2013/06/30
■「体外受精を「3人の親」で、 英が新技術の実用化を検討」
ミトコンドリアDNAの交換ですか。
これは”あり”かもしれません。
一般の方には抵抗感が強いかもしれませんが、
ミトコンドリアDNA(mtDNA)は
通常の細胞核のDNAとは異なりますので
遺伝子的には「基本的には2人の親の子供」
です。
ただ、ミトコンドリアに関する
DNAだけが第三者のDNAに置き換わるということです。
一体どうやるのかな?
受精後、
第三者の卵母細胞に
核移植するのかな?
体外受精を「3人の親」で、 英が新技術の実用化を検討
AFPBB News 2013年06月29日 12:47 発信地:ロンドン/英国
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2953157/10978186
【6月29日 AFP】3人の親のDNAから胚を作る新たな体外受精の方法の実用化を、英国政府が検討する方針であることが28日、明らかになった。筋ジストロフィーや心臓障害など母親から受け継ぐ深刻なミトコンドリア病の予防を目的として、体外受精(IVF)に新技術の導入を認める方向で研究を支援しており、来年にも議会で審議を行う。承認され、実用化されれば世界初となる。
ミトコンドリアは細胞内にあり、食物などから得たエネルギーを身体が利用できる形態に変化させる働きを持つ。新たに開発された技術は、母親の不健康なミトコンドリアDNAの一部を「3人目の親」の健康なDNAと交換するというものだ。
(c)AFP/Guy JACKSON
ミトコンドリアDNAが第三者の物になったら
母系遺伝子を追跡できなくなるかもしれません。
人類学の研究では
ミトコンドリアDNAが
基本的には母親のものを受け継いでいくので
これを追跡することで
人類の歴史を探ろうとする手法があります。

クリックするとAmazonに飛びます。
![]() | 日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス) (2007/02) 篠田 謙一 商品詳細を見る |
ある時代を境にして、
そんな手法がとれなくなる時代が
来るかもしれません。
ミトコンドリア病は
ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作症候群(MELAS)と赤色ぼろ線維・ミオクローヌスてんかん症候群(MERRF)、Leigh脳症やレーバー遺伝性視神経萎縮症
などと
国家試験でよく出る疾患が
多い気がします。
学生の方々も要注意です。
難病医学研究財団/難病情報センター
ミトコンドリア病(公費対象)
http://www.nanbyou.or.jp/entry/335
ミトコンドリア病については
こちらがとてもわかりやすくまとまっています。
ミトコンドリア病ハンドブック(pdf)
http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/mt_handbook.pdf
遺伝子工学の進歩は
人間という種の前提も
変えつつあるのかもしれません。
ご参考になりましたら幸いです。
クリックするとAmazonに飛びます。
![]() | 見逃せない先天代謝異常 (小児科臨床ピクシス) (2010/12/20) 不明 商品詳細を見る |
↓1日1回、クリックお願いします!↓
人気ブログランキングへ

コメント