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■開業つれづれ:「日医会長選、横倉氏が初当選-原中氏と決選投票の末」

日医会長が原中氏から横倉氏になりました。

え、エープリルフールじゃないです。



民主党とのパイプを強調した原中氏が

落選したのは当然の時代の流れ、

といっていいのでしょうか。







日医会長選、横倉氏が初当選-原中氏と決選投票の末

医療介護CBニュース 2012年4月1日(日)14時10分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120401-00000000-cbn-soci

 日本医師会(日医)の会長選挙は1日、投開票が行われ、横倉義武氏と原中勝征氏による決選投票の末、横倉氏が有効投票数356票のうちの192票を獲得し、当選した。原中氏は164票で、無効票1票だった。

 今回の日医会長選は、現職の原中会長に、同じ執行部副会長の横倉氏と、2年前の会長選の雪辱を期す京都府医師会長の森洋一氏が挑む三つどもえの戦いとなった。定款細則が変更され、今回からは、1回目の投票で有効投票の過半数を獲得する候補がいなければ、決選投票で当選者を決めることになっていた。

 1回目の投票では、横倉氏の得票数は154票にとどまり、過半数には届かなかった。このため規定通り、決着は決選投票に持ち込まれた。1回目の投票での他候補の得票数は、原中氏が137票、森氏が65票で、無効票1票だった。







こちらが選挙前の記事。





日医会長選、「組織内候補」見直し機運- 「今回選挙は、日医が変わる好機」

2012年02月27日 21:19 キャリアブレイン
http://news.cabrain.net/article/newsId/36674/page/0.html

 4月1日投開票の日本医師会(日医)の会長選には、現職の原中勝征会長、副会長の横倉義武氏、京都府医師会の森洋一会長が立候補を表明している。政治との距離感については各候補とも、与野党から一定の距離を置く方針を示している。その中で、日医の政治団体「日本医師連盟」(日医連)が国会に送り込む組織内候補の在り方を見直そうという機運が高まっている。(君塚靖)

 原中氏が当選した前回会長選後の2010年参院選で日医連は、組織内候補の議席を失った。原中氏は会長選で、民主党とのパイプを強調。それを受けて、日医連はこの参院選で、それまで組織内候補だった自民党現職(当時)の西島英利氏を「支援」に格下げし、民主党候補の安藤たかお氏を「推薦」した。みんなの党の候補だった清水鴻一郎氏も「支援」にした。この全方位的な対応により、都道府県医師連盟ごとに支持候補がばらばらになり、結果的に全員が落選した。

 10年の参院選は、日医連の集票力が低下していることを浮き彫りにした。安藤、西島、清水の3候補を合わせた得票数は17万票余り。07年参院選で擁立し、次点だった候補の得票よりも、1万6000票以上も下回った。

 09年に民主党政権が誕生し、日医は民主党に寄り添った。この2年間、組織内からの議員がいない中で、執行部の役員が積極的に国会に出向き、与野党を問わず、医系議員や厚生労働関係議員などに、日医の考えを説明してきた。

 原中氏は、「わたしは、一人の参院議員がいたら、その人を介して、何でもできると思っていた。毎年、相当の費用を使っていたが、(政策などが)通ったかどうかについて検証が、全然ない」として、組織内候補に否定的だ。また、「今、組織内候補がいない状態で、日医の担当役員が行政官などに対し、説明する機会が多くなっている。一人を介してやるよりも、数倍も、数十倍も、効果的だと思っている」とも語る。

 一方、横倉氏は、現時点で態度を決めかねている
 横倉氏は、「10年の参院選の後、与野党の医系議員と頻繁に、接触をしてきた。無理してまで、一つの政党から出す必要があるのか、という考えは確かにある。ただ、これだけの集票力があるというのを、どこかで見せておかなくてはいけないという意見もある」と語り、日医連の中でも賛否が分かれていることを明らかにした。
 政治に頼らない運営を目指す森氏は、日医連の在り方を、根本から見直す必要があると指摘する。「すべての会員が参加できる仕組みにしなくてはいけない。ただ、全員が同じ方向を目指すのは不可能。どのように会員の意見を集約するのかについて議論が必要だ」。

 会長選は3月1日に公示され、選挙戦が本格化。各候補は全国で、自身のマニフェストを説明する。その中では、日医の政策提言力や、情報発信力が焦点になる見通しだ。会長選が終わり、その1年後には、参院選が控えている。組織内候補の在り方を含め、選挙戦略の議論は避けられない。





日本医師会が利権集団ではなく、

高度な専門職集団で

国の行く末を決めるのに

とても大事な組織、

という存在になれたら

本当に素晴らしいと思います。







とても気になる点は一つ。





今後、消費税が上がったら

ぜひ診療報酬も消費税分だけは

上げるようにしてください。



うやむやにされて

損税が広がったら

本当に医療崩壊してしまいます。


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コメント

NoTitle

>日本医師会が利権集団ではなく、

医師会も医局も利権集団ですよ
本人たち以外はそう認定しています。

医療崩壊とか医師が冷遇されているとか言うなら、じゃあ所得がナンボなら良いのかダメなのか言うべきだ。

財務省のデータで開業医の申告所得は3000万くらいだから、超勝ち組ですね。
所得(収入引く経費)3000万円でないと崩壊するのでしょうか。死ぬのでしょうか。3000万が1000万になっても問題ないと思います。

