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■「大野事件判決は、判例とは言わない」―前田座長 


”大野事件は判例ではない”

これが、法曹界の

意見だそうです。




つまりは、

“大野以前”の

環境のままわれわれは

医療を行っていることになり、

何かあれば、

「謙抑的な検察、警察」に逮捕され、

「大野事件を判例としない裁判所」に裁かれる、

ということです。







結局は、

「今のところは医師を厳重処罰したらまずい」

という”雰囲気だけ”で

医療に対する

法曹界や検察、警察の基本的な姿勢は

全く変わっていないということです。














「大野事件判決は、判例とは言わない」―前田座長

更新:2008/10/09 22:40   キャリアブレイン

 「大野病院事件の判決は、法律家の間では重視されない。一審判決でしかない。地裁の判断でしかない。法律の世界はそこが非常に厳しくて、原則として最高裁(の判決)でなければ判例とは言わない」―。医療事故の調査機関の創設に向けて7か月ぶりに再開された厚生労働省の検討会で、前田雅英座長(首都大学東京法科大学院教授)は、最高裁の判断を重視することを強調した。「反発する医療界をいかに説得するか」という問題に多くの委員が腐心する中、「言葉だけで、だましてはいけない」との厳しい指摘もあった。(新井裕充)


 医療事故の原因究明や再発防止に当たる第三者機関「医療安全調査委員会」(仮称)の創設をめぐっては、11の病院団体で構成する「日本病院団体協議会」も意見を集約するには至っていない。

 「医療界の反発をいかに抑えるか」という課題を抱えたまま、政局の行方が不透明な中で、法案化が暗礁(あんしょう)に乗り上げた格好になっている。

 このため厚労省としては、次の衆院解散・総選挙までに医療界を説得するための材料を用意し、法案化に向けて一気にアクセルを踏みたいところ。反対する学会などのヒアリングを実施して、病院団体の合意を取り付ける「準備」を入念に進めておく必要がある。

 そのような中、厚労省は10月9日、「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」の第14回会合を開催し、732件のパブリックコメント(国民からの意見)をまとめた23項目の「Q&A」を示した。意見交換では、厚労省案と福島県立大野病院事件判決との関連や、刑事責任を問われる「重大な過失」の意味が議論の中心になった。

 樋口範雄委員(東大大学院教授)は、大野病院事件の判決が一定の基準を示したことを評価し、「福島地裁判決で、こんなことを言っているということを『注』などで出していただくと、標準的な医療行為から著しくかけ離れた場合はこういう場合で、こんなに厳しい要件だから、刑事裁判ではない別の仕組みで医療者が頑張るという本筋が伝わる」と述べた。

 これに対し、前田座長が次のように述べて反対した。
 「大野病院事件の判決は、法律家の間では重視されない。それはやはり、一審判決でしかない。地裁の判断でしかない。法律の世界は、そこが非常に厳しくて、原則として最高裁でなければ判例とは言わない。(大野病院事件は)最高裁まで争って決まったものではなく、一地方裁判所の判断。同じ医療過誤の問題に関しては、最高裁の判断もある。それとの整合性を持たせつつ整理して、医療界の心配を解くことが必要だ」

■「重大な過失」では説得しにくい?

 「重大な過失」の意味について、厚労省が4月に公表した「第三次試案」では、「死亡という結果の重大性に着目したものではなく、標準的な医療行為から著しく逸脱した医療であると、地方委員会が認めるものをいう」としている。
 また、第三次試案を法案化した場合の「イメージ」として、6月に公表した「医療安全調査委員会設置法案(仮称)大綱案」では、「標準的な医療から著しく逸脱した医療に起因する死亡」などとした上で、地理的環境やシステムエラーの観点などを総合的に考慮して、医療の専門家を中心とした地方委員会が「個別具体的に判断する」としている。

 この日の意見交換では、「標準的な医療から著しく逸脱した医療」の意味が問題となった。議論の口火を切ったのは、山口徹委員(虎ノ門病院院長)。
医療界の多くの関心は、委員会に届け出た後に捜査機関に通知されること。『標準的な医療行為から著しく逸脱した医療』という定義は、専門家の中でも見解が違う。多くの医療行為は、全力を尽くして良心的にやっているはずなので、刑事責任を問われるのは、限られたものではないか」

 医療安全調査委員会の設置を強く支援している日本医師会常任理事の木下勝之委員は、「むしろ、『重大な過失』とした方が、『故意に準じるようなひどい過失なんだ』という意味が伝わり、納得してもらえる」と指摘。医療界を説得する上で、「標準的な医療から著しく逸脱した」という表現ではなく、「重大な過失」を使用すべきと主張した。

