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■開業つれづれ:救急マックス 「去年の救急車搬送 過去最多に」







497万人が

なんで490万人余りに

なってしまうのか不思議。




数学的には500万人の方が

近いと思うのですが、

なにか意図があるのでしょうか。





約500万人、と言ったら

消防庁から怒られるんでしょうか。





これも

マスコミが

「困ったときは医療機関を使いつくせ」

「救急体制がとれない病院なんて信じられない」

という報道を繰り返したおかげで

何かあっても救急車に乗れば大丈夫、

という変な安心感が日本国民にはあります。





国は救急に対しては

全然金を支払わず、

病院が赤字で救急をボランティアでやっています。




こうして

無駄に医療資源を

住民が食いつぶしているのです。







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去年の救急車搬送 過去最多に


NHK 2011年2月21日 4時41分

http://www.nhk.or.jp/news/html/20110221/t10014179211000.html


去年1年間に、救急車で医療機関に搬送された人の数は、夏の猛暑による熱中症患者の増加もあって490万人余りとこれまでで最も多くなりました

総務省消防庁によりますと、去年1年間に消防が救急車で医療機関に搬送した人の数は前の年より30万人ほど増え、あわせて497万人余りとこれまでで最も多くなりました。いちばん多かったのは急病による患者で300万人余り、次いで階段や風呂場での転倒など家庭内での事故が69万人、交通事故が56万人などとなっています。

急病の患者のうち熱中症で運ばれた人は、連日の猛暑で前の年より4万人増えて5万3800人余りに上り、搬送直後に亡くなった人も167人と前の年の16人の10倍に増えました。

総務省消防庁が全国の消防本部に搬送者が増えた原因をアンケートしたところ、半数余りの消防本部が熱中症患者の増加をあげた一方で、40%ほどは緊急性が低い場合でも救急車を呼ぶ人が増えていることを挙げたということです。

総務省消防庁は、緊急性の低い救急車の出動を減らすため、症状によって救急車を呼ぶ必要があるかどうかを患者やその家族が自分で判断するためのマニュアル作りを急ぐことにしています。








このまま

救急搬送が増えていけば、

自然に医療は崩壊します。




そうでなくても

人口の高年齢化で

救急搬送自体が増えるでしょう。






”病院は救急をやって当たり前”

”救急をやらない病院なんて信じられない”

という時代はすでに終わりを告げています。









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コメント

人口の波で社会は動く

各世代別の医療費
各世代の人口

各世代の医療費が10年後も変化なし、、と過程すれば、将来の医療費の増加は、単純に算数で予想がつくわけです。ただ、そこには経済でデフレがくるかインフレがくるかで医療費が増えるか減るかかわりますし、
60代の医療費、70代の医療費を削減していけば、算数とおりには、医療費は増えないでしょう。

単純に人口の増減だけで医療費を云々するのは、世代間の医療費の違いを無視した文系の算数のできない人が考えることです。

団塊の世代がよくも悪くも社会を変えている現在、彼らがどういうふうに医療を消費するかでどんどん未来は変わっていくのではないでしょうか?

すくなくとも、私の身の回りでは、葬儀は、どんどん簡素化が進み、1件あたりの予算は激減しています。
だって、参列する若い年代がいない上に貧乏だからです。
これからは、高齢者の寝たきりにこれまでと同じような濃厚医療は行わないで、もっと正常範囲内での簡素化、合理化、妥当な医療になるのも一つの方法かな、、と思いました。
今間では、どんな高齢者にも最高の医療をコストパフォーマンスもお金の使い配分も考えずに死ぬまで濃厚治療していましたからね。

最近は

都内では斎場が混みあっていて 死亡されて1週間以内での葬儀は無理になっています。

何が言いたいのかというと 現実は年寄りが増えているのに行政の対応はまことに遅いということです。

いよいよ

目に見えて壊れてきました。

「県立北部病院 深夜の内科救急制限」琉球新報朝刊
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173854-storytopic-1.html

「内科救急受け付け短縮 県立北部病院 医師不足で」沖縄タイムス朝刊
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-02-23_14785/

他の病院も追随するべきですね
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中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
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医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
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