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■何言ってんでしょう…? 「防げ!急患たらい回し 地域の体制整備義務化」

読売さんが

ここまで取材能力が低いとは思いませんでした。

「たらい回し」を

いまだに使用している大手新聞が

ここにあります。




>急患の搬送先探しを病院にも担ってもらう狙いがある。

ようは、消防庁が

急患を収容できないのは

自分たちの仕事のせいなのに、

「自分たちじゃない、病院が悪いんじゃ!」

という責任転嫁を

法律を変えてでも

早急に行う、ということですね。




なぜなら、

現場の体制は全く変わらないのに

責任だけを病院におっかぶせる、

ということなんですから。



建設的な議論が

一つもない状況です。








防げ!急患たらい回し 地域の体制整備義務化
消防庁、法改正へ

2008年12月31日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081231-OYT8T00193.htm

 総務省消防庁は、救急患者の「たらい回し」を防ぐため、地域内の病院が急患を必ず受け入れる救急医療体制「地域ルール」作りを、都道府県に義務づけることを決めた。

 救急隊と病院が2009年度に協議の場を設けることなどを盛り込んだ消防法改正に向けて、年明けから準備を進める。09年度からスタートする東京都の「東京ルール」も参考に、急患の搬送先探しを病院にも担ってもらう狙いがある。

 消防法改正は、救急業務に関する35条について、救急を所管する消防機関と医療機関による協議の場を、都道府県に設ける規定などを盛り込む方向で関係省庁と調整する。消防庁は改正後、通知などで都道府県にルール化を求めたいとしている。

 急患の搬送先探しは現在、消防機関側で負っている。現場に到着した救急隊が病院に1か所ずつ電話をかけ、急患の受け入れが可能かどうかを照会している。病院側は、当直医が処置中かどうかやベッドの空き状況などから可否を判断。「専門外」「満床」などと断る病院が相次ぐと、患者の処置が遅れる「たらい回し」問題が起きていた。

 消防庁は、消防機関と病院が連携し、

〈1〉最終的に急患を必ず受け入れる病院の確保
〈2〉搬送先の病院を選ぶ方法や優先順位
〈3〉救急隊が急患の症状を判断し、病院に伝える方法

――などをルール化したいとしている。東京のような大都市と、地方では救急病院の数や体制に違いがあり、消防庁は、地域の事情に沿ってルールを作るよう求める考えだ。

 「東京ルール」は、12に分けた地域ごとに2病院を地域救急センター病院に指定。センター病院は救急隊から要請を受けると、事前に把握している地域内の病院の当直体制などから搬送先を決め、自らも患者を受け入れることもある。






ルール作りの大前提は、

「救急隊はウソをつかない。誤解するようなことを言わない」


ではないでしょうか。

救急をやっている医師が

救急隊の報告をきちんとしている、

ということばかりではないことを

十分知っているはずです。



救急隊の方は

単に病院に送り込めば終了なので、

症状を軽く、

あるいは重要な所見をわざと言わないなど、

誤解を生むようなことがたびたびあります。






>センター病院は救急隊から要請を受けると、事前に把握している地域内の病院の当直体制などから搬送先を決め、自らも患者を受け入れることもある。


だれが、事前に把握している

当直体制から搬送先などを

決めるのでしょうね?



やっぱり医師?



こんなこと、現場の医師に

さらなる負荷をかけるだけで、

何も変わらず

「責任は拒否した病院にある。

消防法改正で病院が責任を持つことになっている」

という”現場なすりつけ”が

起こっただけです。




なーんも建設的なこともなく、

「消防隊が電話をしたらすぐに運べるように”病院側が情報を整理すべし”」

ってことですよね。

金も出さずに、

地域医療全体の

救急バランスを一病院に押し付けるなんて

いったい何様?








さらに現場の医療崩壊の

加速度が進むことになるんでしょうね。

「ラグビーの監督」(1)は

どっか楽なところからのぞいているんでしょうけど、

お勧めの医療地域は見つかったでしょうか?


