■東京も医療崩壊へ 「妊婦死亡 7医療機関が拒否」

ネタ元は

おだまきさん

http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-420.html#comment3052


です。いつも大変お世話になっております。







「恥を知れ」(2)とでも

言いたいのでしょうか(笑)?




以前、

同様の脳内出血を起こした妊婦に対して

マスコミが起こした反応です。





今回の報道には、

報道側と医療側の

認識が異なる点が

いくつかあります。





ひとつは、

「東京で『たらい回し』が起きた」

という点。

医療関係者はだれもが知っています。

大都市ですら、

すでに「医療システム」は存在せず、

救急医療、産科医療は

医師の「個人の献身的努力」に

大きく依存しているということを。






マスコミにとっては

「大都市ですら医療が危ない」

という認識にやっと立つ

機会なのかもしれません。





もう一つは

「妊娠中の脳内出血の救命」について。

妊娠中の脳内出血の救命は

極めて難しいものだとされています。




搬送されたから

救命できる、

とマスコミが信じているとしたら

奈良大淀事件から

何も学習していない、

ということになるでしょう。








ちなみにコメントしている

岡井教授は小説もお書きになっている

多芸な方です(1)。






妊婦死亡 7医療機関が拒否


NHKニュース 2008年10月22日 6時42分

http://www3.nhk.or.jp/news/t10014878971000.html

今月、東京で出産間近の36歳の女性が脳内出血を起こしましたが「対応できる医師がいない」といった理由で7つの医療機関から次々と受け入れを断られ、赤ちゃんを出産後に死亡していたことがわかりました。東京都は詳しい経緯を調査しています。

東京都や消防などによりますと、今月4日の夜出産を間近に控えた都内に住む36歳の女性が体調の不良を訴え江東区にあるかかりつけの産婦人科医院に救急車で運ばれました。

女性は脳内出血の症状がみられたためかかりつけの医師が電話で緊急手術が可能な病院を探しましたが「当直の医師が別の出産に立ちあっている」とか「ベッドに空きがない」といった理由であわせて7つの医療機関から次々と受け入れを断られたということです。

およそ1時間後最初に受け入れを断られた墨田区内の都立病院に再度、要請した結果病院側は当直以外の医師を呼び出して対応しましたが女性は帝王切開で赤ちゃんを出産したあと脳内出血のため3日後に死亡しました。

赤ちゃんの健康状態に問題はないということです。

この都立病院は緊急の治療が必要な妊娠中の女性を受け入れる医療機関として東京都が指定しています。

しかし医師不足を理由に本来は2人だった産科の当直の医師を1人にしていたため当直時間帯は原則として手術を断っており、最初の要請に対応できなかったということです。

東京都は女性が死亡したことを重く見て医療機関などから事情を聴いて詳しい経緯を調査しています。

妊娠した女性の救急搬送の問題に詳しい昭和大学医学部の岡井崇教授は「今回の問題をきちんと検証し病院施設の多い東京でも産科医の不足や病院の受け入れ体制について対策を講じる必要がある」と話しています。






結局は

医師の個人的な努力で

対応をしている、

ということです。


>病院側は当直以外の医師を呼び出して対応しましたが女性は帝王切開で赤ちゃんを出産したあと脳内出血のため3日後に死亡しました。


警官や消防士が

非番のときにも

コールを受けて対応する、

とか、

電話のコールセンターの方が

休みの日でも

仕事の電話が鳴りっぱなし、

という状況を想像していただけたら、

どれほど「過酷な状況」か

ちょっとはわかるでしょうか?




そこまでして重症の患者さんを診ても、

結果が悪ければ

報道され、

場合によっては逮捕されたり

裁判になるわけです。






生活のすべてを犠牲にして

救急救命をしていても

そんな結果なら

なんだか、

やってられないですよね。







(1)岡井教授の著書です。

ノーフォールトノーフォールト
(2007/04/18)
岡井 崇

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最近の本です。

壊れゆく医師たち (岩波ブックレット NO. 718)壊れゆく医師たち (岩波ブックレット NO. 718)
(2008/03)
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(2)
恥を知れ? 奈良・妊婦死亡1
http://ameblo.jp/med/entry-10018873960.html

「恥を知れ」に弁明 奈良・妊婦死亡
http://ameblo.jp/med/entry-10019348266.html




注: ご指摘により一部訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。


関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

これ、第1報がNHKで比較的落ち着いたスタンスでの報道(とはいえ、なんとなく「たらい回しの犠牲」な雰囲気が漂ってますが)だから、あまり問題にならないのかもしれませんね。
某タブロイド紙なんか、センセーショナルな報道をしたいがために弁護士の紹介まで含んだ対応をしておられたようですから(笑)。

