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■「やめたら死ぬんでしょ」 客室乗務員は手伝わず、AEDを頼んだが、持ってこなかった 「飛行機内で救命中、傍観乗客の視線と写真撮影でPTSDに」



日本の中高年男性全員に

救急医療の何たるかを

教えなくては

いけないのではないでしょうか?






まったく救急医療に関する

教育を受けておらず、

救急現場で

”やじ馬状態”

”携帯やビデオで取られまくり”

しかも

”客室乗務員は放置状態”

という

お子様状態。






いつでも

救急処置は必要であり、

最低限のスキルを身につけるのが

”教育”ではないでしょうか?




この国は

モラルも教育も

すべて無くして

どんな国になるというのでしょう???







飛行機内で救命中、傍観乗客の視線と写真撮影でPTSDに

産経ニュース 2008.6.25 09:08
http://sankei.jp.msn.com/life/body/080625/bdy0806250910003-n1.htm

 航空機内で心肺停止した男性に蘇生(そせい)措置をして助けた女性が、やじ馬状態のほかの乗客に写真を撮影され、恐怖心などから心的外傷後ストレス障害(PTSD)になった。

 女性を診察した国保旭中央病院(千葉県)の大塚祐司医師によると、女性は会社員。救急法の指導員資格があり、機内で倒れた男性に独りで人工呼吸や心臓マッサージをした。男性は呼吸が戻り、規則的な心拍も回復して命を取り留めた。

 この間、多くの中高年の日本人男性乗客らが「テレビと同じ」「やめたら死ぬんでしょ」と携帯やビデオで撮影。女性は中年男性が集まる場所で過呼吸症状が出るように。カメラのシャッター音が怖く携帯のカメラも使えなくなった。「やじ馬の罵声(ばせい)と圧力の怖さは忘れないと思う」と話しているという。

 客室乗務員は手伝わず、AEDを頼んだが、持ってこなかったという。






人の命にかかわることで

野次馬状態になることは

とても恥ずかしいことです。






だれも手助けしないことは

本当に恥ずかしいことです。







特に、客室乗務員は

何も手伝わないというのは

”何も救急救命の教育を受けていない”

ということなのではないでしょうか?





プロとして恥ずかしい、

というか

客室乗務員には救命処置は

必要のないスキルなんでしょうか?






救急救命の

基本的な知識すらないことは

日本の義務教育における欠陥です。








救急救命を

誰もができる基礎知識ではなく、

まるで見世物のようにして

”だれかヒーローが

テレビの中でやるスーパースキル”

にしてしまったマスコミは、

大きく考えを改めるべきです。






この”やじ馬”日本人男性全員に

わたしは”ゲンコツ”

くれてやりたい気分です。











関連記事

コメント

たぶんモトネタ

ベトナム航空みたいです。
http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/06/q9-cpr.htm#1563

------

平成18年2月17日 成田発ベトナムホーチミン行きに搭乗

離陸から2時間半後、突然「ドカン」という音がしました。慌しく動くフライトアテンダントと旅行会社の添乗員に気付きもしかしたらと思い近くを通った添乗員に「救急法を学んでいる者ですがお役に立つことがありましたら…」と声をかけました。

「人が倒れまして」と言われ急ぎ現場へ添乗員引率のもと向かいました。傷病者はアテンダントの男性によって手荒にも上着が脱がされ仰向けで横たわっていました。
アテンダント達は戸惑うばかりで傷病者は放置されたまま、添乗員はCPR経験なし、機内には医師や看護師もおりませんでした。

「もしもし、大丈夫ですか?」3回の呼びかけにも反応が無くすぐ気道確保しました。ですが狭い機内、傷病者は通路いっぱいに横たわり野次馬が増すばかりか中には携帯で写メを撮る者まで数多く現われました。

周りの騒がしさもあって呼吸の確認もかなり慎重に行いました。呼吸も無い状態で、日頃携帯しているキューマスクを取り出し人工呼吸を開始しました。抵抗も無く2回の吹き込み後、脈の確認を試みましたがエンジン音や振動で分からず耳を心臓に直接あてて聞きました。不安もあって2回繰り返して聞いたように思います。

心臓の音も聞こえず迷い無く心臓マッサージを開始しました。時間が経つにつれ床に着いた足は痛くなり、ずっと圧迫していた手は真っ赤で腰から大腿にかけては時々つるような痛みが走りましたがとにかく続けました。

そんな中、野次馬から「あいつが止めたら あの人死ぬのか?」という声が聞こえました。ここでCPRを止めてしまったら『人殺し』と呼ばれるのではないかという恐怖に襲われとても怖かったです。

