2016/03/06
■ストラヴィンスキーのお仕事 Works of Igor Stravinsky2007 Stravinsky ストラヴィンスキー・エディション ストラビンスキー
ストラヴィンスキーの22枚組CDを買ってみました。
このCD、
あまり情報が無いようですので、
どんな感じなのかご紹介してみたいと思います。
ストラヴィンスキーは
現代音楽に決定的な影響をあたえたと言われる人です。
「春の祭典」初演で聴いていた観客がパニックになったとか、
ココ・シャネルと不倫していたとか、
アメリカに渡って自分の作品の権利をいろいろと主張して
著作権に貢献したとか、
まあ、いろいろある人です。
このCDは
ストラヴィンスキー自作自演集とか
ストラヴィンスキー・エディションとか
言われております。
ブログタイトルの
「ストラヴィンスキーのお仕事」は
”Works of Igor Stravinsky”
を管理人が直訳しただけです。
真に受けないでください。
クリックするとAmazonに飛びます。
Works of Igor Stravinsky
CD1 - バレエ曲集 Vol. I.I
・バレエ『火の鳥』全曲(録音:1961年)
・『ロシア風スケルツォ』(録音:1963年)
・『幻想的スケルツォ』 Op.3(録音:1962年)
・幻想曲『花火』 Op.4(録音:1963年)
CD2 - バレエ曲集 Vol. I.II
・バレエ『ペトルーシュカ』-1947年版(録音:1960年)
・バレエ『春の祭典』(録音:1960年)
CD3 - バレエ曲集 Vol. I.III
・バレエ『結婚』(録音:1959年)
・ブルレスク『きつね』(録音:1962年)
・『兵士の物語』組曲(録音:1961年)
CD4 - バレエ曲集 Vol. II.I
・バレエ『ミューズの神をつかさどるアポロ』(録音:1964年)
・バレエ『アゴン』(録音:1957年)
・バレエ『カルタ遊び』(録音:1964年)
CD5 - バレエ曲集 Vol. II.II
・『バレエの情景』(録音:1963年)
・『青い鳥のパ・ド・ドゥ』~チャイコフスキー:『眠りの森の美女』より編曲(録音:1964年)
・バレエ『妖精のくちづけ』(録音:1965年)
CD6 - バレエ曲集 Vol. II.III
・バレエ『プルチネッラ』全曲(録音:1965年)
・バレエ『オルフェウス』全曲(録音:1964年)
CD7 - バレエ組曲集
・バレエ『ペトルーシュカ』組曲-1911年版(録音:1960年)
・バレエ『プルチネッラ』組曲(録音:1965年)
・『火の鳥』組曲-1945年版(録音:1967年)
CD8 - 交響曲集 Vol. I
・交響曲変ホ長調 Op.1(録音:1966年)
・ストラヴィンスキー・イン・リハーサル
・ストラヴィンスキー・インタビュー
CD9 - 交響曲集 Vol. II
・3楽章の交響曲(録音:1961年)
・交響曲ハ長調(録音:1962年)
・詩篇交響曲(録音:1963年)
CD10 - 協奏曲集
・ピアノと管楽のための協奏曲(録音:1964年)
・ピアノと管弦楽のためのムーヴメンツ(録音:1961年)
・ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ(録音:1966年)
・ヴァイオリン協奏曲(録音:1960年)
CD11 - ミニアチュア集
・祝賀前奏曲-ピエール・モントゥーの80歳の誕生日のために(録音:1963年)
・組曲第1番(録音:1963年)
・組曲第2番(録音:1963年)
・協奏曲『ダンバートン・オークス』(録音:1964年)
・ノルウェーの情緒(録音:1963年)
・サーカス・ポルカ-サーカスの小象のために(録音:1963年)
・バーゼル協奏曲(録音:1963年)
・15人の奏者のための8つのミニチュア(録音:1962年)
・管弦楽のための4つのエチュード(録音:1962年)
CD12 - 室内楽と歴史的録音 Vol. I
・ジャズ・バンドのための前奏曲(録音:1965年)
