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「減少続く有床診療所 地域医療担うも経営難 認知度アップへ講演会」

 

有床診療所は

政治的に見たら

完全に切り捨ての方向で

進んでいます。




でも、出産を多く取り扱う

開業産科医の多くは

有床診療所です。




どこをどうまわっても

産婦人科をいじめていることになる

日本の医療制度って不思議。







減少続く有床診療所 地域医療担うも経営難 認知度アップへ講演会

47NEWS 2012.12.25
http://www.47news.jp/feature/medical/2012/12/post-807.html


 19床以下の病床(ベッド)を備え、入院にも対応できる診療所は「有床診療所」と呼ばれる。地域に密着し、小規模ながら手術などの専門的な医療を提供する形態は、地域医療の中で大きな役割を果たしてきた。だが、有床診療所は年々減り続けている。背景には患者の大病院志向や、同じ入院機能でありながら20床以上の「病院」に比べ診療報酬上の評価が低く、経営難に陥りがちなことがある。そんな有床診療所の重要性を知ってもらおうと12月上旬、日本医師会 と全国有床診療所連絡協議会 が都内で講演会を開いた。

▽在宅も終末期も
 「地域医療の最後のとりでなのに、入院基本料はビジネスホテルの料金より安い。存続のために病床機能を正しく評価してほしい」
 講演者の一人、徳島県阿南市で有床診療所を営む馬原文彦院長は壇上から訴えた。馬原さんは1980年、無医地区だった現在地に馬原医院を開業。地域に溶け込み、住民との交流を深めながら外来や入院、在宅診療、さらに終末期医療まで担ってきた。開業当時、阿南市には有床診療所が17施設あったが、今は6施設に減った。「有床診療所がなくなれば患者さんは非常に困る。地域医療の崩壊だ」と嘆いた。
 広島市にある有床診療所、森整形外科の森康院長は「有床診療所という言葉は聞き慣れず、国民に広がっていない。患者さんに入院するかどうか聞くと『えっ、ここ入院できるんですか。お金の"有償"ではないのですね』という話になる」と述べ、社会的な認知度の不足を指摘した。

▽ついに1万割れ
 厚生労働省の医療施設調査によると、90年代前半、有床診療所は全国で2万施設を超えていた。しかし急激なペースで減少が進み、2000年には1万7853施設に。11年にはついに1万を割り、9934施設まで落ち込んだ。一方で、外来だけの無床診療所は増加を続けている。
 現在、有床診療所の4割は内科で、産婦人科が2・5割、外科、整形外科がそれぞれ1割程度を占めている。産婦人科の場合、全国のお産のほぼ半数は有床診療所で行われているという。
 比較的高度な専門医療を提供することで、有床診療所は病院の機能を補完し、患者が病院に集中するのを防ぐ役割を果たしている。また多くの施設が在宅診療に取り組み、患者や家族の希望に応じた終末期医療(みとり)も実践している。
 何よりも有床診療所は身近なかかりつけ医であり、入院後も同じ医師に診てもらえるなど、患者にとって利点が多い。

 ▽絶滅危惧種
 それにもかかわらず、なぜ減少が続くのか。コメンテーターとして参加した渡辺俊介東京女子医大客員教授は「入院患者を抱えているので、夜中でも看護師がいなければならない。しかし(人件費を賄う)入院基本料は、病院に比べて著しく低く抑えられている。これではとても経営していけない。まさに"絶滅危惧種"だ」と話した。
 実際、入院に対する診療報酬は介護施設に比べても低く、入院部門の赤字を外来収入で穴埋めしているのが実情という。
 12年度の診療報酬改定では、緩和ケアやみとり、在宅医療について報酬のアップが図られたが、入院基本料の底上げはされなかった。
 同じくコメンテーターで日本医師会総合政策研究機構主席研究員の江口成美さんは「高齢社会では、病院から早期に退院した患者さんや、病状が重くて介護施設に入れない患者さんがどんどん増え、医療の"隙間"ができる。そういう部分で有床診療所は今後もっと貢献できる。社会資源として維持していくために支援が必要だ」と強調した。(共同通信 赤坂達也)







有床診療所は世界的に見ても

日本独自の特異な存在。

これを有効活用しようというのではなく、

中途半端だからじり貧に追い込んでしまおう

というのが日本の医療制度の現実です。




有床診療所が減ったら

さらに総合病院の負担が増えますが、

それでもいいということなのでしょうか。





ご参考になりましたら幸いです。


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コメント

ブログの記事とは関係ない書き込みを失礼します。
日本という国の政治家は、「どこに何がどれくらい必要」という現状把握ができないのでしょうか?
必要なはずのものが、なぜか削られたり、需要と供給のバランスを考えず増やしてしまいあぶれてしまったりぐちゃぐちゃ。
弁護士の就職難問題など、ちゃんと勉強してきた人材にいい加減な対応をしてきている一方で、将来を担うはずの子供達はゲームに浸りきって腑抜けになっている。
うかうかしてるうちに、シナやチョンのやつらが勉強してきたり研究してきたら競合できないよ。
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今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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