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2008.06/11 [Wed]
■[ごにょごにょ]【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式 ワーキングプアの絶望
秋葉原の
無差別連続殺傷事件について。
なにか
本質から外れた議論ばかり。
ワーキングプアが
勝手にぶちきれて
迷惑かけやがって…。
という論調ばかり。
この犯人を正当化するつもりは
全くありませんが、
なにか
とても一方的な印象を受けていました。
こちらのブログに
その”わからなかった何か”
があるような気がします。
すみませんが、
全文紹介させてもらいます。
何かごにょごにょ言ってます
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/
の
2008-06-10 【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610
です。
ありがとうございます。
■[ごにょごにょ]【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式 01:12 354
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610
なんか激しく放置プレイなんだけど、秋葉の事件について、犯人が働いていた工場は、父が正社員として長く勤めている会社のことなので、知っていることを書いておきます。
誰が見てくれるかわからないけど。
ミクシニュースでも書いたんだけど、瞬間最大風速で流れてしまうよりも、はてなに残しておいた方がいいだろうと。
関東自動車はトヨタの関連会社で、下請けではなく、トヨタ車の生産ラインそのものを請け負っている。自動車部品工場という表現をするマスコミもあったけれど、それは正しくない。
トヨタ車として売られている自動車のプレスをし、組み立てをし、塗装をする。
トヨタ本体の一部だと思っても間違いではない。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080609k0000e040040000c.html
工場での担当は塗装ライン。月曜から金曜の週5日勤務で1週間交代で日勤と夜勤についていたが、勤務態度はまじめで、公休以外は休まなかった。時給1300円で月約20万円の収入があった。契約期間は今年3月31日までだったが、1年間更新されていた。
派遣社員を6月末で200人から50人に減らす計画があったが、加藤容疑者は、自分が対象ではないことを派遣会社から知らされていたという。
この部分、私が電話で父親から聞いていた話と食い違う。
少なくとも工場の正社員は6月30日付けで派遣はすべてクビと認識していたようだ。
期間工は契約更新しない形で順次数を減らすということ。
最終的には、正社員以外はすべて解雇する。
理由は、原油高による材料費高騰。しかも国内需要も伸びないので、引き続き好調な海外需要については、人件費コストの安い海外工場で生産する。
なんというか、これがトヨタのやり方か。トヨタの経営方針、在庫を抱えず、下請けからすぐに必要な分だけ部品を取り寄せるカンバン方式というのが有名だけど、
まさに、人間までカンバン方式なのだ。
自分たちが、労働者を買い叩いたせいで、若年層を中心に収入が減り、国内需要が減ってしまったら、海外市場は好調なのでとっとと生産拠点を海外に移転してしまう。
しかも、東富士工場は非常に広く、人の配置もまばら。親父いわく、「隣の人と100mは離れている」ウチの親父はいつだって大げさなので、そんなに離れちゃいないだろうけど、数十メートル単位で離れていると見ていいだろう。
休憩時間や出入りの時間などに意識しなければ人と会話をすることも無いそうだ。
しかも、ハケンは出入りが激しすぎていちいち顔も覚えていない。親父いわく、ハケンのことだから知らないだそうだ。まったく(怒)
犯行前に、ツナギがロッカーから消えていたことで、解雇されると思い込み激怒したとの報道があった。字面だけ追えばそんな小さなことで解雇なんて、と思う。
だが、彼の状況を鑑みるに、まともにコミュニケーションが成立していないので、ちょっとしたことにも過敏になってしまうだろう。
しかも、派遣会社の言ってることと現場の言われていることに食い違いがあり、
クビにはならないと派遣会社が言ったところで、会社側が希望する日まで働いてもらうための方便に見えてしまうだろう。
