本は救急終了ですね。
専門医が診ても結果悪ければ訴えられるという杏林の割り箸事件もありますし、時間外はいかに他の病院にお願いして救急車を断るかが腕の見せ所になりますね。

唖然

そもそも暴行を受けなければ亡くならなかったでしょうに。

「肝心の怪我をさせた人間は無罪」と警察の認定がでたってこと?凄いですね。
警察ってマスコミに劣らず劣化が激しいですね。

本当は傷害罪なのに

傷害致死になり実刑になったのは専門外の医者が診たせいだといって加害者が医者を訴えるようになるでしょうwktk

内科医ですが

折れた肋骨が肺に刺さっているというのは、胸部X線でどうやって見分けるのでしょうね。気胸があればわかりやすいのですが・・・

警察による救急崩壊

福井県警・・・バッカじゃね?

ちょっと誤解があるらしい

事情を知る人から聞いた話ですが、時効寸前なので一応送検しただけで、練りに練っていたわけではないようです。警察は告訴を受け付けたら、書類送検まではやらないといけませんから。(告訴を決定したのが誰かまでは知りません。)

送検する前から「不起訴になるだろう」とほっとかれ状態だったのが真相らしいです。

救急専門医のみが救急患者を診よ

「専門医がいないとか、ベッドが足りないといった理由で救急患者の受け入れを断るのはけしからん、医師の志が低い、何が何でも救急患者を受け入れろ」とバッシングされる一方で、「専門外の疾患を診て誤診するのはけしからん」とバッシングされるようでは、結局、どうしろというのでしょうね。救急患者は、まず救急専門医だけが診て、救急専門医の判断で各科の専門医に振り分けることを原則にすればよいと思います。当然、救急医療は一瞬で崩壊しますが、マスコミや世論が望んでいることですから仕方ありません。

どっちが非常識だか

>福井県警・・・バッカじゃね?
 もちろん私だって警察のバカさ加減と身勝手さには激怒しております。自分たちは、捜査ミスで被害者を見殺しにしても杜撰な捜査で無実の市民を収監しても、全く責任をとりませんからね。・・・でも、そんな国で、あろうことか専門外の救急をやる方がよっぽどバカなのでは?杏林大学割りばし事件から5年以上経ってからのことなんでしょ?この国で医者がどういう処遇を受けているのか、まだ分からないんでしょうかね。
>もう日本の救急は終了ですね。
 このコメント、何回も聞きますよね。(笑) 結局、終わりそうで終わらないからでしょう。医者ってどこまで底抜けのお人好しが多いんでしょうか。土下座しながら中国に大金貢いで、感謝されるどころか威張られて、自分に向けられる核ミサイルの費用にされてる日本外交とダブりませんか?

山口(産婦人科)様
>時効寸前なので一応送検しただけで、

時効ってなんの時効ですか?よくわかりませんので、詳細お願いします。業務上過失致死の時効ですか?そんな時効が近くてとりあえずで送検でしたなら、オワタ~ オワタ~

なぜ送検されたんだろう?

死んだのが二日後でしょ?
翌日にはちゃんと外科辺りが診てるんじゃないの?
で、肺挫傷で血気胸があったとして、ちゃんと治療したんじゃないの?
と、思ってカレンダー見たら、2004年6月5日は土曜日だった><
週末だったから専門が診てないのかなぁ
でも、状態悪くなったら呼び出ししそうなもんだけどな
運が悪かったんですねぇ

この事件、患者死亡→
  暴行事件だから司法解剖→
    死因は肺挫傷→
      これ知ってた?治療してた?→
        え、やってなかったの?じゃ誤診だね

ってプロセスだったんだろうか?
それにしても、眼科の先生カワイソス
さっさと外科でも呼び出せばよかったのに、遠慮したのかなぁ

山口先生のおっしゃる通りでは?

警察は告訴を受けたら捜査しなければいけませんし、捜査したらどのような結果であれ書類送検をしなければいけませんので(両者とも義務です)。
「起訴相当」と意見を付けて送検したなら別ですが、そんなことはどこにも書かれてません。

書類送検程度で記事にするマスコミがアレなのはいつもの通りですが、ブログ主及びコメントの皆さま過剰反応しすぎです。検察が起訴してから騒いだらどうですか?

