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■開業つれづれ:無知力 「インフル重症 診断遅れ原因か」




マスコミの無知に関しては

底がわからないほどです。



NHKですが、

これまたよくわからない記事です。



インフルエンザの簡易検査で陽性反応を示さなかったことから医師の診断が遅れ




インフルエンザの簡易検査で陽性を示さないインフルエンザがある、

というのは医学界では常識であり(1,2)、

それによって診断が遅れるのは当たり前です。




それともNHKは「風の息づかい」かなにかで

インフルエンザキットで判定マイナスでも

じゃんじゃん治療薬を使えということを

勧めているんでしょうか。





治療薬が適切に投与されずに重症化した疑いの強い

治療薬が適切に投与されない、

というのは

まったく聞き捨てなりません。




超早期に適切な治療薬を

世界で一番供給できているため

日本は昨年の新型インフルエンザにおいて



新型インフルによる死者(推定)

アメリカ 1万2千人


日本 200人


という世界一の結果を残しています(3)。





素晴らしい情報を

まったく報道せずに

「キットがマイナスだからって、ちゃんと治療していない」

という報道になるところが

日本のマスコミのすごいところ。



マスコミの


無知力
、ここに極まれりです。









インフル重症 診断遅れ原因か


NHK 2011年1月21日 6時8分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110121/k10013536591000.html



おととしから去年にかけて、新型インフルエンザにかかり症状が悪化した16歳以上の患者の4人に1人は、医師の診断の遅れが原因で重症化した疑いの強いことが、専門の学会の調査で分かりました。

集中治療が専門の医師でつくる日本呼吸療法医学会は、おととしから去年にかけて新型インフルエンザにかかり、症状が悪化して人工呼吸器を装着した16歳以上の患者33人について、治療の経過などを詳しく調査しました。

その結果、4人に1人は、インフルエンザの簡易検査で陽性反応を示さなかったことから医師の診断が遅れ治療薬が適切に投与されずに重症化した疑いの強いことが分かったということです。

このうち半数に当たる4人は、症状が回復しないまま、肺炎などを悪化させて死亡していました。

この冬のインフルエンザも、先月以降、患者から検出されるウイルスの7割近くが「新型」で占められ、20代から50代で感染が広がっていることから、学会では診断の遅れに注意すべきだと呼びかけています。

分析を行った日本医科大学付属病院の竹田晋浩准教授は「季節性のインフルエンザで大人の患者が重症化することはまれなので、診断が遅れたとみられる。医療機関は、呼吸が異常な患者には新型インフルエンザを念頭に置いて詳しい検査を行い、速やかに治療薬を投与してほしい」と話しています。







医療のことは叩くくせに

観光業界と結びついて

広告含め金儲けになるととたんに

手のひらを返すのも

マスコミの悪い癖です。







こんな報道で、

「迅速キットでマイナスでも心配だからインフルの薬、くれ」

とかいう患者が増える予感。





NHKはいったい何がしたいのでしょう?










(1)
国立感染症研究所 感染症情報センター

新型H1N1インフルエンザウイルス(ブタインフルエンザ)集団発生におけるインフルエンザ様疾患の患者に対するインフルエンザ迅速診断検査の利用
-医療従事者への情報-

      アメリカ東部時間2009年5月2日午後10時00分 CDC
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009cdc/CDC_rapid_testing.html


●季節性インフルエンザウイルス感染の検出に関して、迅速診断検査の感度はウイルス培養またはRT-PCRと比較するとおよそ50-70%であり、迅速診断検査のインフルエンザに対する特異度はおよそ90-95%である。


(2)厚生労働省

新型インフルエンザの大阪府下の2つの学校における臨床像

2009年5月21日時点における調査結果報告

国立感染症研究所感染症情報センター、大阪府
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090522-04.html



[インフルエンザ迅速抗原検査について]

A中学・高等学校の入院者18名、B小学校の在宅療養者5名の計23名の新型インフルエンザ確定診断がなされた者のインフルエンザ迅速抗原検査結果を表3に示す。陽性率は69.6%であり、発症日や発症2日後の陽性率は57.1%であった。




(3)
■開業つれづれ:マスコミは無視するダントツ世界一医療 「新型インフル、早期投薬で死亡率に差 横浜の医師ら結論」
http://med2008.blog40.fc2.com/blog-entry-1539.html











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コメント

NoTitle

>新型インフルエンザを念頭に置いて詳しい検査を行い
簡易検査以外に何をするんだ?

