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■後期高齢者医療制度 「新制度に向け受付業務の混乱懸念」

ネタ元は

産科医療のこれから
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/03/post-1341-34.html

です。いつもありがとうございます。



室蘭だけのお話ではなく、

一般のどの病院でも

問題になるに違いありません。



後期高齢者医療制度。

どこまで混乱が生じるでしょうか?



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■ 室蘭市内総合病院・新制度に向け受付業務の混乱懸念

室蘭民報 【2008年3月22日(土)朝刊】
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2008/03/22/20080322m_03.html

 75歳以上を対象にした、新しい医療保険制度・後期高齢者医療制度が4月1日から始まる。対象者が医療機関をする場合、新しく交付される保険証が必要になる。ただ、それを忘れていくと最悪受診できない恐れもあり、室蘭市内の総合病院は、受付業務の混乱を懸念している。21日、市内の3病院が会見し「75歳以上の方が4月1日以降、病院にかかる場合は、必ず新しい保険証を持ってきてください」と強く呼び掛けた。

 この日会見を行ったのは、市立室蘭総合、日鋼記念、新日鉄室蘭総合―の3病院。

 新制度では新しく交付される「後期高齢者被保険者証」が無いと原則、受診できなくなるため。3病院以外でも保健医療機関であれば、同じ対応になる。しかし、新しい保険証を忘れていってしまうと、例えば受診できても時間が掛かったり、薬の受け取りができなくなる―などの恐れがある。最悪の場合、当日に受診出来ないことも考えられるという。

 75歳以上の人が医療機関に掛かる場合、これまでは健康保険証と老人受給者証の2枚が必要だった。4月1日以降は現在、対象者に順次郵送されている新しい保険証1枚に統合される。新しい保険証は、従来の老人受給者証と大きさが同じため「間違って持ってくるケースが予想される。本人はもちろん家族の方も十分注意してほしい」と混乱を危ぐする。

 しかも、新しい保険証のデータ更新作業には一定の時間が掛かる上、「診察券はある」「予約しているのに、なぜ受診できないの」など、対象者からの問い合わせも予想。そうすると、当然、病院の受け付けは混雑し、「ほかの外来診療にも影響が出る可能性がある」と懸念している。

 各病院では、受付担当の職員をほかの業務から振り替えて対応する予定だが、新制度の対象者は薬を長期処方されている人も多く「4月いっぱいは一定の混雑は避けられない」とみている。

 各病院では院内にポスターを掲示したり、ホームページで周知を始めた。市立では3月から対象となる受診者に対象者にはチラシを配り、新保険証を持ってくるよう促しているが、問い合わせは少ないという。

 外来患者数は1日平均、市立が約1,200人、新日鉄と日鋼記念が各約800人。このうち新制度の対象者は、市立が約300人、新日鉄と日鋼記念は各約150人程度と想定している。

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>75歳以上の人が医療機関に掛かる場合、これまでは健康保険証と老人受給者証の2枚が必要だった。
>4月1日以降は現在、対象者に順次郵送されている新しい保険証1枚に統合される。



健康保険証と老人受給者証が

新しい保険証1枚に統合

という事で、

「絶対に間違う方々続出」

に違いありません(笑)。




このぐらいの年代の方は

非常に個人差がありますので、

しっかりしている方と

まったく対応できない方に

分かれてしまうかもしれません。





まあ、

問題の本質は保険証が変わることではなく、

「75歳以上を別の保険に強制加入させる」

ことと、

「新保険の保険料は給与天引き」

という事なのです。




マスコミの方も

遅ればせながら

やっと注目してきており、

4月以降、話題に上ることに

なるかもしれません。



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コメント

No title

>マスコミの方も
>遅ればせながら
>やっと注目してきており、
>4月以降、話題に上ることに
>なるかもしれません。

医療制度の改悪を報道して下さるのは結構ですが、周回遅れの感が否めなません。

後戻り

もう後戻りできなくなってから(いまさら実施される制度を中止することができないため)批判したって、だめですよね。
というよりPoint Of No Returnになってから報道することで、「政府を批判してますよ」というポーズがとれますから、しかし現実には、いまさら中止できないから何の意味もない。それだけでしょ?問題なのはだいぶ前からなのに。そういう点では民主党も周回遅れまくりですね。ろくに払われない年金から天引きされることも、自己負担が増えることも、介護難民が爆増することも、ネットを少しチェックしてれば1年前の時点ですでに危惧されてましたから。

要するに、誰も真面目に制度を変えようとしていないんですよ。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

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