2016/04/28
■「寝ながら学べる構造主義」
Kindleで上位にランキングされている本で、
ちょっと変わった本を発見!
「寝ながら学べる構造主義」
なんで??
でも、
これは読んでおいて損はない本だと思います。
以下、以前にフーコーの本の紹介記事(1)から
関連部分を抜粋してみます。
「構造主義ってなんだ?」
という人にオススメ。
2002年の内田樹さんの本ですが、
哲学の入門書、
特に現代哲学に興味がある人は
かなり楽しめると思います。
目からウロコこぼれまくりです。
クリックするとAmazonに飛びます。
寝ながら学べる構造主義 (文春新書)
こちらは実本です。
寝ながら学べる構造主義 (文春新書)
この本では、
構造主義前史としてマルクス,フロイト,ニーチェ
始祖登場としてソシュール
構造主義の四銃士としてフーコー,バルト,レヴィ=ストロース,ラカン
を取り上げています。
すごい簡単な文章で
たとえ話をあげて説明してくれていますので
予備知識なしにスラスラ読めます。
途中まで無敵だったサルトルの実存主義は
構造主義の四銃士の一人、
レヴィ=ストロースに思わぬ方向から論破されて
いることをようやく理解できました。
こうやって世界は実存主義から
構造主義に移り変わっていったんですね。
この本を読んだら、
現代の考え方の基本になっている
構造主義というものが
姿を現してくるように思えます。
”レヴィ=ストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っており、バルトは「ことばづかいで人は決まる」と言っており、ラカンは「大人になれよ」と言っておりフーコーは「私はバカが嫌いだ」と言っているのでした。”
「寝ながら学べる構造主義」 P.200より引用
いまの人間の考え方が
昔と同じではない、
というのが驚きでした。
哲学がものの見方そのものを
進歩させているんですね。
逆に、いま私たちの考え方が
将来は古くなってしまうかもしれません。
現在のものの見方の根本にある構造主義。
手軽に読める構造主義の本です。
GWにどうでしょう。
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