fc2ブログ

■開業つれづれ:「紙おむつを食って死ぬだろう」と予言しなかったので1700万円という判決 「女性窒息死 1770万賠償命令 地裁判決「特養ホーム、注意義務怠った」」








医療関係の狂った判決と

同じレヴェルの判決が

特老でも起こっているようです。



でも、こんな判決出たら、

「特老では痴呆の方の面倒見切れません、

万が一のことがあれば裁判で負けますから」、

ということで

特老からは認知症の方は

排除されてしまうかもしれません。






狂った裁判結果で

医療が委縮してしまっているのと

同じ現象が起きることでしょう。






>介護服を点検し、おむつを取り出せないようにする注意義務を怠った






じゃあ、じぶんでやれ

と言いたくなるような判決。




痴呆の人を

自分の家で看ていたら

地獄のようですが、

特老に入れたら

何か問題あっても

裁判を起こせば

1700万円也。





人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ








女性窒息死 1770万賠償命令 地裁判決「特養ホーム、注意義務怠った」


2011年2月5日 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20110204-OYT8T01134.htm


 認知症の女性(当時78歳)ちぎった紙おむつを口に入れて窒息死したのは、入所していた特別養護老人ホームの管理ミスが原因として、女性の遺族3人がホームを運営する社会福祉法人「恒寿会」(久喜市)を相手取り、2463万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、さいたま地裁であった。加藤正男裁判長は「介護服の使用方法が不適切だった」として原告側の訴えを一部認め、1770万円を支払うよう命じた

 判決によると、女性は2004年に入所した後、自分がはくおむつなどを口に入れる行為を繰り返し、05年6月、紙おむつを口に入れて死亡した。女性は当時、特殊なファスナーが付いたつなぎタイプの介護服を着用していた。被告側は、事態を予見できなかったと主張したが、加藤裁判長は「おむつを口に入れる行為を繰り返しており、予見できた。介護服を点検し、おむつを取り出せないようにする注意義務を怠った」と指摘した。










自分がはくおむつを

口に入れて窒息する

ということが

予想できるほど一般的な

現象だとは思っていませんでした。




特老の方々、

ご愁傷様です。





これで

認知症の方が病院に

あふれることになるかもしれません。

マスコミでも

「なんで認知症は病院にはいれないんだ!」

とガンガン叩いておりますから、

プロ市民の方々は

必ず認知症の方々を

病院に押し込めることになるでしょう。



さらに

特老で見れないとなったら

病院に認知症があふれかえります。






「認知症だから退院させるなんてとんでもない!!」

ということで

救急で使うはずのベットが

認知症の方で一杯、

そういう方向を目指す報道や判決が

増えています(1)。







きっとマスコミや一般市民や

裁判官は

何一つ考えていないのでしょうけど。








「紙おむつを食って死ぬだろう」と

予言しなかったので

1700万円という判決、

あまりにも

ひどすぎませんか?










こうやって

特老では認知症を受け入れ拒否できる

理由ができました。



日本の病院は認知症で一杯になるのでした。



お し ま い





人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ





(1)
■開業つれづれ:「老いの未来図:介護・医療の現場で 認知症理由に退院か /千葉」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1745.html


















関連記事

コメント

痴呆老人ってお金がかかるし手間がかかるけど、施設にいれたら手間も省けて、もしかすると大金になるんですね!

宝の山

このての判決を下す 裁判官は
レアメタル
ヨダレが出るだょ 

救急は姥捨て山に最適

昔、何処かの独居老人が認知症がひどくなり、その近所の人がいきなり病院で引き取れといって連れてきたことがあります。その時は何とかお帰りしていただきました。
しかしそのことで、老人を車で遠くの病院の救急に身元分かるものはすべて外して、救急外来に
ポイッ(-_- )ノ⌒、したらいいと思いました。万が一亡くなれば、病院の対応が悪い と騒げば良いわけだし。

おむつを口に入れる行為を繰り返しており、

と、あるんで、予見可能っちゃあ可能かなあでも1770万はぼったくりでつね。
「生きてたら介護費用かかるんだから半額被告に支払え」くらいの判決キボンヌw

>じゃあ、じぶんでやれ

同感ではありますが、金取って介護請け負った以上それは通じないでしょう。ババ引きましたねえw<誰うま

>しかしそのことで、老人を車で遠くの病院の救急に身元分かるものはすべて外して、救急外来にポイッ(-_- )ノ⌒、したらいいと思いました。

さすがに犯罪でわ?と、念のためグクってみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E6%A3%84%E7%BD%AA
>保護責任者遺棄罪・不保護罪 [編集]
老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、三月以上五年以下の懲役に処する(218条)。

ポイッ(-_- )ノ⌒先が病院って事で微妙かもしれませんがw
>身元分かるものはすべて外して
これはアウトかとw。堂々と身分を明かして捨てry

ところで、
>保護義務 [編集]
その発生根拠が問題になる。法令や契約などがこれに含まれるが、一定の行為(先行行為)を行った者についても事務管理や条理により保護義務が発生すると解されている。そのため本来保護義務を負っていなかったはずの者であっても、親切心で要保護者の保護を開始した(例、自室に引き取って看病した、病院へ連れて行くため車に乗せた)ために保護義務を負わされることもある。