クビにすると言ってしまえば、本人がバックレたり、やる気がなくなったりして生産性が落ちてしまう。
そもそも、数ヶ月で人が入れ替わってしまうので、職に対するこだわりや企業に対する忠誠心が薄くなる。
ウチの父親によると4本閉じなければいけないボルトを、面倒になったある派遣労働者が2本しか閉めないで出荷してしまい、大騒ぎになったこともあったらしい。
また、多少契約期間が伸びたところで、経営方針として最終的に派遣を切るという方向性に変わりはない。
モチベーションの上がらない労働をさせられる時間が増えるだけであり、それはそれで苦痛である。
そういう状況下でツナギが無くなったとしたら、極めて非人間的な方法で、陰湿に解雇を告げてきたと勘違いしてもむべなるかな、だとは思う。
その上、派遣会社の日研や関自がマスコミに言っていることは本当なのか。犯人のクビは決定していたが、保身のために嘘をついている可能性はないか
だからと言って、無差別殺人に飛躍するのは、ムチャクチャである。許しがたい行為である。
だが、一方で企業側のその非人間的な扱いに愕然とする。
この記事の
http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html
はてブコメントに
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html
「圧倒的に他者がいねぇ。完全にひとり芝居じゃないか。舞台の上には役者だけ、ほんとに怖い。」
というのがある。だが、そもそも犯人の環境は、他者と関われないシステムとして存在している。
見知らぬ土地に連れて来られ、社員からは顔を覚えてもらえず、あたかも部品の一部として明日の生活を奪われる。俺はボルトじゃねえ。
派遣同士のつながりというのはどれほどあったのかは分からないが、(ニュースを見ていると同僚同士多少はコミュニケーションがあったようだが)希薄だったのではないか。
他者と関わりと持てず、漫然とモチベーションの上がらない仕事をしながら明日の生活に怯える。
他者のいない生活の中で、自分ばかりが肥大してしまう。ツッコミすら入らないのだから。
彼女がいない、ということに対して相当の劣等感を持っていたようだけど、承認の象徴が「彼女」だったのではないか。
無論、背景には恋愛至上主義もあるだろうし、若い男なのでそれ相当に性欲もあるだろうが、友達でも親でも、頼れる上司でも、あるいは猫だろうが、代替は可能だったのではないか。少なくとも道を踏み外すほどにはならなかったのではないか。
犯人は他人を巻き込まず、一人で勝手に死ねばよかった、そう言う人は多い。裾野市なので富士の樹海は近い。だが、犯人があのまま秋葉に行かず、一人樹海に向かったとしても、誰も探しに行かなかっただろう。
派遣会社も、派遣社員の同僚も良くあるバックレとしか思わず、社員はいなくなったことも知らない。
そのことを思いついたとき私は全身が寒くなった。
身震いするほどの孤独がそこには存在する。
人間としてみなされていない人は、他の人も人間としてみなさない。凶行の背景には、凍えるほどの孤独が生み出す負のスパイラルがある。
繰り返すが、だからと言って、無関係な人を殺したことの言い訳にはならないが。
関東自動車でも他の会社と同様、派遣労働者を積極的に活用しはじめたのは、今から大体10年ほど前だと思う。
それまで、期間工として補充していた枠を派遣に変わるようになっていた。
父から聞いていた話だと、派遣会社によって賃金も待遇もバラバラで、おおむね期間工よりも賃金は安い。しかも雇用形態はきわめて不安定で、いつクビになるか分からない。
父からも、子供がいて派遣だけでは食べていけないから、工場労働の後に土方のバイトをしている人の話を聞いたことがある。
非常に優秀な人なのに、地元に職がない、学歴が無いなどの理由で派遣労働しか選択肢がない、わずかしか給料がもらえないなどの現状に父なりに歯がゆさを感じたらしい。
一方で、職に対するこだわりの無い派遣を見下しているようなところもある。
ロスジェネ真っ只中の私も現在デスクワークの派遣だが、自分の会社の派遣の待遇を見ているせいか、ずっと正社員になれと言っている。
ウチの親父は高校卒業後、18で関自に入社して以来、長く勤めている。
昼夜2交代の勤務で、キツイ仕事ではあったが、それなりに安定していた。
しょぼい家ではあるが、家も建てたし、私も大学に行かせてもらった。不満を言いつつも、トヨタの技術力に誇りを持っており、車にはこだわりがあり、かなり頻繁に乗り換えていた。
父と同じ会社で働いていても、派遣労働者達は、派遣である以上、父と同じようには生きれない。