40分CPRを続けたところで指が動き始め次第に心音も確認できるようになりました。しかし呼吸は回復せず人工呼吸を続けました。そして20分位たった頃に僅かな吹き返しを感じ、次第に呼吸が回復したので呼びかけや身体に刺激を与えながら様子を見ていました。

とりあえず反応が返ってくるのですが元気な人の反応とは違い微妙なものでした。意識の戻らない傷病者を前にまた異変が起こるのではないかという不安でいっぱいで
した。救助開始から3時間半後やっと目を開けましたが話しはできませんでした。

それから30分後ホーチミン空港に到着

飛行機から運び出す間際に呂律が回らない様な口調で「どうして寝ているんだ?」と聞いてきました。飛行機から運び出し待機していた救急車に引継ぎ4時間に及んだ救護活動は終わりました。

ただただ怖かったです。

今だから言える話ですが野次馬の罵声と圧力の怖さは一生忘れないと思います。そして自分一人しかいない状況での救護活動がどんなに大変なものかも分かりました。
もっと色々な救急法の勉強が必要だと思いました。

ベトナム航空への問い合わせについての返答

・搭乗した機内にもAEDは装備されていたにもかかわらず使用しなかったのはなぜか?「心臓病の患者のみに用いると思っていたのでは…」

・アテンダントについても「CPRを学んでいても躊躇してしまい手が出せなかった」と言われた
 ⇒ 航空会社に遺憾の意を示す手紙を送りました

このネタは救急蘇生好きな人の中では比較的有名な話でした。

なぜ今頃新聞に載ったんだろう。
ケースレポートになっています。

http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/08/cprtrauma.htm

PTSD

>なぜ今頃新聞に載ったんだろう

PTSDの診断がつき、その情報を産経が入手したのが最近、ということだろうと思います。
それから裏付け取材をして、記事にした、と。

「お客様の中にお医者様は・・・」
と言われても名乗り出るのは、日本ではなかなか勇気がいりますが、さすがに既にCPRをやっている人がいるなら、手助けには行きますね。

日本人中年サラリーマンの世界的レベルの低さがさらされるような話ですね。
こんな奴らが「日本を引っ張っているのは俺たちだ」なんて思ってるんだとしたら絶望的になります。
手を出さないならせめて邪魔するな。席に戻って大人しくしてろ!と私なら怒鳴りつけてます。

こんな日本人なら、侮日新聞にあんな恥ずかしい記事を書かれても仕方ないのかも・・・

最低ですね。

ちなみに、AHAの救命救急の講習を受けた医師ですが、
医師として名乗り出ないだけでなく、救命処置にも
一切協力しません。
腐った国の愚劣な民を無料で責任だけ問われる状態
で助けたくないから。

  乗り物の救命措置に関して、心肺蘇生の講習会で、とある有名Drは、『一定の免責があるから大丈夫!』と仰ってました。 でも他で、バッチリ責任を問われるという話も聞いたことがあります。 『この飛行機を目的地まで運転するか? 途中の空港で緊急着陸するか? 決めてください!』なんて言われるコトもあるらしく、ソレを考えると恐ろしいですね。(関連する飛行機のフライトが乱れて、ナカナカ素敵な経済波及効果がある) 飛行機のカードを作るときは、職業は『自由業』に○をつけています。
  講習会でも、どのように周囲の人間に役を割り振って巻き込むかが大切だと力説されていましたが、実例があるとよく分かります。 心配蘇生をした翌々日に筋肉痛が・・・、年か?

>なぜ今頃…
アキバがあったからでしょう。あそこでも素人写を撮りまくってますから。その話題に群がる増すゴミなんでしょうな。ああ、嘔気。

仕事以外で、医師であることはひたすら隠すことです。へたに、仏心をおこすとあとでどんな目に遭わされるかわかりません。就労時間外はただの客なのですから。

同じケースレポートの下の方にえらいことが書いてあります

http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/08/cprtrauma.htm
 ある夏の夜の深夜に日本にある自宅クリニック前の路上で急病人が発生した。クリニックの医師が診察したところ,上気道閉塞を疑われる所見で挿管は不可能と判断された。救急車を手配して,転送のため近所の大学の救急救命センターに電話中,患者は吸気のまま呼吸が停止し呼びかけにも反応がなくなった。緊急で気管切開を行い,気管切開自体は成功したが血管を傷つけてしまい,出血多量で死亡した。その医師を待っていたのは,警察による業務上過失致死罪の容疑による取り調べであり,さらには当夜,あれだけ「助けてください」とその医師にとりすがった患者の妻からの弁護士を介しての損害賠償請求の通知であった16)。

