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■開業つれづれ:並列麻酔 「県立がんセンターの医療過誤:医師、過失で書類送検 麻酔科医ら負担増も /神奈川」



まともにやっていても

麻酔のトラブルで訴訟になると

かなり厳しいのが現状です。



そのうえ

並列麻酔となると

さらにリスクはアップします。




しかし、厚労省と総務省の

病院潰しによって

一施設当たりの手術数が

どんどん増加し、

ぐるぐる手術を回さなくてはいけなくなり

麻酔科医は並列麻酔をするよう

プレッシャーをかけられている病院もあります。




幸いなことに

私はいままで術者として手術をする際に

並列麻酔だったことはありません。





ただ、

麻酔科医は圧倒的に不足しており、

施設での手術数の増加、

全体の手術数の増加に

対応してはいません。













県立がんセンターの医療過誤:医師、過失で書類送検 麻酔科医ら負担増も /神奈川



毎日新聞 2011年1月13日 地方版

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110113ddlk14040265000c.html



 ◇「長時間手術室を離れた」

 神奈川県立がんセンター(横浜市旭区)で08年に手術中に酸素を送る管が抜けて女性患者(47)が意識不明となった医療事故を巡り、県警捜査1課と旭署が12日、担当した麻酔科医(41)と執刀外科医(37)の男性医師2人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。県警は「患者の全身管理の必要があるのに長時間手術室を離れた」(幹部)ことなどを過失と判断した。ただ、現場からは、麻酔手術の増加など構造的な問題も浮かび上がる。

 送検容疑は08年4月16日、患者の乳房部分を切除する際、麻酔科医は麻酔を施した後、引き継ぎをせず退室。執刀医は麻酔器から酸素の管が外れたことに気付かず、酸素供給が止まったため患者に脳機能障害を負わせたとしている。センターによると、患者は、現在は意識を回復してリハビリ中という。

 日本麻酔科学会は「現場に麻酔を担当する医師がいて、絶え間なく看視すること」との指針を制定する。だが、同会指導医で横浜市立大学大学院の後藤隆久教授は「経験ある麻酔科医は、患者は短時間で容体が急変することを知っているが、やむを得ない場合もあるだろう」と指摘する。背景にあるのは、医師の負担増だ。厚生労働省の調査では、08年9月の月間全身麻酔手術件数は18万7097件で96年の同期に比べ約6万件増加している。

 一方で、実施施設は96年から約700減り、08年は3652施設に。1施設当たりの手術件数は平均29・5件から51件に増えている。理由として、高齢化や外科技術の発達などが考えられ、「現場は医師数が手術件数に追いついていない状態」(後藤教授)という。【中島和哉】

==============
 ◇08年4月16日手術の流れ

 8:19    麻酔科医が麻酔器の始業点検。麻酔回路の空気漏れなし

 8:45    患者入室

 8:55    静脈麻酔剤で麻酔導入を開始

 9:00ごろ  気道確保用チューブを挿入し、麻酔回路に接続(換気開始)

 9:08ごろ  麻酔科医が退室

 時刻不明    誰かが手術台を操作

 9:15ごろ  執刀外科医が手術開始宣言

 9:16ごろ  麻酔器から管外れる

 9:17    麻酔器モニターの一部の値が、計測不能を表示。アラームを聞いた者はいない

 9:33    看護師がモニター異常表示を確認。PHSで麻酔科医を呼び出す

 9:34~35 麻酔科医が戻り管再接続。換気を再開

 9:36    患者が心停止

 9:52    心拍数が正常に戻る

10:40    主治医から患者の夫に事情説明

11:30    ICU室で人工呼吸器装着

 ※がんセンターが設置した事故調査委員会報告書と県警発表を基に作成








全麻の際に

ベットの上げ下げや

ローテーションをするのは

術野を確保するのに

どうしても必要ですが、

そのときに麻酔科医がいないと

やはり怖いです。





今一度、

手術の労働環境について

考えてみてください。

















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コメント

なぜアラームが鳴らなかったか?

 少なくとも2008年の段階では、麻酔器の業者が無呼吸アラームがデフォルトで鳴るようにしていたはずです。また、SPO2などのアラームが鳴っていないはずもありません。

事故調査委員会の検証

事故調査委員会の報告書では、「麻酔器のアラームは初期設定では緊迫感のある大きな音ではなく、電気メスやガンマプローブから生じる機械音や室内の他の音にまぎれてしまい、手術とガンマプローブの音に集中していた外科医、看護師は聞こえなかった可能性があることが確認された。また、生体情報モニターについても看護師はアラームが一瞬鳴ったと話しているが、他の者には聞こえていなかった。」との指摘がされています。
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大学院卒業(医学博士): 4年間、院生は学費支払って給料なし。
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フルコースをこなしたため貧乏から抜け出せず。
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大学から地域(僻地ともいう)の救急医療で疲弊しました。
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田舎で開業、借金は天文学的数字に。


今は田舎で開業して院長になりました。
でも、教授に内緒で開業準備していたころのハンドルネーム”中間管理職”のままでブログを運営してます。

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