勤務医 開業つれづれ日記・2

個人医院開業を目指している医師です。僻地医療、医療崩壊で悪化するQOMLの中、中間管理職の僻地勤務や医療崩壊、救急医療、医療制度をつれづれに書いております。いつも周りにいる皆さんに感謝、感謝で頑張っています。

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■”キフキフ(救急)お願いします”(笑) 「救急車を足代わりに利用、全国で増加…読売調査」


足代わり119番、救急車「予約」…非常識な要請広がる

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080622-00000027-yom-soci



そもそも、救急とは何ぞや?

辞書によるとこのようになります。



きゅう‐きゅう〔キウキフ〕【救急】

急場の難儀を救うこと。
特に、急病人・負傷者に応急の手当てを施すこと。
(Yahoo!辞書より)




”キフキフ”というのが

なんともほほえましいのですが(笑)、

実際の救急現場では

DQN患者さんのオンパレードです。




救急という本来の意味を理解せず、

限られた医療資源を食いつぶすと、

そのしっぺ返しは必ず返ってくることでしょう。







救急車を足代わりに利用、全国で増加…読売調査
救急車「予約」●「タクシーは高い」

2008年6月23日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20080623-OYT8T00185.htm

 救急車を病院までのタクシー代わりに利用しようとする119番が、全国各地で相次いでいることが、主要51都市の消防本部を対象にした読売新聞の調査で明らかになった。

 急病でないにもかかわらず、「病院での診察の順番を早めたい」という理由で、救急車を呼ぶケースも目立つ。昨年1年間の救急出動件数の5割は軽症者の搬送で、110番に続き119番でも、非常識な要請が広がっている傾向が裏付けられた形だ。

 都道府県庁所在地と政令市にある計51の消防本部(東京は東京消防庁)を対象に、最近の119番の内容を尋ねたところ、37消防本部がタクシー代わりの利用など、明らかに緊急性のない要請があると回答。大都市、地方都市とも同じ傾向がみられた。

 例えば、
「119番でかけつけると、入院用の荷物を持った女性が自ら乗り込んできた」
(甲信越地方)ケースや、
「119番で『○月○日の○時に来てほしい』と救急車を予約しようとする」
(関西地方)事例が多い。症状を偽る人もおり、甲信越地方の60歳代の男性は
「具合が悪くて動けない」と救急車を呼びながら、実際は緊急の症状はなく、あらかじめ病院に診察の予約を入れていた。

 風邪程度なのに、「救急車で行けば、早く診てもらえる」と思って119番する事例も、28消防本部で確認された。

 病院では救急外来の患者の重症度をまず看護師が判断する場合が多い。しかし、山陽地方では、切り傷で搬送された患者と家族が、診察の順番を待つよう告げられ、「救急車で来たのだから、優先的に診察するのが当然だろう」と詰め寄った。

 診察待ちをしている人が、病院を抜け出して119番するケースも7消防本部であった。

 関東地方では、
50歳の男性を病院に搬送すると、先ほどまで待合室にいたことが判明。男性は「順番が来ずにイライラし、救急車で運ばれれば早まると思った」と語った。

 51消防本部で昨年1年間に救急車が出動した約232万件のうち、安易な要請も含めた軽症者の搬送は約117万件。厳しい財政事情から救急隊の増員が進まず、重症者への対応が遅れるなど支障も出ている。





例えば、

>50歳の男性を病院に搬送すると、先ほどまで待合室にいたことが判明。男性は「順番が来ずにイライラし、救急車で運ばれれば早まると思った」と語った。


このときに

万が一、身内や知り合いが

救急車を待っている状態で、

自分が救急車を使ったから

搬送が遅れた、

ということになったらどう思うのでしょう?







救急車で搬送された方に

「入院」の話をすると

とても驚かれることが多いです。




ヲイヲイ

救急車で来てるのに、

なぜ入院をする気はないのでしょう(笑)?