持ち家どころか、自分の作った車をローンを組んで買うこともできないし、子供を大学にやることもできない。
まあ自分も似たようなもので、父のリソースに依存することで、犯人ほど絶望せずにいられる。皮肉ではあるけれど。
今回の犯行について、樹海に入っても誰にも気づかれず死ぬのは嫌だった。
己の存在で社会に爪あとを残したかった。そう思うなら、こんな選択肢にはまりこんでしまった彼の愚かさを呪う。
貧困の問題に対して、5重の排除というものがある。教育、企業、家庭、公的福祉、そして最後が自分自身からの排除だという。
どうしょうもない絶望に追い込まれた人は、自分の不甲斐なさを呪い、自分を追い詰めてしまうという。理由は本当は外にもあるのに。
ほとんどの人が絶望を前に勝手に一人で死んでいるのだ。
絶望の背景を他者に見出すことができたなら、それをなぜ別の手段に訴えられなかったのか。歯がゆくて悔しくて、悲しく憎らしい。
ああ、まったくお前はバカだ。バカすぎる。
トヨタと言って思い出す話がある、3月まで一緒に働いていた人がかつて、銀座でホステスをしていたという。
今は足を洗って派遣なのだけど、そのときの顧客にトヨタの幹部がいたそうだ。
銀座で湯水のように金を使い、ある日幹部は彼女にドレスを送ったらしい。ベルサーチの豹柄のダッサイやつ。だけど値段だけはやたらする代物だったそうだ。
高級な銀座では、アニマルプリントは着ないけれどVIP中のVIPなので仕方なく着たそうだ。
ここ数年、大企業幹部の収入は増え、一般労働者の収入は減った。
各地の工場で派遣労働者が買い叩かれるその一方で。
安易な手段に訴えても、嗤う奴は嗤ったまま素通りするのだ。
それからもう一点、ここ数年盛り上がってきた派遣労働をめぐる運動について、非常に悔しい点がある。
関東自動車は最初に述べた通り、派遣労働をすべて切ろうとしている。親会社のトヨタそのものがそういう意向である。
派遣労働をやめてしまうことで、派遣問題そのものが無きものになってしまう。
無論、国内需要が減ってしまったのも原因だが、コストがかかって組合とかが絡んでウルセー派遣使うなら、海外に移転してしまった方がいいと思われてしまったかもしれない。
派遣はなくなるが、日本の雇用そのものが空洞化し、国外に移転する。
派遣がなくなった代わりに、失業者が増えてしまう。プレカリアート運動を密かに応援していた私としては
「お前らが余計なこと騒ぐから」と後々言われないか心配でもある。
最後に亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
随分犯人に同情的な話になってしまいました。無論、犯人は許されてはなりません。その点は強調しておきます。
会社から近いから秋葉に線香あげに行って来ようかな。
今の日本では、
一方にいる側の人間が、
反対側にいる人間を
絞れるだけ搾り取って、
丸々と太っている状況です。
ブログ本文でも
引用された記事です。
「彼女がいない、この一点で人生崩壊」 秋葉原殺人犯の孤独と苦痛 [ 06月09日 20時12分 ]
J-CASTニュース
http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html
17人の死傷者を出した秋葉原無差別殺人の犯人は、「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」「(仕事を)辞めろってことか」「チャンス、人生に一回もなかったけど」などと、孤独や派遣社員として働くことにたいする不満や絶望を事件前に携帯電話のネット掲示板に書き込んでいた。
「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います」
「秋葉原で人を殺します」――2008年6月8日に発生した秋葉原無差別殺人事件で、同日早朝から携帯電話の掲示板に「犯罪予告」がされていることが判明した。犯人は「携帯電話に書き込んだ」などと供述。この事件と書き込みの内容がほぼ符合し、掲示板に「犯罪予告」だけでなく、犯行にいたる経緯まで「実況中継」されていた。掲示板への書き込みは、そのすべてが加藤容疑者によるものとは断定できないが、このスレッド内では会話などのやりとりらしきものはほとんどなく、終始その論調も似通っていることから、一人で書き込みを続けていた可能性が極めて高い。
秋葉原の中央通りの交差点にトラックで突っ込み、歩行者をはねた。さらにトラックから降りてきた男がナイフで歩行者らを次々と刺した事件で、7人が死亡、10人が負傷した。現行犯逮捕された男は静岡県裾野市富沢、派遣社員、加藤智大容疑者(25)で、各紙の報道によれば、警視庁捜査1課万世橋署の調べに対し、携帯電話のインターネット掲示板に犯行を予告する書き込みをしていたことを認める供述をしていることが明らかになった。
