FC2ブログ

■リスト発見 「緊急的産婦人科医確保が必要な医療機関の調査」

いろいろなニュースはありますが、

今日はこちらを。

ネタ元は

産科医療のこれから
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/03/post-1341-37.html

です。

いつも大変お世話になっております。




緊急派遣を要する病院リストです。



あれ、奈良県は

いらないんだ…(笑)。


-------------------------------------

「緊急的産婦人科医確保が必要な医療機関の調査」報告書
 
           調査結果のまとめ

    平成20年3月14日  日本産科婦人科学会
   産婦人科医療提供体制検討委員会  委員長 海野信也

http://www.jsog.or.jp/news/pdf/ishihaken_2008-3-24.pdf
(抜粋)

3) 緊急確保が必要な病院に関して14都県は、対象となる病院はないと回答した。「ない」と回答したのは、秋田県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、滋賀県、奈良県、鳥取県、山口県、香川県、福岡県、長崎県、沖縄県だった。
  

4) 三重県の回答には、

「分娩を中止した病院ばかりを取り上げるマスコミ受けするような偏った視点ではなく、より根本的な問題点(分娩施設数が、勤務医の最低限の労働条件を確保するには多すぎること、産婦人科医・助産師の絶対数が足りないこと)についてご理解いただきたい。」

という記載があった。

5) 埼玉県の回答には

「医師の絶対数が埼玉では圧倒的に不足しているので、具体的な病院名や人数などを列挙できるような状況ではない」

「人口あたりの医学部卒業生の少ない埼玉と千葉については、他県からの医師の移動を積極的に促す方策をとらない限り、医学部定員などを多少増やしてみたところで、長期的にみてもまったく展望がない」

という記載があった。


6) それ以外の道府県については具体的な病院名が報告された。

7) 大阪府の回答には以下のような記載が付記されていた。

「現在挙げている9病院以外にも多くの病院が困っています。ドミノ倒しの様相です。1~2カ所に絞り込むことは不可能です。これはどこの都市部でも同じではないでしょうか?緊急的に全体のセーフティーネットを拡大することが必要と考えます。そもそも、全国から1カ所ずつ要求が挙がったとして、全国で47名もの産婦人科医師をどこから調達するのでしょうか。1県の産婦人科医師が100名前後ならば、1名派遣も効果(?)あるかもしれませんが、大阪ならば1200名です。少なくとも、10倍は手当していただかなければ割が合いません。少なくとも大阪でこれ以上絞り込むことは不可能です。」

8) 産婦人科医の緊急臨時的派遣が行われるとしても、派遣される医師の数が、日本全国に現場の必要を満たすものになるとは到底考えられないことは、回答者である各地方部会長は十分に理解しており、それが、今回の調査の回答のばらつきにあらわれていると考えられる。今回の調査結果の分析においては、「なし」という回答は、産婦人科医が充足しているという意味ではけっしてなく、「緊急派遣」が有効と考えられる病院が「ない」という意味であることを理解した上で行われる必要がある。また宮城、山梨、長野、和歌山、島根、高知、熊本、鹿児島の各県のように、比較的多くの病院に緊急派遣が必要、と回答した地域では、医師不足の中で地域産婦人科医療の確保に努力し続けた結果、それぞれの地域で多くの病院が同時に疲弊、破綻の寸前にある実情を示していると考えられる。戦線がのびきってしまい、総崩れになる危険が迫っているわけである。
   

9) 具体的な病院名を以下に示した。

緊急派遣が必要な病院名

北海道  浦河赤十字病院 根室市立病院 伊達赤十字病院
青森   青森労災病院 十和田市民病院
岩手   県立久慈病院 県立二戸病院 県立大船渡病院 県立宮古病院
宮城   気仙沼市立病院 大崎市民病院 県南中央病院 石巻赤十字病院
      仙台市立病院 東北公済病院 仙台赤十字病院 仙台こども病院
秋田   なし
山形   県立新庄病院 県立河北病院 県立中央病院
福島   県立南会津病院 いわき共立病院
茨城   県立中央病院 日立総合病院 国立水戸医療センター
栃木   国立栃木病院 小山市民病院 芳賀赤十字病院
群馬   太田総合病院
埼玉   回答困難(上記理由のため)
千葉   船橋中央病院 君津中央病院
東京   なし
神奈川  なし
新潟   なし
富山   黒部市民病院
石川   なし
福井   福井社会保険病院 福井愛育病院
山梨   都留市立病院 塩山市立病院 加納岩病院 社会保険山梨病院
      大月市立病院
長野   北信総合病院 佐久総合病院 飯田市立病院 昭和伊南総合病院
      波田総合病院 国立病院機構松本病院 国立病院機構長野病院
岐阜   県立下呂温泉病院
静岡   藤枝市立総合病院
愛知   なし
三重   回答困難
滋賀   なし
京都   舞鶴医療センター
大阪   府立母子保健総合医療センター 高槻病院 愛染橋病院
      淀川キリスト教病院 千船病院 ベルランド総合病院 市立泉佐野病院
      済生会吹田病院 市立豊中病院
兵庫   県立柏原病院 公立豊岡病院
奈良   なし
和歌山  那賀病院 橋本市民病院 日高総合病院 新宮医療センター
      有田市民病院
鳥取   なし
島根   大田市立病院 済生会江津総合病院 公立邑智病院
      出雲市立総合医療センター 松江赤十字病院 島根県立中央病院
岡山   津山中央病院 落合病院 井原市民病院 笠岡市民病院
      児島市民病院    
広島   因島総合病院 尾道市民病院
山口   なし
徳島   県立三好病院 県立海部病院
香川   なし 
愛媛   県立南宇和島病院
高知   県立安芸病院 JA高知病院 高知県立医療センター
      くぼかわ病院 幡多けんみん病院
福岡   なし
佐賀   唐津赤十字病院 国立病院機構佐賀病院 県立病院好生館
長崎   なし
熊本   荒尾市民病院 公立玉名中央病院 熊本労災病院
      水俣市立総合医療センター 天草中央総合病院 上天草総合病院
      阿蘇温泉病院 人吉総合病院
大分   中津市民病院 公立おがた総合病院 国東市民病院
宮崎   県立日南病院 藤元早鈴病院 県立延岡病院 都城医療センター
鹿児島  県立大島病院 公立種子島病院 鹿児島医療センター
      鹿児島市医師会病院 済生会川内病院 出水市立病院
沖縄   なし

