2008/09/05
■福島大野事件 「医師の無罪確定 県、事故調報告書を見直しへ」
ネタ元はNobodyさん
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-354.html#comment2414
です。
いつも大変お世話になっております。
「覆水盆に返らず」
といった感じでしょうか…。
すべては
県の歪んだ報告書と処分から
始まりました。
そして、
そのような歪みは
いまだに全国のあちらこちらで
残っていることでしょう。
大野病院裁判で無罪のK医師が復職、県処分も取り消しへ
2008年9月4日20時57分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080904-OYT1T00637.htm
福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術を受けた女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死罪に問われたK医師(40)を無罪とした福島地裁判決が4日、確定した。これに伴い、休職中だったK医師は4日、復職した。
県は、K医師から希望などを聞き、具体的な勤務先を決める。
また、県は05年6月、「女性を死亡させて県立病院の信頼を損ねた」として、K医師を減給10分の1(1か月)の処分としていたが、処分取り消しの検討に入った。ただ、「輸血体制などに問題はあった」という意見もあり、近く、懲罰委員会を開いて慎重に協議する。
K医師の処置を「ミス」とした県の調査委員会の報告書についても、専門医らの意見を聞き、内容変更を検討している。
大野病院医療事故:医師の無罪確定 県、事故調報告書を見直しへ /福島
毎日新聞 2008年9月4日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20080904ddlk07040268000c.html
大熊町の県立大野病院で04年、帝王切開手術中の女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われたK医師(40)に対する福島地裁の無罪判決について、福島地検は3日の控訴期限までに手続きせず、4日午前0時で無罪が確定。県は判決を精査し、K医師の過失を認めた05年の事故調査委員会の報告書を慎重に見直していく。
K医師は06年4月から休職扱いとなったが、県病院局によると、無罪確定で4日から復職扱いとなる。県は事件後、常勤医が1人しかいない「1人医長」を避けるため、産婦人科医を特定の病院に集約しており、大野病院では産婦人科を再開しない予定。同局は復職先について「K医師の意向を聴いた上で対応を決める」としている。今後、K医師本人や当時の手術スタッフ、専門家らからヒアリングし、05年の報告書の見直しを進めていく。
検察側が8月29日に控訴断念の方針を明らかにした際、K医師は「心中ほっとしております。(逮捕からの)2年6カ月はとても長かったです。これからも地域医療に精いっぱい取り組んでまいります。改めて患者さんのご冥福をお祈り申し上げます」とのコメントを発表。医療現場に復帰する意向を示していた。【松本惇】
遺族感情を抑えるために
県が真実をゆがめて医師に責任をなすりつけ、
そして医師が裁判でも裁かれる。
そのような歪んだ構造は
いつになったら解消できるのでしょうか?
患者さんがいる時点で、
「ベストと思われる治療」と
「訴訟を起こされない無難な治療」の
間には差があります。
医療関係者が
患者さんに対して
「ベストな治療」を
選択できるのは
いつの日になるのでしょう?
コメント
「ミス」の認定と医賠責の支払い
もし、この見直しによって「ミス」でないとなったら(既に判決ではそうなっていますが)、医賠責の支払いは過去に遡って無効となるのでしょうか?(杓子定規に考えると、そうなってしまいますが・・・)
2008/09/05 10:33 by Orokamono URL 編集
どこまでも高飛車な福島県
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080904STXKE010804092008.html
>県病院局は4日、復職を認める辞令を出した。
無罪が確定したから復職を「認めてやる」って、何様のつもりですか?
あんたらの方が加藤先生に謝罪をした上で、「どうか復職して下さい」と地に頭をこすりつけて「お願い」するのが筋だと思いますが。
>遺族から賠償の要望があれば交渉に応じるとしている。
加藤先生から賠償の要望があればどうするんですか?
まさか「復職させてやるんだから文句言うな」とでも?
2008/09/05 11:01 by 耶馬苦痢陰弔 URL 編集
また、県は05年6月、「女性を死亡させて県立病院の信頼を損ねた」として、K医師を減給10分の1(1か月)の処分としていたが、処分取り消しの検討に入った。
⇒ さて、『無実の医師を誤認逮捕、そして現場で必死に戦った医師に責任を負わせて護らなかったコトで、医療行為自体に対する医師の信頼を損ねた』コトの責任は、何処のドナタに、どのようにとってもらいましょうか? いや、『医師の覚醒を助長した、その功績や大である』として、聖人に認定すべきか?
2008/09/05 17:47 by おだまき URL 編集
…寄付した3万円返してくれないかな。
2008/09/05 18:04 by 10年前にドロッポしました。 URL 編集
奴隷医みたいな聖人か? 聖人みたいな奴隷医か? …いや、きっと、ホンマモンの聖人なのでしょうケド。
2008/09/05 22:02 by おだまき URL 編集
ひとにはいろいろあるのでしょうけど。
名誉毀損、偽証などにて訴訟はしないの?
県、マスコミ。
紫色先生にご指南がいただきつつがんばってほしいともいます。
2008/09/05 23:15 by 雪の夜道 URL 編集
2008/09/06 00:35 by Seisan URL 編集
勤務先は未定のようです
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http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=200809067
無罪確定産婦人科医師、来月にも復職
2008年09月06日 09時05分
大野病院事件で無罪判決が確定した産婦人科医が、来月にも県内の産婦人科の医療施設に復帰する意向であると、主任弁護人を務めた平岩敬一弁護士が5日に明らかにした。
平岩弁護士によると、このまま県病院局に籍を置くかどうかは分からないという。
平岩弁護士は「来週にも見通しがはっきりすると思う」と話している。
◇◇茂田士郎県病院事業管理者は5日、大野病院事件で無罪が確定した加藤克彦さんに大野病院医長としての復職辞令(4日付)を手渡した。
実際の職場復帰について、県病院局は「今後、加藤医師の意向を聞いて決める」とし、希望は最大限尊重する方針を示した。
加藤さんに医療ミスがあったとして減給とした2007年6月の処分については、撤回を視野に入れて検討を進めている。
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http://www.kahoku.co.jp/news/2008/09/20080906t63018.htm
大野病院事件で無罪 産婦人科医が来月にも復帰
福島県立大野病院で帝王切開中に女性患者を失血死させたとして業務上過失致死罪などに問われ、福島地裁で無罪判決が確定した産婦人科の加藤克彦医師(40)が、10月にも県内の医療現場に復帰する見通しであることが5日、分かった。
加藤医師は起訴後、地方公務員法の規定で休職となっていたが、4日の無罪確定で復職扱いとなった。主任弁護人の平岩敬一弁護士によると、加藤医師は5日、復職の辞令を受け、県病院局側と今後の対応について協議した。ほかの複数の医療機関からも誘いがあるといい、勤務先はまだ決まっていない。
加藤医師は「(無罪確定で)やっと現場に戻れる」とほっとした様子で話したという。
加藤医師は2004年、癒着胎盤の剥離(はくり)を続けた判断ミスから女性を死亡させたとして、06年、福島県警に逮捕され、起訴された。8月20日の地裁判決は加藤医師の過失を否定して無罪を言い渡した。
2008年09月06日土曜日
2008/09/06 21:47 by Nobody URL 編集