携帯電話のネット掲示板では、08年6月8日午前5時21分に「秋葉原で人を殺します」というタイトルでスレッドが立てられ、
「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」と事件とそっくりな内容の書き込みがされていた。
このスレッドでは5時21分に「ねむい」、5時35分に「しかも、予報が雨 最悪」と頻繁に書き込みが続き、5時44分には
「途中で捕まるのが一番しょぼいパターンかな」
と書き込まれている。
6時10分には「使う予定の道路が封鎖中とか やっぱり、全てが俺の邪魔をする」。6時31分に「時間だ 出かけよう」。7時過ぎには「一本早い電車に乗れてしまった」「30分余ってるぜ」などいった書き込みがある。
書き込みはその後も続き、9時48分には、「神奈川入って休憩 いまのとこ順調かな」、10時53分に「酷い渋滞 時間までに着くかしら」、11時7分に「渋谷ひどい」、11時17分には「こっちは晴れてるね」。
このように、犯行に至るまでが「実況中継」されているのである。
さらに、11時45分には「秋葉原についた」と書かれており、11時45分には「今日は歩行者天国の日だよね?」と一人ごとのように書き込みが続き、午後0時10分には「時間です」。まさに事件と書き込みが時間的にぴったり符合。加藤容疑者の犯行当日の行動が一目瞭然にわかる内容になっていた。
「不細工な俺は存在自体が迷惑なんだっけ」
加藤容疑者が利用していたと思われる掲示板サイトは、「究改交流掲示板」と呼ばれるもの。携帯電話サイトの掲示板としては、それほど知名度が高いとはいえないが、最近ではこうした携帯電話の掲示板サイトが若年世代を中心に「交流の場」となってきている。ITジャーナリストの井上トシユキさんはJ-CASTニュースに対し「密な交流の場がたこつぼ的になり、ネットユーザーがランダムに掲示板サイトに流れるようになってきた」と話す。
実際、この掲示板では私生活について赤裸々に綴られており、事件前には派遣社員として働くことへの苦痛や孤独感を彷彿とさせる書き込みが続く。
「チャンスは全ての人に平等に与えられるべき 生かせるか生かせないかはその人次第」
「もしかして、俺、チャンスを逃してるわけ?そんなチャンス、人生に一回もなかったけど」
(6月4日5時20分、21分)
6月5日になると「作業場行ったらツナギが無かった 辞めろってか」(午前6時17分)、
「やっかい払いができた会社としては万々歳なんだろうな」(午前7時44分)
「ツナギあったよ、だと 自分で隠しておいてよく言うよ」(午前7時45分)
と職場への不満が綴られている。
「大幅なリストラだし、当たり前か」(6月5日6時5分)
「あ、住所不定無職になったのか ますます絶望的だ 」(6月6日1時44分)
さらに6月6日2時48分には「やりたいこと…殺人 夢…ワイドショー独占 」と書き込まれている。
掲示板では職場への不満のほかに、女性や孤独についての言及も多い。「彼女がいれば夜逃げする必要なかったし」「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」(6月5日5時18〜19分)。「一人の虚しさは異常」(6月5日午後1時20分)「友達もできない俺に彼女ができるわけない」(6月6日2時58分)などいった書き込みのほか、「不細工な俺は存在自体が迷惑なんだっけ」といった自身の容姿についてのコンプレックスを伺わせる書き込みもある。
加藤容疑者は工場の塗装工程に派遣されており、派遣先の企業は2008年6月9日に「変わった様子は見られませんでした」とのコメントを発表している。
ここのところがすごい。
>派遣先の企業は2008年6月9日に「変わった様子は見られませんでした」とのコメントを発表している。
このコメントがすごく印象的…。
どんなことがあっても
きっと分からなかっただろうに…。
でも、
きっと通常のバックレ程度で、
樹海で死んでいても
秋葉原で大量殺人をしていても
きっと「変わった様子は見られませんでした」
というコメントになるのでしょう。
人間が社会的な動物だとしたら、
社会的な動物の社会的崩壊
は種としての滅亡を意味するのでは
ないのでしょうか?
>「チャンスは全ての人に平等に与えられるべき 生かせるか生かせないかはその人次第」
>「もしかして、俺、チャンスを逃してるわけ?そんなチャンス、人生に一回もなかったけど」
…
寒い。
…
あまりに寒すぎるとは
思いませんか?
