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■神大、新教授決まった→就任前に救急崩壊「神戸大病院が新規救急受け入れ中止…医師退職で」

 




改革推進派の他大学の医師が

新教授になって、

准教授以下6人が退職。





でも、

他大学の医師が5月1日付で着任

と、

まだ教授が就任する前なんですが、

就任前に崩壊とか、

いったいどんだけ脆弱な救急体制なんでしょう。










神戸大病院が新規救急受け入れ中止…医師退職で
2013年4月16日 読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130416-OYO1T00801.htm

 兵庫県の基幹災害拠点病院の一つ、神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)が今月5日から、新規の救急搬送患者の受け入れを中止していることがわかった。救急部の常勤医ら9人のうち6人が、今月下旬から5月末の間に順次退職し、人手が足りなくなるため。同病院にかかりつけの患者の受け入れは続けているが、再開は早くても数か月後といい、地域医療への影響が心配されている。

 16日に記者会見した杉村和朗病院長によると、新規救急搬送患者の受け入れ制限を決めた後、今月4日に県や神戸市消防局に通知したという。同病院の救急部では昨年、延べ約6600人の患者を受け入れ、このうち病院で一度も受診歴のない新規の救急搬送患者は約420人。杉村病院長は「1日も早く受け入れ制限を解除できるよう、後任医師の確保に最大限努力したい」と述べた。

 同病院によると、3月にあった救急部の教授選で、救急診療体制の改革を掲げる他大学の医師が新教授に決まった。これに異議を唱える副部長が辞意を明らかにし、さらに5人が別の病院に移るなどするという。

 神戸市消防局によると、市内の救急搬送患者は年間6万人以上。うち1割近くを占める重篤な患者に対応できる病院は、神戸大病院のほか、兵庫県災害医療センター(同)と市立医療センター中央市民病院(同)の2病院がある。

 県災害医療センターの中山伸一センター長は「(神戸大病院の)受け入れ中止で、搬送者が1日数人増えたとしても対応可能だが、大規模災害などが発生すれば、どうなるか想像がつかない」と危惧。兵庫県医師会の川島龍一会長は「救急医療の中核での受け入れ停止の影響は大きい。医師会としても事情を聞き、対応策を考えたい」と話す。

 神戸大病院救急部は1988年に発足。95年の阪神大震災の経験を生かし、2005年のスマトラ島沖地震や11年の東日本大震災など、国内外の災害現場などに災害派遣医療チーム(DMAT)を派遣してきた。



別ソース。



神戸大病院、医師不足で急患受け入れ制限-新体制前に救急部医師が辞意
医療介護CBニュース 2013年4月16日(火)15時38分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130416-00000001-cbn-soci

 神戸大医学部附属病院(神戸市中央区)が今月5日から、新規の救急搬送患者の受け入れを停止していることが分かった。救急部の常勤医ら9人のうち6人が今月下旬から5月末までの間に退職や他の病院に異動するため、診療体制を維持できず、カルテのある患者などを除く新規の救急搬送患者の受け入れができない状態が続いている。

 同病院によると、神戸市内の年間の急患約6万人のうち、約6000人を受け入れていた。同病院救急部で受け入れられない重症患者については、兵庫県災害医療センターなどに応援を要請しているという。

 同病院では、これまで空席だった救急部長のポストに、今年3月の救急部の教授選で決まった他大学の医師が5月1日付で着任する予定。この新体制への移行を前に、副部長が辞意を表明したほか、ほかの医師5人も救急部を離れることになったという。同病院は今後、後任の医師が確保でき次第、新規の救急搬送患者の受け入れを再開したい考えだ。

 同病院は災害拠点病院に指定されており、東日本大震災の際は被災地にDMATを派遣した実績がある。
【新井哉】





救急部の教授と言えば

教授を含めて救急部全員退職した

鳥取大学医学部ですが(1)、

その後、鳥取はどうにか優秀な先生を

引っ張って来れた様子です(2)。





神戸も新教授の就任前に

前任の先生方が

救急部を更地にした様子ですが

どうなることでしょう。











(1)
■鳥取、島根で救急部教授が逃散 「鳥大医学部付属病院 4月以降救急専属医不在に」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-626.html

(2)


母校から突然の就任要請 鳥取大病院救命救急センター長・本間正人さん(1)
崩壊寸前の救命医療を再建
日本経済新聞 2011/9/4 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO34417470R30C11A8000000/


 東日本大震災発生直前の今年3月7日、救命救急センター長を務める鳥取大学医学部付属病院の新救命救急センターの竣工式が行われました。

 新しいセンターは従来の手狭な救急処置室の約3倍の面積。デジタルX線撮影装置などの最新の医療機器を備えた専用処置室が、入院や手術を要する患者を扱う第2次救急用と、さらに重篤な患者を扱う第3次救急用それぞれにあります。緊急手術に対応可能な外科処置室や特殊災害にも対応できる簡易除染室も有します。

 すぐ上の2階には新しい救命救急センター病棟と医師や看護師のスタッフ控室も今年度中に完成予定です。狭く時代遅れの救急処置室や、遠く離れた医局との距離、病棟や放射線部門、手術部門とのアクセスの悪さなど、今までの課題が克服されつつあります。センター長に着任当時は、こんなに盛大な完成式典など全く夢のような話でした。

 2008年11月のある日、携帯電話が鳴りました。母校の鳥取大医学部の大先輩からでした。鳥取大病院の救命救急センター長の後任を探しているとのことでした。

 当時私は、国立病院機構災害医療センターの救命救急センター部長であると同時に、東日本大震災のような大規模災害時にいち早く被災地に駆け付けて救命医療を行う災害派遣医療チーム(DMAT)の事務局長の職にありました。

 それまで20年以上にわたり救急医として瀕死(ひんし)の重症患者に立ち向かってきました。そしてDMATを立ち上げ、全国に約3千人の隊員を誕生させ、8年間の地道な活動がようやく軌道にのってきたところの突然の就任要請でした。

 救命救急センターの運営に加え、DMAT隊員を育成する研修会の開催など災害医療の体制作りに多忙な日々を送っており、そのときは即座に丁重にお断りしました。

 ところが、その年の年末、今度は鳥取大病院の病院長から直接電話を頂きました。「病院の救命救急センターが存亡の危機に立たされている」と非常に困っている様子で、とりあえず直接お話を伺うこととなりました。

 09年1月初め、粉雪の舞う中、米子空港を降りた後、病院長と病院に向かうタクシーの中で、センター長を含め救急医4人全員が辞職して救命救急センターが危機的な状況であることを打ち明けられました。

 前センター長が突然やめた理由は明らかではなかったのですが、スタッフの不足や救命救急センターの老朽化、院内の協力体制の欠如、軽症患者の多数来院による多忙さなど多くの要因があるとのことでした。

 病院長は病院をあげて協力すると約束してくださいました。このような状況では、他の誰も手を挙げないだろうと直感し、多くの不安はありましたが、「山陰の地で完全に崩壊した救命救急センターの蘇生」という別の意味の「災害対応」を引き受けることになりました。

本間正人(ほんま・まさと)1962年生まれ。88年3月、鳥取大学医学部を卒業。救急医や外傷外科医、脳神経外科医として勤務。95年から国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)に勤め、2006年から同救命救急センター部長を務めた。災害派遣医療チーム(DMAT)の立ち上げに深く関与し06年からDMAT事務局長。09年4月から鳥取大学医学部救急災害分野教授





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南大阪の大学病院なんて、教授がかわってもいないのにスタッフがいなくなりましたよ(笑)
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