勤務医 開業つれづれ日記・2

個人医院開業を目指している医師です。僻地医療、医療崩壊で悪化するQOMLの中、中間管理職の僻地勤務や医療崩壊、救急医療、医療制度をつれづれに書いております。いつも周りにいる皆さんに感謝、感謝で頑張っています。

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■防衛医大の狂った命令 「防衛医大、診療科の選択調整…来春卒業から」


防衛医大は

狂った命令を突然出したようです。





これだから、

国のやることは恐ろしいです。

本当に。





防衛医大は今年の卒業から

「産科」、「外科」という

”戦地”に

強制出兵のようです。





たとえば、

自分の親が眼科医だとします。




子どもは、

「体力もあって自衛隊に入りたいし、

防衛医大を目指そうかな」

と思うわけです。




で、

卒業直前に

「眼科医は今年は数名しかとりません。

それ以外はたりない

産婦人科と外科に”半強制的に”入ってもらいます」



ヲイヲイ…。





一生が狂ってしまいますよ。

なにより

モチベーションが下がります。






防衛医大に入る方々は、

ものすごく優秀で、

受験のランキングでは

通常の地方国公立医大を凌ぐほどの

レヴェルのはずです。






それを

使い捨ての駒のように

扱って、

モチベーションを下げて…。






そんなことするなら、

入学時に

防衛医大 医学部 内科専攻
            外科専攻
            産科専攻



というかたちで

入試をしてもらいたいものです。



防衛医大は卒業直前に

そんなことを言い出して、

「辞めてもいいけど、

5000万円ね。」

というわけです。







私なら専門科制限されたら

弁護士に相談します。

絶対。









防衛医大、診療科の選択調整…来春卒業から
方針変更に戸惑う学生

2008年7月19日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080719-OYT8T00427.htm

 防衛省は来年度から、自衛隊の医師を養成する防衛医大(埼玉県所沢市)の卒業生について、診療科ごとに大まかな定員を設けることにした。

 同大の卒業生はこれまで、一般の医師と同様、自由に診療科を選ぶことができたが、自衛隊でも医師不足が問題になっており、特定の診療科への偏在を解消するため、「調整」することにした。医師不足対策としての効果が注目されるが、急な方針変更に、学生から戸惑いの声も上がっている。

 防衛医大の学生は特別職の国家公務員で、入学金や学費がかからず、月額約11万円の手当などが支給される。その代わりに、卒業後9年間は自衛隊に勤務する義務があり、途中で辞める場合は、卒業までの経費を償還(最高5000万円)する必要がある。

 同省によると、近年、全国的な医師不足の影響もあり、義務年限を終える前の早期離職が増えている。自衛隊勤務の医師は799人(3月末)で、定員に対する充足率は68%。充足率は1996年の約80%から下がり続け、特に外科と産科、精神科で医師不足が目立つ。全国16か所の自衛隊病院で産科などがなくなったところも出ている。

 このため、陸上・海上・航空の各自衛隊ごとに診療科が必要とする人数を大枠で示し、学生の希望や成績を基に各科に割り振り、人数枠を大幅に超えた場合は調整を行う。強制はせず、卒業後の臨床研修(2年間)と部隊勤務(同)を経て、5年目から始まる診療科別の専門研修時に変更を希望することも可能という。

 新方針は先月中旬、同大の学生に伝えられた。同省側が示した各診療科別の大枠は、3自衛隊合わせて、内科13〜21人、外科8〜15人、整形外科と精神科が各4〜8人など。関係者によると、来春卒業予定の62人は現時点で外科希望者が少なく、他の診療科から割り振られる可能性が高い。

 学生からは
「卒業間近になって、希望と違う科に行けと言われても困る」
「診療科を制限するなら、入学時に明示すべきだ」

などの声が上がっているという。

[解説]医師不足、特定診療科に偏在
 昨今問題になっている医師不足の背景には、医師の絶対数の不足だけでなく、特定の地域や診療科への偏在がある。この現状を是正するため、診療科別に必要数を定めるなど、何らかの制限を設けるべきだとの意見がある一方、高度に専門化した現代医療では、診療科によって仕事の中身が大きく異なるなどとし、「(診療科制限は)職業選択の自由を狭める」と医師側の反発も根強い。

 欧米では、医師の適正配置のため、診療科ごとに専門医の数を制限しているのが一般的だ。今回、診療科調整を打ち出した防衛医大は、幹部自衛官(医官)を養成する目的で設立されており、一般の医師養成と同列には論じられない面があるが、一般の医師養成にも多額の国費が投入されている。医師が診療科を選ぶ自由を尊重しつつ、偏在をどう是正するかを真剣に考えるべき時期に来ている。(小林篤子)




防衛医大の

>強制はせず、

でも、

現時点で外科希望者が少なく、他の診療科から割り振られる可能性が高い。

なんだか命令みたいな(笑)。



理論上は”強制してないけど”、

システム上は

”人生の強制”

なわけです。






最後に、

>一般の医師養成にも多額の国費が投入されている。

と書かれていますが、



その理論なら、

「国公立大学卒業の方は、

多額の国費が投入されているので、

文系、理系、学部を問わず、

国のために働け」

という理屈になりますが、

どうなんでしょう?