…これは怖い。

保護義務

怖いですね
道で倒れている人に声をかけてたり、マクドナルドやファミレスでうつ伏せになっている人に間違って声をかけたら
数千万円支払いの義務が発生するということですね

そんなお金もっていないよ
スポーツ振興くじBIGに当たってもあげたくないよ
とにかく知らんぷりが一番ですね

ひどい裁判

おむつをはずさないようにと着せるファスナー式の服を着せることは身体拘束になる、異食をしないように手をゆるく抑制することも身体拘束になる、と大変な規制の中、よく見ていたと思いますよ。認知症であまり問題行動があると受け入れを断られることが多いのに この施設は 受け入れて家族の役目をしていたのに。気の毒です。介護は受け入れても儲かりません。お金のためではなく 人のためにされていたのだろうことを思うと親切は仇になりましたね。問題行動がある人をずっとつきっきりで見ていられるほど報酬はないし。この裁判は今後の介護崩壊の引き金になるでしょう。

NoTitle

親切心で要保護者の保護を開始した(例、自室に引き取って看病した、病院へ連れて行くため車に乗せた)ために保護義務を負わされることもある。
⇒  『善きサマリア人』が、狼さんに食べられてしまう、という事でしょうか。 おぉ、怖。
  むかし、宿舎が大学に近かったために、急性アルコール中毒の知人が担ぎこまれることが何度かありました。 もしも、急性アルコール中毒の知人の身に何かあれば、・・・、・・・
     ((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

NoTitle

痴呆老人
施設に入れれば金のなる木w

世も末ですな

金のためじゃない、とかいう奴が実は一番金に汚いw

>もしも、急性アルコール中毒の知人の身に何かあれば、・・・、・・・

某医学部の某体育会系クラブで飲み潰されて急性アル中で亡くなった学生の親御さんが先輩やOBを訴えた、ってのがありましたがその後どうなったのかなあ。まあこの件は、バトル、と称して新入生をツブすのが恒例となっていて実は先輩は飲むフリしてただけ、さらには舞台となったマンションは吐いてもいいようにあらかじめビニールシートを敷いてた、とゆー用意周到ぶりw。個人的には未必の故意喰らわせていいように思われますが…。

>おむつをはずさないようにと着せるファスナー式の服を着せることは身体拘束になる、異食をしないように手をゆるく抑制することも身体拘束になる、と大変な規制の中、

よく判らないんですが、特別養護老人ホームって拘束しちゃイカンのですか?だったら最初からこんなの引き受けるべきじゃないですね。眼科医しかいないのに多発外傷取っちゃう診療所みたいなもんです。

>認知症であまり問題行動があると受け入れを断られることが多いのに

断わるべきでしたねw。

>お金のためではなく 人のためにされていたのだろうことを思うと

些少であろうとも金取る以上それは通じません。
以前クワガタ飼育してた頃、殖え過ぎた分はネットを介して送料着払いで不特定多数(クワガタ仲間連中はとうに飽和状態w)にくれてました。仲間内の規約もありましたが、何よりトラブルが嫌だったからです。実際タダでもらったものに対して死着したの小さいの脚が取れてたの、と文句言って来たバカはさすがにいませんでしたw。
非公開コメント

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

ブログ内検索

プロフィール




中間管理職: このブログの管理人。
ID上、ブログではmedさんとも呼ばれてます。

某大学医学部を卒業
 ↓
医師免許取得: 医師にはなったけど、医療カーストの一番下でした。
 ↓
大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
 ↓
さらにアメリカの大学勤務: 激安給料
 ↓
日本の大学病院勤務: 労働基準法が存在しない。

フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
 ↓
大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
 ↓
田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

ブログは主に
日本の医療制度(医療崩壊)、僻地医療事情、開業にまつわる愚痴と、かな~り個人的な趣味のトピックスです。

よろしくお願いいたします。


中間管理職 

Author:中間管理職 
↑「勤務医 開業つれづれ日記・2携帯版」はこちらから。

おすすめ開業関連本

クリックするとAmazonに飛びます。

クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2017 vol.7: 必修問題


クエスチョン・バンク CBT 2017 vol.5: 最新復元問題


医師国家試験のためのレビューブック 小児科 2017-2018


小児がん診療ガイドライン 2016年版


もっともっとねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書3


ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書


診療所経営の教科書〈院長が知っておくべき数値と事例〉


感染症レジデントマニュアル 第2版


40のしまった! 事例に学ぶ 診療所開業ガイドブック (NHCスタートアップシリーズ)


開業医・医療法人のための医療税務と節税対策Q&A


開業医・医療法人…すべてのドクターのための節税対策パーフェクトマニュアル


開業医・医療法人…すべてのドクターのための税務調査対策パーフェクト・マニュアル


医院の財産 承継&相続パーフェクト・マニュアル


よくわかり、すぐ使える成功するための「医院開業」ハンドブック―コンサルタントが教える「My Clinic」のつくり方


トラブルにならない 社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方


ねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書


もっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書2


もっともっとねころんで読めるCDCガイドライン―やさしい感染対策入門書3

おすすめ医学書

FC2カウンター

いつもご訪問、ありがとうございます。2009年5月7日からの累計アクセス数です。

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:
いつもありがとうございます。現在、アクセスしている方の数です。

Amazon人気商品

月別アーカイブ

カレンダー

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30