 本件は民事・刑事事件とはなっていないものの,日経メディカルのアンケートに回答した医師の心配は杞憂でないことを示している。従って今後,航空機内を含めた病院外で生じた心肺停止患者の救命率を上げるためにも,医師をはじめとする医療従事者に対して理不尽な訴訟がなされて話が大きくならないように日本版よきサマリア人法を設けることが重要だと考える。また,2006年の福島県立大野病院産婦人科医逮捕事件では産婦人科学会や医師会が異例の声明,要望書,抗議文を出しており,以後,医師には根強い警察・法曹不信が定着したように思える。居合わせた医療従事者によるボランティアの救急医療が刑事事件の対象になる可能性は低いと思われるが,上記のように既に警察の事情聴取がなされた事例の報告があり,今後,医師の警察・法曹不信がドクターコールへの協力の妨げとなる可能性もある。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

診たら負けですなw

>救助開始から3時間半後やっと目を開けましたが話しはできませんでした。
それから30分後ホーチミン空港に到着

CPR開始から4時間後に着陸?
成田→ホーチミンでしょ。CAは知識もなく、他の乗客に医療関係者も見当たらない中で、なぜ最寄の空港に着陸しなかったのかが疑問です。(よく分かりませんが、香港なんかは近くなかったのかな?)
社員教育を含めて人命軽視の航空会社ですね。

しゃしゃりでてええかっこしぃするからだ!

とか思っちゃう私はそーとー病んでるんでしょうねえ。
ところで私は「実際出来ない」から平然とPCPを決め込めますが「出来る」のに「やらない」のはかなりの精神的負担化と存じます。どうか「楽な方」をえらばないように、ご自愛下さい。>各先生方

>10年前にドロッポしました

あなたが心肺停止したら誰も助けて
くれなくていいということですね?
人命救助に
「しゃしゃりでる」なんて言葉使う人は
さびしい人ですね。
一生懸命助けようとがんばってる人に対して
しゃしゃりでるなんて言葉使うなんて・・・

横っ面思いっきりぶん殴ってやりたい

周りの野次馬中高年のくそじじいたちも
自分が倒れた側になったらということを
考えられないやつらなんでしょうね。
日本のモラルの低下・・・

『周りの野次馬中高年のくそじじいたちも自分が倒れた側になったらということを考えられないやつらなんでしょうね。 日本のモラルの低下・・・』
⇒ 善意で助けようと全力を尽くしても、結果が悪ければ(機材も人員も期待薄の最悪に近い条件下で、そうなる確率は低くない)
『さらには当夜,あれだけ「助けてください」とその医師にとりすがった患者の妻からの弁護士を介しての損害賠償請求の通知であった』
  となりうる日本のモラルは、ほんッとうに最低です。 横っ面を張られる程度では済まず、悪くすれば塀の中・巨額賠償の可能性すらあります。 そうなる危険性を考えずに、安易に善意を要求され、応じないと横っ面を張られるならば、医療者はますます萎縮せざるを得ません。 一応の心得があり責任を負うべき側としても、医療者が事後の心配をせず、安心して名乗り出られる環境が整うことを、心から願っています。
  私自身に関しては、急変時の心配蘇生は不要です。 家族にもそう話してあります。 事前に飛行機に乗って遠出を出来るぐらい元気で、突然の心配停止。 周囲を驚かせそうですが、中途半端に蘇生するよりも本望です。 ソノ後の大変さは、残念ながらそれなりに経験させていただきました。

あさん、

おだまき様がほぼ代弁して下さいましたが、
>あなたが心肺停止したら誰も助けてくれなくていいということですね?

そんなことないでつよ助けてもらいたいでつよ当たり前じゃないですかww。死にたくないもんwww。寝たきりは困るけど半身不随程度なら生きていたいwwww。
しかし、その為に、アカの他人のお医者様に、しかも業務中でもないのに、横っ面を張られる程度では済まず、悪くすれば塀の中・巨額賠償の危険性を冒せ、なんてそんなごーまんな事とても要求出来ませんよ人として。無論私や私の家族は恩人に弁護士を介しての損害賠償請求の通知をするような糞外道ではありませんが、緊急時にその旨お伝えできる術はもちませんしましてや警察の動きまでは掣肘できませんし。

…つーかオレ釣られた?

国保旭中央病院って

俺の診てもらってるとこだべよ。しかも大塚祐司医師って元俺の主治医だっぺな。すげー

No title

飛行機会社名教えてください。
乗りません。

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軽く検証

6/25付の産経ニュースより、 飛行機内で救命中、傍観乗客の視線と写真撮影でPTSDに  航空機内で心肺停止した男性に蘇生(そせい)措置をして助けた女性が、やじ馬状態のほかの乗客に写真を撮影され、恐怖心などから心的外傷後ストレス障害(PTSD)になった。  女

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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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