2012/05/04
■開業つれづれ:「<鳥インフル>河岡教授の論文やっと公開 米が非公表要求」
大変難しい問題です。
疾患や感染症の
メカニズムの本質に近づくほど
それを兵器に応用することは
容易になっていきます。
<鳥インフル>河岡教授の論文やっと公開 米が非公表要求
毎日新聞
2012年5月3日(木)2時0分配信
http://mainichi.jp/select/news/20120503k0000m040126000c.html
人から人には感染しにくいとされている高病原性H5N1型鳥インフルエンザウイルスについて、わずかな遺伝子の変異で哺乳類の間でも容易に感染することを示した東京大医科学研究所の河岡義裕教授の論文が、3日付の英科学誌「ネイチャー」に全文掲載された。この論文については、米政府が生物テロに悪用される懸念があるなどとして一部非公表を求めたことで、掲載が先送りされていた。
H5N1型ウイルスはアジアやアフリカで散発的に人に感染し、死者も出ているが、人から人に容易に感染する変異ウイルスは今のところ出現していない。河岡教授らのチームは、H5N1型ウイルスの表面にあり細胞に入り込むための突起「ヘマグルチニン」に注目。H5N1型の遺伝子のうち、このヘマグルチニンに関する部分を操作して3カ所を変異させるなどし、新たなウイルスを作った。これをイタチの仲間のフェレットに感染させたところ、さらに1カ所が変異した。
この変異したウイルスに感染した個体と健康な個体を金属の網で区切ったカゴに入れたペア6組を飼育していたところ、3~7日後に4匹が感染、残る2匹もウイルスに対する抗体ができていた。感染したフェレットは肺の機能が低下したり、体重が減少したりしたが、死ぬことはなかった。この実験からチームは、H5N1型は同じ哺乳類の人同士でも容易に感染するウイルスに変異する可能性があると結論づけた。
この論文は昨年8月に提出されたが、オランダのグループの論文と併せ、米政府がテロへの悪用防止のため一部を非公表とすべきだと勧告。研究促進のために全面公開するか論争を巻き起こしていた。3月末に米政府は「公衆衛生にとって重要な価値がある」と勧告を撤回した。
河岡教授は「人間同士でパンデミック(世界的大流行)を起こす可能性を示したことで、各国のH5N1型ワクチンの備蓄などに関する政策に影響を与えるだろう」と話している。【斎藤広子】
特にインフルエンザについては
世界中が研究を行っています。
流行の予想を立て、
抗ウイルス薬を開発し、
そして変異についての研究が
行われています。
人を救うための技術が
バイオテロに応用されることは
あまりにも悲しいことです。
第二次世界大戦で
人は宇宙と物質の真理を追究し
核を手にし、
その後、水爆を手にしました。
地球そのものを破壊するのに十分なものです。
人は今度は
生命の謎を解き明かそうとしています。
生命の真理の解明は、核と同じように
人類を再び消滅させるものになるかもしれません。
他の生命には感染せず
人間だけに特異的に発現し、
圧倒的な伝染力と
致死的な病原性を持った細菌兵器が
今この瞬間にも生まれようとしているかもしれません。
生命化学技術は
原子力同様、人の生活を大きく変えました。
しかし
一方で水爆並みかそれ以上の殺傷能力を
持っているかもしれません。
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