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2008.06/05 [Thu]
■「あまりにずさん…医の倫理どこへ?採血器具、相次ぐ使い回し」 …あまりに”ずさん”なのは産経記事のほうでは(笑)?: 追記アリ
「たらい回し」の産経さん(1)。
…
相変わらず
医療たたきの構造は
産経新聞の場合
変わらないようです。
でも、
このトンデモ記事が
Yahoo!ニュースの
第一面だと、
勘違いするヒト、続出でしょうね…。
医療機関に対する風当たりが
また強くなりそうです…。
多くの病院や診療所で
このようなことがおきている、
ということは
医療機関がずさん、
というより製品自体に
そのような
ミスを誘引するような
要素はなかったのでしょうか?
あまりにずさん…医の倫理どこへ?採血器具、相次ぐ使い回し
6月4日21時50分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000974-san-soci
医療現場で複数の患者に1つの採血器具が使い回しされている実態が相次いで発覚し、少なくとも11府県で使い回しが行われていたことが4日、厚生労働省の調査で分かった。採血器具の使い回しは肝炎など感染症が広がる危険性もあり、専門家らは医療機関の認識の甘さを指摘する。厚労省では6月下旬をめどに全国的な実態をまとめたいとするが、使い回しがどこまで拡大するかは不透明。医療現場の倫理観が改めて問われそうだ。
問題の器具は、主に糖尿病患者の血糖値を測る際に、指先などに針を刺して微量の採血をするために使用する。ボタンを押すと器具本体から針が飛びだす構造で、個人利用に限られている。厚労省によると8社から23製品の同型器具が販売されているという。
厚労省が全国調査に乗り出すきっかけとなった島根県益田市の診療所「おちハートクリニック」で問題になった器具は、1つの本体に針が6本セットされ、使うたびに手動で新しい針に切り替える構造だが、同クリニックでは「自動的に切り替わると思った」として針の交換をしていなかったことが判明した。
島根県の調査では、使い回しのあった1カ月間で37人に使用されたことが分かっている。
針の使い回しは、肝炎など感染症のリスクがあることは医学の常識。取り扱い説明書はもちろん器具本体に赤く「複数患者使用不可」と書かれていた。
使い回しが発覚したほとんどは、針の交換はしていたものの、同じ器具を使って異なる患者の採血をしていた。しかし、器具は肌に触れるため、前の患者の血液が本体部分に付着した場合には感染の危険もある。「仮にアルコール消毒したとしても、ウイルスの死滅は保証されない」と関係者は言う。
高知県では看護学校の演習で使い回しが発覚した。厚労省では「健康相談などのイベントでの使用も考えられる」と、使い回しが広く行われている可能性を懸念する。
こうした使い回しの実態について、医療機器メーカー「ニプロ」(大阪府)は
「添付文書に注意を促す記載をしていた。注意喚起の責任はしっかりと果たしてきたのに」と憤る。
益田市のクリニックでは「説明書を読んでいなかった。使い回しをやめるよう求めた厚労省の通達も知らなかった」などと説明しているという。
だが、医療機関の感覚としてはあまりにずさんで、厚労省幹部は「信じ難い」としたうえで、どこまで広がるか分からない使い回しの実態に頭を抱えている。
医療現場の一部からは、使い回しができないよう器具自体の構造を変える必要があるとの声も上がるが、医療ジャーナリストの和田努さんは「使用説明書を読むのは常識で、それを見落としたとしたら言語道断。職業的な慣れからきたのか、倫理性が疑われる。行政による再三の注意喚起も必要だが、
地方医師会による連絡の徹底も求められる
」と指摘している。
>地方医師会による連絡の徹底も求められる
…
(爆)
何にも物を知らないで
書いているということが
わかる記事です(笑)。
あの…
医師会は任意団体で、
どの地域でも
一杯、
入っていない医師がいますけど…(笑)。
医師会に入っていないから
通知を知らなかった、
だから悪い
という論法なんでしょうか(笑)?
勤務医の大半は
医師会に入っていませんが…(笑)?
>地方医師会による連絡の徹底も求められる
医師会の連絡を受けられない
医師はどうすればいいのでしょう(笑)???
医師会に何らかの
責任があるとでも(笑)?
責任があるとしたら
ここの病院、医院、
各地方自治体の担当、
そして、
イギリスの事例を知りながら(後述)
周知徹底できなかった
”厚労省”
ではないでしょうか?
読売新聞の報道では
こうなります。
採血器具使い回し5000人超す、禁止通知不徹底
6月3日3時5分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080603-00000006-yom-soci
針付き採血器具の使い回し問題で、厚生労働省が2006年3月、全47都道府県に器具の共用を禁じる通知を出したが、北海道、大阪、千葉など32道府県が、医師会や医療機関、保健所などに連絡しただけで、直接、各市町村に伝えていなかったことが、読売新聞社の調査でわかった。
採血器具の使い回しは2日までに、岩手、埼玉、大阪、山口など2府12県で糖尿病患者や健康相談の参加者、看護学生ら延べ5000人以上に行われていたことが医療機関などの発表で判明した。
大半の都道府県は今月から本格的に始まる厚労省の全国調査に合わせて実態把握する予定で、使い回しの件数はさらに増えそうだ。
都道府県では、医療関係の厚労省通知を、医師会や医療機関などに伝えるが、市町村にはほとんど連絡していない。このため使い回し問題でも、厚労省通知を知らないまま、採血器具を使い回した公立の医療機関があった。
市町村へ伝えなかった理由を、茨城県は「市町村立病院には、医療関係の団体から伝わると考えた」とし、群馬県は「医療を直接取り扱うことがないと考え、(通知は)市町村に行っていない」。ホームページに通知を載せただけの奈良県は「厚労省から医師会などを通じて同様の通知が送られると判断した」という。
最終更新:6月3日3時5分
この記事が指摘するように
周知徹底に問題があった、
というのが正しいものの見方のような
気がしますが、
産経さんのように
あやふやなまま
末端の医療機関を叩くと言うのは
典型的な「医療叩き」の構図です。
こちらの記事では
業者、製品の
責任について書かれています。
採血器具使い回し:さらに4市町でも 勝山含め無料検査へ /福井
5月30日18時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000303-mailo-l18
◇福井・鯖江・坂井・若狭で−−県が聞き取り調査・発表
糖尿病検診での採血器具の使い回し問題で、県は29日、県内で初めて発覚した勝山市以外にも4市町で使い回されていた、と発表した。現時点で健康被害は報告されていないが、使い回していた5市町は対象者に肝炎検査を無料で実施する。【菅沼舞】
全国で相次ぐ採血器具の使い回しの発覚を受け、県は県内全市町に05年度以降の使用状況を聞き取り調査した。結果、勝山市(41人)以外に、福井市(50人)▽鯖江市(878人)▽坂井市(14人)▽若狭町(3人)――の4市町が採血器具を複数人に使っていた(カッコ内は対象者数、鯖江市のみ延べ人数)。
県によると、いずれも糖尿病検診などの健康教室で使用していた。針は使い捨てたが、針を覆うキャップ部分はアルコール消毒しただけで使い回していた。器具の本体には製造・販売業者がはることになっている『複数患者使用不可』のシールは無かったという。
対象者が最も多い鯖江市では、血液が付いた場合のみ、キャップ部分をアルコールで消毒していた。対象者のうち、579人は名簿で特定し、6月以降文書で経緯を説明するとともに肝炎・エイズ検査を実施する。残りの不明者に対しては市ホームページや広報紙で検査を呼びかける。
厚生労働省は06年3月、都道府県に採血器具の取り扱いに関する通知を出しているが、
県健康増進課は
「通知は医師会などの関係団体にもいっている。県の指導がなくても、市町は何らかの形で使用方法を知り得たはず。
製造・販売業者も『複数患者使用不可』のシールをはることになっており、業者に責任がある
」と話した。
5月30日朝刊
産経記事では、
業者は
「添付文書に注意を促す記載をしていた。注意喚起の責任はしっかりと果たしてきたのに」と憤る。
と言いますが、
こちらの記事では、
製造・販売業者も『複数患者使用不可』のシールをはることになっており、業者に責任がある
と書いています。
製品として
問題はなかったのでしょうか???
イギリスで2005年に
同様の事件がおきております。
こちらはそのことに
わずかに触れている記事です。
採血器使い回し、県内も
県立8機関肝炎感染、報告なし
2008年5月31日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20080531-OYT8T00081.htm
県立病院で採血器具を使い回していたことに対し、陳謝する県医療局の職員(30日、県庁で) 島根県など各地の医療機関で採血器具の使い回しが発覚している問題で、県立の8病院・地域診療センターでも、同様の使い回しが行われていたことがわかった。県が30日、記者会見を開いて明らかにした。今のところ肝炎への感染などの報告はないが、県は今後、採血器具の使用状況と被害の有無を調べる。
県医療局によると、採血器具の使い回しが発覚したのは、釜石、二戸、大槌、沼宮内の4病院と、花泉、住田、九戸、紫波の4地域診療センター。使用患者の数や期間などの詳しい状況はまだ把握できていない。採血器具の使い回しが各地で発覚したことを受け、県が県立の27医療機関を対象に調査したところ、判明した。
問題となっている器具は、主に糖尿病の血糖値測定のため、微量の血液を採取するペン型の器具。血液が入る本体部分の先端に針をつけ、ペン型のカバーに入れてボタンを押すと、先端部の穴から針が出て採血する仕組み。
針やその周辺部には血液が付着することもあり、複数の人に使うと血液を介して肝炎ウイルスなどに感染する恐れがある。メーカーの説明書で使い回しを禁止しているだけでなく、厚生労働省も2006年3月に使い回しをしないよう通知している。
しかし、今回発覚した県立の8医療機関では、いずれも針は交換していたものの、皮膚に接着するカバーや本体部分をアルコール消毒して使い回していた。
県立釜石病院の遠藤秀彦院長は「現場の職員は、アルコール消毒だけで良いと思いこんでいた」と釈明する。紫波地域診療センターの藤村光良事務長は「100%安全とは言えないが、まず大丈夫だろうという認識だった」と述べた。
達増知事は「誠に遺憾で、大変申し訳ない。早急に詳細な調査を行い、再発防止に向けて、徹底を図りたい」とコメントした。
同省によると、同タイプの採血器具の使い回しにより、肝炎などに感染した例は国内では報告されていないという。
しかし、2005年に英国では、採血器具を使い回していた介護施設で、入居者2人がB型肝炎を発症し、死亡した。
感染との因果関係は不明だが、危険性は否定できないという。
>しかし、2005年に英国では、採血器具を使い回していた介護施設で、入居者2人がB型肝炎を発症し、死亡した。
2005年には
イギリスで
同じようなことがおきており、
文章を回すだけで解決するものではなく、
製品そのものに
使い回しを誘引する
要素がなかったのでしょうか???
そう言う意味で、
産経新聞の記事は
医療機関のみを批判し、
非常に偏っている記事である印象が
ぬぐえません。
大局的にみると、
たとえるなら
”不良品を使っていたのに
製造業者は逆切れし、
使っていた人がどんどん責められている”
という構図なのかもしれません。
…まあ、マスコミに
”大局的”なんて言葉、
理解できないのかもしれませんが…
追記:
私個人は
この事件に関して、
医療関係者に非はない、
などというつもりは毛頭ありません。
ただ、私は、
●この製品が、世界的に同じ過ちを繰り返しているような製品である
(イギリスで同様のトラブルがあった)
●その情報を、国と地方自治体は周知徹底しなかった
(情報は県レヴェルで止まっていた)
という事を抜いている
産経新聞記事に
強い違和感を持っています。
実際に
読売新聞記事と
読み比べてみて下さい。
…
どう思いますか?
単純に感情論で
「医療機関が悪」
「船場吉兆とおなじ使い回し」
という論調に仕立てた
産経新聞は、”医療機関=悪”
という毎度おなじみの展開です。
日本では、
このような医療機器ですら
再使用をしなくてはいけないほど
医療費削減を強いられています。
医療安全には
まったくお金を出さない、
各医療機関の努力に任せるだけの
国の体制に
大きな問題点があるのではないでしょうか?
脊髄反射的に「医療が悪い」と言わせている
マスコミは本当に正しいのでしょうか?
何も考えずに「こんな医療は最低だ」
という意見をいうことは正しいことなのでしょうか?
医師はいつまでも
悪役をやっていられる
ワケではありません。
精神的に疲れ果て、
そして静かに第一線を去るのです。
…
国民が寄ってたかって叩きまくれば、
医師が医療をやりたくなくなるのは
当然ではないでしょうか?
こうして
日本の医療は
世界一の水準にありながら
国民の満足を得られず、
逆に不信感を持って
叩き潰されていくのです。
(1)産経「たらい回し」マンガ
■<ハガキで抗議>産経新聞が繰り返す”たらい回し” マンガ さらり君 西村宗 H19.12.15
http://ameblo.jp/med2/entry-10060643108.html
担当するまえ、メーカーさんから説明会を複数でうけましたが…
実際に器具で自分の手に採血しました。その時の器具は…メーカーの説明会用の使い回しでしたよ?注意書きも口頭注意もありませんでした
むしろ、そうやって使う物だと思ってました
実際の患者さんは、糖尿病の自己管理のために、新品を購入して自分専用を使ってましたが、メーカーのあの説明では勘違いして当たり前。説明会でメーカーが使い回してんだから
なんで医療側が叩かれなきゃならないの?
メーカーに文句言えよ!
って思います
辞めてよかったぁ〜