「被害者意識を捨てろ」と言われても、

ここまで来たら

実際に被害者としか言いようがない気がします…。











■牟田口中将あらわる 「医師は被害者意識を捨てよ」 信友 浩一 九州大学大学院医学研究院医療システム学分野教授
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-569.html










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コメント

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願いします。
さてお題の件ですが、何と言って良いのやら…。
病院の「受け入れ不能」を「たらい回し」と非難する一方で、総務省・消防庁による責任のたらい回し(というかなすり付け)についてはスルーを決め込む読売新聞。

>09年度からスタートする東京都の「東京ルール」も参考に、急患の搬送先探しを病院にも担ってもらう狙いがある。

これ以上病院や医師の負担を増やしてどうするんでしょう?
さらなる現場の疲弊→逃散の流れを加速するだけだと思いますが。
「東京ルール」というより、「頭狂ルール」と表現した方がよろしいかと。

しろふくろう

まあ、現行制度の問題点の根本的解決も図らずにこんな無謀な医療政策を続ければ病院側の救急指定総辞退につながりかねません。病院の経営陣の判断で積極的に辞退となるか、救急指定病院から医師が逃げ出して消極的に辞退となるかはわかりませんけど。

受け入れ体制が不十分な病院に無理矢理受け入てもらおうというのであれば「善きサマリア人の法」を適用するくらいの思い切った提案は考えてほしいものです。

もしくはパイロット並みの健康管理と過剰労働の禁止の労働環境で24時間すべての救急を受け入れる公設の救急専門病院を赤字覚悟で各県に配置すればOKでしょう。ただし現状では医師がそれだけの人数確保(捕獲?)できるかが問題でしょうね。

尾辻キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

さっそく強力な燃料投下です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009010502000075.html
>元厚労相の尾辻秀久参院議員会長は「科目、地域の偏りを大きくしたのは事実。何らかの方法で、無理やりにでも医師を配置する方法を考えなければ」と主張する。

無理やりにでも医師を配置する方法を考えなければ
無理やりにでも医師を配置する方法を考えなければ
無理やりにでも医師を配置する方法を考えなければ

結局センター病院に指定されたところがすべて押し付けられるだけの話。
「おたくが取ることになってるから」「手一杯だったら、そっちの責任で転送・転院させて頂戴」「私らはそこまでの義務は負ってません」
と患者を置いてさっさと帰っちゃうんでしょうねぇ。

これで「救急医療」が「充実」したら奇跡ですよ。21世紀最大の

ところで、最近現場を知らない人たちの勝手な言い分が多いですが、まあ、文化大革命みたいなものなんでしょうね。
低所得者層をなだめるために、医師を「インテリでわがままな言い分であくどく稼いでいる」とレッテルを張ることで、「人民の奴隷」化するという。
そのうち、政治家どもが赤本を掲げそうな気が…

あけおめ、ことよろ

読売がここまでひどい新聞とは思っていませんでしたね。
先ず、文章力全く無し。
そして致命的なのが情報収集と整理力を全く持ち合わせていない。
自社新聞以外からの外部情報は一切入らない会社のようですね。これでは会社の運命はそう先は長くなさそうな気がします。文章力のある記者ってそんなにいないものでしょうかね??そこそこ後天的に育てることが出来るものだと思っていましたが、それともマスコミにはその程度の人材しか行かないってことなんでしょうか?

耶馬苦痢陰弔サマ
  年明け早々、ホンマに香ばしいですね。 今年もネタに事欠かない一年になりそうな予感(悪寒?)

無理やりにでも医師を配置する方法を考えなければ
⇒ さて、誰がどうやって配置の基準を決めるのか? 各科の人数配分は、『各学会に対する圧力の切り札』に、地域の割り振りは、『各自治体に対する圧力の切り札』になりますね。 決定権を持つ側にとっては、『俺達こんなにオイシイのに、どうしてミンナ嫌がるの?』位にしか思っていないのかも。
  巨大な利権を生み出しかねない分野である以上、今後もこの手の発言を続ける奴は絶えないでしょう。 もし黙らせることができるならば、将来の利権を越える目前の『危険』を見せつけることダケかもしれません。 官僚には左遷や降格や減給、政治屋には落選を。 でも、無理だろうなァ・・・。