さらには、

「医師として、あるいは”人として(笑)”全く制限を受けないのは

私立大学卒業の方のみ」

という事になりますね(笑)。

(私も国公立大学卒なので

あまり笑えませんが…(苦笑))



どうなんでしょう、

国公立卒業のマスコミの方々(笑)?














■安易すぎる医学部定員増 防衛医大は専門制限し個人の自由を踏みにじる 「医学部定員増へ…医師不足解消目指し厚労省が近く発表」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-204.html













*Comment

 

強制はしないが命令はする、ということですね。

私立大学も私学助成金を国からもらっているので、国から金をもらっているのだから学生の人生を国が決めてよい、ということを言う人は現実にいますよ。
  • posted by demian 
  • URL 
  • 2008.07/23 09:25分 
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うわさでは 

厚労省から来たお偉いさんが、厚労省にいい顔をしたいがために、僻地等への医官派遣のコマを作ることを考えているためらしいです。福島の産科医派遣のようなこと今後もやれるようにしたいようです。制服の医官、防衛医大の猛反対を押し切って決定したようです。
  • posted by もう医者やめます 
  • URL 
  • 2008.07/23 09:58分 
  • [Edit]

 

入学の時点で決まっているならともかく、あまりに一方的です。
同時に義務年限の短縮や、償還金の減免等の措置がなければ話にならないでしょう。

  • posted by 耶馬苦痢陰弔 
  • URL 
  • 2008.07/23 10:04分 
  • [Edit]

3流官庁の厚生労働省 

が防衛省を牛耳れるとは思えないけどw

いずれにしても強制的にやると裁判になるでしょうねwktkです

都市伝説 

>一般の医師養成にも多額の国費が投入されている。

これは、医師を強制奉仕に駆り立てるための常套句ですが、悪質な脅し文句と同じですね。

詳しくはリンク先ご参照下さい。
「医師育成に一人一億円の税金がかかる、という都市伝説」
http://ameblo.jp/doctor-d-2007/entry-10033761818.html
  • posted by doctor-d 
  • URL 
  • 2008.07/23 11:59分 
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契約違反 

こんにちわ、障害児のオヤジです。医療には門外漢ですが、少しだけコメントをお許し下さい。
管理人様のご指摘なさっている通り、これは「契約違反」として訴えられて当然のことです。少なくとも国立の大学は入学時の学則、規則が卒業時まで適用されます。将来を左右しかねない重大な制度変更を在学中の学生さんに強制は出来ません。それ自体は暴挙とも言えると思います。

一方で、すべての学生さんが希望通りに診療科を選べるのは、他の分野と比べると少々無理があると思います。このような世の中ですので入学時に将来学ぶ診療科ごとに入学定員を割り振ることについては、むしろ私のような工学部卒業の者にとっては当然の流れと思います。

人材の育成にはいかんせん時間がかかります。通常の学部なら最低4年、医歯薬系の学部であれば最低6年先を見越していないと制度設計は出来ないものです。世の中の現状を付け焼き刃的に対処してもひずみが出来るだけとおもいます。短期的対処療法と長期的改善の区別がついていない記事ですね。

 

>入学時に将来学ぶ診療科ごとに入学定員を割り振る

というのは、医師・医学部生ではない、主に理工系の人からときどき提案される意見ですが、医学部は工学部や理学部などとは違って、卒業後にどういう科に進むかに関係なく、同じ教育を行っています。そして、全員が同じ医師国家試験を受けます。入り口で科を決めさせるのであれば、それに応じて医学部教育も変えて、国家試験も変える必要があるでしょうね。教育も同じ、国家試験も同じなのに、進むことができる科が違うというのは、不合理ですから。しかし、どんな科に進むにしても、あらゆる科について満遍なく勉強すべきである、というのが現在の我が国の医学教育です。外国でもそうです。言い換えると、専門医になるべく勉強する前に必要な条件として、現在の医学部教育があります。理工学部を受験するときに学科を選ぶ条件として、高校で数学や物理、化学を勉強しているのと同じです。そういうわけで、泌尿器科医養成コースでは泌尿器科を中心にカリキュラムを組む、といった理工学部的な発想は、現代の医学部教育では受け入れられないでしょう。
  • posted by demian 
  • URL 
  • 2008.07/23 13:03分 
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強制される側の権利問題もさることながら、そもそも根本的にまったくeffectiveでない方策と私の目には映ります。
この手の強制には「人の心」の観点が全く欠けています。選択の自由を奪い半ば強制的に押しつけて、卒後数年間のきつい修行期間を能動的に乗り切って良質の医師が育つでしょうか。無理でしょう。むしろ専門外の患者は絶対に診ないとか、労働基準法だけは100%遵守などといった医師側の自己防衛と権利意識が「度を越えて」一気に強くなるような気がする。医療のお役所仕事化とでも表現できましょうか。その結果、医療の質も個々の医師の質も落ちるでしょう。誰も得しません。