この日本という社会は…。
当ブログ ワーキングプア関連記事
〜働いても働いても豊かになれない〜ワーキングプア
http://ameblo.jp/med/day-20060725.html
■Yahoo一面! 「歯科医に広がるワーキングプア」 歯科医師 5人に1人が年収300万円以下
http://ameblo.jp/med/entry-10067573494.html
■「高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院」と「博士が100にんいるむら」
http://ameblo.jp/med/entry-10058539785.html
■医師がワーキングプアになる日 「ワーキングプア―日本を蝕む病 」 NHKスペシャル取材班
http://ameblo.jp/med/entry-10048147313.html
無差別連続殺傷事件について。
なにか
本質から外れた議論ばかり。
ワーキングプアが
勝手にぶちきれて
迷惑かけやがって…。
という論調ばかり。
この犯人を正当化するつもりは
全くありませんが、
なにか
とても一方的な印象を受けていました。
こちらのブログに
その”わからなかった何か”
があるような気がします。
すみませんが、
全文紹介させてもらいます。
何かごにょごにょ言ってます
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/
の
2008-06-10 【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610
です。
ありがとうございます。
■[ごにょごにょ]【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式 01:12 354
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610
なんか激しく放置プレイなんだけど、秋葉の事件について、犯人が働いていた工場は、父が正社員として長く勤めている会社のことなので、知っていることを書いておきます。
誰が見てくれるかわからないけど。
ミクシニュースでも書いたんだけど、瞬間最大風速で流れてしまうよりも、はてなに残しておいた方がいいだろうと。
関東自動車はトヨタの関連会社で、下請けではなく、トヨタ車の生産ラインそのものを請け負っている。自動車部品工場という表現をするマスコミもあったけれど、それは正しくない。
トヨタ車として売られている自動車のプレスをし、組み立てをし、塗装をする。
トヨタ本体の一部だと思っても間違いではない。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080609k0000e040040000c.html
工場での担当は塗装ライン。月曜から金曜の週5日勤務で1週間交代で日勤と夜勤についていたが、勤務態度はまじめで、公休以外は休まなかった。時給1300円で月約20万円の収入があった。契約期間は今年3月31日までだったが、1年間更新されていた。
派遣社員を6月末で200人から50人に減らす計画があったが、加藤容疑者は、自分が対象ではないことを派遣会社から知らされていたという。
この部分、私が電話で父親から聞いていた話と食い違う。
少なくとも工場の正社員は6月30日付けで派遣はすべてクビと認識していたようだ。
期間工は契約更新しない形で順次数を減らすということ。
最終的には、正社員以外はすべて解雇する。
理由は、原油高による材料費高騰。しかも国内需要も伸びないので、引き続き好調な海外需要については、人件費コストの安い海外工場で生産する。
なんというか、これがトヨタのやり方か。トヨタの経営方針、在庫を抱えず、下請けからすぐに必要な分だけ部品を取り寄せるカンバン方式というのが有名だけど、
まさに、人間までカンバン方式なのだ。
自分たちが、労働者を買い叩いたせいで、若年層を中心に収入が減り、国内需要が減ってしまったら、海外市場は好調なのでとっとと生産拠点を海外に移転してしまう。
しかも、東富士工場は非常に広く、人の配置もまばら。親父いわく、「隣の人と100mは離れている」ウチの親父はいつだって大げさなので、そんなに離れちゃいないだろうけど、数十メートル単位で離れていると見ていいだろう。
休憩時間や出入りの時間などに意識しなければ人と会話をすることも無いそうだ。
しかも、ハケンは出入りが激しすぎていちいち顔も覚えていない。親父いわく、ハケンのことだから知らないだそうだ。まったく(怒)
犯行前に、ツナギがロッカーから消えていたことで、解雇されると思い込み激怒したとの報道があった。字面だけ追えばそんな小さなことで解雇なんて、と思う。
だが、彼の状況を鑑みるに、まともにコミュニケーションが成立していないので、ちょっとしたことにも過敏になってしまうだろう。
