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■”削減難航”って… そもそも削減していいの?「療養病床の削減難航 国の計画、実情と合わず」

>最も軽い患者に適用される診療報酬を大幅に引き下げた。治療の必要度が低い患者が多いと採算が取れないようにした。



そもそも、

これが

正しい政策なんでしょうか?






”療養つぶし”で、

満床でもつぶれた病院すら

北海道には存在します(爆)(1)。

…世も末だ…。








入院している患者さんがいるのに

”採算が取れないように”

されているんです。


すでに。





それを

どれだけの患者さんが知っているでしょう?






患者さんは胸を張って、

「オレは金を払っている」

とお思いでしょう。






でもね…、



”あなたが入院していると、病院は赤字です”

と、どの患者さんが

知っているでしょう?






療養病床の削減難航 国の計画、実情と合わず

asahi.com 2008年6月29日3時1分
http://www.asahi.com/politics/update/0629/TKY200806280272.html

 高齢者の医療費を抑えるため、長期入院患者がいる療養病床を削減する計画で、厚生労働省の目指すベッド数に対し、都道府県の目標値が約2割多いことが分かった。12年度末までに35万から18万に減らす計画は国の医療費抑制策の柱の一つだが、見直しを迫られそうだ。

 療養病床は、長期療養が必要な高齢者が入院する医療施設。厚労省は全国の病院アンケート結果をもとに、「療養病床の患者の半数は治療の必要度が低い」として、06年の医療制度改革で大幅削減を決めた。実現すれば、医療費4千億円が削減されるという。

 国の指示で、各都道府県が削減計画を作成。作業中の新潟、奈良、佐賀の3県を除く44都道府県の計画数を合わせると、国の目標より約3万多い20万9479。3県分を加えれば22万程度になる見通しだ。

 国の狙い通りに進まない背景には今後、団塊の世代の高齢化などに伴って患者が大幅に増えることへの懸念がある。人口が多く、急激な高齢化に直面する東京都は増やす計画で、現状を約8200上回る2万8077だ。

 厚労省は療養病床を削減するのに伴い、治療の必要度が低い患者は介護施設に移ってもらう計画だ。療養病床を医療機能を高めた新しい介護施設に転換させて受け皿とする。転換を促すため、治療の必要度に応じて患者を3分類し、最も軽い患者に適用される診療報酬を大幅に引き下げた。治療の必要度が低い患者が多いと採算が取れないようにした。

 しかし、医療機関側は診療報酬と比べて介護報酬が低いことなどを理由に消極的だ。

 既存の介護施設もあてにできない。比較的安い費用で入れる特別養護老人ホームは、待機者が全国で38万人。介護保険の財政難から、国は介護施設の新設を抑えており、療養病床からの転換分を除き、大幅増は期待できない。在宅介護も共働き家庭や高齢者のみの世帯では難しい。

 自治体の間からは、国の計画は高齢者福祉の実情と合わないと批判の声が出ている。中部地方のある県は「介護施設では医療が必要な患者を支えきれない。在宅介護を進めようにも、往診する医師は少なく、訪問介護の事業所も減っている。医療と介護両方が必要な患者を支えてきたのが療養病床。医療と介護の切れ目のないサービス提供体制があってこそ、医療費の削減につながる」と指摘している。(前田育穂)

     ◇

 〈療養病床の削減計画〉 介護施設不足や家庭の事情などで退院できず、本来は入院の必要がない「社会的入院」をなくし、医療費を抑制しようとする厚生労働省の計画。

 療養病床には、緊急の治療を受けたり、リハビリテーションを受けたりした後、引き続き一定の医療ケアが必要な人が入院している。患者には、脳梗塞(こうそく)の後遺症でまひが残り、鼻から通した管で栄養を取らなければならない人や、たんの吸引が必要な人、認知症で寝たきりの人などが多い。救急病院などの医療機関から入院する人が4分の3を占める。






”最後まで看取ります”、

といいながら

最後に救急車で

病院に投げ込む

介護施設。





現場と乖離した

国の療養病床削減は

どういう結末を迎えるでしょう?








