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■「インフル:ワクチン、小児に効果大 流行のA香港型で6割」

 


皆様、インフルはどうですか?

うちでは猛威を振るっております。

救急病院もものすごい勢いで

患者さんが来ているようです。





今回のインフルワクチンは

効果がしっかりあるようです。




ワクチン賛成派と反対派がいますが、

実際にワクチンがなければ

本当に病気にかかってしまいます。



「病気になったら免疫がつくんでしょ」

という患者さんがいますが、

うちではこう言ってます。

「本当の病気は、副作用が最悪のワクチンと同じ」




皆さん、しっかり予防しましょう。




インフル:ワクチン、小児に効果大 流行のA香港型で6割

毎日新聞 12月25日(木)7時30分配信
http://mainichi.jp/select/news/20141225k0000m040121000c.html

 この冬に流行中のA香港型インフルエンザについて、15歳以下の小児でワクチンの効果が予想以上に高いことが、慶応大の研究グループの調べで分かった。接種を受けた小児の約60%に発病を抑える効果が見られるという。グループ代表でけいゆう病院小児科の菅谷憲夫医師は「予想外の結果だ。未接種の人は早めにワクチン接種を受けてほしい」と呼び掛けている。

 グループは、11月中旬~12月中旬、関東を中心とした14医療機関の生後6カ月~15歳の受診者を分析。迅速診断でA型のインフルエンザ陽性だった109人のうち、67%に当たる73人がワクチン接種を受けていなかった。陰性の人の接種の有無の割合なども考慮し、統計学的にA型に対するワクチンの効果を60%と算出した。

 菅谷医師によると、ワクチン接種により、ウイルスを攻撃するヒトの抗体が、標的となるウイルスに対して幅広く効果を示すようになる。今季の流行の主流はワクチンの効果が低いとされるA香港型(H3N2)だが、ワクチンによって得られる抗体の効果が今回のウイルスに有効だと考えられるという。【藤野基文】




医学的な効果があるのに

感情的に否定するのは

迷信だと思います。



マスコミが作り上げた

「ワクチン悪者説」

が未だにはびこっていて、

外来をやっていても

うんざりします。



アメリカに留学したことがある人なら

分かると思いますが、

アメリカでは修学のために

予防接種をしなくては学校に行けません。




うちの子ども達はアメリカに行ってすぐに

看護師さん達に両腕を捕まれて、

「レディ、ゴー」

と言って合計五,六本の予防接種を

いっぺんに打たれて大泣きしました。

その書類を持ってようやく学校に行くことが出来ました。




予防接種をきちんとしてない日本人は

「麻疹の輸出国」

という不名誉な名前を頂戴しております。

言い換えると

「ワクチン三流国」。

発展途上国並みのワクチン行政のせいで、

一般市民には

ワクチンを打って当たり前という意識はなく、

気になったら打つ、

ワクチンは悪いものだから打たない、

という人が大勢います。



発展途上国の迷信のような物です。



病気になっても病院にかからないとか、

絶対にワクチンは打たない、

医学の恩恵を受けないのは個人の勝手ですが、

大半の人が最終的には

困った状態になって医療機関を受診します。



特に予防接種は打たないと

自分が病気になるだけではなく、

妊婦さんを初めとして

家族や地域に迷惑をかけたりします。



いま、インフルエンザが大流行しております。

インフルエンザはA,B,そして新型と

三種類ありますので

一度かかったからといって

もうワクチンを打たなくていいわけではありません。


かかっていない人も

かかってしまった人も

ぜひ、ご検討してみて下さい。






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レジデントノート 2015年1月号 Vol.16 No.15 インフルエンザ診療のスタンダード! 〜流行前に見直そう! 予防・診断・治療の大原則


ご参考になりましたら幸いです。

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コメント

とても勉強になりました。
生後8ヶ月の子どもの母親です。
インフルエンザワクチンをうつと自閉症になる可能性があると聞いてワクチンを打つのを躊躇しています。
その噂は本当だと思いますか??

NoTitle

名無しさん、コメントありがとうございます。

>インフルエンザワクチンをうつと自閉症になる可能性があると聞いてワクチンを打つのを躊躇しています。
>その噂は本当だと思いますか??

そんな事知るか!!

……という訳にもいきませんので、調べてみました。
医中誌という有料(!)の医学検索サイトがあります。そこで管理人が自腹でお金を払って、「インフルエンザワクチン」と「うつ病」で重なる文献を検索してみましたところ、該当するものはありませんでした。

医学論文にない、という事は都市伝説だと思います。
何年かたったら「実は関係ありました」とかいう事もまれにありますが、現時点ではうわさ話のレヴェルです。証拠ゼロです。

これだけインフルワクチンが世界中で毎年大量に使用されていて、専門家の間でまったく論文が出ていなくて、ネットの噂が出るだけなら、普通にうつ病になる確率の方がインフルエンザワクチンによるうつ病発症より遥かに頻度が高いと思います。

それでも万が一、うつ病になったらごめんなさい。
そのときはぜひご連絡ください。管理人が「インフルエンザワクチンに起因するうつ病の一例」として論文にしたいと思います。

NoTitle

お久しぶりです。つい出てきました(^_^;)

インフルエンザに限らず、一部の不活化ワクチンに含まれるチメロサールという防腐剤が原因で、多回数接種により自閉症発生率が上昇する、という論文が10年以上前にイギリスで発表され(たしかJournal of Pediatricsあたりだったと思います)、ひところ話題になりましたが、これも統計のトリックを用いただけの話であり、チメロサール、ひいてはワクチンと自閉症との因果関係は認められない、という結論が確認されております。また、国内でも、一時期、ワクチン副反応リスクが高いからインフルエンザワクチンはするべきでない、という意見を堂々と発表する医師もいましたが、おおむね袋叩き状態でした。
さらに、現在日本では、チメロサールフリー(含有しない)ワクチンも普通に製造されているため、そちらを採用している医療機関も多く見受けられます。どうしても気になるのなら、そういう選択もあります。
小児においてインフルエンザウイルス感染症は脳症や肺炎などの合併症の発症頻度も成人に比べてはるかに高く、しかも基礎免疫が低いため、ワクチンを規定通りに接種しても罹患する頻度は成人に比べても高いですが、合併症の発生頻度は明らかに低減できることが確認されています。現在の日本では自費になるため、接種可否判断は保護者に任されているのが実情ですが、接種できる環境にあるのにしない理由は全くないというのが小児科医の現状認識です。
もちろん、インフルエンザに限らず、「ワクチンで予防できる疾病はワクチンを積極的に用いるべき」が私の持論ですし、私の子供にもできるものすべてを実施しています。
ご参考にしてくださいませ。

Seisanさん

Seisanさん、ありがとうございます。
なるほどね、そういうことだったんですね。
勉強になるブログだな(笑)。

管理人は自分で分かる範囲で情報提供をしていきたいと思っております。
なので、管理人が間違った事を言っていたら優しく訂正してください。

日々これ勉強ですね。

今後ともよろしくお願いいたします。

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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
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