しかも、派遣会社の言ってることと現場の言われていることに食い違いがあり、
クビにはならないと派遣会社が言ったところで、会社側が希望する日まで働いてもらうための方便に見えてしまうだろう。
クビにすると言ってしまえば、本人がバックレたり、やる気がなくなったりして生産性が落ちてしまう。
そもそも、数ヶ月で人が入れ替わってしまうので、職に対するこだわりや企業に対する忠誠心が薄くなる。
ウチの父親によると4本閉じなければいけないボルトを、面倒になったある派遣労働者が2本しか閉めないで出荷してしまい、大騒ぎになったこともあったらしい。
また、多少契約期間が伸びたところで、経営方針として最終的に派遣を切るという方向性に変わりはない。
モチベーションの上がらない労働をさせられる時間が増えるだけであり、それはそれで苦痛である。
そういう状況下でツナギが無くなったとしたら、極めて非人間的な方法で、陰湿に解雇を告げてきたと勘違いしてもむべなるかな、だとは思う。
その上、派遣会社の日研や関自がマスコミに言っていることは本当なのか。犯人のクビは決定していたが、保身のために嘘をついている可能性はないか
だからと言って、無差別殺人に飛躍するのは、ムチャクチャである。許しがたい行為である。
だが、一方で企業側のその非人間的な扱いに愕然とする。
この記事の
http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html
はてブコメントに
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html
「圧倒的に他者がいねぇ。完全にひとり芝居じゃないか。舞台の上には役者だけ、ほんとに怖い。」
というのがある。だが、そもそも犯人の環境は、他者と関われないシステムとして存在している。
見知らぬ土地に連れて来られ、社員からは顔を覚えてもらえず、あたかも部品の一部として明日の生活を奪われる。俺はボルトじゃねえ。
派遣同士のつながりというのはどれほどあったのかは分からないが、(ニュースを見ていると同僚同士多少はコミュニケーションがあったようだが)希薄だったのではないか。
他者と関わりと持てず、漫然とモチベーションの上がらない仕事をしながら明日の生活に怯える。
他者のいない生活の中で、自分ばかりが肥大してしまう。ツッコミすら入らないのだから。
彼女がいない、ということに対して相当の劣等感を持っていたようだけど、承認の象徴が「彼女」だったのではないか。
無論、背景には恋愛至上主義もあるだろうし、若い男なのでそれ相当に性欲もあるだろうが、友達でも親でも、頼れる上司でも、あるいは猫だろうが、代替は可能だったのではないか。少なくとも道を踏み外すほどにはならなかったのではないか。
犯人は他人を巻き込まず、一人で勝手に死ねばよかった、そう言う人は多い。裾野市なので富士の樹海は近い。だが、犯人があのまま秋葉に行かず、一人樹海に向かったとしても、誰も探しに行かなかっただろう。
派遣会社も、派遣社員の同僚も良くあるバックレとしか思わず、社員はいなくなったことも知らない。
そのことを思いついたとき私は全身が寒くなった。
身震いするほどの孤独がそこには存在する。
人間としてみなされていない人は、他の人も人間としてみなさない。凶行の背景には、凍えるほどの孤独が生み出す負のスパイラルがある。
繰り返すが、だからと言って、無関係な人を殺したことの言い訳にはならないが。
関東自動車でも他の会社と同様、派遣労働者を積極的に活用しはじめたのは、今から大体10年ほど前だと思う。
それまで、期間工として補充していた枠を派遣に変わるようになっていた。
父から聞いていた話だと、派遣会社によって賃金も待遇もバラバラで、おおむね期間工よりも賃金は安い。しかも雇用形態はきわめて不安定で、いつクビになるか分からない。
父からも、子供がいて派遣だけでは食べていけないから、工場労働の後に土方のバイトをしている人の話を聞いたことがある。
非常に優秀な人なのに、地元に職がない、学歴が無いなどの理由で派遣労働しか選択肢がない、わずかしか給料がもらえないなどの現状に父なりに歯がゆさを感じたらしい。
一方で、職に対するこだわりの無い派遣を見下しているようなところもある。
ロスジェネ真っ只中の私も現在デスクワークの派遣だが、自分の会社の派遣の待遇を見ているせいか、ずっと正社員になれと言っている。
ウチの親父は高校卒業後、18で関自に入社して以来、長く勤めている。
昼夜2交代の勤務で、キツイ仕事ではあったが、それなりに安定していた。
しょぼい家ではあるが、家も建てたし、私も大学に行かせてもらった。不満を言いつつも、トヨタの技術力に誇りを持っており、車にはこだわりがあり、かなり頻繁に乗り換えていた。
父と同じ会社で働いていても、派遣労働者達は、派遣である以上、父と同じようには生きれない。
持ち家どころか、自分の作った車をローンを組んで買うこともできないし、子供を大学にやることもできない。