(医師の労働環境の悪さは今まであまりにも無視されてきましたが、だからと言って突然極端から極端に走れば混乱が生じるに決まっています。行政側としてはうまくソフトランディングさせなくては。むろんここまで現場の悲鳴が大きくなる前に何らかの手を打つべきであり、既に手遅れの様相を呈していますが)
  • posted by 暴利医 
  • URL 
  • 2008.07/23 15:55分 
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仕事として医学を勉強する公務員 

防衛医大は学生ではなく、社会人(?)です。一般の医大では、医学の勉強をすることは学生の本分ですが、防衛医大では医学の勉強をすることは仕事です。一般医大の在学は学歴ですが、防衛医大の在学は職歴で、防衛医大卒業生の最終学歴は高卒なのです。

防衛医大の方針が一般の医大に当てはまるとは思えませんが、要注意で経過を観察しましょう。
  • posted by 某救急医 
  • URL 
  • 2008.07/23 16:16分 
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ところで、自衛隊内規では「敵前逃亡」は死刑なのでしょうか?
  • posted by Hekichin 
  • URL 
  • 2008.07/23 17:25分 
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調べてみました。
自衛隊法
http://www.houko.com/00/01/S29/165.HTM#s9
第123条 第76条第1項の規定による防衛出動命令を受けた者で、次の各号の一に該当するものは、7年以下の懲役又は禁こに処する。
---------------------
7年以下の懲役=義務年限(研修医期間を除く)に一致しますなぁ。

  • posted by Hekichin 
  • URL 
  • 2008.07/23 17:31分 
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某救急医 #dvMgYB0E さまの「仕事として医学を勉強する公務員」をみてひらめきました。「公務員に『特命医師免許』をあたえて産科や外科の研修をさせればいいんじゃないか!公務員たるものお国のためにがんばれ!」と。
  • posted by REX 
  • URL 
  • 2008.07/23 21:49分 
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NDMC 

憲法22条「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」とかは…?

NDMCの校章は桜、鳩、医学のSymbol蛇杖の組み合わせで、独立と平和を守り、医学の研鑽に励む意味が込められているそうですが…励みたくても泣いちゃいそうですね。
  • posted by エビ 
  • URL 
  • 2008.07/23 23:15分 
  • [Edit]

 

裁判起こせば、在学生側の勝ちでしょう。でもしないでしょうね。入試の倍率低下という形で逃散が起こるのは確実ですね。
  • posted by ぴぴ 
  • URL 
  • 2008.07/24 04:24分 
  • [Edit]

 

いつも疑問に思っていることがあります。
医師養成には多額の国費が投入されているといいますが本当でしょうか?
付属病院の経費まで含んでいるのではないですか?ちゃんと分離して出しているのでしょうか?医学部は講座の数も多くあり、教官も多数いますので人件費はかかるかもしれませんが実際には診療に携わる人も多く、その点の経費の分担を明確にすべきと思います。
自分の経験からは、恩着せがましく言うほど多額の国費を投入しているとは思えません。
  • posted by LT 
  • URL 
  • 2008.07/24 09:27分 
  • [Edit]

 

医学部の勉強というのは、基礎系学習の際の実習(解剖学・生理学・病理学・細菌学など)以外はほとんどが講義学習で、5-6年時の臨床実習でも、医師について患者の診察などを見て回ることがほとんどですから、実はあまり教育費用はかかりません。
基礎系の実習でも、そんなに金のかかる実習をした記憶はないんですけどね。
まあ、人体解剖はそれなりにコストはかかると思うのですが。
だから、へたをすれば理工系の大学の方が教育コストは高いかもしれません。
医学部教育に金がかかるというのはホントに都市伝説です。私学は、大学の維持そのものにかかるコスト、教育に必要な人員を病院収益だけで賄えないから(基礎系の先生方は病院の収益にはあまり貢献しませんからね)、学費が高い、というだけの話だと思います。
  • posted by Seisan 
  • URL 
  • 2008.07/24 11:56分 
  • [Edit]

 

 外科系診療科は向き不向きがはっきりしていますので、強制配置をしても果たして上手くいくのか極めて疑問です。

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というフルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず(笑)。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊し…
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でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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