(1)
「満床でも自己破産」 療養型も終了 松井病院が自己破産 診療報酬改定で収入減 洞爺湖町
http://ameblo.jp/med/entry-10024790504.html




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コメント

結果はすでに。。。

療養病床削減→救急医療崩壊
この結果はすでに出てますね
施設での見取りは半分もされてないのが実情でしょう
しかし、4000億削減のために17万人の老人を見殺しにする気なんですね
老人医療は患者を集約化したほうが効率いいのにね
自宅で死にたい人は多いかもしれませんが
自宅で老人を見取れる人はほとんどいないのに
家族構成や住宅事情を考えれば当然の結論なのにね

療養型病床を削減して、介護施設に移動させてコストを下げようとすること自体は、決して間違ってはいないと思います。でも、問題は受け入れのできる介護施設すら全然足りていないこと。コストが安いというのなら、介護施設をちゃんと作らせればいいのに、「減らせ」ということばかりが先行してしまっている。

おまけに、「死んだらお前らのせい」という家族。
お年寄りはいずれ亡くなっていかれるというのに、責任を求めるDQNが増えて現場も介護から医療に丸投げしようとする。
そんなこと言うなら最初から自分たちで面倒見ろ。
他人に丸投げする(挙句にろくに面会にも来ない)のなら文句を言うな。
という当たり前の常識が国民の側にもできてないように思います。

この問題、国の責任ばかり求めていては(いや、それも非常に大きいですが)解決は難しいと思います。

ここは思い切って!

介護施設からの救急車をたらいまわし。
外来で死亡診断書待ちで並ぶストレッチャー。
いやー素晴らしい未来ですね

ちょっと突っ込ませてください。>ぽんこ師様
> 外来で死亡診断書待ちで並ぶストレッチャー。
24時間以内に診察していないと死体検案書かと
ついでに、死因が明らかでないので解剖待ちでしょうか

家族がね

介護施設で看取りなんて、まるでお馬鹿さんみたいな話です。本気で望んでいる家族なんて10人に一人もいやしません。
何で病院に行かなかった!!
何で点滴しなかった!!
早くに病院に連れて行ってくれれば!!
何で死んだんだ!!

http://www.asahi.com/health/news/OSK200806040038.html
こんなことになるんですよ
いまさらなにいってもむだむだむだ

  検索してみると、介護保険の経済規模は、07年6.9兆円、08年予測で7.4兆円だそうです。 対して国庫の負担減は、知人によると3000~5000億円程度だそうです。(数値を見つけられませんでした) いずれにせよ、公的な医療費負担軽減分を上回る市場が創出され、そのお金の出所は家計、チュー構図があるようです。 ついでに、業界から政界にキックバックがあるという話もあります。
  さて、今回難航中の病床削減。 ミゴト達成の暁にはどうなるか? ぶっちゃけ、集約してプロに任せるのが、どの分野でも一番安上がりで効率的です。 4000億円削減されるそうですが、ソレを上回る家計負担(家人の労働機会喪失も含めて)があると考えた方が、順当ではないでしょうか? ついでに、公費もモトは税金、結局出所は同じでは?
   病床がなくなった分、モチロン家に居ざるを得ません。 ・・・え、路上? モチロン、家に帰りたいという本人の希望があれば、極力尊重されるべきでしょう。 可能かどうかは別として。

 10年前にドロッポしました。サマ
  ペーペーの若造でございますモンで、過分にご評価頂き、ひたすらに恐縮であります。 今後とも、どうぞ宜しゅうに。

たくさんのお年寄りを看取ってきましたが、ここ最近、しっかりしている患者さんから、最後は自宅でと言う言葉は聞いたことがありません。
老い先短いとはいえ、いつ亡くなるか分からない自分のために、子・孫が仕事を休んで(辞めて)ずっと食事や下の世話をするというのは希望しないということだと思うのです。。。
(実際、はっきりそう伝えてくれた、末期癌患者もおりました。)
医療崩壊を回避するためには、受け入れ施設の増加と家族への〝死を受け入れること〟の理解と協力が不可欠かと思います。

>24時間以内に診察していないと死体検案書かと
ついでに、死因が明らかでないので解剖待ちでしょうか

おっしゃるとおりでございます
ほっしーさま
ぽんこ師の稚拙なコメントに突っ込みをいただき申し訳ないです。なんだかあまりにも明るい未来しか待ち受けてないので、観念奔逸しちゃって思わず投稿しちまいました。
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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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今は田舎で開業して院長になりました。
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