まあ自分も似たようなもので、父のリソースに依存することで、犯人ほど絶望せずにいられる。皮肉ではあるけれど。
今回の犯行について、樹海に入っても誰にも気づかれず死ぬのは嫌だった。
己の存在で社会に爪あとを残したかった。そう思うなら、こんな選択肢にはまりこんでしまった彼の愚かさを呪う。
貧困の問題に対して、5重の排除というものがある。教育、企業、家庭、公的福祉、そして最後が自分自身からの排除だという。
どうしょうもない絶望に追い込まれた人は、自分の不甲斐なさを呪い、自分を追い詰めてしまうという。理由は本当は外にもあるのに。
ほとんどの人が絶望を前に勝手に一人で死んでいるのだ。
絶望の背景を他者に見出すことができたなら、それをなぜ別の手段に訴えられなかったのか。歯がゆくて悔しくて、悲しく憎らしい。
ああ、まったくお前はバカだ。バカすぎる。
トヨタと言って思い出す話がある、3月まで一緒に働いていた人がかつて、銀座でホステスをしていたという。
今は足を洗って派遣なのだけど、そのときの顧客にトヨタの幹部がいたそうだ。
銀座で湯水のように金を使い、ある日幹部は彼女にドレスを送ったらしい。ベルサーチの豹柄のダッサイやつ。だけど値段だけはやたらする代物だったそうだ。
高級な銀座では、アニマルプリントは着ないけれどVIP中のVIPなので仕方なく着たそうだ。
ここ数年、大企業幹部の収入は増え、一般労働者の収入は減った。
各地の工場で派遣労働者が買い叩かれるその一方で。
安易な手段に訴えても、嗤う奴は嗤ったまま素通りするのだ。
それからもう一点、ここ数年盛り上がってきた派遣労働をめぐる運動について、非常に悔しい点がある。
関東自動車は最初に述べた通り、派遣労働をすべて切ろうとしている。親会社のトヨタそのものがそういう意向である。
派遣労働をやめてしまうことで、派遣問題そのものが無きものになってしまう。
無論、国内需要が減ってしまったのも原因だが、コストがかかって組合とかが絡んでウルセー派遣使うなら、海外に移転してしまった方がいいと思われてしまったかもしれない。
派遣はなくなるが、日本の雇用そのものが空洞化し、国外に移転する。
派遣がなくなった代わりに、失業者が増えてしまう。プレカリアート運動を密かに応援していた私としては
「お前らが余計なこと騒ぐから」と後々言われないか心配でもある。
最後に亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
随分犯人に同情的な話になってしまいました。無論、犯人は許されてはなりません。その点は強調しておきます。
会社から近いから秋葉に線香あげに行って来ようかな。
今の日本では、
一方にいる側の人間が、
反対側にいる人間を
絞れるだけ搾り取って、
丸々と太っている状況です。
ブログ本文でも
引用された記事です。
「彼女がいない、この一点で人生崩壊」 秋葉原殺人犯の孤独と苦痛 [ 06月09日 20時12分 ]
J-CASTニュース
http://www.excite.co.jp/News/society/20080609201237/JCast_21495.html
17人の死傷者を出した秋葉原無差別殺人の犯人は、「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」「(仕事を)辞めろってことか」「チャンス、人生に一回もなかったけど」などと、孤独や派遣社員として働くことにたいする不満や絶望を事件前に携帯電話のネット掲示板に書き込んでいた。
「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います」
「秋葉原で人を殺します」――2008年6月8日に発生した秋葉原無差別殺人事件で、同日早朝から携帯電話の掲示板に「犯罪予告」がされていることが判明した。犯人は「携帯電話に書き込んだ」などと供述。この事件と書き込みの内容がほぼ符合し、掲示板に「犯罪予告」だけでなく、犯行にいたる経緯まで「実況中継」されていた。掲示板への書き込みは、そのすべてが加藤容疑者によるものとは断定できないが、このスレッド内では会話などのやりとりらしきものはほとんどなく、終始その論調も似通っていることから、一人で書き込みを続けていた可能性が極めて高い。
秋葉原の中央通りの交差点にトラックで突っ込み、歩行者をはねた。さらにトラックから降りてきた男がナイフで歩行者らを次々と刺した事件で、7人が死亡、10人が負傷した。現行犯逮捕された男は静岡県裾野市富沢、派遣社員、加藤智大容疑者(25)で、各紙の報道によれば、警視庁捜査1課万世橋署の調べに対し、携帯電話のインターネット掲示板に犯行を予告する書き込みをしていたことを認める供述をしていることが明らかになった。
携帯電話のネット掲示板では、08年6月8日午前5時21分に「秋葉原で人を殺します」というタイトルでスレッドが立てられ、