-------------------------------------

>戦線がのびきってしまい、総崩れになる危険が迫っているわけである。

ブログの影響でしょうか(笑)、

軍事用語が入ってきておりますが、

本当に第2次世界大戦末期の

日本が、

現在の医療崩壊とダブって見えます。





奈良県は産婦人科の”たらい回し”で

大いに叩かれまくり、

偉大な毎日新聞の活動で

県南部の産科医療が崩壊、

という

県自体が”聖地”と化していますが、

まさか、緊急派遣不要とは(笑)。

そこまで充足されているとは

思いませんでした(笑)。




また、埼玉では、

知事が

人口当たり、医師数最下位、といわれ

>10キロ四方での医師数で埼玉は全国で6番目に医師が多い

なる名言を吐いておりましたが(笑)(1、2)、

やっぱり全然足りてない

ようですね(笑)。




伸びきった補給路、

全く足りていない人員、

そして無能な指揮官。




どれをとっても”玉砕”という

二文字がちらつきます。





ただ、

医療が”玉砕”した場合、

”神”になるのではなく、

”玉砕責任者”になり、最後まで

責任を問われることになりかねません。




「あいつがいなくなったから、産科医療は崩壊した」

と個人的な攻撃が始まることも

いままでも多々ありましたから。




そして、この期に及んでも

いまだに有叩打を出さない国、厚労省…。

もう、個人的な努力にすべてを負わせて

”医療玉砕”

までもう少しです。




-------------------------------------
(1)埼玉関連(笑)

■埼玉の苦悩 「すでに「集約化」不可能」 医師数は面積あたり全国6位(笑) 
http://ameblo.jp/med/entry-10052538608.html

産科医が足りない /埼玉」 あれ、知事は足りているって言ってますよ(笑)
http://ameblo.jp/med/entry-10037150289.html

(2)埼玉知事の”医師面積比”発言(笑)

埼玉 医師数最下位 医療機関数「ワースト1」に上田知事反論 
http://ameblo.jp/med/entry-10036781606.html





関連記事

コメント

毎度おなじみ産経より

核爆級の新燃料です。

【断 久坂部羊】医師に労基法はそぐわない
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080327/acd0803270325001-n1.htm

タイトルもアレですが、中身も突っ込みどころ満載です。




いやもう、

奈良はあきらめたんでしょ?
どうせ何を言っても「一人あたり年300人お産を診ればいいじゃない」といわれるんだから。
もう、国に何を言っても無駄だ、と悟ったから、こんな「アンケート」なんかわざわざ真面目に答える気にもならなくなったということかと。

産経新聞も「労働基準法を持ち出すなんてあつかましい」と言っておられることだし。

現実的には、奈良県は「壊走」の状態だと思います。
ま、全面壊走中に、わざわざ上部組織に報告を上げる阿呆もいませんわな。

補充なし・補給なし・絶対死守命令のもと、弾を外せば後ろから督戦隊に銃撃され、できるのは玉砕か特攻か。

奈良をはじめ全国で頑張っておられる先生方に・・・

「死して屍、ひろうものなし」

面積比ですか

>10キロ四方での医師数で埼玉は全国で6番目に医師が多い

医師数の比較に持ち出したのが
人口比でもベッド数比でも医療機関数比でもなく、面積比!?

埼玉県知事は誰からこんな笑える「統計データ」を、教えてもらったんだろう(笑)
非公開コメント

トラックバック

「緊急的産婦人科医確保が必要な医療機関の調査」報告書

(関連目次)→本日のニュース・おすすめブログ..。*? 目次          

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

ブログ内検索

プロフィール




中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
 ↓
医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
↑「勤務医 開業つれづれ日記・2携帯版」はこちらから。

おすすめ開業関連本

クリックするとAmazonに飛びます。

クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2017 vol.7: 必修問題


クエスチョン・バンク CBT 2017 vol.5: 最新復元問題


医師国家試験のためのレビューブック 小児科 2017-2018


小児がん診療ガイドライン 2016年版


もっともっとねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書3


ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書


診療所経営の教科書〈院長が知っておくべき数値と事例〉


感染症レジデントマニュアル 第2版


40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック (NHCスタートアップシリーズ)


開業医・医療法人のための医療税務と節税対策Q&A


開業医・医療法人…すべてのドクターのための節税対策パーフェクトマニュアル


開業医・医療法人…すべてのドクターのための税務調査対策パーフェクト・マニュアル


医院の財産 承継&相続パーフェクト・マニュアル


よくわかり、すぐ使える成功するための「医院開業」ハンドブック―コンサルタントが教える「My Clinic」のつくり方


トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方


ねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書


もっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書2


もっともっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書3

おすすめ医学書

FC2カウンター

いつもご訪問、ありがとうございます。2009年5月7日からの累計アクセス数です。

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:
いつもありがとうございます。現在、アクセスしている方の数です。

Amazon人気商品

月別アーカイブ

カレンダー

04 | 2020/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -