2011/05/04
■開業つれづれ:「東日本大震災:医師不足さらに悪化 3県沿岸部不明18人」
震災復興において
国も県も市町村も
なんで
まったく医療を無視するんですか。
医療の復興は
個人努力に任せる、
って
そりゃ勝手にやれよ、
「東北に医療なんかいらないだろ」
「あわよくば東北分の医師が関東に流れてこないかな」
と同じ意味だと思いますがどうでしょう。
被災地の医療に金を一切出さない
イコール
医療は被災地域のインフラだとは思っていない
ということです。
元から医療が脆弱だった地域
(福島とか……)
に震災が襲ってきて
さらには原発トラブルがあって、
とどめに
道路や電気、水道は通すけど
医療機関に対しては一切の公的援助を行わない
という政府や地方自治体の方針が
まるで人災のように
被災地域に現在襲っています。
東日本大震災:医師不足さらに悪化 3県沿岸部不明18人
毎日新聞 2011年4月9日 15時0分
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110409k0000e040067000c.html
医療過疎が深刻な東北地方で、東日本大震災が追い打ちをかけている--。岩手、宮城、福島県の沿岸で、医師の死者・行方不明者が少なくとも計18人に上っていることが3県の医師会などの調べで分かった。医師不足の中、地域医療を支えてきた開業医が多い。建物被害で休診に追い込まれた医療機関も多く、被災地から転出する医師が相次ぐ懸念もある。医師の確保が今後の復興に向けた課題になりそうだ。
3県の医師会によると9日現在、福島で3人、宮城で9人、岩手で6人の医師が死亡か行方不明になっている。いずれも沿岸地域で医院や診療所を開くか病院に勤務していた。
特に岩手県は全員が開業医で、陸前高田市で2人が死亡し、大船渡市と釜石市、山田町で計4人が行方不明になった。
厚生労働省が10年6月に初めて行った「必要医師数実態調査」では、実際に働く医師数と、医療機関側が必要と考えている医師数のギャップが全国で最も大きかったのが岩手県で、必要とする医師数は現状の1.4倍にもなった。福島県では1.23倍、宮城県では1.15倍といずれも全国平均(1.14倍)を上回っている。
また同じ岩手県内でも医師の数は地域間で格差があり、人口当たりの医師数でみると、岩手県沿岸地域の宮古市周辺などでは、内陸部にある盛岡市の4割と少なく、震災前から問題化。交通の便の悪さ、過疎などで医師不足はさらに悪化する状況が続いていた。
岩手県医師会は「地域住民に身近な医療が崩壊の危機にさらされている。医療機関の被災をきっかけに、地域を離れる医師が増える恐れもあり、開業の資金援助など必要な対策を考えたい」と話している。【鳴海崇】
声を上げているのは
医師会だけで、
その医師会は政治的な能力として
ぜんぜん頼りない存在ですから
このまま
被災地は医療がなくなっていくことでしょう。
脆弱な医療のまま
数年、いや数十年という単位で
改善されないのも容易に想像がつきます。
こういう無策を
人災というのですが、
被災地では人災による
医療衰退が
リアルタイムで起こっています。
今回の震災でなくなられた
医療関係者を含む
全ての皆様のご冥福をお祈りします。
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コメント
被災地の地域医療
開業医はもうけられるのだから
勝手にさせておけ・・・・・・
それは人口が多く、経済基盤の整った地域の話です。
私は整形外科開業医ですが
人口基盤は1万人が必要かと思っています。
5千人の町に今から開業する事は出来ません。
2011/05/04 22:27 by キムボール URL 編集
NoTitle
とか「病院機能の集約」とかいっておられたので千載一遇の
チャンスなのでしょう。病院なんかあっても赤字になるばっかり
なので本音ではむしろ不要と思っている為政者も多いのでは?
2011/05/06 15:24 by 浪速の勤務医 URL 編集