勤務医 開業つれづれ日記・2

勤務医から個人医院を開業しました。僻地医療、医療崩壊で悪化するQOMLの中、僻地勤務や医療崩壊、救急医療、医療制度をつれづれに書いております。いつも周りにいる皆さんに感謝、感謝で頑張っています。

Entry

■病院つぶしが国策 「公立病院、4年で2倍超の赤字」



なんの疑う余地もなく、

今の日本の医療では、

「病院つぶしは国策」であります。




まず、財務省。

毎年、「骨太」な社会保障費抑制を

2200億円ずつ行われています。





バブル期でも上がらなかった

診療報酬が切り下げられ、

医療は疲弊しています。







総務省は

赤字公立病院は

すべからく診療所化するか廃院すべし、

といって基準まで持ち出しています。





そして、

国とマスコミによる大学医局解体。

大学の独立法人化という

教育という経費切り捨て(笑)と

臨床研修医制度という

新人医師の切り取りです。






「病院廃絶」国策の途中だから、

公立病院が

マル赤字になるのは当然。





これを

「個々の病院の経営の問題」

という姿勢を取ること自体、

間違っているわけです。








椅子取りゲームで最初から

かなり少ない椅子しか出していないのに、

「椅子に座れなかった病院は

自己努力が足りない。

勝手につぶれてください」

と国は言っているわけです。










公立病院、4年で2倍超の赤字
更新:2008/12/12 23:08   キャリアブレイン

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/19639.html

 全国各地で公立病院(自治体病院)の休止や閉鎖が相次ぐ中、2003−07年度の4年間で自治体病院の赤字が2倍超に増えていることが明らかになった。全国に約1000ある自治体病院の経営が、この数年間で急速に悪化した要因について、総務省の「公立病院に関する財政措置のあり方等検討会」の報告書では、医師不足の深刻化や診療報酬のマイナス改定、地方財政の悪化を挙げており、国の早急な対策が求められている。


 今国会でも、参院予算委員会で山下芳生氏(共産)が公立病院の経営悪化について政府の見解をただしている。

 山下氏は、公立病院の赤字が2003年度の932億円から07年度には2006億円と2.15倍に増えていることを取り上げ、「公立病院はもともと、救急や産科、小児科などの『不採算医療』を担ってきた。このため、多くの病院が赤字だが、その原因は、個々の病院の問題というより、国政にかかわる問題だ」と追及。また、医師不足の深刻化や地方財政の悪化などについて、「その大本には、小泉内閣以来、社会保障費を毎年2200億円削減してきたことや、地方交付税を5兆1000億円も削減してきたことがある」として、麻生太郎首相の認識をただした。

 麻生首相は、医師不足の深刻化や地方財政の悪化などを認めた上で、「救急や小児医療、産科などの分野で、公立病院に対する地方財政措置の充実を考えていかなければならないと認識している」と答弁した。
 これに対し、山下氏は「公立病院への財政措置を決めた政府の検討会の報告が出た後に、大阪府松原市立松原病院の閉鎖が発表された。政府の対策では救われないということで、特に中小の都市にある病院への対策が抜けている。医師不足や地方財政の悪化は国が招いたことで、政治の責任で取り除かなければならない」などとして、社会保障費の毎年2200億円の削減や地方交付税の大幅な削減の中止を求めた。







日本医療はほんの少し前まで

世界でもトップのレヴェルにありました。




しかし

それももう昔です。




日本医療がそれほど高いレヴェルなのに

日本中が「医療不信」という

姿勢で臨み、

国もマスコミも、

「医療費を減らせ、無駄が多い」

「医師は常識がない」

と言い放ち、

どんどん現場のお金もやる気も

削いでいったのです。






今後もこんな国策が続くのでしょうか?






次には

国民皆保険がつぶれて、

外資系保険会社が

アメリカのように

「日本国民の命を握る」

形になり、

「日本人の健康でぼろ儲け」

という図式が出来上がることでしょう。









(1)関連記事
■全国的に病院閉鎖ラッシュ! 「市立松原病院閉院発表 入院患者ら不安の声  市民団体「投げ出すのか」」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-516.html


*Comment

 

日本中が「医療不信」という姿勢で臨み、
⇒ 医療従事者自身が、一番『医療不信』になっているのではないかと感じています。
  医療にはグレーゾーンがあまりに多く、不確実性が付きまといます。 そして、今の日本では医療行為ソノモノが『ヤバくてやっていられない』コトに気が付いてしまえば、果たして自分がかけてきた人生につりあうのか疑問を持てば、基本的な信頼が壊れ『不信』が芽生えたならば、・・・選択肢は自ずと限られます。
  • posted by おだまき 
  • URL 
  • 2008.12/13 09:51分 
  • [Edit]

