2012/07/05
■開業つれづれ:ヒッグス粒子発見 「ヒッグス氏「おめでとう」 会場拍手やまず 」
ヒッグス粒子発見おめでとうございます!
>何かが見えているのは確かだが、それがヒッグス粒子かは、もう少し詳しく調べなければならない。今日は婚約発表のようなものだ
浅井東京大准教授のコメントでしょうか。
世間一般では
大騒ぎになっておりますが、
個人的にはこのような科学者の
慎重な発言が好きです。
ヒッグス氏「おめでとう」 会場拍手やまず
日本経済新聞 2012/7/4 20:57 (2012/7/4 23:27更新)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG04050_U2A700C1CR8000/
【ジュネーブ=共同】ヒッグス粒子とみられる新粒子を発見した2つの研究チームの発表は、割れんばかりの拍手に包まれた。会場の欧州合同原子核研究機関(CERN、スイス)の講堂は4日、通路に座る人も出るほど。半世紀近く前、ヒッグス粒子を提唱したピーター・ヒッグス英エディンバラ大名誉教授(83)は座席で発表を聴き、「おめでとう」と祝辞を贈った。
最初に発表した男性研究者は、出だしで言葉に詰まり「緊張している」と釈明。発表が終わるとほとんどの人が立ち上がって拍手し、ヒッグス粒子発見が確定したかのようなお祝いムードに包まれた。
ヒッグス氏は発表終了後に会場に紹介され、大きな拍手で迎えられた。「素晴らしい成果を上げた皆さんを祝福します」と感謝の意を示した。
発表者らは「新粒子をヒッグス粒子と考えても矛盾はない」など慎重な姿勢だったが、司会者は「国際的な協力が実を結んだ大きな成功だ。歴史的な出来事だが始まりにすぎない」と総括した。
一方、東京都文京区の東京大では研究者らがインターネット中継で見守った。記者会見した浅井祥仁・東大准教授は「何かが見えているのは確かだが、それがヒッグス粒子かは、もう少し詳しく調べなければならない。今日は婚約発表のようなものだ」と、冗談を交えながら説明した。〔共同〕
>新しい素粒子の発見は二〇〇〇年のタウニュートリノ以来となる。
新しい素粒子の発見は
12年ぶりになるんですね。
ヒッグス粒子 ほぼ確認 万物に質量与えた「神の粒子」
東京新聞 2012年7月5日 07時04分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012070590070431.html
万物に質量を与える「ヒッグス粒子」とみられる新しい素粒子を発見したと、欧州合同原子核研究所(CERN、セルン)の実験チームが四日、発表した。ヒッグス粒子の特徴を示しており、「発見」はほぼ確実になった。「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の発見で、物理学の標準理論で予言されていた素粒子が出そろう。宇宙の成り立ちの解明にもつながる画期的成果だ。
実験チームは、東京大など日本の十六機関も参加する「アトラス」チームと、欧米中心の「CMS」チーム。
両チームは、ほぼ光速まで加速した陽子同士を一千兆回以上衝突させ、衝突で生まれる粒子や光を観測し、ヒッグス粒子の痕跡を探した。その結果、質量が水素原子百三十個ほどの、新たな素粒子があることを観測した。
データの確からしさは、アトラスチームは99・99998%、CMSチームは99・99993%で、物理学上の「発見」と認められる99・9999%をともに上回った。さらにデータを集め、年内にも最終結論を下す。
実験に使っているセルンの大型加速器「LHC」はJR山手線とほぼ同じ一周二十七キロの加速器で、宇宙誕生時のビッグバンを再現した。実験で生まれたヒッグス粒子は非常に不安定で、できてもすぐになくなるとされ、直接観測することはできない。
実験に参加している浅井祥仁(しょうじ)東京大准教授は「別の素粒子に壊れていく様子などは、理論から予想されたヒッグス粒子の特徴とよく合うが、断定をするにはさらに解析を進める必要がある」と話す。七月以降の追加実験では、六月までの三倍のデータが得られる予定だ。
両チームは、昨年十二月、ヒッグス粒子の存在が示された可能性は約99%の確率だと発表していた。今年はLHCのエネルギーを上げて実験しており、昨年の一・五倍のデータが集まった。新しい素粒子の発見は二〇〇〇年のタウニュートリノ以来となる。
(東京新聞)
ヒッグス粒子関連では
多分、関連ブルーバクス(1)が
大量に売れるのだと思いますが、
私はこの本が面白いと思います。
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(注:この本は大変面白いのですが、基本的に「多宇宙」についての本で、
ヒッグス粒子については上巻に5ページ、下巻に2ページ記載があるのみです)
この本では
ヒッグス粒子ではなく、
ヒッグス粒子が演出する
「ヒッグス場」について
イメージしやすくなっています。
上巻のP.119-124より(「」が本文の抜粋です)抜き出してみます。
「ヒッグス場とよばれるエキゾチックなもや」
にこの宇宙は覆われ、磁場のように存在し
磁場以上に隠れているが、
「もっと微妙で不可解な影響を受ける」
と主張している。
個人的に大変面白いのは、
「ヒッグス場にもインフラトン場と同じように、もちうるさまざまな値に応じたエネルギー量を記録する曲線がある」
しかし、「インフラトン場のエネルギー曲線との本質的な違いは、ヒッグスは一般い値ゼロで落ち着くのではなく、谷間のいずれかに向かって転がることだ」
…ええと、つまりは、
管理人の個人的解釈では、
インフレーション多宇宙では
穴ポコがいっぱい空いていて、
いろいろな宇宙が
いろいろなヒッグス場の穴に落ちる可能性があるので、
穴によって物理法則自体が
変わってしまう、
ということです。
これが「ひも理論」と
「ヒッグス粒子理論」をあわせた
宇宙の可能性です。
この本は最新の宇宙理論を
優しく、易しく(多分)教えてくれていることです。
好きな分野なので
いろいろ書いてしまいましたが、
宇宙バカ、とか物理バカという
医師も多いのではないでしょうか
(ちがうのかな)。
暇な時にでも
こんな本を開いてみてはいかがでしょうか。
ご参考になりましたら幸いです。
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