2008/12/17
■「ローマから日本が見える」 塩野七生
塩野七生さんの
壮大な「ローマ人の物語」。
でも、
読むのは量的にちょっとな…、
とか
1,2巻で挫折しちゃいました、
という方には是非お勧め。
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楽しくローマの歴史の
輝きを読むことができます。
それは反面、ローマの努力の
あかしでもあったのです。
本当に多くの人材を
輩出してきたローマの
「英雄の通信簿」なんかもあったりして、
ここから「ローマ人の物語」へ
入っていくのが
とてもいい感じがします。
私はあら、塩野七生の新刊、
と思って手に取って
瞬間的に買いました。
序文の最初を読んだ瞬間に
「あ、やられた」と思いました。
ありゃりゃ、内容は
「痛快!ローマ学」と一緒でした。
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でも、
再読してやはり
忘れているところが
いっぱいありました。
そして
何より「読書が楽しい」です。
また、
「ローマ人の物語」
読みなおそうかな…。
冬のお勧めの一冊です
コメント
ポエニ戦争
ローマ帝国は米国がまねしているようです。
カルタゴは日本にそっくりですよ!!
ちゃんとした軍備をしなかったため滅びました!!
他人ごとではないです!!!
2008/12/17 16:56 by 富士山 URL 編集
好きなのは「ハンニバル戦記」と、「ユリウス・カエサル」。
med様
いやぁ~、本業の問題?と言うか、もう開業医でいらっしゃるから猛烈に、お忙しいのではないかと拝察します。
その中で、毎度の更新……それも、個人的にはさぞかし憤懣やるかたない事象であろう事ばかりで、もはや年末と言う事もお忘れでは無いかとすら、思います(もちろん、医者には年末も正月はない!のかも、知れませんが……)。
という訳で、すかっり御無沙汰のマンガ話題としては、個人的に先ず「fellows!」の第2巻!発売。
もちろん、目的は森薫さんの連載第2回「乙嫁物語」です!!それにしても、定期刊行物のクセに書籍扱い!お陰で、発売日確実に普通の本屋で手に入れる為には、予約しておくより、仕方がありません。定期刊行物ですが雑誌ではない為、Amazon等の通販では定期扱いが無く、毎回1冊毎の注文となり、送料がもったいない!のです。
さらに何しろ2ヶ月に1度、これは週間少年誌連載マンガの、コミックス発売間隔ですよ!!さすがに、コミックス化されるまでは待てません……内容は、絶対に期待を裏切らず、結局次回が待ち遠しくなります。
そして、最近の収穫は少年画報社ヤングキング・コミック「水惑星年代記」シリーズ・大石まさる著が最終第6巻『月娘(るーにゃん)』で、目出度く幕と成りました(著者の言葉より)。
大石氏は、偶然初単行本「空かこぼれたストーリー」で惚れ込みましたが、その後は作品を目にする機会が無く、およそ7年そのその存在すら忘れていました!(何処が、惚れているんだか?)。
完結!?と知って、慌てて全作品を取り寄せて貰って、もう大満足です。
「プラネテス」の「ヨコハマ買い出し紀行」版ですネ。全編、連載時同様のカラーページ再現には文句は無いのですが、さすがに1冊800円は個人的に懐が痛いッ!
それはともかく、塩野七生さんの大傑作シリーズ「ローマ人の物語」最近、文庫版も出て手を出しやすくなりました。
ですがやはり、個人的には文字通り銃・大砲等の大火力兵器登場以前の戦術的お手本、ハンニバルとカエサルの戦闘の生涯には燃えるモノがあります。それと、必ず戦争とは政治・政策と不可分なのだという原則。中でも塩野さんの「ここまで来ると、私でも戦闘とはどうすれば勝利するかが分かる」とまで言わしめた、地上戦の原点が既にこの時、成立していた事に対する驚きです。
火力を用い、軍隊の機動力を上げて、近代地上戦闘の基礎で原点の、ナポレオンが登場するまで、この戦術の基本原則が生き続けたという事が、驚きです(現代でも同兵力同士の戦いで在れば、同様なのでしょうが、事実上それは即最終戦争への幕開きとなりますので、事実上はイラク戦争に見られるように、大兵力対ゲリラ戦としてしか、戦争は有り得ません)。
そして、既にこの時代に完成されていた、様々な政治体制。後の世に、悪しき支配体制の典型として描かれる、古代ローマ帝政が、事実上は間接選挙による大統領制の下での、中央集権体制だという事実!(ダメな皇帝は、その地位から引きずり降ろされ、特にキリスト教導入以前、皇帝は血筋ではなく能力で選ばれていた)
塩野さん曰く「この時代と現代とで、テクノロジー以外人間社会は一歩も進んでいない」は、至言だと思います。
久しぶりなので、思わず長居をしてしまいました……えッ、いつも居座って診察時間を無意味に長くする、悪しき患者の見本!?
それでは、今回はこれにて!
2008/12/17 20:17 by HINAKA URL 編集