救急搬送の増加のため、病院間搬送を抑制するべく、

1、最初から最後まで責任を持って診療する医療機関がはじめから受け入れること
2、3次から2次への搬送にはなるべく民間救急を使用すること

と3年ほど前に地域の救急隊から申し入れがありました。
かつてはとりあえずの診療を受けることを気楽に行っており、救急隊からではなく、患者や家族から事情を聞いた上で適切な転送先を病院(当直医など)で探していて、かなりの労力を費やしていました。救急隊の話は嘘が多いとまでは言いませんが、病人を見ていくという視点が欠けているため、あてにならないことが多いです。

今後、病院間搬送はどうなるのでしょうか。
病院間搬送が本当の「たらい回し」ではないでしょうか。だとしたら作っているのは救急隊自らです。
これからは民間救急が潤うのでしょうか?
都市部とか地方とか地域により違いがありそうですが・・・

強制的に命じて介護をさせる??

今朝のNHKニュースで、http://www.nhk.or.jp/news/k10013354581000.html

刑務所の過剰収容を解決するために、刑期の改革案として、社会復帰をスムーズに図るために刑期の短縮と社会奉仕命令による清掃作業や介護施設での介護のボランティアをさせることを法務省が検討中とありました。また執行猶予中の人も、実刑とのバランスが軽すぎるので、社会奉仕を義務づけるといっていました。
今後は介護職は、刑期代わりにさせられる仕事となるのでしょうか?
道路掃除と同じ扱いの命令されて義務的にさせられる(罰としての)介護職になるなら、さらに人手不足が進むのではないでしょうか?
介護される方も、気の毒でかわいそうです。

医療や介護などの仕事は、強制させて無理やりにさせなくては担い手がいないほど人手不足だし、刑務所も空くし丁度いいということなのでしょうか?
NHK特有の言葉使いかもしれませんがとても気になりましたが、尾辻さんの、強制的に配置という言葉といい、すでにマスコミとしては、医療や介護には、犯罪人と同様に人権がないというコンセンサスが得られてしまっているのでしょうか?

え?今時医療職についてるなんて、奴隷以外の何物でもないでしょ?
西暦以前から、奴隷に人権なんてありませんよ。
何言ってるんだか。

奴隷がわがままをぬかした揚句、金を稼いでいるから社会が問題にしているんです。

尾辻さまも厚労省のお役人様も、お上の考えは、「奴隷が何ぬかしとるんじゃ、ぼけ」という考え方を前提にすると、撮っても理解しやすいです。

日本には一貫して基本的人権なんてものはありません。
書いてあるだけです。

法務省ていいですね
囚人という労働力を
介護だろうが、ボランティアだろうが
そこに配置すれば、
自分たちの天下り先もいっちょあがり

ところで
囚人には基本的人権や労働法の遵守が法務省によって保障されるでしょうから
普通の介護職の方が大変になりますね きっと

子持ちししゃも様、

ご懸念ごもっともですが、モトケンさんもご指摘の通り、http://motoken.net/2008/12/30-090624.html
現状、刑務所は更生どころか軽微な犯罪者を筋金入りの犯罪者に仕立て上げる犯罪学校と化しています。かといって刑務所に更生機能を持たせるとなると…筋金入りの犯罪者を更生させるとなるとその道のプロが数人掛かりでも難しいでしょうから、いきおい、高コストとならざるを得ず、そんな予算、国民のコンセンサスが得られるとは思えません(もちろん、オレも許さんですw)。
となると、軽微な犯罪者を低コストで筋金入りにしない方策としては、これはかないけるのではないでしょうか?

>今後は介護職は、刑期代わりにさせられる仕事となるのでしょうか?

介護なんて不毛な仕事、それで充分だと私は思いますがね。まあ犯罪者の監督に余計な人手&コスト喰いそうだから実務レベルでは検討の余地ありですが。
ちなみにドイツで未だに徴兵制が廃止出来ない理由の一つが「良心的徴兵拒否者」のボランティアだそうです。若者をほぼタダでこき使うの前提で社会システムが成り立ってるんですなw。
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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