・12の楽器のためのコンチェルティーノ(録音:1965年)
・管楽八重奏曲(録音:1961年)
・11楽器のためのラグタイム(録音:1962年)
・タンゴ(録音:1965年)
・七重奏曲(録音:1965年)
・パストラール(録音:1965年)
・エボニー・コンチェルト(録音:1965年)
・管楽のための交響曲(録音:1951年、mono)
CD13 - 室内楽と歴史的録音 Vol. II
・デュオ・コンチェルタンテ(録音:1945年、mono)
・ピアノのためのセレナード(録音:1934年、mono)
・2台のピアノのための協奏曲(録音:1938年、mono)
・ピアノ・ラグ・ミュージック(録音:1934年、mono)
・2台のピアノのためのソナタ(録音:1961年)
・ピアノ・ソナタ嬰ヘ短調(録音:1960年)
CD14 - オペラと歌曲 Vol. I
・歌劇『夜うぐいす』(録音:1960年)
・歌劇『マヴラ』(録音:1964年)
CD15 - オペラと歌曲 Vol. II
・『牧神と羊飼いの娘』(録音:1964年)
・『ヴェルレーヌの2つの詩』 Op.9(録音:1964,66年)
・『バーリモントの2つの詩』(録音:1967年)
・『日本の3つの抒情詩』(録音:1968年)
・3つの小さな歌『わが幼き頃の思い出』(録音:1964年)
・『プリバウトキ(戯れ歌)』(録音:1964年)
・『猫の子守歌』(録音:1964年)
・『4つのロシア農民の歌』(録音:1965年)
・『ロシアの歌』(録音:1965年)
・『シェイクスピアの3つの歌曲』(録音:1964年)
・『ディラン・トーマスの思い出に』(録音:1965年)
・『J.F.ケネディのためのエレジー』(録音:1964年)
・『フクロウと子猫』(録音:1967年)
・『チーリンボン』(録音:1967,68年)
CD16 - CD17
・歌劇『放蕩児の遍歴』(録音:1964年)
CD18 - オラトリオ-メロドラマ Vol. I
・オペラ=オラトリオ『エディプス王』(録音:1961年)
・音楽劇『大洪水』(録音:1962年)
CD19 - オラトリオ-メロドラマ Vol. II
・メロドラマ『ペルセフォーヌ』(録音:1966年)
・『頌歌』-クーセヴィツキーの思い出に(録音:1964年)
・『ジェズアルド・ディ・ヴェノーサ400年祭のための記念碑』(録音:1960年)
CD20 - 宗教作品集 Vol. I
・『バッハの「高き天よりわれは来れり」によるコラール変奏曲の編曲』(録音:1963年)
・カンタータ『星の王』(録音:1962年)
・『アヴェ・マリア』(録音:1964年)
・『クレード』(録音:1965年)
・『パーテル・ノステル(主の祈り)』(録音:1964年)
・カンタータ(録音:1965,66年)
・ミサ曲(録音:1960年)
・カンタータ『バベル』(録音:1962年)
CD21 - 宗教作品集 Vol. II
・『カンティクム・サクルム』(録音:1957年)
・『イントロイトゥス』(T.S.エリオットの追悼のために)(録音:1966年)
・『説教、物語と祈り』(録音:1962年)
・アンセム『鳩は空気を引き裂いて降りる』(録音:1962年)
・『預言者エレミアの哀歌』(録音:1959年)
CD22 - さまざまな作品
・交響詩『ナイチンゲールの歌』(録音:1967年)
・舞踏協奏曲(録音:1967年)
・『フュルステンベルクのマックス王子の墓碑銘』(録音:1964年)
・『弦楽四重奏のための二重カノン』-ラウール・デュフィ追悼のために(録音:1961年)
・宗教的バラード『アブラハムとイサク』(録音:1969年)
・変奏曲-オルダス・ハクスリーの追悼のために(録音:1966年)
・『レクィエム・カンティクルス』(録音:1966年)
この表紙のおじさんがストラヴィンスキー。
自分で自分の作品の指揮をして録音しています。
そのおかげでかなりマイナーで演奏機会が
あまりない作品も聞けるのはとてもうれしい事です。
