2014/05/01
■「腰痛抑える貼り薬 妊娠後期の使用を禁止」
さて復習です。
妊娠中にNSAIDsを使用は
禁忌とされております。
なぜでしょう?
腰痛抑える貼り薬 妊娠後期の使用を禁止
日テレNEWS24 2014年4月30日 21:55
http://www.news24.jp/articles/2014/04/30/07250272.html
厚生労働省は、ケトプロフェンという成分を含む腰痛の炎症を抑える貼(は)り薬などについて、妊娠後期の女性への使用を禁止すべきだとして、使用上の注意に盛りこむよう製薬会社に指示した。
厚労省の指示を受けて使用上の注意が改訂されたのは、ケトプロフェンという成分を含む久光製薬の貼り薬、モーラステープ、モーラスパップ、塗り薬のセクターゲルや、ニプロパッチの貼り薬、ミルタックスパップ、ゼリア新薬工業の塗り薬、エパテックゲルなど。
厚労省によると、販売開始から今年1月までの19年間に、ケトプロフェンの貼り薬を使った妊娠後期の女性4人で胎児の動脈が狭くなるなどの症状が報告されたほか、妊娠中期の女性1人で、羊水が少なくなる例が報告された。いずれの例もその後、回復しているが、厚労省は、妊娠後期では使用禁止とし、妊娠中期では必要最低限の使用にとどめるべきと判断したという。
今のところ、以下のように言われております。
妊娠初期には流産の確率を高める可能性があります。
妊娠中期には胎児尿量を減少させ、羊水量が減る可能性があります。
妊娠後期にはプロスタグランジン合成抑制作用で動脈管の早期閉鎖や
肺高血圧症を起こす可能性があります。
妊娠中にNSAIDsを
飲むのはダメだけど、
貼り薬はいいんじゃない?
↓
いえいえ、貼り薬もだめですよ!
というのが今回の記事です。
処方箋なしで
薬局で売っているOTC製剤でも
このように妊娠に重大な影響を及ぼすことがあります。
ご注意ください。
私はこの本をよく使っています。
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妊婦さんに聞かれたら、この本↑と
この本↓を使いますが、
下の本は絶版になってしまったんですね。
薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳
この本も良い本なんです。
特に、授乳についても一緒に書かれていて、
お母さんと一緒に考える時に結構役立っております。
という訳で、
妊婦さんや授乳中のお母さんにも
いろいろ相談することが多いドクターには
OTCの貼り薬も注意しなくてはいけません。
苦手な先生も多いかと思いますが、
妊娠中や授乳中の患者さんは確実にいますので
ぜひ勉強してみてください。
ご参考になりましたら幸いです。
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