「そんなつもりで救急車を呼んだわけではない」

「とっとと直して、帰る」

という方がなんと多いことか(笑)。




>昨年1年間の救急出動件数の5割は軽症者の搬送



毎回、救急搬送があったあと

消防署にだす書類を書きますが、

入院になった患者さんは

5割を大きく下回ります。







ただ、こうした

医療機関へのアクセスの容易さが

日本の医療費を安く抑えていることも

確かな事実です。








たとえば、

「アメリカでクリニックclinicに行った」

ではなく、間違って

「ホスピタルに行った」

というと非常にビックリされます。

(アメリカでは重病でないとhospital には行けません)





そして自由化し、民間保険会社が

大手を振っているアメリカは

世界一、医療費がかかっています。

個人の破産の大きな原因の一つとして

”医療破産”があります。







アメリカ型医療を導入すると

「病気になって、直ったけど破産した」

という人が続出します。

このように”悲惨な世界”が

自己責任という名のもとに

生み出されることでしょう。









日本でもこのまま

大事に救急車を使わないと、

いつかは

救急車は有料化され、

アメリカ同様、ER(救急治療室)に

入っただけで数万円を

課金されるような時代が来ることでしょう。







救急は、

”キフキフ”という

古語になるかもしれません(笑)。








*Comment

 

>「そんなつもりで救急車を呼んだわけではない」

>「とっとと直して、帰る」

「救急車できたんだから入院させろ」
という方にも困ったもんですが


ところで、当院は病院所有の救急搬送車がありません。
で、高次施設への搬送は安定していても救急隊を呼ぶわけですが、やはり予約は効かないんですよね。

で、
「病院で搬送車を買った方が良いのに」
と意見する訳ですが、
「維持費がかかる」
「救急隊を呼べばタダなのに...」
というDQN患者と同じ答えが、返ってきました。
  • posted by こんた 
  • URL 
  • 2008.06/24 09:12分 
  • [Edit]

雑誌Wedge 

下記資料など非医療者にはわかりやすいでしょうか。すでに医療崩壊馬場の第一コーナーあたりに落ちていました的情報ですが。

http://www.fujisan.co.jp/Product/1281679592/b/202546/
  • posted by 雪の夜道 
  • URL 
  • 2008.06/24 10:25分 
  • [Edit]

ここまでくると… 

度々119番…注意され自宅に火 当別・74歳女を放火容疑で逮捕
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/100594.html
>同容疑者は、病院に通うタクシー代わりに救急車を使うためにたびたび119番に通報。「病院から薬を取ってきて」などとも要求し、断ると無言電話で一日二百回を超える119番通報をしていた。同容疑者は「消防が自分の言うことを聞いてくれなかった」と供述しているという

救急車を足代わりに使うだけでは飽き足らず、救急隊員をパシリ扱いですか?
で、要求を断られたら無言電話で仕返し、さらに逆上した挙句自宅に放火とは…
もはや私には理解不能です。
  • posted by 耶馬苦痢陰弔 
  • URL 
  • 2008.06/24 12:09分 
  • [Edit]

それでも 

>救急車は有料化され、
アメリカ同様、ER(救急治療室)に
入っただけで数万円を
課金されるような時代が来ることでしょう

その時もBPD生保はフリーでしょうか…
財布からしっかり抜かれるシステムにしてほしい…


  • posted by ぽんこ師 
  • URL 
  • 2008.06/24 14:25分 
  • [Edit]

耶馬苦痢陰弔様、 

いやこれは救急車呼ぶべきでしょう。ただし緑のw。
  • posted by 10年前にドロッポしました。 
  • URL 
  • 2008.06/24 14:51分 
  • [Edit]

 

あ、でた、緑の救急車(笑)。
うちは黄色の救急車でしたが。

だれも実在を知らない都市伝説…
  • posted by Seisan 
  • URL 
  • 2008.06/24 18:03分 
  • [Edit]

緑の救急車は実在しますよ。 

自衛隊とか、米軍とか…(ツマンネ)。
  • posted by 10年前にドロッポしました。 
  • URL 
  • 2008.06/26 10:10分 
  • [Edit]

 

緑というよりオリーブドラブ(笑)

昔よく買いました。タミヤの戦車とか装甲車の塗装に。
  • posted by Seisan 
  • URL 
  • 2008.06/26 10:18分 
  • [Edit]

寄付寄付かと思った 

救急車が有料になって、「○○を救急車に乗せる会」とかいうのができて、みんなに寄付を募る話かと思った。
  • posted by FRISK 
  • URL 
  • 2008.06/26 15:22分 
  • [Edit]

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