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■「5分ルール「小児科の壊滅必至」」

小児科医を助けようと思って、

逆にとどめを刺す(笑)。





おぼれている人を救おうとして

逆に棒で殴っていた(笑)。

そんな状態です。






厚労省のやることはわけが分かりません…。

だれもが、

「医師不足と言われているのに、

なんと時代に逆行した政策なのか」

と思っている”5分ルール”。




基本的な疑問は、

5分以上診察をしても

治療効果や予後、

患者さん満足度、

医療の効率化、

などが改善されると言うデータは

一切ありません。





単純に、

”1人5分だから、

1時間で12人以上外来管理加算を

取っている病院から管理加算を取れなくする”

という思惑だけで

5分ルールを持ち出しているわけです…。






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5分ルール「小児科の壊滅必至」

更新:2008/03/27 17:23 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15283.html

 4月の診療報酬改定で、再診時に5分以上の診察時間を必要とする〝5分ルール〟が導入されることに対し、小児科では5分ルールをクリアできる患者が全体の25%程度に過ぎず、5割の機関で10%以上の減収になることが、神奈川県保険医協会の緊急アンケートで3月27日までに明らかになった。「診察の内容を概ね5分という時間で評価すること自体が不適切」と、医療現場からは批判の声が上がっており、7割超の小児科が「5分ルールで医療崩壊は加速する」と訴えている。

 5分ルールに関しては、医師が再診の際、リハビリや処置等をしない場合に算定している「外来管理加算」の要件として4月から導入される。
 外来管理加算について従来は「入院中の患者以外の患者(外来患者)に対して、厚生労働大臣が定める検査ならびにリハビリテーション、処置、手術等を行わず、計画的な医学管理を行った場合は、外来管理加算を算定できる」などと規定。しかし、今年4月の改定で「診察結果を踏まえ、病状や療養上の注意点を説明し、その要点を診療録に記載するなどの診察・説明には5分の時間を要する」として5分ルールが盛り込まれることになった。

 この新たなルールをめぐっては、時間という要件を満たして時間内に診察を終えようとすれば、

1日に診察できる患者が減り、その場合には収入が低下して経営の悪化につながる
▽要件を満たしたうえで、すべての患者を診察するには診察時間を大幅に延ばさざるを得なくなる

-などの問題点が想定されることから、同協会が神奈川県内の小児科と200床未満の中小病院を対象に緊急アンケートを実施。31の中小病院と34の小児科が答えた。

 その結果、小児科では5分ルールをクリアし、外来管理加算を算定できる患者は全体の25.6%に過ぎず、5割の小児科が10%以上の減収になると回答。減収の予想額は平均288万円で、最高額は895万円に達した。
 中小病院でも、クリアできる患者数は58.8%で、減収予想額は平均587万円。全体の3割が1千万円を超える減収となるほか、最高では2,291万円に上ることが分かった。
 5分ルールについては、小児科の94.1%、中小病院の80.6%が反対を表明。また、小児科の70.6%、中小病院の71.0%が「医療崩壊を加速させる」と回答した。

 5分ルールに対する具体的な意見をみると、小児科では、

「時間で区切る考え方がおかしい」
▽「少しでも多くの患者さんを診(み)るようにしている努力に水を差す」
▽「すべて5分以上とすれば、患者さんが他の病気に感染する機会を増やす」
▽「医療は時間で測るべきではないし、時間で測れない」

-などの反論が続出。

 中小病院からも、
「医師不足に逆行するルール」
▼「5分という定義が不明瞭」
▼「診察時間ではなく、患者の状態を把握することを評価とすべき」
▼「医師の裁量権への不当介入」

-といった批判が相次いだ。

 このような結果を踏まえ、同協会は「今回の改定は、医師不足が特に目立つ小児科医・産科医、病院勤務医対策が柱だったものの、5分ルールの導入で小児科が大幅な減収になるなど、医療の実態と矛盾する内容になっている」と指摘。そのうえで「現場は総じて診察を時間で評価するという改定内容に憤りを示しており、5分ルールは撤回すべき。そうでなければ、医療に危機的な影響を及ぼす」と警告している。