 これに対し前田座長は「そんなに差はない」と返し、オブザーバーとして出席した警察庁と法務省の担当者も、「重大な過失」と「標準的な医療から著しく逸脱」は同じ意味であると説明した。

 その後も、「重大な過失」か「標準的な医療から著しく逸脱した医療」かといった、
“言葉遊び”
とも思える議論は続いた。
 児玉安司委員(弁護士)は「この場(検討会)が、医と法の交差点として、社会に向けてきちんとしたメッセージを出していくことが大切」とした上で、次のようにクギを刺した。
 「議事録で、言葉だけで、オーラル・コンポジションだけで、だましてはいけない」






医療界を言葉遊びでだまそうとする

お偉いさん方(笑)。




でもね、

知っている人が

過労死したり、

裁判で訴えられたり、

現場を離れたりするのを

多くの医療関係者が

間近で見ています。




「こんなことでごまかしていると

すぐにでも日本の医療の

一番大事な部分は無くなっちゃうのに…」

そう

思えてなりません。







日本の医療の魂を

この方々は

どこへ連れて行こうとしているのでしょう?






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コメント

一番大事なこと

結局、一番大事な「憲法で保障された、自分の不利になる証言は強要されないという黙秘権」に関しては相変わらず無視なのですね。
黙秘権を認めるのか、黙秘権を停止する代わりに一定の免責を認めるのか、これが非常に大事だと思うのですが。
もちろん、そうなることで、医師を優遇しろ、ということではなく、学者さんたちの大好きな「法的整合性を担保」してほしいということなんですけどね。

一番大事なことは、

黙秘権を認められないような職場からは直ちに撤退する事でしょう。後の事はおえらいさんがなんとかすればよろしい。
>こんなことでごまかしているとすぐにでも日本の医療の一番大事な部分は無くなっちゃうのに…」
そう思えてなりません。

無くなっちゃっていいんじゃないすか?国民こぞって「イラネ」とおっしゃってるんだから。

最初は、「大野病院事件の判決は、法律家の間では重視されない。それはやはり、一審判決でしかない。」の意味が謎だったんですが、以下の記事を読んだら、なるほどと思いました。
国の法体系の違いなのですね。

wikipediaの「判例」から。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A4%E4%BE%8B

”判例は上級裁判所による判決に対して、先例としての重み付けがなされ、以降の判決にも影響を及ぼす(拘束力)ことを意味する”

”大陸法の国にあっては・・・法の解釈について最終的な判断を委ねられる最上級の裁判所の判例は、下級の裁判所にとって拘束力を有するだけでなく、あらゆる法律実務に対して事実上の拘束力を有することになる。”

”大陸法系の訴訟手続をとる日本においては、判例には、法律や政令と同じような意味での法源としての形式は認められていない。唯一の立法機関である国会の定める法規(あるいはより下位の存在である条例)のみが法源として採用されることが原則である。”

つまり、日本は大陸法の法体系を取っているので、最高裁の判決でないと、判例にはならんということでしょう。

”また、最高裁判所において従来の判例を変更する場合は大法廷を開くことが定められている(裁判所法10条3号)。これらのことから、日本においても判例には事実上の拘束力があるとされる。”・・・ということは、、最高裁の判決を判例しないためには、そのための手続きも必要なんですね。

前田さん

前田教授は法律家の間では重視されない。それは、やはり司法試験の受験対策でしかない。

前田さんは、医療界で言うなら「ステップ」の著者みたいなもんです。
前田刑法は、司法試験に受かってしまえば、あまり役立たないような気が・・・・。

>前田教授は法律家の間では重視されない

でしょうね。
新聞とテレビくらいしか医療安全の情報源のないひとが厚労省の会議の座長しているのは、不適材不適所の典型。
新聞とテレビなんて、医療安全システムの情報リソースとしては全くお話にならないレベルでしょ。
いまのご時勢、ネットで調べれば、いくらでも医療安全の国際的な情報は得られますがね。ネットで意見も交換されているし。
それすら、怠っているんでしょうね。

まぁ、ごく一部のかたを除いて、この会議のメンバーの大半が、ご自分で持っている情報量の欠如がありありで、医療安全のシステムづくりに何の役にも立ちそうにないですね。

法律家の化石

なのですかw
教授だから最近の知識も豊富なのかと思ってますた
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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