「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」と事件とそっくりな内容の書き込みがされていた。
このスレッドでは5時21分に「ねむい」、5時35分に「しかも、予報が雨 最悪」と頻繁に書き込みが続き、5時44分には
「途中で捕まるのが一番しょぼいパターンかな」
と書き込まれている。
6時10分には「使う予定の道路が封鎖中とか やっぱり、全てが俺の邪魔をする」。6時31分に「時間だ 出かけよう」。7時過ぎには「一本早い電車に乗れてしまった」「30分余ってるぜ」などいった書き込みがある。
書き込みはその後も続き、9時48分には、「神奈川入って休憩 いまのとこ順調かな」、10時53分に「酷い渋滞 時間までに着くかしら」、11時7分に「渋谷ひどい」、11時17分には「こっちは晴れてるね」。
このように、犯行に至るまでが「実況中継」されているのである。
さらに、11時45分には「秋葉原についた」と書かれており、11時45分には「今日は歩行者天国の日だよね?」と一人ごとのように書き込みが続き、午後0時10分には「時間です」。まさに事件と書き込みが時間的にぴったり符合。加藤容疑者の犯行当日の行動が一目瞭然にわかる内容になっていた。
「不細工な俺は存在自体が迷惑なんだっけ」
加藤容疑者が利用していたと思われる掲示板サイトは、「究改交流掲示板」と呼ばれるもの。携帯電話サイトの掲示板としては、それほど知名度が高いとはいえないが、最近ではこうした携帯電話の掲示板サイトが若年世代を中心に「交流の場」となってきている。ITジャーナリストの井上トシユキさんはJ-CASTニュースに対し「密な交流の場がたこつぼ的になり、ネットユーザーがランダムに掲示板サイトに流れるようになってきた」と話す。
実際、この掲示板では私生活について赤裸々に綴られており、事件前には派遣社員として働くことへの苦痛や孤独感を彷彿とさせる書き込みが続く。
「チャンスは全ての人に平等に与えられるべき 生かせるか生かせないかはその人次第」
「もしかして、俺、チャンスを逃してるわけ?そんなチャンス、人生に一回もなかったけど」
(6月4日5時20分、21分)
6月5日になると「作業場行ったらツナギが無かった 辞めろってか」(午前6時17分)、
「やっかい払いができた会社としては万々歳なんだろうな」(午前7時44分)
「ツナギあったよ、だと 自分で隠しておいてよく言うよ」(午前7時45分)
と職場への不満が綴られている。
「大幅なリストラだし、当たり前か」(6月5日6時5分)
「あ、住所不定無職になったのか ますます絶望的だ 」(6月6日1時44分)
さらに6月6日2時48分には「やりたいこと…殺人 夢…ワイドショー独占 」と書き込まれている。
掲示板では職場への不満のほかに、女性や孤独についての言及も多い。「彼女がいれば夜逃げする必要なかったし」「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」(6月5日5時18〜19分)。「一人の虚しさは異常」(6月5日午後1時20分)「友達もできない俺に彼女ができるわけない」(6月6日2時58分)などいった書き込みのほか、「不細工な俺は存在自体が迷惑なんだっけ」といった自身の容姿についてのコンプレックスを伺わせる書き込みもある。
加藤容疑者は工場の塗装工程に派遣されており、派遣先の企業は2008年6月9日に「変わった様子は見られませんでした」とのコメントを発表している。
ここのところがすごい。
>派遣先の企業は2008年6月9日に「変わった様子は見られませんでした」とのコメントを発表している。
このコメントがすごく印象的…。
どんなことがあっても
きっと分からなかっただろうに…。
でも、
きっと通常のバックレ程度で、
樹海で死んでいても
秋葉原で大量殺人をしていても
きっと「変わった様子は見られませんでした」
というコメントになるのでしょう。
人間が社会的な動物だとしたら、
社会的な動物の社会的崩壊
は種としての滅亡を意味するのでは
ないのでしょうか?
>「チャンスは全ての人に平等に与えられるべき 生かせるか生かせないかはその人次第」
>「もしかして、俺、チャンスを逃してるわけ?そんなチャンス、人生に一回もなかったけど」
…
寒い。
…
あまりに寒すぎるとは
思いませんか?
この日本という社会は…。
当ブログ ワーキングプア関連記事
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■医師がワーキングプアになる日 「ワーキングプア―日本を蝕む病 」 NHKスペシャル取材班
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ご冥福をお祈りします。
これだけの事件が起きてもなお、背後にいる本当の責任者たちは、そ知らぬ顔で今後も肥え太っていくのでしょうか。あまりにもむごいです。