書類送検とは

日本国内では、書類送検が即有罪決定というような報道がなされていますが、それは明らかに誤りです。

警察が犯罪の捜査を行った場合、原則として、書類を検察に送る必要があります。従って、捜査の結果、警察が犯罪と考えていても犯罪と該当しないと考えていても、書類送検は行われます。そして、その罪状は捜査時の容疑になりますから、今回の場合は業務上過失致死罪容疑となります。

業務上過失致死罪の時効は5年ですから、今回の件は、今までたなざらしになっていた案件を時効半年前になったから、送検せざるを得なくなったためで、検察が積極的に起訴を希望しているパターンでは無いと理解しています。

検察に送致する時に、警察のつける意見が、刑事罰を強く求める「厳重処分」などとなっていれば、起訴を希望しているわけですが、そこまで掘り下げた取材ではありませんから、記事からわかることはそれほど多くありません。

起訴するかどうかは、検察が決定するわけですから、起訴か不起訴かの方が重要であることは言うまでもありません。しかし、不起訴の場合は報道されないことが多いと思います。

皆さん、書類送検報道に振り回されすぎです。

繰り返しますが、警察は捜査したら送検しなければならないのです。それをいちいち報道することがおかしいのです。

書類送検はいずれにせよマイナスイメージでしかない。 医療従事者は コップに溢れるほど水を入れて頑張っているんです!これ以上泥水入れてほしくない。普通に仕事をしていて 後出しじゃんけんで「書類送検」されるなら そんな仕事やってられないって。

大騒ぎして、わざわざ報道するマスコミに悪意を感じますね。
不起訴になった場合は、スルーするんだろうね。

メディアの報道ミス

警察が送検すること自体は、法律上何の問題もないことだと私も思います。

皆様の仰るとおり、メディアの姿勢に大きな問題があります。

私達医療者が、日ごろ彼らから向けられる心無い表現に対するささやかな抵抗として

私はこの報道を、 メディアの報道ミス
と称したいと思います。

私を含め、いったいどれだけの医師が、この報道をみて救急医療をやりたいと思うでしょうか?

それは、医療の向上につながりますでしょうか?

そういう医師側の気持ちに対して、あまりにKYであることをもって、報道ミスと私は主張します。

もちろん、遺族の思いもありましょう。
報道の標準かつ伝統的な姿勢として、遺族の代弁者というスタンスもそりゃあるでしょう。

今の社会状況においても、その姿勢をつらなく事は、賢明なことなのでしょうか? 多くの人に考えてほしい問題です。

書類送検

皆さんがおっしゃるとおり,書類送検は即起訴ではありません。しかし当事者としてみれば「行過死の容疑者」として取調べを受けるわけです。すでにその時点で心理的負担は大きいでしょう。過剰反応といいますが,犯罪者扱いされた時点で救急をやろうというモチベーションは消滅すると思います。

たとえ起訴されようがされまいが、善良に自ら課せられたはずの義務を果たそうとした医師が「容疑者」として扱われた時点で精神的負担は莫大になると思います。
「もしかしたら犯罪者になる、前科者になるかも」と思った時点で救急なんかできませんよ。
たとえ不起訴になろうと、それなりの「取り調べ」というものをされる時点で一般市民には莫大な負担になる。

たとえば、青信号で交差点を進行していて、横から信号無視をしようとした車がよけようとして通行人をはねたとしましょう。信号無視をした車が、「あの車が交差点に進入しなければたとえ俺が信号無視をしても事故は起きなかった。あいつにも責任がある」と言われて「書類送検」され、「取り調べ」を受けたらどうします?というような話です。

リスクマネージメントのあり方

>「容疑者」として扱われた時点で精神的負担は莫大になると思います。

これは禿同です。書類送検論議よりも本質を突いた議論と思います。

本来、医師は、人の死に直接関わる職種ですから、民事刑事の訴訟リスクが一般市民より高いことは昔も今も変わっているわけではありません。そのような前提で医師という職業に就く必要があるのではないでしょうか。

ゼロリスクの要求や、刑事罰の厳罰化の流れなど、社会情勢が変化してきたのに、医療界のリスクマネージメントが今まで不十分であったことを反省せねばなりません。

リスクの高い医療を避ける努力も必要ですし、遺族対策、メディア対策、起訴前弁護などに意識してリソースを振り向けることが必要です。

これらの対策で、結果的に診療できるキャパが落ちることは当然です。今萎縮医療が問題となっていますが、今までが萎縮しなさ杉であったと考えています。

ある意味、こんな病院になっていくんですかね…
(他のブログからのリンクで読んだミニ小説です)
地中海病院という民間保険/自費診療病院のお話。

http://ncode.syosetu.com/n0204e/

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/21363.html
不起訴のようですね

書類送検の医師を不起訴
福井地検は31日、病院に搬送された男性患者の肋骨(ろっこつ)が肺に刺さっているのを見落とし、死亡させたとして、業務上過失致死容疑で書類送検された男性医師(35)を嫌疑不十分で不起訴処分にした。地検は「平均的な医師を基準にすると、見落としとまでは言えない」と説明した。
 男性医師は2004年に同県敦賀市内で起きた暴行事件で負傷した無職石橋勉(いしばし・つとむ)さん=当時(61)=を診察。折れた肋骨が肺に刺さっていたが、エックス線撮影で確認できず適切な治療をしなかったとして、1月に福井県警が書類送検した。

更新:2009/04/02 00:00   共同通信社

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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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