マスコミが無知なのは置いといて・・・

日本呼吸療法医学会も相当なバカぞろいですねぇ。
そもそも10歳代へのタミフル投与がかなり強力に制限されていた話も知らないんでしょうね>>ICUに引きこもってる先生方(インフルテストキットで陰性でタミフル内服に同意する親はほとんどいなかったはず)

外来診療の現場も遠い昔の経験のみで当時のどっと混む状態の外来の惨状も知らないのかな。

NoTitle

マスコミさまはインフルエンザを疑ったら、即時に迅速検査を行い、陰性であっても、医療機関が全てを負担して全例PCRを行って100%間違いない診断をつけなければいけない、という主張なんでしょうね。
ああ、もちろん、発熱12時間以内の陽性率が極端に落ちるなんてことは、認められないし、医者の言い訳に過ぎないということなんでしょうな。

つか、日本呼吸療法医学会は本当にこんな内容の報告を出したのか?
それともNHKの「自己解釈」じゃないの?
もしこれを鵜呑みにした弁護士がいたら、間違いなくなくなった方を探し出して、訴訟の営業に行くぞ。

ソースありました

新型インフルエンザによる重症呼吸不全(成人)のデータ解析速報
http://square.umin.ac.jp/jrcm/contents/influenza/page06.html


1. 重症呼吸不全において、簡易テストが陰性でPCR検査で確定診断がついた症例が約1/4もあった。治療開始の遅れは致命的であり、原因不明の重症呼吸不全ではA-H1N1を疑い、速やかにPCR検査を考慮することを推奨する。
2. 抗ウイルス薬は、できる限り早期に用い、奏効しない場合には増量ならびに投与延長を考慮すべきである。
~~~
一応、「原因不明の重症呼吸不全では」という話のようで。
NHKフィルターで肝心な部分が抜け落ちてますな。

ただ、すり抜けを「1/4もあった」(75%検出は十分な成果)とか抗ウイルス薬の増量、投与延長をなんて外来診療現場と保険診療の実際を知らない連中であることは間違いなさそうです。

NoTitle

新型A1H1pdmのPCR検査はコマーシャルベースでできるのでしょうか?
保健所を経由して衛生研究所(行政機関)に検体を搬送しないとPCRまで行えない状況でした。
保健所を説得し、地域の行政機関を説得し、検体を搬送(保健所職員)し、という手間がかかります。
衛生研究所も、耐性の検査やらで、負荷をかけないようにしてくれ、という通達がでていました。
現場にどうしろというのでしょうか?

oldDr さま

>現場にどうしろというのでしょうか?

そんなの分かりきっていることでしょうにwww
10年ドロッポ先生がアップを始めちゃいますよ

NoTitle

ええ、PCR検査機自体は「たった」150万円程度で買えますし、プローブもH1N1pnd用のものも1検体当たり1万円もしません。
荒稼ぎしている医者どもにとっては、外車を1台買うのをやめたら余裕で導入できるでしょうに。

なんて思ってるんじゃないですか?

NoTitle

無知力(むちぢから)
 NHK記事を読むと、底なしのスゴイ破壊力のあるモノのようです。
 イデの親戚??(笑)

オッス、オラ天才!!

もうsubitumでも溶連菌でも川崎病でも髄膜炎でもエボラでも着せすぎでもとにかくこの時期に熱が出たら全員抗インフルエンザ薬処方しとけば全て解決ですよ。キット陰性で悩む必要なし。そんかしオマイラ全員出席停止な。

外来.Com.

考えたくない。どっとこむ外来。
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