-------------------------------------

単純に考えても、

患者さんが外来にあふれている状態で、

小児科の医療崩壊が叫ばれているのに、

「1人5分以上かけないと

外来の診療報酬、ばっさり切るよ」


そして、

「ばっさり切った医療費を使って

産婦人科や小児科対策します」


という

小児科医の診療報酬を思いっきり削減してから

小児科に手当をするという、

まさに本末転倒なことをしているわけです。



いわば、

殴ってから、なぐさめるような(笑)

ののしって蹴り上げてから、抱きしめるような(笑)

政策を国は取る予定なのです。


…自分で書いていて

イヤになってきますが、

これって、

DV(家庭内暴力)と一緒の構図ですよね…。












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コメント

いやいや、国(厚労省)が言ってるのは、「病院勤務医、特に産科・小児科の勤務医の過剰な労働を手当する」であって、「開業小児科を手当する」つもりは全くないでしょう。
むしろ、「開業小児科をつぶして病院勤務医に戻れば人手不足は解消する」くらいのことは考えていると思わなければ。

でも、具体的に診療報酬の改定内容を見ても、「小児科の病院・診療所」が優遇されているような内容はほとんどないんですが・・・

あ、小児科のマルメ(3歳未満)は100円アップしてるか。
でも、これにしたところで、ちょっと優遇しておいて、みんながこっちに移ったら一気に削減の的にされるのが目に見えてるしなぁ…

あとは、朝早く、あるいは夜遅くまで診療してたら加算(とはいえ、週30時間以上の標榜時間の診療所ってほとんどない)。これは実労働時間の延長を招き、待遇改善とは言えませんね。

再診料が710円なのに、外来管理加算が取れなくなったら510円ダウン、と単純に4割引き。しかも読売新聞など、「医者が5分以上手間取ったら追加料金をとる」と言わんばかりの表現。みんなでよってたかってのいじめの構図は相変わらずですね。ちょっと前は「医師も大変そうだ」という論調になりかけたんですがね。一気に元通りでしょう。

まあ、外来管理加算削減で400億円と言ってるんだから、仕方がないのでしょうね。

理由がわからない

中医協の会長の土田さんは何が問題化わかってないようですね。
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15272.html
> 全国の医療関係者からメールやFAXで批判や苦情が殺到しています。
> 中医協の審議が続いている間は明細書とリハビリ、終わってからは外来
> 管理加算です。「どうしてこんなに来るのか」というほど来ています。

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15285.html
> 医療崩壊は明らかに進んでいます。これまで3回の改定にかかわり、
> 一生懸命にやってきたつもりですので、その時は「うまくいった」と思うの
> ですが、後で振り返ると必ずしも適切ではなく、がく然とします。財政面、
> 医師を増やさなかったことなど、いくつかのファクターがありますが、診
> 療報酬改定にも責任があります。

現場の声を聞いていないからでは?

無責任な人々

>その時は「うまくいった」と思うの
>ですが、後で振り返ると必ずしも適切ではなく、がく然とします。

「うまくいった」と思っているのは中医協の会議室の中だけなんすが、3回もやってまだ分からないとはかなりの重症です。3回も同じ過ちを繰り返しても「な~んにも」責任取らなくてよいお気楽なお立場ですから、きっと死ぬまで気が付かないでしょう。

一応医師会経由の説明会では
「必ずしも5分以上でなければならない」というわけではない。
「定期受診で、変わりなくすぐ終わるもの」まで取らないでほしい
という説明なのですが・・・

「内容が充実していれば5分以内でも取っていいのか」という質問には
言葉を濁していましたし、「1時間あたり12人以上みていた場合、査定される可能性があるのか」という質問には「今のところわからない。時間だけが問題になるわけではない」と意味不明な答弁(というより担当者もわからない)をしていましたから。

さて、最初に査定されて保険医を取り消されるのはだれかいな、と。
ここまで明確な適用基準のないものは初めてではないでしょうか。
逆に言うと、「恣意的にどうにでも操作できる」というのが狙いですかね。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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今は田舎で開業して院長になりました。
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