日本語の問題

相変わらず、拒否だとか、受け入れを断られたとか、、、
本来、受け入れるべきところをさぼっているような印象操作を受けます。

実体は、都内ですら、産科医療崩壊。

受け入れ不能というのが、正しい日本語だと思います。

しかし、中原先生の判決の日にわざわざこの報道をするかな。
胆摘後の出血死の書類送検の報道もぶつけているし。

故意に、医師の過労死の裁判の意味を否定するような印象を受けます。

口コミでマスコミ不信キャンペーンなんかはいかがでしょうか?
結構同意される方、最近多いですよ。
「小さなことからコツコツと」。
ひとりひとりができるところからやることが大切だと思います。

コメントしてるのは

岡井教授

もう、どうにもならんでしょ。
自分はもう疲れ果てました。

もう、献身的な心は失いました。

こういう報道がどんどん続くと良いね。
そのうち、気付くんではないかい?

>医師不足を理由に本来は2人だった産科の当直の医師を1人にしていた

いかんですねぇ
勝手に当直医を減らしちゃあ

医師の欠員が出ようと
周産期センター産科 常勤医師募集に応募がなかろうと

都民の健康と安心を身を張って守るのが都立病院職員の責務です



って意見が出てさ、
さらに産科医がへっちゃうんだろうね ここも

拒否という字面が悪すぎます。
実際に帝王切開と脳外科手術とNICUでの新生児管理が緊急でひきうけられる状態というのがどんなにハードルが高いことか。
他に受けられるところが無かったからと休日を返上した医師が対応したら、病院名入りで拒否と報道されるわけですね。
最初からとっとと出てこんかいって言いたいわけでしょうか?
もうなんだかな〜。

なんちゃって救急医先生のところのコメント欄から
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20081022032.htm

墨東病院は、緊急の対応を必要とする妊婦や新生児を受け入れる都が指定した医療機関。産科医師は7人いたが相次いで退職し、7月からは3人になった。妊婦が搬送された今月4日は土曜日で、週末の当直医は1人だった。重大なケースになると別の医師を呼び出していたという。指定医療機関としての当直態勢に不備がなかったどうか、都が経緯を詳しく調べる。

NHKと併せると、当直医は1人ということで、
三日に一回の当直業務をおこなっていると推測されますが
この体制に不備があったとすれば
三日に2日の当直をしろと??


指定なんて返上返上

医師が減った時点で都の指定を返上すればよかったのですよ。
この人数じゃ無理ですって。
都が認めなければ、今回のような事案の際に「ウチは無理だって言っておいたのに、体制を整えようとしなかった都が悪い」って言えますから。

フジは相変わらず「たらい回し」連呼

夕方のニュースですがフジは産科医療を崩壊させたいんだなと思ったですよ。
TBSは「受け入れ拒否」という言い方で「たらい回し」のワードは使っていませんでした。

しかし都の会見で「脳出血と判っていれば断らなかった」はツッコミどころ満載です。
紹介元の医師に責任を押しつけるともとれる発言ですな。
受け入れる状況に無かったと言えば良かったのに。

『医は仁術か算術か―田舎医者モノ申す』

医療崩壊ー地域医療の崩壊は、今国民的な関心になっていると思いますが、わたしの知人の開業医の先生が最近、このテーマで執筆されています。
この本によると、その崩壊の主な責任は、医療行政の問題にあると指摘しています。つまり、医療費など年間2200億円削減のしわ寄せを、地域の医療現場に押しつけているとのことです。
このような、一開業の方々を含めて、現場の医療関係者から様々な議論が巻き起こってくることを期待したいところです。
『医は仁術か算術か―田舎医者モノ申す』(定塚甫著・社会批評社・1500円)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shakai/top/80-9.htm

東京の産科の行く末

将来に結びつく現状の分析も行わずして、あんまり、産科医を叩くと、なんとかも持ちこたえてきた公立病院の産科医が他の医療機関へ流出します。
あと2〜3年以内には、都立病院全てからの産科撤退です。

堀口舞様へ

10週くらいの周回遅れのご意見のご紹介有難う御座います。
行政が悪いと叫ぶのは行政への依存心が大きい証拠です。目次を読む限りは大変レベルの低い本のようです。
行政発マスコミ誘導患者発現の現象である事はこのブログの読者には共通認識であると思います。

医は仁術かもしれませんが、お金がないと生きていけませんし、家族を養うこともできません。また、お金がないと医院を経営することもできません。
診療に必要な薬すらお金がないと買えないのですよ。
それでなくとも、保険で払ってくれない持ち出し分もかなり多いですが。
それとも、大昔みたいに「風邪ひきやから休んどいたら治る」とか、「薬局で薬を自分で買って飲んどけ」みたいな医療でいいんでしょうかね。
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というフルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず(笑)。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊し…
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今は開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴(笑)と、かな〜り個人的な趣味(笑)のトピックスです。

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