不信といえば 

自分は患者に対して懸命に治療する人としない人(できない)人に分けて対処しています。
治療に一所懸命なひとや尊大な自己をもっていない人など、いわゆる市井の人ってやつですね、マジでこっちもやってます。

オレは何様だぞ、なんしとるんじゃ、侍医!という時間とエネルギーを出す余力とタチのひとは、見合う医師のところにどうぞ、って気持ちで、お勧めします。病院は治す、軽快、略治するところであって、医師のあら探し、病院のあら探しをするところではありませんからね。
  • posted by 雪の夜道 
  • URL 
  • 2008.12/13 12:06分 
  • [Edit]

 

前の記事に関連しますが企業をリストラされた方たちを介護福祉の場へという動きもあるようですね。うちは グループホームを経営していますが以前開設に向けた理事研修での話です。建築やら不動産関係の人たちが理事として何人かいました。 しかし 医療福祉に対する考えが根本的に 違う畑から来た方とは合いませんでした。議論してもかみ合いませんでした。認知症患者が対象だから 「鍵をかける」「部屋に覗き窓をつける」など 認知症をまるで理解していない発言をする理事さんたちと「認知症患者は囚人じゃない!」と 喧嘩しました。研修をどんなに受けようと 根本にあるベースは変えられません。リストラされた方を安易に福祉へ転換させることは 質の低下を招くので心配です。
  • posted by ぴの 
  • URL 
  • 2008.12/14 14:49分 
  • [Edit]

未だに罪を認めない大(中!?)新聞 

【日本の議論】医者はどこに消えた? 「医療崩壊」構図と解決策は
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081214/crm0812141719011-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081214/crm0812141719011-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081214/crm0812141719011-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081214/crm0812141719011-n4.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081214/crm0812141719011-n5.htm

東京でさえも妊婦受け入れ拒否が起きたことに、ただならぬ「医療実態」を感じた人は少なくないだろう。加えて今年は産科や小児科病棟の閉鎖など、各地から医療混乱の報告が相次いだ。医師不足は深刻である。厚生労働省はようやく腰を上げ、医師数の増員策を考えはじめたが、直ちに状況が好転する見込みはない。なぜ、医療現場から医師の姿が消えたのか。なぜ、ここまで状況は深刻になってしまったのか。これから、どうなっていくのか。
~~~~~~~~~~
医師不足はなぜ起きたか

 医師不足の最大の“犯人”は「国」だ。
~~~~~~~~~~
いえ、違います、医師不足の主犯はマスゴミ、特に毎日、産経のようなゴロつき新聞社のめざましい活躍による最前線医師の士気低下によるものです。

  • posted by Hekichin 
  • URL 
  • 2008.12/14 20:34分 
  • [Edit]

 

>医者はどこに消えた?

馬鹿には見えないんですよ
  • posted by こんた 
  • URL 
  • 2008.12/14 23:57分 
  • [Edit]

>>医者はどこに消えた? 

>>医者はどこに消えた?

>馬鹿には見えないんですよ

かなりツボでした(笑)。
  • posted by 中間管理職 
  • URL 
  • 2008.12/15 09:01分 
  • [Edit]

医者は権利と自由を放棄せよ? 

>「直ちに偏在や不足を是正するには、各地の医大ごとに、地元に就職する人の地域枠を設けるべきだ」各地の医大設置の精神から言えばこれは正論だが、阻むのは「就労の自由を奪うことになる」という考え方だ。
>医師偏在を解消するために国が何らかの強制力を発動させてもいいのではないかという議論もでているが、そこには「就労の自由」という権利がたちはだかる。

相変わらず惨刑は飛ばしてますねw
まるで医師が自由や権利を主張するのは悪いことであるかの様な言い草。
自分たちは散々「報道の自由」とやらを声高に主張し、好き勝手なことを言いふらしているくせに。
  • posted by 耶馬苦痢陰弔 
  • URL 
  • 2008.12/15 09:28分 
  • [Edit]

 

耶馬苦痢陰弔さま、これって、「強制配置・奴隷労働」は憲法違反ですよ、と宣伝してくれているのでは?

今のところ、産経はタブロイドおよび読売ほど「医師性悪説・医師の人権制限・国家奴隷化」を声高には訴えてませんからね。いちおう自由経済主義を標榜する新聞ですから。自由主義にのっとって水に落ちた犬を叩くかの如く医師を攻撃してるだけで。
  • posted by Seisan 
  • URL 
  • 2008.12/15 12:28分 
  • [Edit]

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