そして国や公的保険へのゆすり・たかりを止めて、市場で競争するべきです。

この自由競争の時代に、医療関係者だけが、旧時代の左巻きのごとく「新自由主義で格差が、小泉改革で格差が、TPPで…」と狂ったように連呼している。

そもそも、大富豪でも乞食でも「みんな平等」の医療が既に破綻モデルだということに気付いていない。共産主義的な医療利権を粉砕するべき。


そして、医師会がそんなに”平等”が好きなら、医者の所得を国民平均と同じレベルまで仕分けすればいいw

革命烈士様へ

余計なことながら一言。わざとかケアレスミスか、読み過っておられます。管理人様は「日本医師会の現状は、病院経営者・開業医を中心とした医師の利権集団」と考えておられ、そこから脱却すべしと訴えておられます。
財務省のデータですが、保険診療を行っていない美容外科等の特殊な層の所得が平均値を引き上げています。その層を除いても国民平均より高いことは認めますが、だからといって仕分けて下げて良いことはないでしょう。経営者とヒラ社員の給与は同額であるべきではありません。
市場原理による競争ですが、国の予算の範囲内ではありますが、すでに起きています。新規開業数を廃業数が上回っています。
いわずもがなですが、現在の保険医療が崩壊すると医者は非常に楽になります。「あなたの保険でできる検査、投薬、治療はここまで。後は実費です。無ければさようなら。文句は厚労省か警察で。」
完全自由競争ってそんなものです。マジレスすいませんでした。

医師会は共産主義者

>蛾蜻蛉さん

ありがとうございます。
>経営者とヒラ社員の給与は同額であるべきではありません

↑これは、医師会や医師の大多数が「医業は営利ではない、営利は許さない」と言っているので、都合の良いときだけ「経営者」を名乗るのはおかしいと思います。

いや、『普通の資本主義的思考では』高度な専門家である医師の収入が高いのは当たり前、競争やっても勝てるわけですが、

残念ながら医師自身が競争と資本主義を否定しているわけです。だから、医師会の悪平等思想とアンチ資本主義(企業は病院経営するな等)からは、どうやっても「医師は高所得であるべき」という理屈は通りません。

私は100%市場原理でやれとは思いませんが、現状のように「フリーターもビルゲイツも平等に」という過激な平等思想は理解できまへん

革命烈士殿に一言

経営者は営利非営利関係なく組織の経営を行う以上存在します。仕事が違うのですから賃金の差も当然あります。
何か経営の定義を根底から勘違いされているのでは?

不毛かもしれませんが

もう一回だけマジレスしておきます。
NPOライン様の仰るとおり、経営の仕事と言うのは自分の目の前の業務をこなして売り上げ増を図るだけではありません。例えば、私のようなチンケな粒栗開業医でも数名のスタッフを雇用します。そうすると、大なり小なり軋轢が生まれ、何らかの対応が必要になります。非常に重要ですが、経営の仕事のごくごく一部です。他に税務、経理、広報、福利厚生などなど、最終的に己の責任になる仕事は山ほどあります。
又、医師会の建前はそれとして置いておいて、大部分の医師は「医業は公益営利事業」と認識しています。1万円資本投下して9千円しか回収できない事業は廃れます。投資額をいかに少なく、回収額をいかに多くするかも経営の仕事です。
>『普通の資本主義的思考では』高度な専門家である医師の収入が高いのは当たり前、競争やっても勝てるわけですが、 残念ながら医師自身が競争と資本主義を否定しているわけです
→誤解されているのは、専門家である医師は専門家同士での競争にさらされていることをご存じないからです。前述したように、競争に敗れ廃業に追い込まれる医院も多数です。開業医は自己資本を投下して、出た利益から回収していますので、これは小なりとはいえ立派な資本主義ではありますまいか。その所得が多いか少ないかは投下資本の多寡によります。さらに、企業の病院経営参入を私個人は否定しません。ただ、介護事業のような事態にならないことを祈るのみです。
>「フリーターもビルゲイツも平等に」という過激な平等思想は理解できまへん
→全面同意します。ただこれは、医師会が主導したのではなく、政治誘導です。どこに最低限のレベルを置くのかというのは、医師を含め国民が良く考えるべきことなのではないでしょうか。
長文スマソ。

NoTitle

>NPOライン 氏

経営者が高所得であるべき」というのは、資本主義の考えですね。

医師会は資本主義に反対していますよね(例:格差反対・企業進出反対・営利反対・国営保険絶対思想・貿易反対・反米
・等)

そもそも、公的保険という、市場原理ではない、いわば税と等しい国民から強制収奪した保険料で食っている開業医が、資本主義社会の住人と言えるのか。きわめて疑問だ。
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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
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日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
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