2013/11/22
■「40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック」事例が40ではないのはどうしてだ……?
なかなかおもしろく読ませてもらいました。
ただ、
事例が40では無いのに
タイトルが40って、変。
クリックするとAmazonに飛びます。
![]() | 40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック (NHCスタートアップシリーズ) (2013/07/29) 日経ヘルスケア 商品詳細を見る |
開業前にまずこの1冊!
クリニック開業本の決定版
なぜあの診療所は“落とし穴"にはまってしまったのか?
「患者数が見込みの半分に」「コンサルの言い値で余分出費」「経験者採用が招く悲劇」など、
診療所開業には多くの“落とし穴"が存在します。開業後に失敗を取り戻そうとしても、
日々の忙しさから適切に対応することできません。
「こんなはずじゃなかった! 」と開業後に後悔しないためには、事前の知識と準備が大切です。
本書では、開業を考える忙しい先生方に向けて、実際に起こった40の失敗事例を基に開業に
不可欠なノウハウをピックアップ。また、開業時に必須となる経営者としての人事・労務に
関する基礎知識も実例ベースにわかりやすく解説しています。
人生の一大事「診療所開業」を成功させるために、まずはこの1冊をお読みください。
【本書の内容】
★第1章:失敗例から学ぶ開業の手順とノウハウ
01.開業目的、理念を明確にする
02.開業までのスケジュール
03.開業のタイミングは適切か
04.コンサルタントとの契約
05.様々な開業形態を知る
06.医療モールでの開業
07.周囲との連携体制
08.診療圏調査
09.現地調査での注意点
10.競合医療機関の分析
11.不動産契約における注意点
12.医院に適した物件とは
13.事業計画と資金調達
14.医院承継による開業と資金繰り
15.設計会社・施工会社の選び方
16.内装工事における制約
17.好感度の高い診療所の設計
18.導入医療機器の選択
19.什器・備品類の購入
20.職員募集
21.面接・採用でのチェックポイント
22.開業前研修
23.職員の労務管理
24.給与・社会保険
25.職員への接し方
26.医院の広告
27.ホームページの活用法
28.内覧会
29.届け出における注意点
30.税務の基礎知識
★第2章:開業医のための人事・労務お悩み相談
01.職員採用時の提出書類は万全か
02.身元保証書の意外な落とし穴
03.紹介予定派遣を利用する
04.安易な内定取り消しは禁物
05.トラブル招く「超過勤務」の解釈ミス
06.1カ月単位の変形労働時間制とは
07.36協定なき残業は違法
08.給与決定基準表を作成する
09.意外と知らない賃金支払いのNG
10.無理せず導入できる退職金制度
11.職員の副業にどこまで口出しできる
★第3章:開業成功を左右する院長夫人の役割
01.院長夫人の立ち位置
02.職員採用・教育におけるかかわり方
03.職員トラブルの対処法
04.退職、解雇のトラブルを防ぐ
05.問題患者への対処法
06.地域住民との付き合い
これ一冊で開業の段取りすべてを
網羅しているわけではありません。
でも、陥りやすい点を
色々と挙げています。
「こういうふうになったらイヤだな」
という症例集みたいな感じです。
第一部が30項目、
第二部が12項目、
第三部が6項目と
タイトルの、40の事例、
ってどこから来たのか分かりません。
中は三部構成です。
連載記事なのでしょうか、
3つのスタイルがバラバラです。
Amazonのなか見!検索では
第一部だけが取り上げられており、
第二部、第三部は形式が違いますので
ご注意ください。
第一部は
診療所のいわゆる”失敗”開業事例です。
こんなものを読むと
胸が痛くなりますね。
第二部は
社労士の先生と院長の会話形式です。
立ち上げはお金との勝負で、
開業を続けていくのは人間との勝負が
さらに入ってきます。
スタッフに優しくなくては
良い病院にはなりません。
でも、優しいとゆるいは別物で、
きちんとコントロールしなければ
大変なことになってしまいます。
第三部は院長夫人の役割です。
実はこれ、本当に大事だと思います。
開業に失敗している先生方
(本人たちはそう思っていないでしょうけど)は、
奥さんを取り込むのが下手です。
思いっきり奥さん主導に
なってしまうこともありますが、
大抵は
奥さんをクリニック経営の蚊帳の外にしてしまうことで
問題になっています。
女性スタッフの扱いについては
やはり女性の意見が大変有用です。
男性の感覚でやると
痛い目に遭うことが多くあります。
そんなときに奥さんの意見があるのは
大変助かります。
全体として
なかなかおもしろく読ませてもらいました。
これで完璧、
と言うわけには行きませんし、
実際問題としてコンサルタントなしで
開業するのが難しい場合もあるかと思います。
問題なのは、
この本を読んでも
「じゃあ、どう対応したら良いか」
ということが分かりづらいことです。
建築業者や内装の施工業者との問題は
簡単には解決できませんし、
最初のスタートが大切です。
コンサルタントとつるんでいる業者が
問題を起こすことが多いように思います。
いったん業者が動き始めると
止めることはもちろん、修正することすら難しくなりますが、
気付いたら始まっていた、
という場合も少なくありません。
私は色々と迷ったのですが
コンサルタントを入れずに
最終的には自分で開業しました。
その代わりに卸のメーカーにいろいろと
コンサルタント代わりに相談しました。
卸のメーカーでは、開業担当がいる場合も多く、
開業して終わりではなく
開業してからのおつきあいがあるので
変なことは出来ないことが多いと思います。
もちろん、一見さんでは無く、
つきあいがあって、知り合いの開業経験が
あることが前提です。
皆さんの開業を応援しております。
大変だけど、頑張れ!!
ご参考になりましたら幸いです。
↓1日1回、クリックお願いします!↓
人気ブログランキングへ

- 関連記事
-
- ■郵便料金が2014年4月1日(火)から変わります。
- ■「今日の治療薬 2014 解説と便覧」「今日の治療指針 2014年版」「治療薬マニュアル 2014」「ジェネラリストのための内科外来マニュアル」
- ■「税務署は見ている。」飯田 真弓
- ■「40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック」事例が40ではないのはどうしてだ……?
- ■「実例による英文診断書・医療書類の書き方」「ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング 第2版」
- ■クレーム・パワハラ・理不尽な要求を必ず黙らせる切り返し話術55の鉄則―「あなたの心と立場を守る!」 神岡 真司
- ■「相続税が払えず死を選んだ夫婦も……来たるべき時に備え、対策は万全ですか? 」
コメント