さて、ワタシのおうちにきたのはこちら↓

当然、アマゾンと同じジャケです。
中をあけてみるとこんな感じ。

ベートーベンの紙ジャケは淡白でした(1)。
ストラヴィンスキーも紙ジャケですが、
ひとつひとつの表紙が異なる
ストラヴィンスキーの写真になっております。
……なんとなく、うれしい。
一番下の右はじ、CDケースと同じ写真は
ブックレットです。
日本語版ではありませんので、全文英語です。
ストラヴィンスキーの関連本もご紹介。

一番上が今回買ったCDボックス。
下に3つ並んでいるのがストラヴィンスキー関連の書籍です。
左はしは自伝です。ゴーストライターが書いたといわれています。
私の人生の年代記―ストラヴィンスキー自伝 (転換期を読む 16)
いろいろとストラヴィンスキーの
考えている事が読み取れて、
勉強になりました。
いかにロシア・バレエ団のディアギレフの存在が
ストラヴィンスキーにとって大きかったのかが
ありありと分かります。
ただ、当然ですけど
ココ・シャネルとの不倫や
いとこ結婚だったことについては書かれていません。
次の本の方は読みづらかったです。
大作曲家 ストラヴィンスキー
普通、解説本は分かりやすく書くと思うのですが、
オリジナルが悪いのか、訳が悪いのか。
どうも私には読み進めるのが難しい本でした。
でも、P.18に
この本ではいとこ結婚は法律で禁止されており、
結婚のために牧師を買収した、
と書かれています。
やっぱり、いろいろあったんでしょうね。
作曲家別名曲解説ライブラリーにストラヴィンスキーがあります。
ストラヴィンスキー (作曲家別名曲解説ライブラリー)
これが音楽的には一番勉強になりました。
近くの図書館になかったので、結局自分で買いました。
作曲家別名曲解説ライブラリーは
前半部分は置いてある事が多いのですが、
後半まで所蔵している図書館は比較的少ないようです。
作曲家別名曲解説ライブラリー全巻は
古本で7万円台が相場のようです。
ちょっとだけ欲しくなってきました。
本当に多彩な音楽を残しているストラヴィンスキー。
このCDにはオケの練習中の音源も入っていて、
なかなか聴いていて楽しい作品です。
ピアノ曲が無いのが残念です。
超難曲の「ペトルーシュカからの3楽章」は
ポリーニのピアノがおすすめ。
ストラヴィンスキー:《ペトルーシュカ》からの三章、他
18歳(当時、史上最年少)でショパンコンクールに優勝したポリーニ。
そのとき、ルービンシュタインが
「今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか」
とか絶賛して世界的に有名なピアニストになりました。
その後10年間、
ポリーニは表舞台から姿を消します。
いまでもその理由は明らかにされていません。
そして再デビューで強烈な印象を残したCDがこれです。
いまや名盤に挙げられる作品ですから、
ぜひ聴いてみてください!
……って、いつの間にか
ポリーニの話になってきてしまいましたね。
一緒に入っているプロコフィエフもいいですよ。
ポリーニもそうですが、
ストラヴィンスキーのお仕事、
なかなかいい作品ですし、
なにより安い!!
CD22枚で5000円切るって
現代は幸せだよ、ほんと。
興味ある方はぜひ手に取ってみてください。
ちなみに毎回お断りしておきますが、
管理人はクラシック、全く素人ですので
ほどほどに聞いておいてください。
あんまりいじめないでね。
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(1)■ベートーヴェン全曲集 Beethoven Complete Edition (New Version) CD, Import ベートーベン
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-2457.html
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