2012/10/26
iPS芸人、森口尚史氏 続報 「森口氏の記事、7本中6本誤報と読売新聞判断」
>「森口氏の記事、7本中6本誤報と読売新聞判断」

へー。
じゃあ、
一本でもまともな論文ってあるんだ、
などと妙に納得してしまった私。
浮上した疑問点を軽視、デスクは裏付け指示せず
2012年10月26日07時05分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121026-OYT1T00018.htm
読売新聞は、10月11日朝刊1面「iPS心筋を移植」の記事で虚偽説明をした森口尚史(ひさし)氏(48)への取材などに基づき、これまでに掲載した計7本の本紙記事(東京本社発行版)を検証した。
検証では、数々の疑問点を森口氏に改めてただしたほか、多数の専門家にインタビューするなど、裏付け取材を尽くした結果、6本の記事に書かれた研究には実態がなく、これらの記事は誤報と判断せざるを得ないとの結論に達した。
◆〈1〉「iPS心筋を移植 初の臨床応用 ハーバード大 日本人研究者 心不全患者に 2月に治療 社会復帰」(10月11日朝刊1面)◆
森口氏は6件の移植のうち1件は「実施した」と強調するが、今月13日の米ニューヨークでの記者会見で、「今年2月」としていた手術日を突然、「昨年6月」に変えた。読売新聞が森口氏に改めて聞くと、米ハーバード大近くにあるマサチューセッツ総合病院とは別の病院名を挙げ、そこで行ったと答えたため、病院に確認したが、手術記録はなかった。森口氏が主張する執刀医「ジョン」ら該当者も存在しなかった。ラボノートなど実験記録の提示も求めたが、示さなかった。
森口氏の論文草稿を専門家に分析してもらったところ、「心筋細胞は2週間で60倍には増えない」など疑問点を指摘された。森口氏が行ったとする手術の動画も、読売新聞の依頼した画像処理会社(東京)の解析で盗用と判明。他大学の心臓幹細胞移植を民放が2010年7月に放映したものと一致した。このため読売新聞は、手術や研究は虚偽で記事も誤報と判断した。
科学部の記者は前任者から「(森口氏は)業績を誇張する傾向がある」と注意を促されていたのに、「ハーバード大客員講師」の肩書など基本的な取材をしていなかった。記事には森口氏の年齢もないが、科学記事では通常、研究者の年齢を入れないため、確認を怠っていた。同大倫理委員会の「暫定承認」についても同大に確かめず、米ワシントンの科学部出身記者に取材依頼もしなかった。
科学部の記者は森口氏から情報提供を受け、面会取材前の10月1日、「扱いの難しい取材対象がある」と医学担当デスクにメールで報告。同時に、▽動物実験の論文が未公表▽臨床試験を確認した人に当たれない▽ネットでハーバード大の所属を確認できない▽iPS細胞とは別の細胞が働いた可能性がある▽世界的大ニュースがポスター発表にとどまるのは不自然▽iPS細胞由来の細胞移植がハーバード大で許可されるのか――と、自ら6点の疑問も挙げていた。同日中に別の医学担当デスクら3人にも送信され、その後の状況はメールで共有されていた。
科学部の記者は、デスクらにメールで疑問点を伝えたことで「安心してしまった」と言い、森口氏から動画を含め様々な資料を示されて説明を受けた後は、専門家1人に見解を求めた程度で、当初の疑問が解消されたと思い込んだ。
一方、メールで取材内容を共有していたデスクらは「記者が裏付けを取っているはずだ」と誤解し、詳しい説明を求めなかった。デスクの指示がないことで、記者は自身の取材内容を十分と受け止めてしまった。双方の認識の違いが誤報を生む大きな要因となった。


じゃあ、どれが
まともな論文?
ということでこちら。
森口氏の記事、7本中6本誤報と読売新聞判断
2012年10月26日07時05分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121026-OYT1T00088.htm
◆虚偽の要素なく誤報と判断せず
◆〈7〉「抗がん剤イレッサ 延命効果 遺伝子が決定 東大グループ 無駄な投与回避も」(06年2月28日夕刊)◆
英医学誌の投書欄に掲載された研究は、他の研究者のデータを再解析したもので、実験を伴っていない。共著者のソウル大教授は読売新聞の取材に、「患者のデータを森口氏に送った」と認めた。
研究内容について、複数の専門家は「既発表の傾向に沿った研究成果。新規性がなく、矛盾点もない」とする。英医学誌編集部も「信頼性を疑う証拠はない」と掲載を維持する。
現時点で虚偽と疑う要素がないため、読売新聞では研究の実態はあり、記事も誤報ではないと判断した。
◇
◆専門家の見解踏まえ記事分析
読売新聞編集局の検証チームは、12日から具体的な作業を始めた。森口氏に直接面会して計4日間、約30時間にわたって疑問点を確認し、電話でも計3時間以上、追加取材。ハーバード大や同大関連のマサチューセッツ総合病院などにも裏付け取材した。森口氏の説明などについて、客観的な見解を求めた専門家の25人は、再生医療や生殖医学など各分野の大学教授や医師ら。記者や上司にも取材・報道の経緯を確認した。
まともな唯一の論文が
どんな論文かと思って
PubMed引いたら
Lancetかよ。
Lancet. 2006 Jan 28;367(9507):299-300.
Gefitinib for refractory advanced non-small-cell lung cancer.
Moriguchi H, Kim TY, Sato C.
Comment on
Gefitinib plus best supportive care in previously treated patients with refractory advanced non-small-cell lung cancer: results from a randomised, placebo-controlled, multicentre study (Iressa Survival Evaluation in Lung Cancer). [Lancet. 2005]
どこまで頑張るんでしょう、
iPS芸人、森口尚史氏。
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2012/10/26 11:52 by 放置医 URL 編集